2018年7月28日土曜日

【災害時】用意しておきたい犬用オムツの代用アイデア①

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。





【犬用オムツは絶対必要!】


●失敗しない子も


犬用オムツって聞くと、


「ウチの子には必要ないない」

「ちゃんとシートにできない子や、未避妊の女の子がヒートの時に使う物でしょ?」

「老犬になったら必要かもねー」


って思う飼い主さんも多いかと思います。

おうちでトイレットシートに失敗なくできている子は、確かに普段は必要ありませんね。

でも、Pet Hotel 11!でお預かりしているワンちゃんたちを見ていると、おうちでは絶対に失敗しないと飼い主さんがおっしゃっている子が、けっこうな確率でシート以外のところにシャーってしちゃうんです(;'∀')

中には、お部屋のいたるところにチャッチャチャッチャと脚を上げてマーキングして回る子も・・・(笑)

そのため、そういう子にはお部屋の中でだけオムツをつけさせていただいています。



●イレギュラーなケース


ワンちゃんにとって、自分のおうち以外のところは”お外”です。

また、おうちで覚えているトイレットシートとペットホテルのシートは感触が違っていたり、慣れない場所で落ち着かなかったりするので、そういうことになるんですね。

(もちろん、まったく失敗しないワンちゃんだってたくさんいますが・・・)


ワンちゃんたちは、人間と違って


「ここは自分ちじゃないとはいえ、やはり屋内だからオシッコしちゃダメな場所だな」


なーんて判断できません。

そのためよく、獣医さんの待合室や犬同伴で入店できるお店でオシッコやウンチをしてしまう子もいます。

それを見て、焦るあまりウンザリした様子で


「ええええ~?!んも~~、〇〇ちゃん、一体どうしちゃったの?!おうちではちゃんとできてるじゃないの、ダメでしょっ?!」


なんて叱っている飼い主さんを見かけますが、普段おうちでちゃんとできているなら、それで十分じゃあありませんか(;'∀')


人によっては、オムツにとても抵抗感があって


「ええ?オムツですかぁ~・・・?!」


と思う方もいらっしゃるかもしれません。

でもね、わたしは短期間ペットホテルでお泊りをする間に、


◇壁やクッションにオシッコをかけて叱られちゃう( ノД`)

◇他の子が失敗して、その上を歩き回ってしまって大声で制止されちゃう( ノД`)


・・・とゆーような不必要なストレスを与える意味はないと考えます。

実際、ケージレスのペットホテルに何匹もワンちゃんたちがいて、同時にアチコチで失敗する子がいると、お掃除が間に合いませんから衛生的にもよろしくありません。

ときどき、


「ペットホテルに預けたら体中オシッコ臭くなって帰ってきた」


というお話を耳にしますが、それは主に次のようなパターンです。


◇ワンちゃんをケージに入れていて、こまめにシートを交換してもらっていないので自分のオシッコで汚れてしまっている。

◇ケージレスのペットホテルで お掃除が間に合わず、他の子の失敗したオシッコの上を歩き回ったり転げまわったりした結果。



それに、四六時中わたしたちがオシッコ&ウンチの始末ばかりに忙殺されていては、肝心なところに目が行き届きません。

忙しさも倍増で、きっと殺伐とした空気になっちゃうでしょーねぇ~(-_-;)

だったら、そんなことに時間を割くよりも、もっとおおらかに別なことに時間を割いてあげた方がいいよねっ!・・・てことで、オシッコを失敗しちゃう子にはオムツを使っています。



●オムツを用意しておくといい場面


ですから、


「ウチの子は100%大丈夫ったら大丈夫ー!」


と思っている飼い主さんも、いざという時のためにオムツはぜひ用意しておいていただきたいと思います。

オムツが役に立つシーンは、例えば・・・


◇お友達のおうちに遊びに行くとき

◇ワンちゃん同伴OKのお店や獣医さんに行くとき

◇災害避難時


などですね。

特に災害避難時は、慣れない環境と不安な精神状態から、トイレを失敗してしまう可能性が非常に高いですし、大勢の人がいる避難所でオシッコシートを広げておくスペースがあるとは限りません。

なにより、失敗してしまえば周囲に大変な迷惑をかけてしまいますから、オムツは必須アイテムですね。

平常時に必ず買って備えておいてくださいね。



【犬用オムツのアイデア】


●人間用の尿漏れパッドは万能!


以前にも、コチラ↓の記事で、ワンちゃん用の災害グッズをご紹介した時に書きましたが・・・


【災害時】ワンちゃんと避難しよう!⑤


人間の介護用の尿取りパッドは次のような点で超優れものです!


◇吸収力が抜群!(人間の大人のオシッコ6回分の吸収量!)

◇肌あたりがいい!(人間のデリケートゾーンを考慮して作られているので表面へのオシッコ戻りが少ないの~♪)

◇避難時にトイレ事情が悪ければ人間だって使えちゃう♪

◇結果、コスパがいい!



●赤ちゃん用のオムツも使える!


当然、人間の赤ちゃん用オムツだってコスパはサイコーで、とっても優れものです。

なぜか、「犬用」って名前がつくと需要が少ないためか単価がものすごく割高になるんですよね。

そのくせ吸収量はイマイチ(-_-;) ←コレホント


赤ちゃん用オムツでPet Hotel 11!も愛用しているのがマミーポコのパンツタイプ



実は、お客様のトリマーさんから教えていただいたのですが、コスパも使い勝手もとってもイイです!

(Aさん、ありがとうございました~♪)



男の子のワンちゃんには、パンツの両サイドをビリビリって破いちゃって、オチンチンの部分に当てるようにクルリと巻いちゃいます。

ビリビリ破く前

ビリビリ破いて広げたところ

マミーポコのパンツタイプには、捨てる時にクルリと丸めて留めるためのテープがついています。

このテープでペトッとオムツを固定することができるんですね~!(ありがたいっ♪)


付属のテープで簡単にペタリ♪

女の子のワンちゃんには、ビリビリしない代わりにシッポの部分にタテにチョッキンと切れ目を入れてそのまま履かせちゃえばいいですね。

(吸水ビーズが出てきてしまうので、丸く切ったり十字に切ったりせず、タテに1本切れ目を入れるだけの方がいいですよ~)



モデルは男の子のボスだけど、女の子はこんな感じ♪


少なくとも、赤ちゃん用オムツがワンちゃんにも使えるってことを頭に入れておくだけで、万一の災害時に避難所で犬用のトイレットシートやオムツが入手できなくたって、赤ちゃん用オムツは支給される可能性が高いので、すごく助かりますよね~!


ただ、ワンちゃんの大きさや毛質によっては、いろいろと難点もあるんです。



●オムツで苦労するタイプのワンちゃん


◇オムツがブカブカで脱げちゃう子


超小型犬や超スリムな子は、履かせたオムツや巻いたオムツがブカブカ・・・ということもありますね。

その場合は、オムツの上からオムツカバーを巻いてピッタリ固定してあげると動き回っても安心です。

「マナーバンド」「マナーベルト」などといった名称で専用のものも売られていますが、やっぱり犬用ってだけで高い!(ムキーッ!)

その上、サイズ調整がしにくいものが多くて、準備していた時よりもワンちゃんが肥ったり痩せたりしたら使えなくなってしまうことも・・・(オーマイガ~)



◇毛質がスムースで脱げちゃう子


ミニピンやイタグレのように、毛質がツル~ンとしている子は、歩いているうちにオムツもやっぱりツル~ンって後ろに脱げちゃいます!


「あの・・・なんか脱げちゃいましたけど・・・?」


って顔はかなり可愛くて笑っちゃいますけど、本当に必要な時にしょっちゅうツル~ンってされるとイライラもんですね(-_-;)

んじゃ!ってんで、オムツカバー(マナーバンドなど)を使って上からピタッと押えて


「コレでどーだぁ~~?!」


って見ていると・・・やっぱりカバーもろともツル~~ン♪って、


どんだけツルンツルンの毛ぇしてんだーーいっ?!


相当手ごわいんです(´;ω;`)



◇大型犬


身体が大きな子は胴回りも太いので、介護用の尿取りパッドも人間の赤ちゃんオムツも小さくて、クルっと巻いてピタリと留めることは不可能です(届かない)

もちろん、大型犬用のオムツやオムツカバーも売られていますが、


「ウッソでしょ・・・?!」


ってくらい値段が高い上に、基本的に老犬用なのでハッキリ言って動き回るワンちゃんにピタリと固定できる品質のものは見当たりません。

その上、見栄えもなんだかちょっと・・・”いかにも”って感じなんです(-_-;)



そこで、次回はタイプ別にとっても便利なグッズや、犬用以外の代用グッズをご提案したいと思いまーす(^▽^)/





<今日のPet Hotel 11!>

Aくん、ひさしぶり~♪

早速みんなに上手にご挨拶できたね!

午後から台風だってさー!

お外で遊べるのは今のうちだね~

今のうちにウンチもしておいた方がいいよ!

あ、Cくんで~す!
昨日はオドオドビクビクしてたけど、
今日はスッカリみんなと仲良くなれたよ~♪

ね?!

はじめまして!Kくんです!
他のワンちゃんとはあんまり仲良くできないけど・・・
人間はだ~い好きなんだ♪

( ゚д゚)ハッ! ウチはライオンは預かってないんだが・・・

ライオンじゃないよ~ん
ボク(Mくん)だよ~ん♪
知ってるーーー (;'∀')

いつもながら、美しいLくん
クールビューティーに見えて、実はものすごーい
甘えん坊さん(笑)

嗚呼・・・ナツ!!
またセミさんを捕まえたのね~ 合掌(-_-;)








2018年7月27日金曜日

男の人、女の人、犬はどっちが好き?

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。





【犬は人間の性別を見分けられる?】


●苦手な性別?


Pet Hotel 11!にやってくるワンちゃんについて、飼い主さんと初回の面談をしていると、けっこうな頻度で


「ウチの子、男の人が苦手なんです」


とか


「ウチの子、男の人が大好きなんです」


というお話をされることがあるんですね。

今回の話題とは直接関係ありませんが、


「子供が苦手なんです」


というワンちゃんも多いです。


「男の人が苦手」とか「男の人が大好き」とか、なぜか女性ではなく男性が主語になっているのは、きっとわたしが女性なので、


「女の人が苦手なんです」


とは言いにくいからなんだと思います(笑)

つまり、「男の人が大好き」って子は裏返せば「女の人が苦手」なんですね。


犬を飼っている人にとって、これは大して珍しいお話ではないでしょうから、


「あらそ~なの~?」


ってな感じでスルーしちゃいそうですけれど、実はコレってすごいことだと思いませんか?

だって、わたしたち人間は逆に犬たちの性別を、顔を見ただけで判別できたりはしませんよね?

赤ちゃんと犬の性別は、パっと見判らないから、呼ぶ時には無難に「〇〇ちゃん」と「ちゃんづけ」で呼んだりしますものねぇ~!

実際には、脚の間を覗き込んで「ついてる or ついてない」を確認しなくてはワカリマセ~~ン!


なのに、異種の犬たちが人間の性別を見分けられるなんて・・・しかも洋服を着ている人間を見ただけで判別できるなんて、すごいことだとは思いませんか?



●犬は人間の性別を見分けているという実験結果


京都大学の高岡祥子博士が率いる研究チームが行った次のような実験があります。


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まず、犬をモニターの前に座らせます。

次に、モニターの背後に設置されたスピーカ―から男性または女性の声で犬の名前を呼ぶ音声を流します。

その直後に、モニターに男性または女性の画像を映し出します。

(モニターに映った人が自分の名前を呼んでいると犬が感じるようにするんですね)

そのようにして、犬がモニターをジーーーっと見ていた時間の長さを調べます。

声も映し出される人物も、犬にとっては見知らぬ人のものです。

声と人物の性別が一致したもの(例:女性の声に女性の顔)と一致しないもの(例:女性の声に男性の顔)を犬に見せ、ジーっと見る時間に差があるかを調べる実験です。

その結果、犬たちは、声と画像の性別が一致している時よりも、一致していない時の方がモニターを長く見つめることが判りました。

つまり、犬は声と画像の性別が一致した時は


「うん、まあそうだろーね」


と、さして興味を示さないけれど、一致しない時は


「え?え?なんでなんで~~?!」


とビックリして、モニターを凝視していると考えられるんですね。


このことから、犬たちは声によっても外見によってもわたしたち人間の性別を判別できるということがわかったという実験です。


(参考資料:イヌ(Canis familiaris)におけるヒトの性別の感覚統合的概念
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実験に参加した犬たちが、思っていた性別と違う画像を見せられて、思わず凝視する気持ち・・・わたしたち人間にも共通していますね。

電車の座席に座っていて、目の前に立った人の足元だけを見て「男性だろう」と思っていたのに、その人が隣の人と会話を交わした声が女性の声だったりした時、驚いて思わずハッとその人の顔を見てしまったりという経験は、誰にでもあるのではないでしょーか?




●なぜ見分けられるの?


人は、犬の性別を顔や声だけでは見分けることができないのに、どうして犬たちは人の性別を見分けることができるんでしょう?

動物は、無駄なことはしませんから、見分けられるようになったということは、見分けることに彼らなりの必然性があるんでしょうね。

そうでなければ、直接彼らの子孫繁栄に関係のない他種族の性別なんか、見分けられるようになる意味がありません。


いうまでもなく、人に飼われている犬たちにとって、人に対する いわゆる


「傾向と対策」


を掴んでおくことは、それこそ死活問題です。

ですから、わたしたちの犬に対する興味などの何十倍も、彼らは日々、一生懸命に人に興味と関心を持って観察を続けているんでしょう。

そんな中で、例えばパピーのころに男性、または女性、あるいは子供に、トラウマになるようなイヤなことをされたりといった経験が加われば、ますます敏感に性別によって人を区別しようとするのかもしれません。


「ああ・・・女の人ってどうしてあんなに感情的でコロコロ気分が変わるのかしらん?

苦手だなぁ・・・でも、女の人はボクのこの表情に弱いんだよね~!」


とか・・・


「んも~・・・男の人ってホント無神経で乱暴なんだから~~~!ブゥブゥ・・・だけど、男の人はボクが怯えた顔をすると舌打ちしてアッチへ行っちゃうんだよね~!」


とか、いろいろと考えて作戦を練っているのかもしれません(笑)



●苦手なものを減らしてあげたい


例えば、男の人が苦手になってしまっているワンちゃんは、お散歩で男の人とすれ違う瞬間に、いちいち緊張を強いられているのかもしれません。

いつもお話しているように、できるだけ苦手なことを克服させてあげられれば、それだけワンちゃんの犬生はハッピーになります。

何かしら、男の人にまつわる「イヤな記憶」があるのであれば、なるべくそれを、男の人にまつわる「楽しい記憶」で塗り替えてあげるようにしてみてください。

ワンちゃんは苦手な存在が近づくと、警戒したり怯えたりしますので、急いで距離を縮めようとするようなタイプの人ではなく、ちょっと距離を置きながら、優しい声がけをしてくれるような男性と接する機会を増やしてあげるといいと思います。

逆に、ワンちゃんをからかって喜ぶようなタイプの男性とは、ちょっぴり距離を置いてあげた方がいいかもしれません (;'∀')


性格的には、男女問わず、


「犬に気に入られようとしない人」


が、結果的に犬にモテるように感じていまーーす(^▽^)





<今日のPet Hotel 11!>

朝の海岸さんぽでボールにそっくりな”浮き”を
見つけてルンルンのボス

さあ、今日もいっぱい遊ぶぞーー!

お久しぶりのLくん
最初「イヤイヤ」してたけど、すぐにルンルンに(笑)

実はなかなか要領のいい甘えんぼさん♪

ウリくん、今日も絶好調~♪

女の子のオシリをジロジロ見るもんじゃないよー!
(-_-;)

マテマテーーー!

こらーーっ!

マテーーーーイッ!!

あれ?ボス・・・?
(もう諦めた)

・・・・・

・・・・・

ウリくーーん、ボスもう追いかけてきてないよー(;´Д`)

なかなか神経質なCくん
不安げなお顔ですねぇ~~(ガンバレー)

こっそりクンクン♪

ウリくん「嗅ぐだけ嗅いで、嗅がせてくれないんですけどー?!」
まあまあ・・・放っておいてあげて~(;^_^A

Mくん、久しぶりだねぇ~~
・・・ってか、だいぶ太った?

Cくん「太ってないよ、毛のせいだよ~」
・・・・そゆことにしといてあげよう(笑)

夕方になって、Cくんも少し他のワンちゃんに慣れてきたかなぁ~?

うん!慣れたっ♪

ウリくん「・・・・キミ、だれ?」

台風の準備で陸揚げされたお舟をバックに・・・
ボスは今日も快便で~~す♪

どうか台風で被害が出ませんように・・・








2018年7月26日木曜日

【西日本豪雨】奇跡の生還を果たしたワンちゃんたち

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。




【西日本豪雨 奇跡の生還を果たした犬たち】


●山崎さんが最後まで救おうとした老犬


西日本豪雨災害が起きた今月6日、福岡県の老犬ホームボランティア山崎ツギ枝さん(68才)が3匹の老犬たちを救おうと施設に向かい、


「どうにかして犬を助けたい」


というメールを最後に、救出に向かった消防隊員の目の前で土砂に飲み込まれて亡くなったという悲しいお話をしました。


詳細はコチラ↓

「今回の豪雨災害を受けて②(動物を助けたい!)」


山崎さんがご自身の命を犠牲にして最後まで守ろうとしていた老犬3頭を救おうと、施設の運営者(Nさん)が9日に消防隊員と共に現場に入りましたが、3頭を見つけることはできませんでした。

施設も壊れてしまっていて、3頭は山崎さんと批難する途中、やはり土砂に流されてしまったのだろうとみられていました。

ところが、犠牲になったと思われていた3頭の老犬のうち1頭「くう」が、14日になって8日ぶりに無事保護されたのです!

「くう」は、施設運営者の女性とは別のルートから山に捜索に入った男性によって発見されたそうです。

すぐに、以前から「くう」たちを診察していた動物病院に運ばれた「くう」は、衰弱しているもののケガもなく、食欲もあってゴハンをよく食べているそうです。


「おとなしい性格の子なので、ジっとしていたのがよかったのかもしれない。

フードは残っていたので食べていたかもしれないが、だいぶ痩せていたのであまり食べられなかったんじゃあないかな・・・

奇跡的に生き残ったのだから、きっとこの先も長生きするんじゃないかなぁと思っています」

(インタビューに応じた担当獣医さんの言葉)


施設には、ちょうど1日分のフードがあったそうです。

「くう」はそのフードと近くの湧き水で、なんとか8日間生き延びていたと思われます。


本当によかったですね!

わたしは、このニュースを知った時、不思議な気持ちになりました。

山崎さんが亡くなった土砂崩れ発生から8日も経っている現場に、しかも事故の3日後に消防隊と施設運営者が訪れ、残っている犬はいないと確認している現場に・・・

男性は何故、犬を探しに行ったのだろう・・・・?

土砂崩れのあった場所ですから、足場も悪く大変危険な場所のはずですし、何よりも、ただでさえ年を取っていた老犬が、8日間もこの猛暑の中 生き延びているとは考えにくいですね。


まるで、天国にいる山崎さんと他2頭の犬たちが


「くうがまだ生きているよ!生きて助けを待っているよ!誰か助けてあげて!!」


と知らせたように感じられませんか?


ちなみに、あと2匹は「くう」が発見された後、消防団によって捜索されましたが見つかりませんでした。


あらためて、犠牲になった山崎さんと2頭の老犬たちのご冥福をお祈りいたします。



●瓦礫の下で一週間も・・・


広島県坂町の小屋浦地区でも、嬉しいニュースがありました。

被災以来、行方不明になっていたミニチュアダックスが1週間ぶりにがれきの下から発見、救出されたのです!

連日の猛暑の中、小屋浦地区で救助活動にあたっていた大阪府警広域緊急援助隊の山下警視の部隊です。

この地区に住む男性から


「飼い犬が閉じ込められている」


との救助要請を受けて隊員2人が現場に向かったのは13日の午後のことでした。

何重にもかさなる瓦礫の隙間から、茶色い犬の姿が見えたため、生存を信じてひとつひとつ瓦礫をどかしていったところ、たんすに腰を挟まれた状態のミニチュアダックスが見つかりました。

1人の隊員ががたんすを持ち上げ、もう1人の隊員がダックスを慎重に引き抜き、無事救出することができたそうです。

ダックスはとても弱っていたものの、この猛暑の中、1週間も瓦礫の下で頑張って生き続けていました!

実際、水なしで1週間生存できる可能性は低いので、専門家は何らかの方法で水が飲める状態だったのかもしれないとの見方を示すと同時に「奇跡の生還だ」と驚いていました。

飼い主の男性は、何度も何度も頭を下げてお礼を言っていたいたそうです。


ミニチュアダックスのすごい生命力と、諦めなかった飼い主さん、そして酷暑の中で必死の救助活動をしてくれた人たちのお陰ですね~~!


大阪府警広域緊急援助隊の山下警視は東日本大震災や熊本地震の被災地での救援活動経験もあるそうですが、さすがにこの猛暑については


「過酷な現場だった」


とおっしゃっていたようです。



本当に、今年の暑さは何もせずにただ外に立っているだけでも息が苦しいほどですから、そんな中、ヘルメットに長袖長ズボンというあの装備で活動をしていた救助隊員さんたちには頭が下がります。



【西日本豪雨 避難所でのペット同伴事情について】


今回の豪雨災害に限らず、大きな災害が起きた時に必ず問題になるのが、避難所のペット同伴事情です。

災害時には、ペットを同行して避難するのが飼い主さんの義務ですが、ペットを連れて避難したものの、たどり着いた避難所で「ペットお断り」と言われてしまうケースが多いんですね。


今回の西日本豪雨では、避難所のペット同伴事情はどうだったのだろうと調べてみたところ、やはりペットの受け入れ態勢は自治体や各避難所など、現場の判断任せになっているようでした。

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岡山県倉敷市真備町地区の避難所「二万小学校」では、当初はペット連れの避難者は屋外の日陰などで終日過ごしていましたが、猛暑が続いて熱中症の危険性が浮上したことから、一般の避難者とは離れた未使用の教室をペット同伴の避難者のために開放しました。


岡山県総社市の「きびじアリーナ」では、当初から小体育館をペット連れの避難者に開放し、ペットフードも配るなど、受入れ態勢は万全でしたが、残念ながらクーラーがなかったため、ペット連れの避難者は市内の他避難所に移ることになりました。


愛媛県大洲市の平公民館はペットの立ち入りは禁止されており、入り口には「ペットは中には入れません」と掲示されていました。

男性館長は


「共同生活なので嫌がる人もいるかもしれない」


と説明。

同市のYさん夫妻は愛犬のダックスフントと一緒に


「他の人に迷惑をかけてしまうだろうから」


と避難所には入らず、1階が水没した自宅の2階で生活を続けました。



一方、同市総合福祉センターの避難所では、カゴに入ったハムスターと小鳥が廊下に置かれていました。

他の避難者の迷惑にならないだろうと判断した運営担当者が黙認した結果です。

被災直後は一時的に小型犬を連れた避難者も駆け込んでいましたが、


「もし大型犬を連れて来られたら困っていた。明確な基準はなく、市からも何も言われていない」


と担当者は話しています。
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東日本大震災では飼い主とはぐれた多くのペットが野生化して問題になりました。

一緒に避難できたケースでも、動物が苦手だったりアレルギーがあったりする他の避難者との共同生活でトラブルが続発ました。

これを受けて、環境省はペットと一緒の「同行避難」を基本とする指針を策定しましたが、この指針に強制力はありません

そのため、受入れの判断は現場任せになっているんですね。


そして、その判断は、災害の種類や被災した人の人数、そして季節によっても変わるため、事前に


「〇〇の避難所はペット同伴OKですよ!」


というようなことはなくて、どの避難所がペット同伴OKかは実際に被災してみてからでないと判らないという厳しい現実が、改めて見えてきました。



ペットの同行避難に関して、以前書いたコチラ↓の記事もぜひ参考にしてみてください。

【災害時】ワンちゃんと避難しよう!①
【災害時】ワンちゃんと避難しよう!②
【災害時】ワンちゃんと避難しよう!③
【災害時】ワンちゃんと避難しよう!④
【災害時】ワンちゃんと避難しよう!⑤
【災害時】ワンちゃんと避難しよう!(最終回)





<今日のPet Hotel 11!>

今日は少しだけ涼しくて
お庭遊びもいっぱいできたよ!

そして、このおふたりさんは・・・
やっぱりエンドレスにワンプロ (;'∀')

で、一緒にお水を飲んで・・・(仲良しだね~♪)
そういえばMくんはステンレスボールが
苦手だったはずなんだけど、フードもお水も
大丈夫になったね(^▽^)

ガオーーーッ
ってやっているおふたりさんの背後で・・・

行き倒れノチャコを心配するPくん(笑)
「だ・・・大丈夫ですかぁ~?」

チャコ「・・・・ん?」
Pくん「わわっ!ビックリビックリ!!」

他のワンちゃんが苦手なSくんに
チャコが接近・・・

Sくん「しら~~~~ん」
これが模範的な「知らん顔」

ワンパク&オテンバな子供トリオ

ボス(6才 オジサン)も必死で着いて行こうと
するんだけど~~~~・・・

あかーーーん!!
息切れするの はやっ(笑)

「ボク、まだまだ走れるよ~~ん」
そりゃそーだ。まだ7カ月だもんね~☆彡

やっと少しだけのびのび振る舞えるようになったころに

お帰りの時間だね。また来月待ってるよ!
Sくん「うん、仕方ないから来てやるよ!」

楽しかったねぇ~~!
また一緒に遊べるといいね!