Pet Hotel 11! お庭番のブログ①: Googleの厳しいクチコミについて③

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!（ペットホテルワンワン）のお庭番です。

前々回ブログのつづきです。

【どっちを向いて仕事をするか】

●やっぱり優先したいのは・・・

今回の件（・・・といっても件の厳しいクチコミを頂戴したのはもう数ヶ月前のことですが）について、その当時わたしたちは色々と悩み、考え、話し合いました。

商売人として、知人のアドバイス通りに

お客様＝お金を払って下さる方＝飼い主さん

を第一に考えるか、それとも

犬たち

を第一に考えるか・・・ということについては、結局やっぱり犬たちのことを第一に考えたいよね！ということになりました。

具体的には・・・

◇安全対策について

ワンちゃんが危険な目に遭う可能性を少しでも減らすために、気がついたことがあればわかる範囲でやはり飼い主さんにはお伝えするべきだと思っています。

中には「そんなことがあるなんて思いもしなかった！言っていただいてよかった！」と感じる飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。

危険性を知った上で、あえてやっている飼い主さんにとっては単に鬱陶しいだけかもしれません。

わたしたちのお伝えしたことが飼い主さんから余計なお世話だと思われ、不快な思いをさせてしまったならば、それは本当に申し訳ないと感じますが、100回のうち1回でも、それによって回避できる危険があったならば、逆よりもいいじゃないの！って思うことにしたんです。

◇ストレスについて

安全に関することだけではなく、ワンちゃんのストレスについても、なるべく軽減させてあげられる方法があれば、やっぱり今後も飼い主さんにお伝えしようと思っています。

ストレスっていうとわかりにくいかもしれませんが、例えば飼い主さんが

「この子、わたしと離れると不安になって片時も離れられないんです。

家の中でも姿が見えないとずっと鳴いているし、お留守番させている間もずっと吠え続けているみたいなんです。

ホントに困った子！！前に飼っていた犬はそんなことなかったのに・・・」

というようなことをおっしゃっていた場合、もちろんそれは飼い主さんにとって困ったことかもしれませんが、何より当のワンちゃんにとってものすごくストレスフルな日々だろうと想像できますね。

だから、お預かりしている間にその子の様子を見て、お帰しする際に

「おうちでの日々の接し方をこういう風にすると、離れていても安心して落ち着いて待てるようになるかもしれませんよ」

という風なことをお話させていただくことがあります。

飼い主さんによっては、

「頼みもしないのに上から目線で偉そうにアドバイスしてきて何様よ？！」

と感じるような内容かもしれません。

でも、それならばどの道わたしたちのアドバスなどスルーして、ウチは二度と使わないというご判断をされるだけのことでしょう。

わたしたちは、ワンちゃんの一生の中で、不安や寂しさに苛まれて鳴いている時間を少しでも減らし、安心してくつろいでいる時間を少しでも増やしてあげたいという風に考えているので、やっぱり100件中1件でも

「ためしにやってみたら、前よりも落ち着いてお留守番できるようになって、この子の顔つきも穏やかになってきました」

っていう子がいればいいなぁ～と思っています。

◇ティップス

それ以外にも、例えばブラッシングをすごくイヤがるので毎回噛みつかれそうになりながら押さえつけてブラッシングしているとか、早食いで困るとかおっしゃっていた飼い主さんに、ワンちゃんをお預かり中にわたしたちが実際にブラッシングの仕方を工夫してみたり、ごはんの器を変えてみたりして、何かしら効果が感じられたなら、

「こういう風にしたら大丈夫でしたよ」

とお話することがありますが、それもわたしたちとしてはどちらかという飼い主さんのためというよりもワンちゃんのためにしていることです。

だって、毎回怯えながらブラッシングされるよりも、気持ちいいな～～って思いながらウットリとブラッシングされる方が幸せですし、早食いで消化不良になってお腹がいつもゆるかったりむせたりするよりは、ゆっくりちゃんと食べられる方がワンちゃんにとって幸せだと思うからです。

●訊けない飼い主さん　言えない飼い主さん

ペットホテルをするまでは知らなかったけれど、やってみて初めて気づいたことがあります。

それは、思ったよりも多くの飼い主さんが、ペットホテルに対して本当は訊きたいと思っていることや言いたいと思っていることを言えないのだということです。

それが判るのは、多くは面談での場面です。

ある飼い主さんは

「以前、他のペットホテルに預けたときに、寝床でウンチをしてしまったらしくて、持参したブランケットがウンチまみれになっていたんです。」

とお話下さいました。

「どうしたんでしょう？お腹を壊してしまったんですか？それとも間に合わなくてしてしまったんでしょうか？」

と尋ねると

「さあ・・・ちょっとそれ以上は訊ける雰囲気じゃなかったので・・・」

とおっしゃっていました。

ある飼い主さんは

「雷がすごかった日に、ウチの子が怯えて柵か何かを壊して脱走してしまったようなんです。」

とお話くださいました。

「え？！でも無事でよかったですねぇ～～！」

と言うと、

「はい・・・敷地内の柵だったのかな・・・そのあたり、よく事情はわからないんですが、そういうことがあったからもう預かれないと言われてしまって・・・」

とおっしゃっていました。

また、ある飼い主さんは

「5日ほどペットホテルに預けて迎えに行った時に、1度もごはんを食べなかったと言われたんです。

もっと早く教えてくれれば予定を切り上げて迎えに行ったのに・・・」

とお話くださいました。

わたしは、そういう時に

「どうしてそうなったんですか？いつからですか？」

とか

「どこの柵をどうやって壊してしまったんですか？その時どんな様子でしたか？」

とか、愛犬に関して自分が知りたいことは平気で尋ねてしまう方ですし、5日も預けていてペットホテルからごはんをちゃんと食べているか？やウンチは出ているか？といった報告がなければ、自分から電話やメールをして訊いてしまう方ですが、そうはできない飼い主さんも多いってことですね。

そしてもちろん、ペットホテルに対する不満や、もっとこうしてほしいというご要望もおっしゃることができない飼い主さんが多いのでしょう。

（厳しいクチコミをお書きになられたYさんも、ワンちゃんをお預かりした時はとても喜んでおいでのご様子でニコニコされていて、直接わたしたちに不満をおっしゃることはありませんでした）

だから、

「ああ、本当はもっとどんな様子で過ごしていたか訊きたかったなぁ～」

とか

「こういう時にどうすればいいか、コツを教えてくれたらいいのになぁ～」

といった後悔を飼い主さんがされなくて済むように、ワンちゃんについて気づいたことは、これからもわたしたちの方から何でもお話しようと思っています。

●わたしたちらしくこじんまりと

特色があるお店というのは、お客様のお好みもハッキリと分かれるはずですよね。

わたしたちがこだわって今の形を維持して行こうと思っている限り、お客様の側もそれなりのこだわりや共感を持ってPetHotel11!を選んで下さっている方だけが固定のお客様となり、イヤだな・・・と感じたお客様は離れていくだけでしょう。

わたしたちは、この商売の規模や儲けを大きくしていくつもりはありません。

ケージレスという形態を取っているため、一度にお受けできる予約はそもそもたかが知れています。

だって、夫婦ふたりで面倒がみられる頭数しかワンちゃんをお預かりすることができないんです(^_^;)

常連のワンちゃんの飼い主さんの中には、突然ご家族やご自身が倒れられて急遽ワンちゃんを預かってほしいというご依頼をされる方もいらっしゃいますから、そういうご要請にはできる限り応えてさしあげたいとも思っています。

結局・・・わたしたちのペットホテルは万人ウケを狙って人気店になったところで、ご予約をお断りばかりしている使い勝手の悪いペットホテルになってしまうだけなんです(汗)

それはそれで、PetHotel11!を気に入ってくださった飼い主さんにもご不便を強いることになってしまいますね(^_^;)

せっかく自営業をしているのですから、一頭一頭のワンちゃんやお一人お一人の飼い主さんとしっかりコミュニケーションを取れる、自分たちの理想通りのアットホームなペットホテルでい続けたいし、ワンちゃんのためにいいと信じることはお伝えしていきたいと再確認した次第です。

そういうことを改めて確認できただけでも、今回の件はわたしたちにとって大きな成長の糧となりました(*^_^*)

商売って、難しいけれど・・・でも、とってもやり甲斐があって楽しいと思えています。

クチコミについては、何も言っていただけないよりも、貴重なお時間と労力を使ってクチコミをお寄せいただけることは、それだけでとってもありがたいことだと思っています。

日々お世話になっているお客様には、感謝感謝です。

本当にいつもありがとうございます！！

＜今日のPetHotel11!＞