【ワンちゃん連れのフライト事情】
現在のところ、日本の航空会社は国内線・国際線共に、ペットと客室に同乗することはできません。
そのため、ワンちゃんを連れて飛行機を利用する場合は、空調管理が十分とはいえない貨物スペースにワンちゃんを押し込めておくしかないのが現状です。
大手航空会社では、フレンチブルなどの暑さに極端に弱い短頭種のワンちゃん(ペチャンコ顔の子)は『お預かりできません』という決まりになっています。
実際、長時間のフライトで体調を崩してしまったり、最悪の場合命を落としてしまうワンちゃんもいるんですね・・・( ノД`)
だったら飼い主さんと一緒に客室に乗せてくれたらいいのに~~!
・・・って思いますよね?
でも、犬が苦手な人もいますし、ワンワン鳴いたりしたら周りも迷惑で飼い主さんもハラハラですね。
中には犬アレルギーという人もいます。
海外には飼い主さんと一緒にペットが客室を利用できる航空会社が何社かあります。
そんな航空会社のひとつ、サウスウエスト航空で、つい先日こんなトラブルがありました。
【降ろされたのは・・・】
先月26日(2017年9月)ボルチモア発 ロサンゼルス行 のサウスウエスト航空機内で、乗客全員の搭乗が完了し、あとは離陸を待つばかり・・・
というタイミングで、そのトラブルは起きました。
ひとりの女性客が乗務員にこう言ったのです。
『犬が乗ってるじゃないの!わたしは犬アレルギーなのよ!すぐに犬を降ろしてちょうだい!』
その日、客室には2匹の犬が乗っていました。
乗務員は、
・自社ではペットと乗客の同乗を認めていること
・正当な手続きをして犬と搭乗している乗客を降ろすことはできないこと
・犬から離れた席に移れること
などの説明と提案をしましたが、彼女が聞き入れることはありませんでした。
『命に関わるアレルギーなのよ!早く犬を降ろして!』
の一点張りです。
困った乗務員が要請した警察官によって、彼女は強制的に飛行機から降ろされました。
その時のようすを、乗り合わせていた乗客が撮った動画がコレ↓です。
【賛否両論】
この動画がインターネットに投稿され、ニュースでも流れましたが、その反応はさまざま。
犬嫌いの人や、女性と同じようにアレルギーを持った人からは、航空会社に非難の声があがりました。
愛犬家や動物好きの人たちからは『当然の対応だ』という意見も。
ただ、わたしが見た限りでは、その間を取ったような伝え方をしているメディアが多かったように思います。
つまり・・・
『女性が降ろされるのは仕方ない。ただ、警察官が高圧的に力づくで彼女を引きずり降ろしているのは、少々やりすぎでは・・・?』
という報道です。
【やりすぎ?妥当?】
●女性の言い分
連行された女性は、公務執行妨害などの罪で拘束されたそうです。
そして彼女いわく『父の手術があるの』どうやらお父様の手術に立ち会うためにロスに向かっていたということでしょう。
そして、連行されながらくりかえし
『なにするの?!触らないで!自分で歩いてるわよ。やめて!!』
あと・・・
『わたしは教授よっ?!』
とも叫んでいますね・・・
うわぁ・・・・って思いながら見ていた人の多くが、彼女のこのセリフに一瞬
『(。´・ω・)ん? ・・・ソレ一体なんの関係が?』
ってなっちゃったんじゃあ・・・(汗)
●航空会社の言い分
サウスウエスト航空のポリシーでは、今回のように動物アレルギーのある乗客がいた場合、
《その事実を証明する診断書などの提示がない場合、動物と安全にフライトできない可能性のある乗客の搭乗を拒否することができる》
ということになっているそうです。
女性は診断書を持っていませんでした。
そのため今回は決められた通り、ポリシーに則って彼女の搭乗を拒否したが、聞き入れてもらえなかったので仕方なく警察を呼んだ・・・
ということですね。
他にもたくさんの乗客を乗せていて、その人々の大切な予定を狂わせてしまうことになりますから、なかなか降りようとしない彼女に困り果ててしまったことでしょう。
ただ、こういった動画が世間に出回ったことによって、サウスウエスト航空は『やりすぎだ!』という非難にさらされ、弁明や対応に追われました。
要請した警官の対応に関して
『女性には直接連絡をして非礼をお詫びしたい』
との声明を出しています。
●目撃談
乗り合わせていた乗客で、動画を撮影していた人は、インタビューに応じて次のように語っていました。
『警官は確かにずいぶん高圧的で強引だったよ。
でも彼女も相当強情だったし、不可能な要求ばかりしていたんだ。
アレルギーを抑制する注射を彼女が求めたから、機長が飛行機から降りれば注射を受けさせると提案したのに、彼女は降りようとしなかった。
他の乗客も彼女に降りるように言っていたんだよ』
動画の中では、見ている乗客たちが警察官に
『彼女、自分で歩くわよ!』(だから手を放してあげて)
と言っている一方、『歩いてるから放して!!』と叫ぶ女性に対しても
『だったら歩いてみせて!』
と促す様子も映っていますね。
実際、彼女は口では『歩いてる』と言いながら、どうもそんな風には見えなかったり・・・(うーん、判断がむずかしいですね)
(出典:Washington Postほか)
【個人的な感想】
わたしがこのニュースを見て、一番ギモンに感じたことは・・・
今回のケースで、もし女性が診断書をポケットから取り出した場合、どうなったんだろう・・・?
ってことです。
《その事実を証明する診断書などの提示がない場合、動物と安全にフライトできない可能性のある乗客の搭乗を拒否することができる》
ってことは、診断書があれば犬が降ろされるんだろーか?
犬だけ降ろすわけにはいかないから(トーゼンだ)犬を連れた2人の乗客を降ろすんだろーか?
誰かサウスウエスト航空に訊いてみてくれませんか~~?
【ちなみに・・・】
先日多くの被害を出したことで記憶に新しい、アメリカ南部のテキサスを襲ったハリケーン”Harvey(ハービー)”
この時、多くの行き場をなくしたペットたちがいました。
家を失って泣く泣くペットを手放さなければならなくなった飼い主さんもいましたし、保護施設が浸水してしまったケースもありました。
しかし、被災地のシェルターは満員!
もう保護犬や保護猫たちの収容場所がない・・・殺処分にするしか・・・
そんな時、被災地から60匹以上のワンちゃん、猫ちゃんを乗せてサンディエゴに向けて飛んでくれた航空会社がありました。
それこそが、今回話題となっているサウスウエスト航空なんです。
ステキですね♪
<今日のPet Hotel 11!>
ゴディバくん、ゆうべは風の音が気になって寝不足 よくがんばったね!また再来週待ってるよ~! |
海くん、あいかわらずダイナミックに遊びます ガオーーーーッ!! |
ドターーーーーンッ!!(笑) |
美月ちゃんがまたお泊りに来てくれました♪ 「久しぶり~~~♪」 |
は・・・はじめまして~(ちっちゃっ!!) |