2018年1月10日水曜日

【災害時】ワンちゃんと避難しよう!③

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。



前回のブログでは、ワンちゃん(猫ちゃん)の飼い主さんが災害時にペットと一緒に避難所で快適に過ごすための日ごろのしつけとして、


・ケージ(ハウス)に入る習慣をつけておく。

・様々な人や犬、音、匂いに慣れさせ社会性をつけさせておく。


ということが大切だというお話をしました。

これらは災害時に限らず、ワンちゃん自身のハッピーな犬生のためにもぜひ身に着けさせてあげたいですね。


さて、今日はワンちゃんの飼い主さんが災害に備えて準備しておきたいハード(グッズ)についてのお話です。



【はぐれた愛犬との再会を果たすために】


●身元を示すものは命綱!


災害はいつなんどき起きるかわかりません。

飼い主さんとワンちゃんが離れ離れの時に大地震や土砂崩れが起きる可能性だってありますね。

そうなれば「同行避難」は不可能です。

そんな時に、はぐれてしまった愛犬と再会する心強い手立てになるのが、ワンちゃんの身元を示すものです。

くりかえしご紹介している環境省発行の「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン(一般飼主編)」では

「外から見える迷子札とマイクロチップの二重使い」

が奨められています。

更に

「鑑札と狂犬病予防駐車済票は法律で飼主さんに装着が義務付けられています」

となっています。

なんか、色んなモノが登場しましたねぇ~・・・

ここで、ご存じない方のために登場したモノについて超基本的なお話をしておきましょう。


◆鑑札(装着は義務)


ワンちゃんの飼い主として市町村に飼い主登録した時にもらうプレートで、登録ナンバーを役所で照会することで「この犬の飼い主さんは〇〇さんだよ~」ってことが判るものです。

★鑑札さえあれば、災害時に愛犬とはぐれてもそのうち出会えるでしょう。

ただ、

・プレートや首輪そのものが外れてしまうリスク
・災害の混乱の中、照会に時間がかかり不安な時間を過ごすことになる

というマイナスポイントもあります。


◆狂犬病予防注射済票(装着は義務)


毎年1回の狂犬病予防接種を受けるともらえるプレートで「この子は狂犬病の予防接種をいつ受けたのかな~?」ってことが見ればすぐ判るものです。

★迷子になっている犬を見つけてくれた人や避難所で生活を共にする人が「まさかこの子、狂犬病じゃないでしょーね?」っていう不安を抱かずに済むという意味で役立ちます。

※ 狂犬病は人間にも感染する人獣共通感染症で、感染するとほぼ確実に死に至る恐ろしい病です。

日本では40年ほど狂犬病の発症例はないんですが、世界的には撲滅されていません。

ヒアリのようにいつ海外から入ってくるか分らないので必ずお注射受けさせましょーね~!

これもやはり、プレートや首輪そのものが外れてしまうリスクがありますが、身元判明には直接つながるものではありませんから外れても致命傷にはなりませんね。


◆マイクロチップ(任意)


ワンちゃんの身体にお米粒くらいの大きさのチップを獣医さんで埋め込んでもらうものです。

マイクロチップが埋め込んであれば愛犬の位置情報が判ると勘違いされている方も中にはいらっしゃるようですが、残念ながらそんな便利なものではありません。

要するに埋め込み型の”鑑札”ですね。

専用のマイクロチップリーダーという機械を用いて読み取ると、飼い主さんが誰かが判明します。

★鑑札のように装着が義務付けられているものではありませんが、ワンちゃんの身元を示すモノの中で唯一「外れない」というのが最大の強みです。

ただし、マイクロチップリーダーのある施設は限られているので、災害の混乱時に身元を照会してもらえるまでは、かなりの時間を要するのではないかと思います。

また、マイクロチップのみだと次のようなケースが懸念されます。

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瓦礫の上をトボトボ歩くアナタの愛犬”ポチ”を、マイクロチップなどというものの存在を全く知らないおばあさんが見つけて保護してくれました!

「おや、どうしたの?カワイイ子だねぇ。名札もないし・・・じゃあウチの子になるかい?白いから名前はシロにしよう!」

それはそれで、最悪のシチュエーションじゃないけれど・・・

アナタは行方不明になったポチを何日も足を棒にして捜し歩いても見つからない・・・

(そりゃそーだ。おばあさんちのシロになっちゃってますからねぇ~)

アナタ「ポチ・・・ダメだったのかしら・・・嗚呼可哀相なことをした・・・( ノД`)」

シロ(元ポチ)「飼い主さんはどうしているだろう・・・会いたいよぅ~~!」
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ってなことになっちゃう可能性がありますね。


◆迷子札(装着は任意)


これも装着が義務付けられているものではありません。

何を記載するかも飼い主さんの自由ですが、最低限必要なのは飼い主さんの連絡先ですね。

ワンちゃんの名前があると、見つけてくれた人が呼びかけることによってワンちゃんが安心するかもしれません。

迷子になった犬を発見してくれた人が誰でも一目瞭然で飼い主さんに繋がる情報を得ることができますから、役所の照会などを待つことなく いち早く愛犬の安否情報を受け取る可能性が高まる点で、大変心強いものです。

ただ、鑑札などと同様に、外れてしまう危険性がありますね。



・・・というワケで、理想は上記の4アイテム全てを愛犬に装備させることになります。


Pet Hotel 11!のお客様で、頑丈な首輪に飼い主さんの携帯番号が刺繍されているものをつけているワンちゃんがいます。

プレートが外れてしまう可能性よりも首輪が切れてしまう可能性の方が低いでしょうから、かなり有効な身元判明ツールだと思います。

↓こんな感じのモノで~す!




ちなみに、Pet Hotel 11!では、万一のことを考えてお預かりしているワンちゃんにはPet Hotel 11!の連絡先が記載されているプレートを着けさせていただいています。


ボス「ボク、Pet Hotel 11!の子じゃないの。
実はれっきとしたお預かり犬なの!」

続いて、ワンちゃんの飼い主さんが非常用持ち出し袋に入れておくと便利なモノについてお話しますが、長くなるので次回につづきま~す!


<おまけ>

今日は久々にお客様ワンコがいなかったので、くりんくんママに教えていただいた久里浜水仙ロードウォークに寄ってから、MARUんちのオバチャンをお見舞いに行ってきました。

以前書いた記事はコチラ→ MARUのこと

もしも”なつ”たちに会うことでオバチャンが少しでも元気になるなら・・・と思って病院の外まで連れて行ってみました。

でも、オバチャンの怪我は予想以上にひどくて、頭を打っている上に肘は複雑骨折、足首とあばら骨数本も骨折していて、事故から20日以上経つのにまだ退院の目処も立たないようでした。

事故の時に一緒にいたMARUのことは思い出すのも辛そうで、

「”なつ”には会いたいけれど、今はまだ・・・」

と声を詰まらせていました。


オバチャン、早く元気になってね・・・・



<今日のPet Hotel 11!>

「欲しいね」って話していたスロープ
ウリくんママが譲って下さいました♪
ありがとうございま~す!(≧▽≦)

今日は久々のお休み♪
くりんくんママに教えてもらった
久里浜水仙ロードウォークに行ってみたよ!
風は強かったけど綺麗だったね~(^▽^)

MARUんちのオバチャンのお見舞いに・・・
早く元気になあれ~~!!