2017年10月7日土曜日

本当のサービス(奇跡の歯医者さん)①

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。


【目指すもの】


わたしたちは、ペットホテルを営業するにあたって、いくつかのポリシーを共有しています。

例えば、

・ワンちゃんに不可欠のお散歩には手を抜かない。
・ワンちゃんの個性や相性に応じた対応を精一杯する。
・ケージに閉じこめっぱなしにせず、日中は自由に過ごせるようにする。
・社会性が育つように、ワンちゃん同士の交流をたくさんさせる。

などなど。。。

こういったことの根っこにある、一番たいせつにしていることが

・わたしたち自身が愛犬を預けたいと思うペットホテル
・自分が犬だったら、一番行きたいペットホテル

ということです。


【言うはやすしきよし】(←は?)


よく、ペットホテルで”ストレスフリー”という言葉を宣伝文句のお約束のように使います。

でも、そもそも飼い主さんと離れ離れで過ごすこと自体、ワンちゃんにとって最大のストレスです。

(2回目以降の子は、もう本当にストレスフリーで安心きって過ごしてくれますけれど・・・)

だから、わたしたちは、そんな寂しくて不安な想いをしているワンちゃんのストレスを、可能な限り軽減してあげる目的で、上記のようなポリシーを共有しているんです。


ただ、ワンちゃんには十ワン十色の個性があって、相性もあります。

こっちのワンちゃんは他の子にちょっかいを出して遊びたいけれど、あっちのワンちゃんは静かに過ごすのが好き・・・

というようなこともありますから、一方のストレス発散ばかりを優先してしまうと、もう一方のワンちゃんにストレスが溜まってしまう可能性もあり、そこのバランスをとってあげるのがけっこう大変なんですね。

しかも、ほんの数時間の滞在って子もいれば長期間お泊りの子もいるので、配慮の仕方も工夫が必要となります。

数時間しか滞在しない子は、自分が置かれている状況や初めて会うワンちゃんに馴染んで安心する前にもう”お帰りの時間”という感じになりますから、とにかく緊張をほぐして、ワンちゃんが安心できる状況を作ってあげることに注力します。

一方、長期間お預かりのワンちゃんの場合は、不安そうだからとつきっきりでいてあげたり抱っこばかりしていると、おうちに帰ってから甘えグセがついて飼い主さんにご迷惑をおかけしてしまう可能性があるため、時間をかけて自然に環境に馴染むようにしてあげます。

そんなこんなで、ひとくちに『自分が犬だったら泊まりたいホテル』といっても、実際にやってみると苦労の連続なんですね。(楽しい苦労ですけど♪)


まあ、このお話をしていると余裕で3時間くらい語れちゃいますが、今日したいのは苦労話じゃあないんです!(←そーだそーだ!もーヤメロー!)


【ジレンマ】


理想を抱いて商売をしている人には、多かれ少なかれ感じるジレンマがあるかと思います。

『いつもいつも、ノーテンキで楽しそうねぇ~~』(失礼なっ!)

と言われるわたしたちにも、それなりに悩みはありまして~・・・

理想と現実のはざまにおけるジレンマとでも言いましょーか(なんつって~~♪)


上記のような譲りたくないポリシーがあるため、きめ細かな対応をするには一度にお預かりできるワンちゃんの数にはおのずと限りがあるんです。

複数のワンちゃんを、朝夕しっかりお散歩させてあげるだけでも、なかなか時間のやりくりが難しかったりしますし・・・。

でも売上を上げなければ商売が立ち行かなくなって、結局は潰れてしまうー!

・・・というよーなことです。

そのため、

『もっともっと宣伝や割引サービスなどをした方がいいだろーか・・・?』

『いやいや、今のままのクオリティを維持するために、”隠れ家”的なペットホテルのままでいようよ』

といった話し合いを、何度となくしていました。

結局最後には

『あ~あ・・・宝くじが当たらないかなぁ・・・』

『買わないと当たらないよ・・・』

『はははははは・・・・あ~ぁ・・・』

(ザンザン♪)

というお約束の会話で終わるんですけどね

(なんとゆー低レベルな営業会議なんだっ?!)


【奇跡の歯医者さんに出会った!】


なんでいきなり歯医者さんのお話になるかとゆーと、この歯医者さんとの出会いが、わたしたちの迷いを吹っ飛ばしてしまうくらい衝撃的い~!だったからです。

実名は出しませんよ。出しませんが、三浦市内にある歯医者さんです。

実は、受診したのはわたしの母なのですが、母は耳が遠いために可能な限りわたしが付き添っておりました。

母は三浦市に越してきてまだ日が浅いため、はじめはわたしが見つけてきた歯医者さんに不安を持っていました。

元々住んでいた車で1時間ほどの場所に行きつけの歯医者さんがあるから、そこに通いたいというのが母の本音だったんですね。

けれども、往復2時間かけて歯医者さんに通うとなると、その日は受診時間を入れると半日潰れてしまうことになります。

そこで、

『まあまあ、まずは地元の歯医者さんに行ってみて、やっぱり行きつけの歯医者さんの方がいいと思ったらそうすればいいよ!ねっねっ』

と説得して連れて行きました。


こう言ってはなんですが、母の本音として、今まで住んでいたところよりも人口が少ない三浦市に、腕のいい歯医者がいるとは期待できない・・・というようなものがあったのだと思います。


シブシブ・・・という感じで行ったその歯医者さんこそ、奇跡の歯医者さんだったのでした!!


長くなるので、つづきは次回にしまーす。



<今日のPet Hotel 11!>

追いかけっこだーーい好き!
カブくん、2回目のお泊りで余裕だね♪

カラスウリを見つけた”ボス”
美月ちゃんも興味津々

雨上がりのお庭。泥んこだから乾くまで通せんぼ。
「入りたいよぅ~~~」

え・・・・なんで”なつ”は入れてるの?!
なつ「フフフッ 抜け道があるのよ!」

「お料理番のおなかは誰にも渡さないわー!」
常連のハナおばあちゃん、さすがの貫禄。

なに覗いてんだか・・・(笑)

美月ちゃん「あの!」
ハイハイ?

「ナデナデしてください!」
ハイハイ(笑)

「今度コッチがわ!」
ハイハイ(;'∀')

メデタちゃん、とっても楽しかったよ。
また遊びにおいでね~~~(^▽^)/

「だーれがストームトルーパーですってーっ?!」
あ、ゴメン・・・間違えた(;''∀'')



2017年10月6日金曜日

パピーミルから117匹の犬と猫を救いだせ!

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。



このブログでも、何度かパピーミルについて書いてきました。

パピーミル(子犬工場)というのは、悪質なブリーダーによって、狭く不潔なケージに閉じこめられた母犬が、体力の限界まで子犬を産むマシンのように取り扱われる、非人道的な飼育環境のことをいいます。


【救われた117の命】


●予想外の発見


先月初旬(2017年9月)テキサス州ハント郡保安官事務所の幹部が、近隣住民からの苦情を受けて、ある民家を訪問しました。

苦情の内容は、児童保護に関するものでした。

ところが保安官たちは、その建物の近くまで来たとき、強烈な臭いに気づいたのです。

それは、糞や尿から発するきついアンモニア臭で、吐き気をもよおすほどでした。

保安官たちが気づいたのは悪臭だけではありません。

通りには、犬の鳴き声や吠える声が聞こえていたのです。

そこで保安官たちは、母屋とは別棟の金属製の建物を調査してみることにしました。

その金属製の建物から複数の犬たちの声がしていたからです。


●犬たちが危ない!!


建物の所有者は、保安官が建物に調査に入ることを拒否しました。

所有者は犬のブリーダー業者として認められていましたから、多数の犬を飼育していることで咎められることはありません。

にもかかわらず、彼は保安官の立ち入りを拒んだというのです。

仕方なく一旦は引き上げた保安官たちでしたが、ブリーダーの対応などから、中にいる動物たちの身が危ないと感じていました。

そこで、管轄の裁判所に報告書を提出し、捜索令状を入手した上で、数日後に再びブリーダーの家を訪れたのです。

保安官たちは、今回はテキサス州のSPCAチームを伴っていました。

※ SPCA=Society for the Prevention of Cruelty to Animals(動物虐待防止協会)


●保安官たちが見たものは・・・


金属製の建物のドアを開けた保安官たちは息をのみました。

そこには、成犬93匹、子犬22匹、猫2匹が、狭く汚い檻の中に閉じこめられていたからです!

発見されなければ、
この子たちは一生ここから出られなかったでしょう


テキサス州SPCAの副所長 Maura Davies氏は、インタビューに応じて次のように証言しています。

『中には、3匹以上の犬たちがひとつの檻に詰め込まれているものもありました』

『このような小さな檻に押し込められている状況が、犬たちにとっていい環境であるはずがありません』


●調査を中断するほどの劣悪環境


その建物には窓がなく、エアコンもありませんでした。

金属製の建物でエアコンなし・・・当然、建物内には熱がこもって大変な暑さです。

更に、換気もできないために悪臭が充満するわけです。

窓のない金属製の建物の実態は悪質なパピーミル


『中はとてつもない暑さでした。

そして強烈なアンモニア臭もたちこめていましたから、保安官たちは時々屋外に出なくてはいられないほどでした』(Davies氏)

『実際、ひとりの女性捜査員が、手で口を塞ぎながら外に出て、金属製の建物を指し示しながらオエーッという表情をしている写真もありますよ』(Davies氏)

建物内には一応扇風機はありましたが、ほとんど機能していない状態でした。

『ファンには動物の毛や何かの残骸のようなものがビッシリと付着していて、扇風機としての役割を果たしているとはとても思えませんでした』(Davies氏)

回ったって風が動きそうもない扇風機


『この地域で、このような環境に置かれていた犬たちは、まさに想像を絶する酷暑にさらされていたに違いありません』(Davies氏)

しあわせになれますように・・・



●救出された犬たちは・・・


レスキューチームは、犬と猫をできる限りすみやかに戸外に出してやりました。

それから、空調の効いた救助車に乗せて、清潔で快適な犬舎に入れてやりました。

Davies氏によると、その時、犬たちは一様に安堵し、ホっとため息をついたように見えたといいます。

『私は16年間テキサス州のSPCAにいます。

その長い経験の中で気づいたことがあります。

救出される動物たちは、助け出されると、ある時点で静かになり、そして少しリラックスしてホっとため息をつくんですよ。

それが感謝からくるため息なのか、疲労からくるため息なのかは解りません。

けれども、彼らが劣悪な環境から救い出されて、ようやく清潔なリネンが敷かれた居心地のいいベッドの上で体を丸めるとき・・・動物たちはとても幸せそうに見えることだけは確かです』

パピーミルから117匹の犬と猫を全員救出したチームは、彼らをケア施設に移送しました。

『今、彼らは必要とするすべての医療ケアと行動ケアを受けていますし、ボランティアの人たちからたくさんの愛情を注いでもらって、手厚く面倒をみてもらっています。

彼らは、エアコン付きの建物の中で、十分な広さのある犬舎を与えられ、清潔で快適なベッドで、とてもくつろいで過ごしています。

わたしたちの施設には庭もあるので、彼らは外に出て草の中を走り回ることもできるんですよ』(Davies氏)

『月曜日に聴聞会が開かれます。

そこで認められれば、わたしたちは正式に今回保護した犬と猫の新しい家族を見つけるために動き出すことができます。

わたしたちのスタッフは、誰もがすべての動物を抱きしめることができます。

ですから、聴聞会の結果を待つ間、わたしたちは保護された犬や猫を精一杯抱きしめてやります。

そうすることで、彼らが幸せや心地よさを感じられるように。

そして、彼らが必要とするものはすべて手に入れられるのだと実感できるように』(Davies氏)


『わたしたちが、このような事件について知る唯一の方法は、近隣の人たちからの通報です。

今回わたしたちを直接呼んだのは行政機関でした。

けれども、もしあなたの周りでこういったことを見かけたら、どうかわたしたちに教えてください』

Davies氏は取材の最後にそう付け加えていました。

the dodoより)


●現在は・・・


救出された117匹の犬と猫は、Davies氏のお話に出ていた聴聞会を経て、無事、正式にSPCAで保護されることになったそうです。

SPCAで適切な去勢・避妊手術をした後、新しい家族を探していくそうです。

SPCA of Texas の face bookより)


いい家族に巡り合って、幸せな犬生を送れることを願ってやみません。

そして、今回のようにたまたま通報によって救われた命がある一方で、まだまだ発見されずに悪質ブリーダーの虐待を受け続けているワンちゃんたちがいるのだろうと考えると・・・胸が締め付けられる想いです。

人間はみな、生まれた時は無垢な赤ちゃんだったはずなのに・・・どうしてこのような悪魔の所業をしてしまうようになるのでしょう。



<今日のPet Hotel 11!>

美月ちゃんは、遊んでほしいとお気に入りのおもちゃを
咥えて持ってきます。
他のワンちゃんをぎこちなく遊びに誘ってみる(笑)



オカリナじゃないよ。メデタだよ!
わかったからメデタちゃん
わたしのパーカーのひもを齧るの やめてよね~(笑)

また来たよ!カブくんだよ!
まだちょっと緊張気味かなぁ・・・がんばろーね!

お料理番がレーズンとナッツたっぷりのパンを
焼いてくれました~~♪(すごく美味しいぞ)

プレーンの方は、ワンちゃんたちにもちょっとだけ
分けてあげるからね~~(^▽^)






2017年10月5日木曜日

ワンちゃんにも季節のサラダ

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。


今の季節しか食べることができない、ワンちゃんも食べられる”季節のサラダ”のお話です。


【知らなかった~!】


生まれてからずーっと神奈川県は三浦半島の付け根あたりに住んでいたのに、実は三浦市に足を踏み入れることは数えるほどしかありませんでした。

なぜなら・・・

・必要性がなかった

・職場と反対方向

わたしにとって、三浦市は

一番近い最果ての地・・・

でした(笑)


【毎日がサラダバー】


三浦海岸に越してきてよかったと思うことはたくさーんあるのですが、そのひとつに新鮮野菜と鮮魚に囲まれていて食卓が豊かぁ~~~( ´∀` ) 

ということがあります。

以前、都心で勤めていたころ、美味しいと言われるちょっとお高めのお店でコースランチなんかをいただくこともあって、わたしはそれを

食の贅沢

だと勘違いしていました。

世界各国の料理や手の込んだ料理は確かに美味しかったです。

当時はそれがサイコーの贅沢だと思っていました。

けれども三浦海岸に住んでみて、ぜんぶ

まぼろし~~~~

だったと感じています。

レストランで平たいお更にフ~ンワリと盛られた”季節のサラダ”は、ワシャッ!と両手で潰してしまえば

こ~んだけ~~~~~?

ってな量でした。 ※注:実際にはやっていません。美味しくいただきました

そんなサラダにヘーキで¥1200とかいったトンデモ価格がついていたんです。

三浦市民になった今、そんな”シェフのかさ増しサラダ”に1200円も支払って

「お野菜食べたわぁ~♪」

などと言っていたあん時の自分を気の毒にさえ思います。

ここでは、野菜は

・農家の直売所で買う

・農家さんから分けて頂く

・ご近所さんから分けて頂く

のどれかです。(ほぼ貰っとるやないか~~い!)

直売所に並んでいる野菜についた値札のほとんどは¥50 とか ¥100 です。

ピンピンの新鮮葉っぱがついた人参が3本で¥100(葉っぱは天ぷらで美味♪)

シーズン真っただ中だとキャベツなんか1玉¥50

真夏には、ご近所さんが「獲れ過ぎた!」とか「食べきれない!」とか言って、トマト、なす、キュウリ、しし唐、ゴーヤ、インゲン、さやえんどう、ズッキーニ、ミョウガ・・・といった野菜を、スーパーの大きな袋いっぱいに持ってきてくださいます。

なんて豊かなんでせう・・・・(ウットリ)

農家のみなさん、ありがとう!
ご近所さん、ありがとう!


【おろ抜き大根とは?】


さて、そんな三浦市の名産といえば、代表格はやはり、夏のスイカと冬のダイコンでしょう。

今の季節はワンちゃんのお散歩で歩く農道も、見渡す限り大根畑となっています。

そして・・・今だけ出回る野菜・・・それは

おろ抜き大根(またの名を 間引き大根という)

です!

実はわたしも、三浦市民になるまで知らなかったのですが・・・

おろ抜き大根とは、畑に植えられた大根の中から間引かれてしまった大根ベイビーのことです。

大根栽培は、土に種を蒔くところから始まるんですが、葉っぱが10~15センチくらいに成長したあたりで”間引き”をしてやります。

”間引き”をしないでいると、そのまま大きく成長した根っこ(大根)は、土の中でギュウギュウのミッチミチになるため、栄養を奪い合ってしまい、いい大根にはならないんですねぇ。

そのようにしてひっこ抜かれた子は、いわゆる大根の部分は太さ7~8ミリ、長さ5~6センチで、ちょうど女性の小指ぐらいのキャワユイ姿をしています。

ヒゲを取って、お漬物にするとちょっとピリ辛で美味しいです(ポリポリ♪)

葉っぱは、大きく育ってしまった大根の葉っぱとはまったくの別物。

イガイガしてなくて、柔らかいしクセもほとんどありません。

おひたし、お味噌汁の具、炒め物などにしていただきます。


【今の季節だけのお楽しみ♪】

三浦市では、この”おろ抜き大根”が、間引きのシーズンになると山の様にドッサリ手に入るのです。

蒔いた大根の種のうち、2/3ぐらいは間引いてしまうため、ものすごい量が同じ時期に一斉に大根農家から排出されるワケですヨ!!

商品にするつもりのないものなので、農家さんは自宅で消費できない分をご近所に分けたり、無人の直売所に置いたりしますが・・・

なにしろ量がすごい。

その上 青菜なので日持ちしない。

商品として並べるには、ある程度泥を落としてヒゲや根っこの部分を取って、きれいに束ねて・・・というチマチマした手作業が必要になるのですが、農家さんにしてみれば、多すぎるし、そうこうしている間に鮮度は落ちちゃうしで

『ンモーーーッ やってられんっ!!』

って感じになるんですワ。

そのため、よく見かけるのがダンボール箱にワッサーー!と無造作に詰め込まれた”おろ抜き大根”が直売所にドンと置かれていて、値段はついていない・・・(笑)

『もってけドロボー!』

状態なんですねぇ( ´∀` )

我が家の場合は知り合いの農家のオバサンが電話してきてくれて

『おろ抜き大根いるかぁ~?』

『いるっ!』

『じゃ、大きな袋持って取りにおいで~~』

『いくっ!』

という夢のような季節。

そのような感じなので、地元の人はほとんどお金を出して買わないのですが、たまーに観光客さま向けに大き目の市場なんかでは束ねて売られているのも見かけますし、近郊の市街地のスーパーなんかにも並ぶことがあるのかもしれません。

今の季節、青菜は高くて手がでないので、ただで大量に手に入る”おろ抜き大根”は、本当にありがたい!

軽く茹でて1回分ずつ小分けにして冷凍にしておけば保存もききます。

(お料理番が頑張ってくれてま~す)


【ワンちゃんも大好き♪】


”おろ抜き大根”の葉っぱは、ワンちゃんたちも大好きです。

大根ベイビーの部分は、あげてもまあ大丈夫なのですが、少々辛味があり刺激も強いため、わたしはあげません。


●どんな栄養があるの?


”おろ抜き大根”の濃い緑色の葉っぱ。

これには、

カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、ベータカロテン、食物繊維がたっぷり。

カルシウムは歯や骨を丈夫にしますし、ベータカロテンは体内でビタミンAになって、視覚や粘膜をすこやかにしますし、成長や代謝を助けて、免疫力の維持と向上に役立ちます。

食物繊維は便秘気味のワンちゃんにもいいですね~。


●ワンちゃんにあげる時は・・・


わたしは単純に軽く茹でたものを細かく刻んでフードにちらしてあげるだけですが、ベータカロテンを効率よく摂取したいなら、油によって吸収が高まるので、少量の油で炒めてあげてもいいでしょう。


●注意すること


稀にアブラナ科の植物にアレルギーがあるワンちゃんがいますので気をつけてあげてください。

また、アブラナ科の野菜は、ヨウ素の吸収を阻害しますので、甲状腺機能に問題を抱えたワンちゃんには負担が大きくなることがあります

要するに、大事なのはあげすぎないこと

”おろ抜き大根”に限らず、なんだって食べすぎるとお腹を壊してしまい、なーんの意味もありません。

初めてあげるものは、必ずそばについて様子を見ながら少量ずつあげましょう。



さあさあ!今の季節だけだよ~~!

どなた様も、早く三浦に遊びに来て、直売所で”おろ抜き大根”探してみてくださいね~!!

※運悪く販売していなくてもお庭番は責任を取りかねま~す



<今日のPet Hotel 11!>

ウリくんと美月ちゃん。「初めまして♪」

これが”おろ抜き大根”

”おろ抜き大根”をくれる農家さん。
”なつ”はいつも抱っこしてもらいま~す(^▽^)

みんなとっても仲良し♪
白い大きい方がウリくん
白い小さい方がメデタちゃん
ふたりとも早すぎてまるでケムリのよう(;'∀')



ウリ先輩、メデタちゃんのことがお気に入り。
「ジャンプも上手だしカワイイなぁ・・・❤」

初めてきた時は慎重だった美月ちゃんは、
すまし顔しているけど実はものすごくはしゃぎ屋さん(笑)

わたしはぜんぜんはしゃいだりしないのよ~!
へぇえええええええーーーー(笑)



2017年10月4日水曜日

飛行機から降ろされたのは・・・

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。


【ワンちゃん連れのフライト事情】


現在のところ、日本の航空会社は国内線・国際線共に、ペットと客室に同乗することはできません。

そのため、ワンちゃんを連れて飛行機を利用する場合は、空調管理が十分とはいえない貨物スペースにワンちゃんを押し込めておくしかないのが現状です。

大手航空会社では、フレンチブルなどの暑さに極端に弱い短頭種のワンちゃん(ペチャンコ顔の子)は『お預かりできません』という決まりになっています。

実際、長時間のフライトで体調を崩してしまったり、最悪の場合命を落としてしまうワンちゃんもいるんですね・・・( ノД`)

だったら飼い主さんと一緒に客室に乗せてくれたらいいのに~~!

・・・って思いますよね?

でも、犬が苦手な人もいますし、ワンワン鳴いたりしたら周りも迷惑で飼い主さんもハラハラですね。

中には犬アレルギーという人もいます。


海外には飼い主さんと一緒にペットが客室を利用できる航空会社が何社かあります。

そんな航空会社のひとつ、サウスウエスト航空で、つい先日こんなトラブルがありました。


【降ろされたのは・・・】


先月26日(2017年9月)ボルチモア発 ロサンゼルス行 のサウスウエスト航空機内で、乗客全員の搭乗が完了し、あとは離陸を待つばかり・・・

というタイミングで、そのトラブルは起きました。

ひとりの女性客が乗務員にこう言ったのです。

『犬が乗ってるじゃないの!わたしは犬アレルギーなのよ!すぐに犬を降ろしてちょうだい!』

その日、客室には2匹の犬が乗っていました。

乗務員は、


・自社ではペットと乗客の同乗を認めていること

・正当な手続きをして犬と搭乗している乗客を降ろすことはできないこと

・犬から離れた席に移れること


などの説明と提案をしましたが、彼女が聞き入れることはありませんでした。

『命に関わるアレルギーなのよ!早く犬を降ろして!』

の一点張りです。

困った乗務員が要請した警察官によって、彼女は強制的に飛行機から降ろされました。


その時のようすを、乗り合わせていた乗客が撮った動画がコレ↓です。



【賛否両論】


この動画がインターネットに投稿され、ニュースでも流れましたが、その反応はさまざま。

犬嫌いの人や、女性と同じようにアレルギーを持った人からは、航空会社に非難の声があがりました。

愛犬家や動物好きの人たちからは『当然の対応だ』という意見も。

ただ、わたしが見た限りでは、その間を取ったような伝え方をしているメディアが多かったように思います。

つまり・・・

『女性が降ろされるのは仕方ない。ただ、警察官が高圧的に力づくで彼女を引きずり降ろしているのは、少々やりすぎでは・・・?』

という報道です。


【やりすぎ?妥当?】


●女性の言い分


連行された女性は、公務執行妨害などの罪で拘束されたそうです。

そして彼女いわく『父の手術があるの』どうやらお父様の手術に立ち会うためにロスに向かっていたということでしょう。

そして、連行されながらくりかえし

『なにするの?!触らないで!自分で歩いてるわよ。やめて!!』

あと・・・

『わたしは教授よっ?!』

とも叫んでいますね・・・

うわぁ・・・・って思いながら見ていた人の多くが、彼女のこのセリフに一瞬

『(。´・ω・)ん? ・・・ソレ一体なんの関係が?』

ってなっちゃったんじゃあ・・・(汗)


●航空会社の言い分


サウスウエスト航空のポリシーでは、今回のように動物アレルギーのある乗客がいた場合、

《その事実を証明する診断書などの提示がない場合、動物と安全にフライトできない可能性のある乗客の搭乗を拒否することができる》

ということになっているそうです。

女性は診断書を持っていませんでした。

そのため今回は決められた通り、ポリシーに則って彼女の搭乗を拒否したが、聞き入れてもらえなかったので仕方なく警察を呼んだ・・・

ということですね。

他にもたくさんの乗客を乗せていて、その人々の大切な予定を狂わせてしまうことになりますから、なかなか降りようとしない彼女に困り果ててしまったことでしょう。

ただ、こういった動画が世間に出回ったことによって、サウスウエスト航空は『やりすぎだ!』という非難にさらされ、弁明や対応に追われました。

要請した警官の対応に関して

『女性には直接連絡をして非礼をお詫びしたい』

との声明を出しています。


●目撃談


乗り合わせていた乗客で、動画を撮影していた人は、インタビューに応じて次のように語っていました。

『警官は確かにずいぶん高圧的で強引だったよ。

でも彼女も相当強情だったし、不可能な要求ばかりしていたんだ。

アレルギーを抑制する注射を彼女が求めたから、機長が飛行機から降りれば注射を受けさせると提案したのに、彼女は降りようとしなかった。

他の乗客も彼女に降りるように言っていたんだよ』

動画の中では、見ている乗客たちが警察官に

『彼女、自分で歩くわよ!』(だから手を放してあげて)

と言っている一方、『歩いてるから放して!!』と叫ぶ女性に対しても

『だったら歩いてみせて!』

と促す様子も映っていますね。

実際、彼女は口では『歩いてる』と言いながら、どうもそんな風には見えなかったり・・・(うーん、判断がむずかしいですね)


(出典:Washington Postほか)


【個人的な感想】


わたしがこのニュースを見て、一番ギモンに感じたことは・・・

今回のケースで、もし女性が診断書をポケットから取り出した場合、どうなったんだろう・・・?

ってことです。

《その事実を証明する診断書などの提示がない場合、動物と安全にフライトできない可能性のある乗客の搭乗を拒否することができる》

ってことは、診断書があれば犬が降ろされるんだろーか?

犬だけ降ろすわけにはいかないから(トーゼンだ)犬を連れた2人の乗客を降ろすんだろーか?

誰かサウスウエスト航空に訊いてみてくれませんか~~?


【ちなみに・・・】


先日多くの被害を出したことで記憶に新しい、アメリカ南部のテキサスを襲ったハリケーン”Harvey(ハービー)” 

この時、多くの行き場をなくしたペットたちがいました。

家を失って泣く泣くペットを手放さなければならなくなった飼い主さんもいましたし、保護施設が浸水してしまったケースもありました。

しかし、被災地のシェルターは満員!

もう保護犬や保護猫たちの収容場所がない・・・殺処分にするしか・・・

そんな時、被災地から60匹以上のワンちゃん、猫ちゃんを乗せてサンディエゴに向けて飛んでくれた航空会社がありました。

それこそが、今回話題となっているサウスウエスト航空なんです。



ステキですね♪


<今日のPet Hotel 11!>

ゴディバくん、ゆうべは風の音が気になって寝不足
よくがんばったね!また再来週待ってるよ~!

海くん、あいかわらずダイナミックに遊びます
ガオーーーーッ!!

ドターーーーーンッ!!(笑)
美月ちゃんがまたお泊りに来てくれました♪
「久しぶり~~~♪」
は・・・はじめまして~(ちっちゃっ!!)

ワーーイッ!!

ほのぼのチーーム( ´∀` )

パパ、ママ、メデタ超楽しい!
よかったよかった♪




2017年10月3日火曜日

怯えから咬むワンちゃん(Kくんの場合)⑦

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。




前回のブログでは、【愛着障害】が疑われるワンちゃんの

・ライナスの【安心毛布】
・シッポグルグルなどの常同行動

こういったストレス回避のための行動を無理矢理やめさせないで。

というお話をしました。

【無理しすぎないで・・・】

もうひとつ、飼い主さんにお願いしたいことがあります。

忙しい日々の中で、Kくんのようなワンちゃんと愛着を一から築きなおすのは、飼い主さんにとって大変なご苦労だと思います。

1日でも早く、Kくんから【安全基地】だと思ってもらえるようにと頑張りすぎてしまうかもしれません。

でも、飼い主さんが焦りやストレスでピリピリしていると、それがKくんに伝播して、状況はむしろ望ましくない方に向いてしてしまいます。

ですから、何もかも完璧にこなそうとして、義務感に押しつぶされないようにお願いします。

最低限 心掛けることは

・ Kくんがひどく嫌がることはしない。

・ Kくんだけに100%注力して可愛がる時間を1日3分でもいいから持つ。

このふたつだけって覚えておいてくださいね!

そうして、いつもご自分がハッピーでいられるようにして下さ~い!

(Kくんには手を抜けないなら、家事を手抜きしちゃえばイイさぁー!!)


【今のままじゃダメなの?】


Kくんの場合、困っていることは、特定の場面でKくんがオオカミに豹変して咬みついてくることだけです。

それ以外の時は、他の犬が苦手でオドオドしているとはいっても、要求吠えもなく、お散歩もよく歩き、夜もよく眠る、まったく手のかからないおりこうさんです。

そのため、飼い主さんやご家族が、気を付けて咬まれないようにしていれば、当面は何も困ることはないと思います。

けれども、個人的にはやはり、Kくんの抱えている根本的な孤独(誰も信用できない状態)を、できることなら解消してあげたいなと思います。

理由はふたつあって・・・

●ストレス時限爆弾

今のKくんは、一緒に暮らしている飼い主さんにさえ警戒心を持ち、神経が張り詰めている・・・そんな毎日の繰り返しです。

そのストレス爆弾を抱えたままでいると、表面的にはおりこうさんでも、気づかないうちにKくんが積もり積もったストレスに耐え切れなくなって、ある日思いもよらないきっかけで、

バーーーンッ!!

と爆発してしまう日がくるかもしれません。


実際、人間の愛着障害に関して言えば、それが原因で他の二次疾患を発症してしまう事例が多いんです。

・うつ病
・心身症
・不安障害
・境界性パーソナリティ障害

などです。

愛着障害を抱えた人は、他の人とうまくコミュニケーションできず、自分の気持ちを素直に表現することも苦手なため、とっても生きづらい毎日を送っているんですね・・・

そのため、ますます病状をこじらせてしまったり、別な精神的な疾患を発症したりするという悪循環に陥ってしまうのでしょう。   

●しあわせな未来のため

もひとつの理由。

これがなにより一番の理由です。

Kくんが飼い主さんを心から信頼して心を許せる日がきたら、Kくん自身がどんなにハッピーになるでしょう!


・素直に甘えることの心地よさ

・イタズラして叱られたって捨てられないという安心感

・自分は愛されている。愛される価値のある存在なんだ!というゆるぎない自信


こういったものを実感できるということは、Kくんがアイデンティティを手に入れるということです。

安心しきって熟睡できる夜を手に入れるということです。


本当は愛されているのに、愛されていると思えないKくんと
Kくんをとっても愛しているのに、Kくんに心を開いてもらえない飼い主さん・・・

この関係が、

お互いの愛と絆を確信し合える【相思相愛】の関係

になれば、未来は今のままでいるよりもずっとずーーっとハッピーなものになると思うんです。


そんな風になった飼い主さんとKくん・・・

楽しそうだなぁ・・・いいなぁ~・・・ 見てみたいなぁ~・・・

と思うんです。



【最後に・・・】


前回のブログでご紹介した 『ピーナッツ』のライナスくん。

彼には数々の名言があります。

そのため、熱烈なライナスファンがいるほど・・・(笑)

最後にそれをいくつかご紹介して、このシリーズはおしまいにしたいと思います。


●【安心毛布】を手放せないライナスの名言集


『人はなぜ犬を飼うんだろう?』(チャーリー・ブラウン)
『安心のためじゃないかなあ・・・ 世界中で少なくともひとつの生きものだけは自分を好きだと知ることの安心感』(ライナス)

『欠点?これが欠点だって!?違うよ… これはみんな個性だよ!』(ライナス)

『ときにはいい気分になるためにちょっと自分を甘やかすことも必要だね』(ライナス)

『この地球上で一人一人が少しずつ違うように造られたってのはなんて素晴らしいんだろう』(ライナス)

「しあわせは分け合うべきだ!」



☆おまけ☆

『もし一生懸命働いて、欲しかったものを全部手に入れたら、満足かな?』(ライナス)

『飼ってる犬に好かれなかったらむなしいね』(スヌーピー)




<今日のPet Hotel 11!>


本日トライアルで1泊のゴディバくん
とっても穏やかな性格です(^▽^)

メデタちゃんは今日から4泊。
もう何度もお泊りしているから我が物顔(笑)

「遊ぼアソボ!」グイグイくる海くんに、
ちょっとまだ腰が引けているゴディバくん

海くん・・・
スケボーはそうやって遊ぶものぢゃないよぅ~

あ~あ~・・・朝のお散歩の後、泥んこをキレイに
した直後にコレ ( ´∀` ) 
ボス「メデタちゃん、ひさしぶり(はぁと)」
メデタちゃん「えーと・・・誰だっけ?」
ボス「ガーーーーーーンΣ( ̄ロ ̄lll)」



元保護犬だったゴディバくん。
優しい飼い主さんの元で、とっても幸せそう♪
よかったね~(^▽^)






2017年10月2日月曜日

怯えから咬むワンちゃん(Kくんの場合)⑥

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。


つづきです。

【愛着障害】が疑われるKくんに、これだけはやらないであげてほしいことを書いていきたいと思います。


【やめさせないで・・・】

Kくんには、唸り声をあげたり咬みつこうとしたりする以外にも、次のような気になる行動がみられます。

●特定のぬいぐるみへの執着


Kくんの心の友は、映画『モンスターズ・インク』に出てくるサリーのぬいぐるみです。

飼い主さんのお話では、

お散歩に連れ出そうとしてハーネスやリードをつけようとすると、サリーのところへ行き、ひどく興奮した様子になってオオカミと化す・・・

とのことでした。

Kくんにとってサリーは”ライナスの毛布”のようなものなのでしょう。


ライナスっていうのはスヌーピーでお馴染みの漫画『ピーナッツ』に出てくる、いつも毛布を手放さないこの子↑です。

余談ですが、ライナスはピーナッツきっての知性派少年ですが、一番の趣味は・・・

ハロウィーンの飾りつけをすること(笑)

ライナスは「かぼちゃ大王」というサンタクロースのような人物がやってきて、プレゼントをくれると信じているんです(かわいいですね♪ クスクス)



ライナスの毛布は、“Security blanket = 『安心毛布』”

と呼ばれるもので、ママやパパなど養育者の分身のような存在です。

不安になったり怖くなったりした時に、触ったりニオイを嗅いだりして気持ちを立て直すんですね。

通常は、ライナスの毛布のようなものに頼っている子供も、成長して心の中だけで大切な人をイメージできるようになると、自然に毛布やぬいぐるみを手放せるようになっていきます。


けれども、愛着障害などの要因で、周囲との信頼関係を深めることができないKくんのような子の場合、なかなか『安心毛布』から卒業することができません。

自分にはコントロールすることができない周囲の人や犬といった生き物に対しては、常に警戒心を解くことができない・・・

でも、お気に入りのぬいぐるみならば、相手から何かをしかけてくることもありませんし、いつだって好きな時に自分の気が済むまでくっついていられるんですから・・・

ライナスの毛布は、無理にに取り上げたりするべきではありません。


Kくんのが、サリーのぬいぐるみで恐怖心や不安な気持ちに折り合いをつけているのだとしたら・・・

サリーを取り上げることによってKくんが気持ちの安定をはかれなくなるかもしれません。

そうなれば、今は出現していない他の問題行動が現れる可能性もあるからです。


●シッポを追いかける


シッポを追いかけてグルグル回る行動は、単に退屈な時にヒマつぶしでする子もいるので、その行動自体が必ずしも問題というわけではありません。

Kくんの場合、このシッポグルグルをするのは決まって不安な気持ちになった時なんです。

しかも、見ていて『大丈夫か?』と感じるくらい、狂ったように回り続ける・・・

こういったシッポグルグルは、常同行動のひとつと考えられているんです。

常同行動っていうのは、文字通り同じ行動を繰り返すことなんですが、シッポグルグル以外にも、おもちゃを投げることを繰り返したり、自分の身体の一ヶ所を舐め続ける子もいて、その子によっていろいろです。

まあ、現実逃避ですよね。

ひとつの行動に没入することで、今感じている不安や恐怖から気をそらしているわけです。

常同行動は、厳密に言うとその原因はさまざまなんですけれど(先天的な発達障害が原因の場合もあったり・・・)根本原因は異なっていても、直接原因は乱暴に言い切ってしまえば”ストレス”っていう風に解釈して大丈夫かと思います。

Kくんの場合、愛着障害そのものがシッポグルグルの原因ではないかもしれません。

ただ、愛着障害によって周囲との関係がうまく築けず、常に不安と恐怖にさらされていることが、シッポグルグルの原因になっている可能性はあります。


Kくんの

サリーのぬいぐるみへの執着

シッポグルグルの常同行動

これら2つの行動は、おそらく愛着形成がうまくいって愛着障害を克服すれば、いつのまにか消えてしまうものではないかと推測しています。

だから、表面的にこれらの行動を無理矢理やめさせることは、する必要がないばかりか、むしろ、わざわざしない方が安全なのではないかと感じています。

もちろん、自分のシッポを咬みちぎってしまうといった、自分自身を傷つけてしまうほどの常同行動が現れたときは、獣医さんに相談するなどして止めさせる必要があります。

けれどもKくんの場合は、今現在そこまで極端な状態ではありません。

更に、一番ストレスに感じている

『こちらからKくんに声をかけたり触ろうとする』

という場面を最小限にしてあげることによって、今以上にストレスが増えることはないと思いますので、常同行動がエスカレートする可能性は低いように思います。


長くなったので、つづきはまた次回にしまーす!

ハロウィンの飾りつけをしなくっちゃ(←ウソばっかり)


<今日のPet Hotel 11!>


2度目のお泊り。やんちゃ盛りの海くんです♪
踏みつぶされそうになって
「勘弁してよ~」って顔の”ボス”(笑)

”ボス”が怖がっているブリキのゴミ箱も
海くんにとっては楽しいおもちゃ♪

ボール遊びもだーーい好き♪

こうしてじっと休憩しているのは、ほんの短い時間だけ

1日の大半をじっとして過ごす”なつ”とは大違い・・・

”なつ”「ちょっと!どこ撮ってんのよっ?!」

ごめんなさ~い・・・(;'∀')





2017年10月1日日曜日

怯えから咬むワンちゃん(Kくんの場合)⑤

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。


前回のブログで、Kくんのような【愛着障害】が疑われるワンちゃんは、【社会化】の準備ができていないので、単純な【社会性不足】のワンちゃんにするように

◆数多くの経験をさせる
◆たくさんの人や犬に接触させる
◆しつけを徹底する

といった詰め込みスパルタ教育を行うのは、少々キケンだと書きました。

では、Kくんにはどういった接し方をすればいいのか・・・考えてみました。



【とにかく安心できる環境を!】



●業者頼みは最後の手段


【愛着障害】の犬の治療法を調べると、いくつかの獣医さんでは薬物治療を奨められ、それ以外の業者の中には、ヒーリングと称して音楽CDを聴かせたり、アロマを使った改善アプローチを行っているような情報を見つけることができます。

わたしは獣医ではないため、偉そうなことは言えないのですが・・・

でも、個人的には上記のような方法を真っ先に試すのは、少し違うんではないかと思っています。

まずは飼い主さんご自身でできる限りのことをやってみて、その補足としてこういったアプローチを取り入れてもいいかな・・・くらいに考えていただけたら嬉しいです。

だって【愛着障害】は主役の二者(今回の場合はワンちゃんと飼い主さん)の愛着関係を構築することが何よりも重要なんですからね。

本来、他人がどうにかできることではないんです。

※ただし人間の愛着障害の場合、たとえば親が虐待していることが原因なら、あえて親から引き離して専門機関での治療となります。当然ですね・・・


●愛着の育てなおし


人間の愛着障害に対して、最も効果があるといわれている治療法は、薬物療法でもヒーリング療法でもありません

一番の方法は幼少期に与えられなかった愛情を取り戻すというものです。
乳児期にできなかった親や養育者への甘えやわがままをもう一度やり直すことで、愛着(アタッチメント)の『育てなおし』を図るというものです。

時間はかかりますが”急がば回れ”です。

乳児期の愛情を一つずつ埋めていくことが、実は最もぶり返し副作用がない確実な治療となります。

ですから、ワンちゃんの場合、飼い主さんに無条件で愛されていると実感できる状況を作ってあげることが最優先。

飼い主さんとの愛着がしっかりと築かれることで、ワンちゃんは飼い主さんのことを【安全基地】すなわち守ってもらえる拠り所として認識するようになっていきます。

色々な経験を積ませて社会化を促すのは、それから先のおはなし。

ワンちゃんが飼い主さんを【安全基地】だとみなせるようになれば、それを足掛かりにして自分の世界を広げていけるようになるからです。


●引きこもらせない


【社会化】の教育にはまだ早い・・・ってことは、ワンちゃんをお部屋に閉じこめておいて、飼い主さんと24時間ずーっとベッタリにすればいいの?

そんなワケありません!

第一、ほとんどの人にはそんなこと不可能ですよね・・・(;'∀')

むしろ、毎日お散歩にどんどん連れ出して、たくさんのワンちゃんとすれ違ったり視界に入るようにしておいてあげるべきだと思います。

そうしないと、ワンちゃんが晴れて飼い主さんに心を許すことができるようになった時に、いきなり外界に連れ出されたワンちゃんはオドオド大魔王になるに決まってます・・・

気を付けるべきことは、お散歩の際に他のワンちゃんに無理に挨拶させよう近づけたりしないことだと思います。


【具体的にどうするか】


●最も大きなストレスを取り除いてあげる


Kくんの場合だと、現状で一番Kくんにストレスがかかるのは、

本犬さんが引きこもっている時に、

『真正面からKくんに向かって行って話しかけたり触ろうとしたりする』

という場面です。

こういった状況でKくんは、ひどく警戒し、唸り声をあげて、手を出そうものなら咬みついてきます。

ところが、不思議なことにKくんは、こちらが知らん顔をして何か別な作業をしている時には逆に足元に寄ってくるんです。

【反応性愛着障害】の特徴『ひどく矛盾した、両価的な反応』そのものですね。

ですから、お散歩に連れ出すためにKくんにハーネスやリードを着けたい時は、Kくんが近づいてくるタイミングを待って、抱き上げてヨシヨシしてから、その流れで着けてしまえばよいと思います。

そのためには、常に気持ちと時間に余裕をもっていなくてはなりませんね・・・

この、Kくんにとっての最も強いストレスを取り除いてあげることは、信頼関係を構築して飼い主さんが【安全基地】だと思ってもらえる第一歩になると思います。


●Kくんのためだけの時間を取る


忙しい毎日の中で、他に注意を払わない状態でワンちゃんだけに100%気持ちを集中する時間を持つことって、意外とできていない飼い主さんが多いのではないでしょうか。

テレビもなし。スマホもなし。電話もなし。他の家族とのお喋りもなし。

とにかく飼い主さんの愛情をKくんが独り占めできる時間を、毎日必ず作ってあげてほしいと思います。

その際、自分が理想と感じる可愛がり方・・・たとえば

『目と目を見つめあって抱っこしたい』

とか

『こういう体勢や向きで抱っこしたい』

とかは二の次にして、もしもKくんが飼い主さんに背中を向けてナデナデされたそうなら、ちょっと物足りなかったり寂しかったりしても、Kくんの望む通りにしてあげた方がいいと思います。

焦りや、理想のイメージを押しつけることは今の段階では禁物です。

そして、せっかく抱っこしてナデナデしていたのに、Kくんが『もういい』ってそぶりをしたら、素直に開放してあげた方がいいと思います。


●一般的なしつけのセオリーに振り回されない


本当なら、ワンちゃんのしつけに重要なのは、飼い主さんがリーダーだとワンちゃんに解らせ、主従関係をハッキリさせることですね。

そのために、ワンちゃんのペースに飼い主さんが合わせるのではなく、飼い主さんのペースにワンちゃんを合わせるのが基本姿勢なのですが・・・

愛着障害のワンちゃんの場合は、何よりも最優先でまずは愛着障害を克服することからすべてが始まります。

ですから、一般的なしつけのセオリーからは外れてしまいますが、完全にワンちゃんが心を許すことができるようになるまでは、ワンちゃんのペースに飼い主さんが合わせてあげてください。


●ワガママ放題にさせるの?


そうはいっても、何もかもワンちゃんの好き放題にさせていたら、飼い主さんの方が困ることも出てくるかと思います。

ある程度 許せることはワンちゃんのペースに合わせてあげても、どうしてもコレだけはゆずれない・・・ということは出てくるかと思います。

そういった困ったことをワンちゃんがしてしまった時は、大きな声で叱ったり体罰を与えたりといった、ワンちゃんを怯えさせるようなことは絶対にしないであげてください。

信頼関係が台無しです・・・( ノД`)

一番いいのは、ワンちゃんがガッカリするようなこと・・・つまり、完全無視をすることです。

まあこれは、愛着障害でないワンちゃんについても同じことが言えるんですが・・・

静かな落ち着いた低い声でワンちゃんの顔も見ずに『ダメ』と言って、ワンちゃんのいるお部屋から出て行ってしまいましょう。

こういったやり方で、飼い主さんが望んでいないことを根気よく伝えてあげてくださいね。


要するに、ワンちゃんが

『飼い主さんは自分が嫌がることは絶対にしない。絶対安全基地だ!』

『自分は飼い主さんにモーレツ愛されているんだ!』

そう感じるように全力で尽くしてしてあげることです。



もうひとつ、Kくんに対して、コレだけはやらないであげて!

ということがあるのですが、長くなったので次回にお話しすることにしまーす。



<今日のPet Hotel 11!>


海はいつだって大好き!

でも、朝焼けの海はカクベツなんだ♪

ワケもなく駆け出したくなっちゃう・・・!

今日も気持ちのいい秋晴れになりそう♪
さて、何して遊ぼうかな~~!