【八週齢(56日)規制法案が衆院通過】
●動愛法改正のポイント
昨日、衆議院本会議で動物愛護管理法(以下”動愛法”)の改正案が全会一致で可決され、参議院に送られました。
今回の改正内容の概要は以下の通りです。
◇動物虐待罪の厳罰化
殺傷の場合の罰が、現行の
『2年以下の懲役(または200万円以下の罰金)』
から、
『5年以下の懲役(または500万円以下の罰金)』
に引き上げられます。
◇マイクロチップ装着の義務化
マイクロチップ装着を飼い主に義務付けることで、無責任な遺棄や虐待を防止します。
※施行後にペットを飼う人に対しては義務、既に飼っている人には努力義務という立て付けです。
◇八週齢規制
生後56日以下の犬猫の販売を禁止する。
(いわゆる”八週齢規制”と呼ばれている法案です)
虐待罪の厳罰化とマイクロチップ装着義務に関しては反対派がほぼいなかったため問題なく決まりましたが、八週齢規制についてはものすごいスッタモンダがありました。
●八週齢規制を巡るバトルの歴史
八週齢規制は、ずっと前から動物愛護団体や愛犬家たちがその必要性を唱えていたにも関わらず、なかなか法律に盛り込むことができずにいました。
八週齢規制に大反対する、強い力を持つ人たちがいたからです。
◇八週齢規制って?
そもそも、八週齢規制について「なにそれ?」という方のために、どうしてそんな規制の必要性が議論されてきたかについて簡単にお話したいと思います。
まず、アメリカ・ドイツ・イギリス・スウェーデンなどではとっくに八週齢規制が浸透していますが、日本では実現に至っていませんでした。
では、海外ではなぜ八週齢規制が常識となっているのでしょう?
カギになるのは『社会化』です。
犬は本来、母犬や兄弟犬と共に幼齢期を過ごすことによって犬としての社会性を身に着けます。
この”社会性を身につける”ことを”社会化”ってゆーんですね。
子犬があまりに早期に母犬や兄弟犬と引き離されてしまうと、子犬の健全な成長や犬格形成が妨げられて、将来的に問題行動を起こす可能性が高まるという研究結果があるんです。
問題行動というのはたとえば、人や他の犬に噛み付いてしまったり、極端に臆病で人や犬に対して過剰反応してしまったり、やたらに吠えまくる癖がしつけでは直せなかったり、まったく落ち着きがなかったり・・・といったことです。
こうした問題行動を起こしてしまう犬たちはヒジョーに飼いにくいため、結果的に飼い主に捨てられてしまうことも多く、それが社会問題になっていました。
子犬の社会化期と呼ばれる時期は、生後3~12週間と言われていますが、とりわけ生後8週齢より早くに母犬や兄弟犬と引き離された子犬に、こうした問題行動が多く見られるという研究結果を受けて、欧米各国では
『生後八週齢未満の子犬を販売いしてはいかんよ!』
という規則が既にあるってワケですね。
◇八週齢規制を求める人々
多くの動物愛護団体や動物好きな人たちは、すでに欧米で常識となっているこの八週齢規制を日本の法律にも取り入れるべきだと長年訴え続けてきました。
主な言い分は・・・
『八週齢より前に子犬を母犬から引き離すと問題行動を起こす確率が高まることが明らかなのに、人間の都合でさっさと引き離して販売ルートに乗せた結果、”しつけの入らないバカ犬”などと言って捨て、挙句の果てに殺処分に追い込むなど有り得ない!
日本も欧米同様に八週齢規制をただちに取り入れるべき!』
ということです。
◇八週齢規制に激しく反対する人々
それに対して、八週齢規制などもってのほか!!と大反対を続けていた人たちがいます。
この人たちはものすごく強大な力を持っています。
そもそも、反対派の人たちが強い力を持っていなければすんなりこの法案は通っていました。
具体的にどういった人たちが大反対していたかというと、ブリーダーやペットショップといった、ペットの流通販売に関わる人たちです。
彼らの言い分は・・・
<ブリーダー>
『どんどん産ませてさっさと売らないと儲からないでしょーが?!
ウチの商品は生き物なんだからさぁ!
出荷までの間エサ代やトイレットシート代、人件費なんかがかかっちゃうワケ!
コストがかかった分 子犬の値段を上げればそれだけ売れにくくなっちゃうでしょ?
カンベンしてよ~~!』
<ペットショップ>
『日本人はみんな、子犬は幼ければ幼いほど買いたがるの!
つまり幼いほど高く早く売れるの!
八週齢規制なんかされた日にゃああっという間に大人っぽくなって、売上ガタ落ちですわ!
その上、売れない間ずーっとエサ代などのコストがかかっちゃうんだから、ウチらにとっては死活問題なんだよ!』
こうした人たちがなぜそんなに強大な力を持っているかというと・・・
ズバリお金です!!(←ケッ!!)
大手のペットショップチェーン店などは、政治家にも莫大な献金をしているため影響力が絶大ですから、彼らの声は政治家さんたちによく聞こえるみたいです。
愛護団体や動物好きの人たちの声なんか、高架下でヒソヒソ話しているくらいにしか聞こえないんですね・・・(-_-;)
彼らを儲けさせれば政治家さんもそれだけたくさんの献金をしてもらえる・・・
『お互い持ちつ持たれつってことで・・・ヘッヘッヘ♪』
『お主も悪よのぉ~~~!!ンナーーッハッハ♪』
みたいなことを赤坂のたっかい料亭で話してたんじゃないの~~?!ってベタな妄想をしちゃうのは単細胞のわたしだけでしょーか・・・(;・∀・)
◇出来損ないの大岡裁き?
この両者の長年にわたる平行線をなんとかしましょうってことで、妥協策として前回の動愛法改正時(2013年)には、次のようなバカみたいな条文が完成しました。
----------
1.動物取扱業者の適正化
― 中略 ―
[4]
犬猫等の繁殖業者による出生後56日を経過しない犬猫の販売のための引渡し(販売業者等に対するものを含む。)・展示の禁止(第22条の5関係)
なお、「56日」について、施行後3年間は「45日」と、その後別に法律で定める日までの間は「49日」と読み替える(附則第7条関係)
----------
56日を「45日」や「49日」と読み替える・・・だぁ~~?!
こんなアホみたいな法律って日本以外にもあるのかしら~~~?!
ま、でもこの当時はとりあえず『56日』って文言が条文に入っただけでも進歩ってことだったんです!!
この2013年の法改正時に、
『果たして本当に八週齢より前に母犬から引き離すことが将来の問題行動に関わるのかどうか、今後キチっと検証して、その結果を踏まえて次回の改正案を考えましょーね~~!』
ってことになっていました。
要するに時間稼ぎでお茶を濁した形だったんですね。
そして・・・実際に多額の税金を投じて検証が行われましたが、結果的に環境省はつい最近まで検証結果を次のように発表していました。
『問題行動の起こしやすさには、母犬から子犬を引き離す時期が七週齢と八週齢との間で有意な差はあったものの、その差は小さかった。
つまり、子犬を母犬から引き離す日齢と問題行動の発生の関係性は証明されなかった。』
どう?この歯切れの悪さ!(笑)
上記の検証に関して、以前ブログで詳しく書きましたので、ご興味のある方はぜひお読みください。↓↓↓
『何を信じればいいの?⑤』
この環境省の表現ぶりを見て、
『嗚呼・・・今回の法改正でもやっぱりまた八週齢規制は実現させない方針なのか・・・』
って落胆した人は多いと思います。
ところがっ!!
八週齢規制の法案通過に大きな追い風が吹いたんですねぇ~!
それについては、長くなるので次回のブログでお話させていただきます(^o^)
<今日のPetHotel11!>
朝の海岸さんぽ♪
Mくん、いウンチ出たね~~!
Eくんの頭の中は
人間に甘えることでいっぱい(笑)
お昼前までは曇り空ながら
お庭遊びできたんだよ~
(元)サッカーボール←汚い
を巡る男たち(ボス vs Mくん)の
仁義なき戦い・・・
ボール遊びには興味がなくて、
甘えるタイミングをうかがっているEくん(笑)
いくよーーー!!
オリャッ!!
キャッホーーーーイっ♪
ボスの必死さにドン引きしているMくん
(^_^;)
Eくん「よしっ!今のうちに
ナデナデしてもらいに行こ~~っと♪」
Mくん「ねえ~~!ボスくん
ボクにぜんぜんボール触らせてくれな~い!」
じゃあ・・・別のボールを出してあげるよ♪
Mくんには小さいボールを・・・
一件落着・・・かな?(;・∀・)
お昼前から雨ザアザアになってきて
お屋根のついたガレージに移動
汚いサッカーボールを蹴りすぎて
お庭番の右の靴は泥だらけ!!
そして、ボールを追いかけすぎた
オジサン犬=ボスは
クッタクタ!!(^_^;)
お料理番のお膝でくつろぐチャコを
ペロペロする”としお”
Rくんがお泊りに来てくれたよ♪
としお「おひさしぶりで~~す♥」
Rくん「え・・・?キミまさか・・・
としおなの?」
としお「アタリですよっ♪」
Eくん「わあっ!なんでこっちに来るんだ~?!」
前回Rくんがお泊りした時は
としおはまだ小さかったんだね(^o^)
Rくん「で・・・デカっ!!」
としお「デカくないですよ~」
Mくん「クンクンさせて~~~!」
Rくん「はいはい、どーぞ♪」
EくんとRくんも上手にご挨拶(*^_^*)
Pくんもお泊りにきてくれたよ♪
としお「わあ!Pさんもお久しぶりです~」
Pくん「え・・・?あの”としお”なの?!」
PくんもRくんと同じ反応(^_^;)
前回お泊りした時には・・・
まだ”としお”はPくんと・・・
ほぼ同じくらいの大きさだったんだもんね~!
Pくん「うわぁ~・・・大きくなったねぇ~~!」
おお!昨日まで怖くて近づけなかった
女帝=ナツに・・・
Mくんがこんなに近づいているっ!!
自信つけたねぇ~~~(*^_^*)
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