それがリーダーウォークです。
リーダーウォークとは、要するにお散歩の時など、犬を連れて歩く際に、リードを持つ人が主導権を握った状態で歩くことです。
進む? or 止まる?
歩く? or 走る?
どちらの方向に行く?
といったことを全て、犬の好き勝手にさせるのではなく、こちらが決め、犬はそれにちゃんと従う状態です。
”ボス”と”なつ”の場合、1時間~1時間半ほどお散歩しますが、前半はずっとリーダーウォークでのお散歩をします。
オシッコも、クンクン嗅ぐのもなし。
ひたすらこちらのペースでグングン歩きます。
※ただし、ウンチの時だけは立ち止まってさせてあげます。
※オシッコをお外でしかしない子で、溜まっている場合は出発の時にすぐ済ませてあげるといいでしょう。
クンクン嗅いだり、マーキングのオシッコをしたりは、お散歩のほんの最後の10分程度。
それでも、”ボス”と”なつ”が物足りなさそうにしたり、お散歩に行きたがらなかったりとうことはありません。
改めて、犬はリーダーについて歩くのが大好きなんだなぁと実感します。
リーダーウォークの練習をして、それを実践することには、ボスにとって、次のような大きな意味がありました。
●主導権を握っている人(リーダー)は誰か?を犬がハッキリ認識することができる。
以前も触れましたが、犬はそもそも群で生活し、リーダーに率いられてエサを求めて長い距離歩き回るのが日課です。その際、隊列の先頭はもちろんリーダー犬です。
その形を実践してみせることで、犬はシンプルに「この人がリーダーなんだな」と感じ取ります。
ハッキリとそう認識でき、それを受け入れた後は、リーダーの指示に従うことはその犬にとって、ごく当たり前になります。
つまり、聞き分けのいい子になるってことですね。
●リーダーと一緒にグングン歩いていることで、臆病な”ボス”が自信をつけることができる。
”ボス”は極度に臆病でしたから、お散歩中も常に尻尾を縮めていました。
遠くの方に他の犬がいるのを発見すると私の後ろに隠れて尻尾は足の間。卑屈な顔をして歩みを止めてしまっていました。
けれども、リーダーについて脇目もふらずグングン歩く!というお仕事に集中していることで、他の犬や人とすれ違う時も、キリリと前を向いて歩き続けます。
するとどうでしょう?オドオドしていた”ボス”に吠え付いてきていた犬も吠えなくなってきました。
まるで、カツアゲにばかり遭っていた子が、リーダー格の強いお友達ができて、その子と一緒に行動するようになって、態度も変わってきたのでカツアゲされなくなった・・・という感じ?(ちょっと違うか)
そんなお散歩を続けていると、”ボス”自身が「ボク、けっこう大丈夫かも?」というように自信をつけて、たくましい態度になってきたのが解りました。
この変化は”ボス”の問題行動を正すのに最も役に立ちました。
ちなみに・・・ツンデレチワワの”なつ”の方は、むしろ気の弱そうな他のワンちゃんに「オラオラ!」と小さな体で吠え付いたりしていたのですが、ボス同様リーダーウォークに集中しているせいか、それもほとんどなくなりました。
たまに「オラオラ!」しようとした時は、リードをクイッ!と引くと「オ・・・」みたいな感じですぐやめます(^◇^)
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