ペットロス症候群になる主だった原因の中で、飼い主さんが自ら気を付けることができることのひとつめ。
【ペットに依存しすぎない】についてです。
『ペット依存症』という言葉をご存じでしょうか?
ペットの生前『ペット依存症』であった飼い主さんが、ペットを失って『ペットロス症候群』になる可能性が非常に高いです。
ペットに依存しすぎている人がペットを失うと、そうでない人と比べてペットロスが重症化し、ペットロス症候群になりやすい・・・当然じゃーーん?!って感じですよね?
問題は、ご自身がペット依存症、または予備軍にも拘わらず、自覚がない飼い主さんが大変多いらしいのです(知り合いの獣医さんによる)
具体的に、どのような人がペット依存症になりやすいかというと、”マズローの5段階欲求”の、第3ステージまたは、第4ステージの欲求が満たされていない人だそうです。
”マズローの5段階欲求”というのは、アメリカの心理学者、マズローが提唱した説で、
『人間の欲求は5段階のピラミッドのように構成されていて、低階層の欲求が充たされると、より高次の階層の欲求を欲する』
というものです。
第1ステージは生理的欲求。
食料や水が補給でき、睡眠がとれるなど、生存するための最小限必要な欲求です。
これが満たされると第2ステージの欲求が生まれます。
第2ステージは生活や安全の欲求で、雨風をしのぐ住居や健康的な生活の欲求です。
これが満たされると第3ステージの欲求が生まれます。
第3ステージは社会的欲求(帰属欲求ともいう)で、家族や友達、仲間を得たい。集団に所属したいという欲求です。『居場所』という言葉に置き換える方がわかりやすいかもしれません。
これが満たされると第4ステージの欲求が生まれます。
が・・・!実際には家族や職場、学校などに所属していても、会話や交流に不満があり、精神的に孤独感を感じて自分の『居場所』がないと感じている人は、この欲求が満たされていません。
そんな心の隙間をうめてくれるのがワンちゃん♪
いつも尻尾を振って応えてくれ、ずっと傍らにいてくれて、まっすぐな瞳で見つめてくれる・・・ワンちゃんが所属の対象となってしまっている状態です。
第4ステージは承認欲求(尊厳欲求ともいう)で、地位や名誉やお金、権力などへの欲求です。
これが満たされると第5ステージの欲求が生まれます。
が・・・!プライドが高く、地位や名誉や権力にしがみついている人。
他人を羨み、妬みの感情が強い人。
人から認めて欲しくて、SNSで実生活とは異なる情報をUPしてしまう人や、ついつい見栄を張りすぎてしまう人も、このステージがクリアできていません。
大事なのは、実際にお金があったり、周囲の人からある程度認められているかどうか?ではなく、本人が満足しているかどうか?です。
そうでなければ、このステージはクリアできていないことになります。
そんな欲求不満を満たしてくれるのがワンちゃん♪
従順で、飼い主さんを全面的に認め、肯定してくれる・・・ワンちゃんが尊厳を満たしてくれている状態です。更に、世間が思うように評価してくれないというストレスをもワンちゃんは癒してくれます。
第5ステージは自己実現の欲求で、自分の能力を発揮したいという欲求です。
この第5ステージにいる人というのは、精神的に真に大人だと言えます。人と自分を比べて羨ましがったり、妬みや嫉みという感情に囚われたりということがありません。
自己満足でもいいのです。大事なのは自分が満足している=満たされていると感じている状態です。
そういう人は自信があり、他者やペットに依存する必要がありません。
いかがでしょうか?『ペット依存』ときいて、なんとなーく”典型的なあの感じ”といった漠然としたイメージを抱かれていた方は多いのではないでしょうか?
そして、そのイメージと、現実の『ペット依存』は、少し違っていたのではないでしょうか?
長くなったので、続きは次回とします。
今晩お泊りのミニチュアダックス”ネオくん”
連泊中のチワワ”小太郎くん”
お庭ではしゃぎすぎて叱られたダックス”ボス”
抱っこしてと念力を送るチワックス”なつ”
ダックスとチワワばかりですね(^-^;