2018年1月8日月曜日

【災害時】ワンちゃんと避難しよう!①

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。



前回のブログで、過去100年のデータから戌年は災害や事件が多いと言われているとご紹介しましたね。

戌年に限らず、地震大国日本に住んでいるわたしたちは今この瞬間に大地震に見舞われる可能性をいつも意識しておかなくてはなりません。

んなこたぁー解っていても、なかなかできないのが現実です。

人間だもの・・・(みつを)

ですから、「戌年は災害が多いらしいよ」って知ったなら、これを機会にぜひ愛犬のための非常時対策について考えてみましょう。

そして、後悔しないように準備をしましょう(今日!今!ナウ!)


【ペットは家族 でも・・・】


●東日本大震災での教訓


東日本大震災が起きた時は、ペットを避難所に連れて行けないと考えた飼い主さんがペットを自宅に残して避難したため、次のような問題が起きました。


・残されたペットを迎えに行ったり、エサやりに帰ろうとして二次災害に遭う人がいた。

・飼い主とはぐれた犬が野犬化して人を襲ったり感染症が広まるなどの不安が出た。

・不妊手術をしていない野犬化した犬が繁殖し、収拾がつかなくなった。


そこで、環境省は平成25年6月に「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」を制定し、ペットの飼い主は災害時に避難する際はペットを同伴することとする「同行避難」を呼びかけています。

それに伴って、各都道府県や市町村でもこのガイドラインに沿った施策を講じるようになっている・・・はずです。

ところが・・・


●熊本地震の避難所での問題


平成28年に甚大な被害を出した熊本地震の時、ペット連れの被災者たちを待ち受けていたのは、厳しい現実でした。

大前提としてお話しておきたいのは、熊本というのは平成26年に「殺処分ゼロ」を実現した、ペットに優しい行政だということです。

それでも、避難所では次のような問題が実際に起きてしまいました。


◆愛犬が避難所でオシッコを失敗してしまい「出て行ってほしい」と他の被災者から言われて、やむなく避難所を追われることになった。

◆鳴き声がうるさい・臭いなどと苦情を言われ、避難所にいられなくなった。

◆他の人に迷惑をかけないようにとペットと車中泊していてエコノミー症候群にったり、愛犬が熱中症になった。

◆「人が飲む水も足りないのに犬に水を飲ませるんか」などという冷たい言葉を投げかけられた。

◆その他にも、自分のペットを優先したい飼い主と、動物が苦手な被災者との間に起きた問題は数多くあった。



これらの問題が起きた理由としては、


・「同行避難」の原則が一般の人々に浸透していなかった(行政の周知徹底が不十分だった)

・ペット同伴の被災者とそうでない人の区画分けや、お互いに守るべきルールが不明確だった。


などの行政側の問題が指摘されましたが、避難所生活をした人のアンケートからは、ペットの飼い主さんの災害時における


飼い主としての意識(責任感やモラル)の低さ

ペットの同行避難に備えた日頃の準備不足


も浮き彫りになっています。


●相容れない(あいいれない)両者


事実、ペットを飼っていない人の中には重篤な動物アレルギーの人や、動物嫌いな人もいます。

ただでさえ不安と緊張でいっぱいの避難所生活です。

プライバシーがない場所で寝泊まりし、お風呂にも入れず、衣食住すべてに関して不便を強いられるのですから、誰しもストレスが爆発寸前になっています。

そんな中、お互いに思いやりの心をもって譲り合うのが一番と頭では解っていても、動物を連れた被災者に対して、動物嫌いな人が冷ややかな視線を送ることは容易に想像できますね。

一方、ペットの飼い主さんにとってペットは家族ですから、少しでもペットに快適に過ごさせてやりたいし、片時も離れたくないという気持ちも当然です。

この両者の利害関係は相容れないものなんですね・・・

そんな時、動物嫌いな人に

「アンタには人の気持ちがないのか?!この子だって命があるんだ!」

みたいなことを説教したところで何も始まりません。

他人の考えを変えることは一朝一夕にできるもんじゃーないんです。

だとすると、変えられるのは自分とペットだけってことになりますね。


●自分と愛犬のために・・・


熊本地震の時も、犬嫌いな人から苦情を言われたり言い争いになった結果、居づらくなって避難所を出た飼い主さんがいっぱいいました。

先ほどお話したように車中泊する人もいれば、自宅の敷地内でテント生活をする人、余震があれば倒壊の危険性があると知りながら崩れかけた自宅で生活する人もいました。

けれども大災害が起きた時、行政からの支援物資はやはり避難所に届きます

重要な情報が届くのもやはり避難所です。

炊き出しなどの情報を受け取ることができなかったり、仮設住宅への応募説明などを知らないまま、孤立した状態で苦しむことにもなりかねません。

そうなれば、飼い主さんはもちろん、体の小さなペットの健康状態にも悪影響を及ぼし、最悪 命を落としてしまうことにも繋がりかねませんね。

ですから、飼い主さんに求められているのは

「可能な限りペットと一緒に避難所で快適に過ごせるようにすること」

なんです。

その”快適さ”のためには、他の人から苦情を言われないようにすることももちろん含まれています。


そして・・・こっからがとっても大事なんですヨ!!

ペットと一緒に避難所で快適に過ごすためには、日ごろからの準備が不可欠なんです。

災害が起きてからでは間に合わないんです!


具体的にどんなことをしておかなくてはならないか・・・ってことをお話しますが、長くなるので続きはまた次回にしまーす!



参考:「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン(一般飼主編)」



<今日のPet Hotel 11!>

朝のおさんぽ。チコくん今回最後のおさんぽだね~!
おうちに帰ってからもいっぱいお散歩するんだよ~

なつ「おーい!ボール好き男子ー!
ボールいっぱい転がってるよ~~~~!」

ボス「チコくん取ってきて!」
チコくん「ううう・・・こわいよぅ・・・」

「でも・・・がんばるそーっ!!」

「キャッ!!大きい子キターーー!!
もう無理~~~~ 泣」

午後から雨ザーザー
ほら~!お部屋でウンチできないそこのボス~!
ボス「いやだいやだ。濡れるのいやだ」
んなこと言ってもお部屋でウンチしないでしょ(-_-;)

結局、いつものプープーポイントでも出ず・・・
ただ濡れにいっただけでした(ザンザン)

宣言どおり非常用持ち出し袋の中身をチェック
交換や補充、見直しが必要なものが
いっぱいありました~!