2017年2月23日木曜日

ペットロスを考える①

『ペットロス』という言葉はご存知でしょう。
愛するペットを失って、深い悲しみに包まれる状態のことです。おそらくほとんどの愛犬家は、飼い犬が亡くなった直後はこの状態になるでしょう。

似たことばで、『ペットロス症候群』という言葉もあります。
『ペットロス』の状態が長引き、日常生活に支障が出るようになり、うつや自殺願望にまで発展する深刻な心の病です。

個人差はありますが、ペットを亡くして悲しみに暮れつつも、1か月前後で仕事や日常生活に前向きな気持ちを取り戻せれば正常。前向きな感情が半年以上も生まれない場合は『ペットロス症候群』が疑われるのだそうです。
ご自身、あるいは周りの方は「もしや」と思ったら、適切な医療機関を受診する(させる)ようにして下さい。

あるテレビ番組の中で、心理評論家の植木理恵氏は「ペットロス症候群の深刻さは、犬は猫の約40倍と言われる」と仰っていました。
40倍という数値の真偽についてはよくわかりませんが、猫よりも犬の飼い主さんがペットロスになりやすいだろうと、確かに思います。
犬の方が人に従順で、マイペースな猫と比べて、飼い主さんとの距離が親密だからです。

可愛がっていた愛犬が亡くなってしまうと、どんな飼い主さんでも深い悲しみに包まれます。

暫くの間は、ご飯を食べては涙、お散歩コースを歩いては涙、ボールを見ては涙・・・と、何をしても何を見ても涙で視界がぼやけます。

涙なしに亡くなった愛犬の写真を見ることなんて一生無理なんだ・・・と感じます。

でも時が経つにつれ、悲しみは少しずつ癒えていき、亡くなった愛犬との思い出を、目に涙を浮かべながらも笑顔で話すことができるようになります。

私も数年前に、享年17才でビーグル犬の”リンダ”を失った時、胸をえぐられるような感覚と深い悲しみに襲われました。

それは、リンダを一番可愛がっていた母の誕生日の朝でした。
老犬となっていたリンダは、全体に被毛が白っぽくなり、たくさんのイボができてはいましたが元気でした。
いつものように庭にオシッコしに出してもらい、リビングに戻ってきてから急にヘナヘナと座り込み、聞きなれない鳴き方したのです。
驚いた母がリンダを抱き、
「リンダ、どうしたの?どうしたの?ヨシヨシ・・・」
と声をかけていました。それから間もなく、母の腕に抱かれたまま、リンダは息を引き取りました。
とても穏やかで静かな死でした。

父も母も、私も私の子供たちもみな、オイオイと泣きじゃくりました。
それから暫くは、特にリンダと片時も離れず同居していた父母、とりわけ母は、寝ても覚めても泣いているような状態でしたが、幸い、ペットロス症候群にはなりませんでした。
3年前に父が亡くなった時は、

『今頃お父さん、ポケットからロールパン出してリンダにあげてるよ!』

と、母と話し、泣きながら笑ったものです。(←とか書きながらウルウルしているのは誰だーい?)


長くなるのでつづきはまた次回にします。

三浦にしては波が高かった本日、カモメの集会が行われています。

当然”なつ”のハンター魂に火が・・・
逃げてぇぇぇ~!>カモメたち