【西日本豪雨 奇跡の生還を果たした犬たち】
●山崎さんが最後まで救おうとした老犬
西日本豪雨災害が起きた今月6日、福岡県の老犬ホームボランティア山崎ツギ枝さん(68才)が3匹の老犬たちを救おうと施設に向かい、
「どうにかして犬を助けたい」
というメールを最後に、救出に向かった消防隊員の目の前で土砂に飲み込まれて亡くなったという悲しいお話をしました。
詳細はコチラ↓
「今回の豪雨災害を受けて②(動物を助けたい!)」
山崎さんがご自身の命を犠牲にして最後まで守ろうとしていた老犬3頭を救おうと、施設の運営者(Nさん)が9日に消防隊員と共に現場に入りましたが、3頭を見つけることはできませんでした。
施設も壊れてしまっていて、3頭は山崎さんと批難する途中、やはり土砂に流されてしまったのだろうとみられていました。
ところが、犠牲になったと思われていた3頭の老犬のうち1頭「くう」が、14日になって8日ぶりに無事保護されたのです!
「くう」は、施設運営者の女性とは別のルートから山に捜索に入った男性によって発見されたそうです。
すぐに、以前から「くう」たちを診察していた動物病院に運ばれた「くう」は、衰弱しているもののケガもなく、食欲もあってゴハンをよく食べているそうです。
「おとなしい性格の子なので、ジっとしていたのがよかったのかもしれない。
フードは残っていたので食べていたかもしれないが、だいぶ痩せていたのであまり食べられなかったんじゃあないかな・・・
奇跡的に生き残ったのだから、きっとこの先も長生きするんじゃないかなぁと思っています」
(インタビューに応じた担当獣医さんの言葉)
施設には、ちょうど1日分のフードがあったそうです。
「くう」はそのフードと近くの湧き水で、なんとか8日間生き延びていたと思われます。
本当によかったですね!
わたしは、このニュースを知った時、不思議な気持ちになりました。
山崎さんが亡くなった土砂崩れ発生から8日も経っている現場に、しかも事故の3日後に消防隊と施設運営者が訪れ、残っている犬はいないと確認している現場に・・・
男性は何故、犬を探しに行ったのだろう・・・・?
土砂崩れのあった場所ですから、足場も悪く大変危険な場所のはずですし、何よりも、ただでさえ年を取っていた老犬が、8日間もこの猛暑の中 生き延びているとは考えにくいですね。
まるで、天国にいる山崎さんと他2頭の犬たちが
「くうがまだ生きているよ!生きて助けを待っているよ!誰か助けてあげて!!」
と知らせたように感じられませんか?
ちなみに、あと2匹は「くう」が発見された後、消防団によって捜索されましたが見つかりませんでした。
あらためて、犠牲になった山崎さんと2頭の老犬たちのご冥福をお祈りいたします。
●瓦礫の下で一週間も・・・
広島県坂町の小屋浦地区でも、嬉しいニュースがありました。
被災以来、行方不明になっていたミニチュアダックスが1週間ぶりにがれきの下から発見、救出されたのです!
連日の猛暑の中、小屋浦地区で救助活動にあたっていた大阪府警広域緊急援助隊の山下警視の部隊です。
この地区に住む男性から
「飼い犬が閉じ込められている」
との救助要請を受けて隊員2人が現場に向かったのは13日の午後のことでした。
何重にもかさなる瓦礫の隙間から、茶色い犬の姿が見えたため、生存を信じてひとつひとつ瓦礫をどかしていったところ、たんすに腰を挟まれた状態のミニチュアダックスが見つかりました。
1人の隊員ががたんすを持ち上げ、もう1人の隊員がダックスを慎重に引き抜き、無事救出することができたそうです。
ダックスはとても弱っていたものの、この猛暑の中、1週間も瓦礫の下で頑張って生き続けていました!
実際、水なしで1週間生存できる可能性は低いので、専門家は何らかの方法で水が飲める状態だったのかもしれないとの見方を示すと同時に「奇跡の生還だ」と驚いていました。
飼い主の男性は、何度も何度も頭を下げてお礼を言っていたいたそうです。
ミニチュアダックスのすごい生命力と、諦めなかった飼い主さん、そして酷暑の中で必死の救助活動をしてくれた人たちのお陰ですね~~!
大阪府警広域緊急援助隊の山下警視は東日本大震災や熊本地震の被災地での救援活動経験もあるそうですが、さすがにこの猛暑については
「過酷な現場だった」
とおっしゃっていたようです。
本当に、今年の暑さは何もせずにただ外に立っているだけでも息が苦しいほどですから、そんな中、ヘルメットに長袖長ズボンというあの装備で活動をしていた救助隊員さんたちには頭が下がります。
【西日本豪雨 避難所でのペット同伴事情について】
今回の豪雨災害に限らず、大きな災害が起きた時に必ず問題になるのが、避難所のペット同伴事情です。
災害時には、ペットを同行して避難するのが飼い主さんの義務ですが、ペットを連れて避難したものの、たどり着いた避難所で「ペットお断り」と言われてしまうケースが多いんですね。
今回の西日本豪雨では、避難所のペット同伴事情はどうだったのだろうと調べてみたところ、やはりペットの受け入れ態勢は自治体や各避難所など、現場の判断任せになっているようでした。
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岡山県倉敷市真備町地区の避難所「二万小学校」では、当初はペット連れの避難者は屋外の日陰などで終日過ごしていましたが、猛暑が続いて熱中症の危険性が浮上したことから、一般の避難者とは離れた未使用の教室をペット同伴の避難者のために開放しました。
岡山県総社市の「きびじアリーナ」では、当初から小体育館をペット連れの避難者に開放し、ペットフードも配るなど、受入れ態勢は万全でしたが、残念ながらクーラーがなかったため、ペット連れの避難者は市内の他避難所に移ることになりました。
愛媛県大洲市の平公民館はペットの立ち入りは禁止されており、入り口には「ペットは中には入れません」と掲示されていました。
男性館長は
「共同生活なので嫌がる人もいるかもしれない」
と説明。
同市のYさん夫妻は愛犬のダックスフントと一緒に
「他の人に迷惑をかけてしまうだろうから」
と避難所には入らず、1階が水没した自宅の2階で生活を続けました。
一方、同市総合福祉センターの避難所では、カゴに入ったハムスターと小鳥が廊下に置かれていました。
他の避難者の迷惑にならないだろうと判断した運営担当者が黙認した結果です。
被災直後は一時的に小型犬を連れた避難者も駆け込んでいましたが、
「もし大型犬を連れて来られたら困っていた。明確な基準はなく、市からも何も言われていない」
と担当者は話しています。
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東日本大震災では飼い主とはぐれた多くのペットが野生化して問題になりました。
一緒に避難できたケースでも、動物が苦手だったりアレルギーがあったりする他の避難者との共同生活でトラブルが続発ました。
これを受けて、環境省はペットと一緒の「同行避難」を基本とする指針を策定しましたが、この指針に強制力はありません。
そのため、受入れの判断は現場任せになっているんですね。
そして、その判断は、災害の種類や被災した人の人数、そして季節によっても変わるため、事前に
「〇〇の避難所はペット同伴OKですよ!」
というようなことはなくて、どの避難所がペット同伴OKかは実際に被災してみてからでないと判らないという厳しい現実が、改めて見えてきました。
ペットの同行避難に関して、以前書いたコチラ↓の記事もぜひ参考にしてみてください。
【災害時】ワンちゃんと避難しよう!①
【災害時】ワンちゃんと避難しよう!②
【災害時】ワンちゃんと避難しよう!③
【災害時】ワンちゃんと避難しよう!④
【災害時】ワンちゃんと避難しよう!⑤
【災害時】ワンちゃんと避難しよう!(最終回)
<今日のPet Hotel 11!>
今日は少しだけ涼しくて お庭遊びもいっぱいできたよ! |
そして、このおふたりさんは・・・ やっぱりエンドレスにワンプロ (;'∀') |
で、一緒にお水を飲んで・・・(仲良しだね~♪) そういえばMくんはステンレスボールが 苦手だったはずなんだけど、フードもお水も 大丈夫になったね(^▽^) |
ガオーーーッ ってやっているおふたりさんの背後で・・・ |
行き倒れノチャコを心配するPくん(笑) 「だ・・・大丈夫ですかぁ~?」 |
チャコ「・・・・ん?」 Pくん「わわっ!ビックリビックリ!!」 |
他のワンちゃんが苦手なSくんに チャコが接近・・・ |
Sくん「しら~~~~ん」 これが模範的な「知らん顔」 |
ワンパク&オテンバな子供トリオ |
ボス(6才 オジサン)も必死で着いて行こうと するんだけど~~~~・・・ |
あかーーーん!! 息切れするの はやっ(笑) |
「ボク、まだまだ走れるよ~~ん」 そりゃそーだ。まだ7カ月だもんね~☆彡 |
やっと少しだけのびのび振る舞えるようになったころに |
お帰りの時間だね。また来月待ってるよ! Sくん「うん、仕方ないから来てやるよ!」 |
楽しかったねぇ~~! また一緒に遊べるといいね! |