2017年3月17日金曜日

ワンコをお散歩に連れて行って!!④

ひきつづき、お散歩が嫌いなはずはないのに、お散歩に行きたがらないワンちゃんがいる理由と、その対処法について考えています。


● 小さい頃からお散歩をほとんどしていないために肉球や足腰の筋肉が弱い

これはもう、鍛えるしかありません。
ただし、当然ですが、肉球がある日突然分厚く固くなったり、ほうれん草の缶詰を食べさせたら一瞬でマッチョになっていたりということはありえないわけですから、リハビリのつもりで短時間のお散歩から徐々に増やしていく必要があることは言うまでもないですね。

ここで、特に気を付けなくてはいけないことは、ワンちゃんが

「いやだぁ~~~~~!」

と前脚を突っ張って、頭を低くして踏ん張った時です。
飼い主さんとしては、なんとか歩かせたいのでリードを引っ張りますよね?
ここで起こりうる問題は2つあります。


①首輪がはずれる

今までは「嫌ならいいか」と歩かせることをさせていなかった飼い主さんが、ある日

「そうだ。散歩させなくちゃ!」

と張り切ってワンちゃんを連れ出した時を想像してみましょう。
それまでは、歩かなければあきらめて抱き上げたり、帰りたがるワンちゃんに従っていたので、リードを引っ張る必要はありませんでした。
そんな状況では、もし首輪が緩くても問題はなかったし、そもそも気づきませんね?

でも、今日の飼い主さんはちょっと違います。お散歩するんだっ!と決意していますから、踏ん張るワンちゃんのリードを引っ張ります。
この時、ワンちゃんが頭を低くして踏ん張る態勢を取ると、少し緩めの首輪ならば簡単にスルリと抜けてしまいます。
アゴの下を支点として後頭部の丸みに沿ってツルンっといっちゃうんですね。
ですから、お散歩前には必ず、首輪は少しきつめ(指1本入るくらい)に調整しましょう。

※最初のうちは安全のためにハーネスでもいいかもしれませんが、リーダーの意思を確実に伝えられるという意味で、個人的には首輪の方をおすすめします。


②肉球が傷つく

お散歩不足ですっかりフワフワな薄い肉球になってしまったワンちゃんが、前傾姿勢で踏ん張った時にリードを引くと、そこまで無理矢理ズルズルとひきずったりしなくても、簡単に肉球が傷ついてしまうことがあります。

実際、お預かりしているワンちゃんでそういうワンちゃんがいました。その子は運動不足のために「筋肉量が少ない」と獣医さんから言われていたようで、肉球もとてもフワフワでした。
最初、私たちはフワフワな肉球に気づかず、お散歩中に何度か踏ん張るそのワンちゃんをリードを引いて促しました。
当然、お預かりしている大切なワンちゃんですから、強引に引っ張ったりはしていないのですが、お散歩から戻って足を拭いている時に、肉球が傷ついていることと、肉球がとても柔らかいことに気づいたのです。

他のワンコを一緒に連れて歩いていたため、その子が突然停止すれば、慣性の法則で一瞬引きずるような形になったこともあるでしょうし、アスファルトが荒いところも通ったからかもしれません。おまけにそのワンちゃんは体重オーバー気味でしたので、その重さが肉球にかかっていたのも不運でした。
いずれにせよ、本当のところ、どの時点で傷ついてしまったのかは不明でした。
実に可哀相なことをしてしまいました・・・

私たちは、はじめに肉球の状態を確認しておかなかったことを後悔し、飼い主さんには事情を説明してご理解をいただくことができましたが、それ以来、お散歩中に踏ん張る子については、肉球の状態や体重などを注意深く見極めつつ歩かせています。

本日、ちょうどその子の飼い主さんが立ち寄って下さり、

「長生きしてほしいから、筋肉をつけてもらえるように、最近では抱っこしないで頑張ってお散歩をたくさんさせるようにしているんですよ」

と仰っていました。
愛情深い、お優しい飼い主さんです。
(おまけに私たちに美味しいケーキまで持ってきて下さって、ほんとーーにお優しい♪)

近いうちにまたお泊りしてくれる予定なので、少しでも歩くことが好きになってくれるように私たちも頑張ってお散歩させるつもりです!


さて、前傾姿勢で踏ん張る子を歩かせる時のちょっとしたコツがあるのですが・・・・

また長くなりすぎてしまったので、続きは次回とします。


海岸のお砂掘りをいっぱいして、余韻を楽しむようにお鼻をペロペロするチョコちゃん

お散歩も人も大好きで、とっても上手に歩くけど、他のワンちゃんは苦手なクリンくん

件のワンちゃんの飼い主さんからいただいた美味しいおいしいケーキ♪
ありがとうございました~~(^▽^)