2019年6月24日月曜日

ケージに入れない子①

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。







【いろいろなペットホテルの形】


●みんな違ってみんなイイ!


わたしたちのPetHotel11!では、ワンちゃんたちは日中 ケージに閉じこもっていることなく、フリーの状態で自由に遊んだりお昼寝したりしています。

けれども、夜眠る時にはそれぞれの個室(ケージ)に入ってグッスリ眠ります。

わたしたちのペットホテルがこの方法を取っているのは、このシステムが最もワンちゃんたちにとって快適だと信じているからです。

けれども、わたしたちと同じようなやり方をしているペットホテルはあまり多くはありません。

ずっとケージに入れっぱなしのペットホテルもありますし、24時間ケージは使わずフリーにさせているペットホテルもあります。


時々、自分のホテルと違うやり方をしている他店を批判したりするペットホテルもあるようですが、わたしはどれが正解ということはなく、それぞれに最もよいと信じる方法で営業しているだけなのだと思っています。



●夜はケージにしているワケ


わたしたちが、夜だけワンちゃんをケージに入れるやり方が一番いいと信じている理由は、それが犬本来の生態に近いと思っているからです。

犬は、グッスリ休みたい時には身体の向きをやっと変えられるくらいの狭い穴ぐらに収まってい眠ります。

日中はたくさんのワンちゃんたちと遊び、走り回って疲れ切った身体を、狭くて安全な自分だけの巣穴で十分に休め、そしてまた朝になったら元気に起きてたっぷり遊ぶ・・・そういうリズムを大切にしています。

ワンちゃんの飼い主さんならよくご存知かと思いますが、犬ってよく寝ますよね?

日中も、お散歩の後やたっぷり遊んで疲れた後は、すぐお昼寝して体力を回復しています。

そもそも犬というのは、瞬発力はあっても持久力はないので、そうやって休める時に体力回復をさせておかないと、いざという時(外敵に襲われた時など)に身を危険にさらすことになってしまうからです。

PetHotel11!にお泊りしている子たちも、日中もしょっちゅうお昼寝しています。

他のワンちゃんたちがウロウロしている中で、お気に入りのクッションを見つけてお昼寝するのですが、それは完全にリラックスできる状況とは言い難いものです。

大きなワンちゃんに踏んづけられてしまうかもしれないし、もしかしたら外から何者か知らない侵入者がやってくるかもしれない・・・

そんなことを感じながら、何かあればすぐに飛び起きて逃げられる体勢で仮眠を取っているだけなんです。


ところが、夜は自分だけの個室で周囲を警戒する必要もなく、完全にリラックスして眠ることができますから、本当にみんなグッスリよく眠っているんです。

犬見知りが激しくて、他のワンちゃんがあまり得意ではない子はもちろん夜ケージに入るとホっとしたように爆睡していますし、他のワンちゃんと日中遊び倒したワンちゃんもまた、クタクタになって泥のようにバタキューで眠ってしまいます(笑)

そんなワンちゃんたちの様子を見るにつけ、わたしたちは


「ああ、このやり方にして本当によかった♪」


と感じています。



本来、犬は夜行性ですが、人間の生活リズムに合わせて今ではすっかり夜は眠るというリズムに身体が慣れている子が多いですね(*^_^*)




●ちなみに・・・


先程、ペットホテルによってそれぞれやり方が違って、どれが正解でどれが不正解ということはないというお話をしましたが、具体的にどういうことかというと・・・


◇ずっとケージのホテル


ずっとケージ(個室)にワンちゃんを入れているペットホテルの最も大きなメリットは「安全」です。

飼い主さんからお預かりしてからお帰しするまでずっとケージに入れていて、お散歩もしないとなれば、脱走や逸走の可能性はほぼゼロ~~♪

また、他のワンちゃんとのケンカに巻き込まれるリスクも、調子に乗って走り回りすぎて怪我をしてしまうリスクも、夏に熱中症になってしまうリスクもまずありません。


ただ、ずーっと同じ場所にとじこめられていることで、ストレスから体調を崩してしまう子や、運動不足で筋肉が衰えたり肥ってしまう子もいるようですね。

PetHotel11!のお客様で、ずっとケージに入れられているホテルを利用したことのある方が仰っていた事例では、


・大型犬がせまいケージにずっと入れられていたため、天井に頭頂部が擦れたのが原因なのか、頭がザビエル状態になって帰ってきた。

・ストレスから性格が変わったようになってしまい、攻撃的で落ち着きのない子になって帰ってきて、しばらく様子がおかしかった。

・ずっと寝床で排泄していたせいか、ものすごく臭くなって帰ってきた。

・運動不足とストレスで体調をくずしてしまっていた。

・ずっと鳴き続けていたのか、声がつぶれて帰ってきた。

・ケージから出ようと引っ掻き続けていたのか、爪がはがれて肉球から血を出して帰ってきた。


などなど・・・元気なワンちゃんには辛い状況かもしれません。

逆に、もうほとんど動かずに1日中眠っているような高齢のワンちゃんや身体の弱いワンちゃんにとっては、安全で快適な場所になるかもしれません。



◇24時間ケージレスのホテル


ケージに入る=”閉じ込められる”と感じるようなワンちゃんや、ケージに入れられることに何らかのトラウマのようなものを抱えているワンちゃんにとっては、閉じ込められることが一切ないので、とても快適に過ごせることでしょう。

他のワンちゃんが大好きなワンちゃんにとっても、夜もみんなと一緒ですからまるで修学旅行にでも来ているように楽しく過ごせるのではないでしょうか。


ただ、他のワンちゃんのことが苦手な子や、相性のいいワンちゃんとならなんとか遊べるような子が たまたま苦手なタイプのワンちゃんといっしょのお泊りになった時などは、1日中気が休まる時間がなくて緊張状態が続いてしまうので、あまり快適とはいえない状況になってしまうかもしれません。



●愛犬に合っているホテルがいいホテル


大切なのは、ご自分の愛犬が一番ストレスなくリラックスして過ごせるペットホテルを選んであげることです。


実際、わたしたちのペットホテルに面談に来てくれたワンちゃんが、もうお散歩もせずにずっと寝ているような高齢犬だったりすると、


「ウチにお泊りするよりも、ケージに入っているホテルの方がむしろ〇〇ちゃんにとってはストレスが少ないかもしれないですよ」


とご案内したことが何度かあります。

それに、ケージレスのペットホテルに比べてケージに入っているペットホテルのほうがうんと料金も安いです。

その違いは「どれだけ手がかかるか?」という違いですが、簡単に言っちゃうとワンちゃんをケージに入れておくお預かりの仕方であれば、ご飯と排泄のお世話と安否確認さえしていれば、あとは目を離すことができるってことですね。


それでも中には、


「料金が高くてもいいから預かってほしい!ウチの子だけケージにずっと入れておいていただいて、お散歩の時も置いていっても結構ですから!!」


とおっしゃる飼い主さんもおられます。


でも、わたしたちにはそれは絶対にできません。

お預かりのワンちゃんを置いて誰もいなくなることは絶対にしないというのがポリシーだからです。

だって・・・そのほんの少しの間に火事や地震なんかがあったら・・・と想像すると、そんなことできるワケがありませんよね(-_-;)



●元気な子にはお散歩を!


老犬で1日中眠っているようなワンちゃんの場合はともかく、他のワンちゃんがあまりにも苦手で怯えや緊張の度合いがハンパない!っていう理由でわたしたちがケージのあるホテルを薦める場合には必ず、お散歩をちゃんとしてくれるペットホテルをお薦めしています。

安心できるケージにとじこもっているのがいくら好きだからといって、やっぱり元気な子にとってお散歩は欠かすことのできないものだと考えているからです。


わたしたちはお散歩をものすごく重視していて、


『お散歩抜きに犬は語れない』


と思っているので、たとえ日中ワンちゃんたちが思う存分庭を走り回っていたとしても、お散歩にはキッチリと行きます。

わたしたちは、お散歩で変わるワンちゃんたちを何頭も見てきました。

けれども、このお仕事をはじめてみてわかったことなのですが、どうもお客様からお話を伺っていると ケージレスのペットホテルにはお散歩をしていないところがとても多いらしいんです。


『敷地内のドッグランやお庭で遊んでいるからお散歩は必要ない』


という考え方のなのでしょうか・・・ちょっと真意は解りませんが、もしもご自身の愛犬を預けているケージレスペットホテルがちゃんとお散歩してくれているか不安に感じられた時は迷うことなく


「お散歩してもらえますか?

1日何回、1回どのくらいのお散歩ですか?

お散歩のとき、ウチの子はどんな様子ですか?」


と訊いてみるべきだと思います。

お散歩している様子がまったくないにも関わらず、「している」とウソをついたり、本当は敷地の前にチョロっと出してウンチだけさせたら帰ってくるだけなのに、たっぷりお散歩させているかのような虚偽答弁をするペットホテルであれば、そもそも信頼関係が築けませんから愛犬の命をあずけるのはやめた方がよさそうですね(;・∀・)





さて・・・すっかり前置きが長くなってしまいました。

実は今回お話したかったことはココからなのですが・・・夜だけケージレスというやり方をしていて、わたしたちはとても興味深いことに気づいたんです!


そのお話はまた次回の記事で・・・(^_^;)






<今日のPetHotel11!>

朝から土砂降り・・・


でも大雨の中嬉しそうにお散歩するのは
甲斐犬Mちゃんと・・・


としお(笑)


それ以外の子たちはお屋根のあるガレージで
「早くやまないかなぁ~~・・・」


お部屋とガレージは行き来自由にしてあります。


ビショ濡れで帰ってきた甲斐犬Mちゃんととしお。
身体を拭いてもらうと
早速お部屋でワンプロを始めました(^_^;)


シーズーMちゃん「まったく・・・よく飽きないわねぇ」


びしょ濡れ首輪を洗って乾かすために
外していると・・・
なんだかすごく精悍に見えるMちゃん


Iくん「あれ?あれれれ?」


Iくん「としお、なんか感じがちがうよ?」


Iくん「何が違うんだろう?」
としお「首輪を脱いでるですよ~」


シーズーMちゃんはRオジイチャンに
今日も夢中なの♥


ピタリとマークしています(笑)


ワンプロする甲斐犬Mちゃんととしおを見て・・・

Iくん「お姉ちゃん、ボクたちも
ワンプロしようよ~~!」


Eちゃん「え~?イヤよ~~~~」


Iくん「え~なんでなんでっ?!
やろうよ~~~~~~!!」


Eちゃん「や・ら・な・いっっっ!!」


「ハッ・・・・!!」


Iくん「な・・・何見てるんだよぅ~?」


Iくん「あのね!Eお姉ちゃんは、実は
ものすごーく強いんだぞ!」
甲斐犬Mちゃん「フムフム・・・」


Iくん「だから、言うこときいておいた方が
いいんだぞっ!わかった?」
甲斐犬Mちゃん「わかったわ~~~」


としお「Iさん、ちがうですよ!仲良くさせるには
こうするですよ」


としお「Mさぁ~~ん♪『ヨシヨシ』
落ち着くですよ~~~」
Iくん「なるほど!」


結局・・・なんだかんだで
甲斐犬MちゃんとEちゃんが立ち話する横で
Iくんととしおがワンプロするという形に
落ち着いたみたいです(笑)


午後のお散歩は
雨が上がって全員で行けたよ♪


日差しが嬉しいね~~~♪


お散歩でいっぱい歩いたRオジイチャン
お水を飲んだら床にペッタンコに
なっちゃった(笑)

おつかれさま(*^_^*)






































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