2017年2月18日土曜日

子犬はどうして可愛いのか?


子犬・・・可愛いですよねぇぇぇ~~~(はぁと)
犬好きの方ならお解りと思いますが、自分の好きな犬種でなくても、無条件に子犬はもうもう・・・・(悶死)

今日は「なんで子犬はそんなに可愛いのか?」というお話です。

さっき「無条件に」と書きましたけど、実は無条件なんかじゃなくて、ちゃんと条件付がされていて、可愛いと思うのは必然なんです。

子犬に限らず、人間の赤ちゃんでも子猫ちゃんでも、哺乳類の赤ちゃんを見ると、ほとんどの人が目を細めて
「きゃわうぃうぃ~~~~♪」
って言っちゃいますよね?

一説によると、それは赤ちゃんの戦略だそうです。
戦略って言っても、赤ちゃんが夜な夜な策略を練っているってことではなく、長い進化の過程において「赤ちゃんの時は可愛いと思われると、生き延びる可能性が高い」って理由からそのようになっていったということです。

わたしたちが「可愛い」と思う哺乳類や鳥類の赤ちゃんの共通点は

1.大きな頭
2.頬が丸い
3.目と目が離れている
4.顔のパーツが低い位置にある
5.丸くずんぐりとした体型


です。
その特徴をベビーシェマと名付けた人がいます。
”刷り込み”でお馴染みのノーベル賞受賞者のローレンツさんです。
こういった赤ちゃんの特徴を目にした人はみな、

「なんて可愛らしい!守ってあげなくちゃ!」

と感じる・・・そして、そう感じることは、ローレンツさんによると「生まれつき備わったもの(生得的解発機構)」ということです。

一方で、早稲田大学の根ヶ山光一さんが行った面白い実験があります。
生後0~2ヶ月から生後24~29ヶ月の人間の乳幼児の写真を用意して、どの月齢の子が可愛いと思うか?を判定してもらうという実験です。

判定者は『子供を持つ母親のグループ』と『女子学生のグループ』
これは、子育て経験の有無が結果を左右するのか?あるいは「生まれつき」そう思うものなのか見極めるためです。

結果は・・・
どちらのグループでも『1歳前後の赤ちゃんが一番可愛い』
という答えが多かったのです。
そして・・・生まれたばかりの新生児については最もポイントが低かったとのこと。

本来、一番「守ってもらう」必要性がありそうな新生児より1歳の赤ちゃんの方が可愛いとは、どういうことでしょうか?

これについては諸説あるようですが、
『1才前後は自立的な活動が始まり赤ちゃんの事故が増加する時期なので、見た目の可愛らしさによって親の保護を促すためではないか?』
という説に私は納得しています。

もうひとつ、可愛らしいことには違いないのですが、馬や牛など、天敵が多く、捕食者よりも被食者になりがちな動物の赤ちゃんというのは、人間や犬、ライオンなどの子供と比べて、体型も丸っこくありませんし、赤ちゃんぽさが少ないように感じますね。
これは、あどけなさや可愛らしさが逆に狙われやすいというリスクを招くからだと言われています。
確かに、馬や牛の赤ちゃんは生まれて間もなく自分の足で立ちます。
親の保護さえあれば、ある程度の安全が手に入る種と、親さえも動物ヒエラルキーの下の方にいるために、親の保護ばかりに頼っていられない種がいて、それぞれの事情に応じた進化をしてきたのでしょうね・・・奥深いなぁ~

そういったことから推察すると、人間の赤ちゃんにせよ、子犬にせよ、

『一番可愛らしい時期こそ、一番目をかけて注意してみてやる必要がある時期だよ!
頼むよ大人の皆さん!!』

っていう無言の赤ちゃんたちからのメッセージが発せられているように思えてなりません。

朝焼けの海のおさんぽで、みんながガン見しているのは
ウインドサーファーです。
三浦海岸は波が穏やかなので、
ウインドサーフィンやシーカヤック、SUPなどが楽しめます。