2017年2月26日日曜日

ペットロスを考える④

前回、愛するペットを亡くして、ペットロス症候群にならないためにできることのひとつめとして、
【ペットに依存しすぎない】
ことについて、『マズローの5段階欲求』のお話をしました。
依存とは、必ずしもペットに甘々で、物理的にベタベタしていることを指すのではなく、精神的に気づかぬうちにペットを心の支えにしてしまっていたり、自分に欠けている何かをペットの存在で埋めてしまっている状態だということをお解りいただけたでしょうか?

「この子がいなくなったら私、わたし・・・生きていけないわ。どうしたらいいの?」

このセリフを『ペットが本当に可愛いのだ。失いたくない』ということを表す表現方法として使っている場合はいいでしょう。
けれども、本気でそう感じている人は、厳しいようですが、ペットロス症候群の予備軍だという自覚を持った方がいいかもしれません。

「あなたが死んでしまったら私、耐えられないわ。だから私より先に死んじゃダメよ」

このセリフも、本気で言っている場合はペットに依存していると言わざるを得ません。
あなたが亡くなったら愛するペットはどれだけ悲しみ、心細い思いをするでしょう?
あなた以外に世話する人がいない場合、ペットは施設に送られてしまうかもしれません。
愛するペットにその苦境を背負わせるのですか?
ペットは飼い主を選べません。あなたが飼い主になったのであれば、その命を全うする最期の時まで、きちんと面倒をみてあげるのが、その子を連れてきた時から定められた、あなたの責任だとは思いませんか?

決してペットに寄りかからないでください。
そして・・・あなたのペットは生前、あなたがニコニコと嬉しそうにしている時が一番幸せだったはずです。
自分のしたことで、飼い主さんが困ったり悲しんだりしている時が一番苦しかったはずです。
自分が亡くなったことで、飼い主さんが悲嘆に暮れて笑顔を忘れてしまうことを、どんなペットも喜ぶはずがありません。

ペットがいつの日か必ず亡くなってしまうという現実に、きちんと目を向けて、もしそうなってもご自身の人生が空っぽにならないような充実した毎日を送るよう、努力してみて下さい。
そんな、輝いている素敵な飼い主さんがリーダーならば、ペットもきっと幸せいっぱいのはずです。

虹の橋で、楽しく遊びながら

「ね?うちのご主人、素敵な人でしょ♪」

と、愛犬が他のワンちゃんに自慢できるような、そんな生き方を目指したいものです。


長くなるので、つづきはまた次回にします。


チワワ海岸
ダックス小屋