【”老い”との付き合い方について】
●岬めぐりならぬ・・・
本日はお預かりワンちゃんがあまり多くなかったので、お料理番にワンちゃんたちを任せて朝から母を連れて
歯医者さん → 循環器科に検査結果を聞きに → お客様ワンちゃん(Hちゃん)を動物病院へ・・・
と、1日病院めぐりをしていました。
Hちゃんは先日こちらのブログでもお話した、左目の下の涙やけが悪化して大出血してしまったおばあちゃんチワズーです。
夕方、飼い主さんの元へHちゃんをお迎えに行き、経過を見ていただくために獣医さんに連れて行きましたが、傷口は綺麗になり、すっかりよくなっていました♪
よかったねぇ~Hちゃん(*^_^*)
これからは日々の飼い主さんのケアが大切ですが、Hちゃんのお父さんにはなかなか難しそうかなぁ・・・
年老いた母を病院に連れて行ったり、後期高齢者となった飼い主さんが老犬のお世話をしているのをサポートしたりしながら、改めて人も犬も健康でいるほどいつかは必ず老いていくんだなぁ・・・と実感しています。
●忙しぶっている仕切り屋さん?
老人や老犬の介護では、相手の老いの度合いや症状に応じて、
「どんな助けが必要か?」「自分には相手に何をしてあげられるか」
を考えてばかりいました。
老人も老犬も、たくさんの助けを必要としているのは確かですし、あれこれ気を回せば介護する側の仕事はいくらでもありますものね。
けれども、母のサポートをしているうちにひとつ気づいたことがあります。
もちろん、何をしてあげるか?も大事だけれど、何よりも大事なのは相手のリズムやテンポに合わせてあげることなんじゃないかと・・・
わたしはペットホテルを経営しているので、仕事の合間で母を病院や駅に送迎したり、「ちょっと来て~」と言われて話を聞きに行ったりすることができるのですが、そんな時もついつい犬たちのお散歩など、次の予定を考えて、気づくといつも母を急き立てるような話し方をしてしまっています。
一通り母の話を聞いて、こちらが「もう終わったかな?」と思うとまた次の話題に飛んで・・・というような時は、
「うんうん、あーそう、ふーん、はいはい、じゃあね!!」
という具合にずいぶんいい加減な対応をしたりして・・・
そのたびに母はなんだか申し訳無さそうな顔をして
「あら、ごめんごめん、忙しいわよね。つい話が長くなっちゃってねぇ・・・」
と言うのですが、そんな時の後味はすごく悪いんです。
自分としては、ワンちゃんたちのお世話や母のケアなどを一手に引き受けて「タイヘンタイヘンっ!!」という気分になっているのですが、よく考えると母の話をゆっくり聞いてあげる時間なんて、例えば犬たちがお昼寝している時だったり、夜犬たちがグッスリ眠っている時だったり、いくらでもあるのに必要以上に忙しぶっていた感じです・・・
●自己満足と自己嫌悪
母は耳が遠いので、補聴器をつけていてもわたしはまるで怒鳴るように大声で話さなくてはならず、時々喉が痛くなってしまうこともあって、なるべく会話を短く切り上げたいというのもあります。
忙しい時に頼まれごとをすると「んもうっ!!」という気持ちになって、それが母への態度に出てしまっていることもあります。
でも、わたし以上に辛い思いをしているのは母なのは間違いありません。
「お母さん、ホラ足元、気をつけて!」
「夜は冷えるから温かくしてね!!」
「コレ、買ってきたから食べてね!」
などと色々なことを母にしてあげたり気遣っているということで自己満足していたけれども、わたしはちっとも母に優しくはないなぁ・・・とヘコむこともしばしばです。
●寄り添うということ
昔はテンポよく冗談をポンポン言い合っていた母とわたしですが、母の耳が遠いことと、言葉がなかなか出てこないようになったことで母の話はとても時間がかかります。
お買い物に連れて行っても、昔のように買うものをすぐに決めることができず、スーパーの売り場を全部丁寧に見て歩く勢いでひとつひとつの商品を手に取って、買おうかどうしようか~・・・とジ~~・・・っと迷っています。
以前はわたしが「忙しいからあとでっ!」と言えば「OK!」とすぐに察してくれていたのが、最近では「忙しいのに悪いわねぇ・・・あ、それでね・・・あのね・・・」という風に察してくれないことも多く、『打っても響かない』感じです。
そんな母をどこかに連れて行く時には、自分が想定していた時間の倍は時間がかかると思っておく必要があります。
そのくらい、何をするにもスローテンポになってきているんですね・・・
人間も老犬も、頭の回転も運動能力も鈍くなり、おのずとゆっくりペースになってきて、若い時よりもう~~んと時間がかかる・・・
急かしたりイライラしたりしたところで、母がスピードアップすることはできないし、耳がよく聞こえるようにもならないのに、ついつい急かすような態度をしてしまっていたなぁ・・・と自分の姿勢を反省しています。
今日も病院に行くついでに母が買い物をしたいものがあると言うので、希望を全部かなえてあげようとした結果・・・
かえって1日中母を急き立てていたように思うんです。
母の望みをたくさん叶えてあげたと感じているのはわたしだけで、母はきっと楽しくなかっただろうなぁ・・・と、そんな風に感じています(^_^;)
母に付き合う時には、最初からスケジュールに十分なゆとりを持って付き合うこと。
ついつい欲張って、頼まれていた用事を一度にたくさん済ませようとしてしまうけれど、それはやめて1日にひとつずつでいいから、もっとゆったりした姿勢で寄り添ってあげること。
そんなことを心がけていきたいと思いました。
もしかすると、”老い”を支える時に大切なのは、「何をしてあげるか」よりも「何もしないでいかにゆったりとしたペースでただ相手に合わせて寄り添ってあげられるか?」なのかもしれないと思いました。
それは、言い換えれば相手の尊厳を大切にする接し方・・・ということになるのかもしれません。
●犬たちの姿に学ぶ
時折PetHotel11!でお預かりする老犬たちに寄り添っている他の若い犬たちの様子がまさにそんな感じなんです。
彼らは新入り(ペットホテルに自分より後からやってきた子)であっても、それが老犬だと判ると、他の新入りに求めるようなことは何も求めません。
彼らが老犬に対して特に何か特別なサポートをしてあげることはありません。
でも、老犬に対しては一様にとても寛容に、そして穏やかに、相手を尊重した接し方をしています。
自分のお気に入りのクッションにドカンと老犬が座れば黙って譲り・・・
自分の前を横切っても唸ることも吠えることもなく、静かに道を譲り・・・
お散歩で一緒のチームに老犬がいれば、ふだんなら早足で引っ張り気味の子も静かに歩調を合わせて歩き、何度も立ち止まるのにつきあってくれます。
嗚呼・・・犬たちの方がよほど”老い”への接し方のクオリティーが高いなぁ・・・
そんなことを改めて感じています。
犬に教えられることって、本当にたくさんあるんですよね(^_^;)
わたし自信、犬たちや子どもたちに接する時には、常にゆったりした気持ちでいることや、短い時間でもいいからきちんと向き合う時間を取ることなど心がけてきましたが、昔はしっかりしていた母が老いていく姿を受け入れることができずに、母に対してはそのような接し方ができずにいた自分に気づきました。
こんなことは、長い間介護をされている方にとっては常識なのかもしれませんが、未熟なわたしは今になってやっと気づいたことなんです。
実践できるかどうかは・・・・まあ、ボチボチ精進しまーーーす(;・∀・)
<今日のPetHotel11!>
朝の海岸さんぽ♪
Mちゃん、波打ち際はまたこんどね!(笑)
Aくん、お散歩もういいかな?
Aくん「うん♪」
行ってきまーーーす!
お料理番といい子にしててね!
律儀にお見送りしてくれました(笑)
Aくん「フワァ~~~ア!」
Aくん「お昼寝する前にナデナデして~」
ハイハイ(^_^;)
Mちゃんととしお
今日もワンプロ三昧(;・∀・)
梅雨の晴れ間の爽やかないいお天気♪
日向ぼっこ日和だよね~~
ナツもお昼寝する気マンマン
Mちゃん「・・・・」
Aくん「・・・・・・」
PetHotel11!の常駐犬たちの
やる気のなさったら!!!
Mちゃん「いつまでグウタラしてるの?」
ボス&としお「え・・・好きなだけですよ~~」
(-_-;)
Mちゃん「ねえねえチャコちゃん!」
Mちゃん「起きてワタシと遊んで~~!」
チャコ「んも~・・・せっかくお昼寝
しようと思ってたのに・・・」
チャコ「Mちゃんもお昼寝しなさいよ」
Mちゃん「え・・・(汗)」
Mちゃん「・・・・こう?」
チャコ「そうそう、上手よ~~~♪」
お昼寝に上手もヘタもあるもんかいっ!!
(;・∀・)
Aくんはナデナデされては眠たそうにアクビ
Aくん、お昼寝しないの?
Aくん「だって・・・お昼寝したら
ナデナデやめちゃうんでしょ?」
うん、まあね・・・(^_^;)
若いふたりはお昼寝にもすぐ飽きて・・・
またすぐにワンプロが始まったよ!
Mちゃん・・・美人が台無しよ~(笑)
ボス「お昼寝のジャマだよ!あっちでやってよねっ!」
Mちゃん&としお「はぁ~~~い・・・」
午後のお散歩で、としおはヤシの皮を拾って
超ゴキゲン♪
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