2017年3月20日月曜日

引っ張りグセをどうにかしたい①

お散歩が苦手なワンちゃんには、まずはお散歩の楽しさを知ってもらうことが大切だと前回書きました。

さて、晴れてお散歩大好きになったはいいけれど、飼い主さんを引っ張って、好き勝手に振る舞うワンちゃんになってしまった・・・
または、最初からお散歩大好きで引っ張りグセのあるワンちゃん・・・

「そのままでもいい。この子が楽しそうであればそれで・・・」

という飼い主さんもたくさんいらっしゃるので、どうしても引っ張りグセを直さないといけませんなどと言うつもりはありません。

けれども、落ち着きなく飼い主さんを引っ張って動き回るワンちゃんの問題点は知っておいた方がいいと思います。


●主従関係が逆転する。

これが、一番厄介な問題です。お散歩のみならず、ワンちゃんの全ての行動に影響を与えるからです。
ワンちゃんはお散歩を『群で行動する場面』として認識しています。
犬が群で移動するとき、リーダーは常に先頭を行き、コースや行く先を決めるのもリーダーです。
毎日のお散歩で、ワンちゃんの行きたい方に飼い主さんが引っ張られて動いている状態が続くと、ワンちゃんは自分がリーダーだという認識を確実に持ちます。
これによって、飼い主さんの制止になかなか従わなくなったり、要求が激しくなったり、縄張りである飼い主さんのおうちへの侵入者に必要以上に吠えたりするようになります。
また、お散歩中にすれ違った他の人や犬に対して、リーダーとして飼い主さんを守ろうとして吠えかかったり飛び掛かったりするようになるのも、この主従関係の乱れが起因していることも多いのです。


●事故が起きやすい

知り合いの方で、ワンちゃんのお散歩中に、足元に進行方向を遮るように自分のワンちゃんがいきなり動いたために、ウッカリ踏んづけないよう、慌ててかわそうとして転んで背中の骨を折ってしまった方がいらっしゃいます。
(この、相手の進路を遮る行動も、自分が上だという認識がないと絶対にしない行動です。犬社会では、常に下のものが上のものに道を譲ります)

その他、動き回るワンちゃんのリードに足を取られて転倒した例、
車通りの激しいところでいきなりワンちゃんが飛び出して車に接触してしまった例など、
飼い主さんがきちんとワンちゃんを制御できていないことによって起こりうるリスクはたくさんあります。


では、具体的に引っ張りグセのあるワンちゃんを、どうやって引っ張らないワンちゃんにすればよいでしょう?

基本は、とにかく

【ワンちゃんの行きたい方向へは行かせない】

を徹底することなのですが・・・それだけだと、具体的にどうやればいいのかわかりませんよね?
それに・・・なんだか行きたい方向に行かせてあげないなんて、せっかくのお散歩がつまらなくなりそう( ノД`)

大丈夫です。ワンちゃんにとって、お散歩がつまらないことになる心配はいりません。

次回、具体的な方法とコツをご説明いたします。


いいお天気でしたが、所用で人手が足りず、ワンチ拾いはできませんでした。
ドラえも~ん!【ワンチ拾い機】を出してぇ~~~!