2017年3月27日月曜日

ひきこもり犬にしないで①

『犬の社会化』という言葉はもう一般的になってきていますね。
けれども、それに反してむしろ社会化できていないワンちゃんが増えているような気がする・・・知り合いのトリマーさんやペットホテルのオーナーさんの声です。
私もそう思います。

理由はわかりませんが、もしかすると、飼い主さんとワンちゃんとの親密度が、ひと昔前に比べて高くなっていることが、原因のひとつにあるかもしれないと私は思っています。

私が子供のころは、犬は外飼いがあたりまえ。通りを行き交う人や犬を毎日眺めてはワンワン吠えて過ごすのが飼い犬の姿でした。
ごはんなんかはもう人間の残飯があたりまえ。ポリポリの冷ごはんにお味噌汁やお魚の骨なんかをぶっかけにして、成長過程に応じた栄養バランスなんて考えもしないというのが普通でした。
犬を飼う目的の一番は【番犬】という考え方が多くて、だから社会性なんかなくたっていい。むしろ家族以外には歯を剥いて吠えかかる方がいいんだ・・・くらいに考えている人もたくさんいました。

それがいい・・・とは思いません。
犬にとって、暑い日も寒い日も雨の日も雪の日も鎖につながれて外にいることは、大変な苦痛であることは明らかです。
ごはんにしても、適正な量と栄養バランスが考えられているフードの方が健康にいいのでしょう。
そのため、ほとんどのワンちゃんが室内飼いでドッグフードを食べるようになり、ワンちゃんの健康寿命は明らかに延びています。

犬を大切にするのはとてもいいことです。
【犬はペット】という考え方ではなく【犬は家族】という考え方に飼い主さんがシフトしていったことによって、叩いたり蹴ったりというような虐待に近い扱いもだいぶ減ってきたように思います。

けれども、過ぎたるは及ばざるがごとし・・・
ワンちゃんを大切にするということと、猫っ可愛がりしてきちんとしつけをしないということを混同してしまうと、あまり好ましくない状態になってしまうように思うのです。

それは、人間の子供を育てる時とまったく同じです。
ただただベッタリと甘やかして子供の望むようにしているだけでは、健全な人間が育たないように、犬だって快適で栄養に満たされているだけでは、大切な社会性が身につきません。

長くなるのでつづきは次回にします。


今日からお泊りのひなちゃん。もうおばあちゃんですが、とても元気です♪
ボスとひなちゃんは、波打ち際でもへっちゃら!

一方、波打ち際には死んでも近寄りたくないネオくんの踏ん張り

お散歩も上手になって、他のワンちゃんにもだいぶ慣れたころにお帰りだね
また遊びにおいで、ネオくん♪

今夜2度目のお泊りのウリくん。鳴かずに寝られるかなぁ~?

最初から最後までマイペースで堂々としていたメルリィくん。
また遊びにおいで~(^▽^)/