前回ブログのつづきです。
【伝えたいことが伝わった♪】
●2日目の晩
さあ、いよいよ2日目の晩です。
今までとまったく同じように、”としお”のケージに毛足の長いお気に入りの敷物を敷いた状態で
「じゃあね、おやすみ~~♪」
とにこやかな顔で扉を閉め、別室からモニター越しに様子を伺っていました。
昨夜と今朝の2回の行動で、わたしが”としお”に伝えたかったことがちゃんと”としお”に伝わっていれば、今夜はもう”としお”は敷物でイタズラはしないはずなんですが・・・
結果、”としお”は敷物をイタズラする気配すら見せませんでした!!
十分に時間を置いて、”としお”が敷物の上でウトウトし始めたころ・・・
わたしは”としお”のところへ行き、ケージの扉を開けて”としお”をたくさんたくさん褒め、いっぱいナデナデしてあげました。
その後、大好きな敷物の上で、実に気持ちよさそうにスヤスヤ眠る”としお”を見て本当に幸せな気持ちになりました。
とはいえ、翌朝はさすがに少しドキドキしながら”としお”の元へと向かいました。
だって、深夜か早朝にやっぱり敷物をズタズタにしてしまっているかもしれないと思いましたからね・・・(^_^;)
けれどもその心配も杞憂に終わりました♪
”としお”のケージの敷物は、昨夜セッティングした時となんら変わらぬ状態で、”としお”がひと齧りもしていないことは一目瞭然でした!!
それから6日ほど経ちますが、それ以来”としお”のケージには常にフワフワの敷物が敷かれていますし、”としお”が二度と敷物をイタズラすることはなくなりました。
よかったね~~ ”としお” (*^_^*)
●今回のやり方について
最初にお断りしておきますが、わたしたちの今回のやり方が必ずどんなワンちゃんにも通用するなどとは思っていませんし、そんなハズはありません。
どのようなやり方をすればこちらが伝えたいことを理解してくれるかはワンちゃんによって違うでしょう。
でも、何度叱っても直らないイタズラについて、しつけを諦めてしまっている飼い主さんの参考に少しでもなればいいなと思っています。
そこで、今回わたしたちが”としお”の困ったイタズラをやめさせたポイントについてお話しておきます。
●最初にやり方を決めて貫く
犬に「何かをさせる」ときも、「何かをやめさせる」ときも、それが定着するまでに、犬は必ず次のような段階を経ると思っています。
①仮定
「ん?飼い主さんは何をしてほしいんだろう?もしかしてコレかな?それともアレかな?」
「おや?飼い主さんったら、あんなに怖い顔をして一体何を怒っているんだろう?」
②検証~確信
「あーそうか!コレだな!・・・アレ?ちがうみたいだぞ・・・じゃあコレかな?
当たっているみたいだ♪よしもう1回!
ホーラね、やっぱりコレだ!コレで正しいんだ。ヤッターー♪」
③理解
「もう大丈夫だよ!『〇〇』って言われたらこうすればいいんでしょ?」
「心配しないで!もう△△のイタズラはしないから!」
・・・とゆーよーなことですね。
だから、例えばひとつのことを教えている最中に、ワンちゃんが何かを掴みかけていたとして・・・そこで褒め方や叱り方をこちらが一方的に変えてしまうと、ワンちゃんが混乱してしまうことがあるんです。
「ん?なんか法則が変わったみたいだぞ?!今度は何だ?別なこと教えようとしてるの?」
って思っちゃうかもしれないんですね(^_^;)
だから、わたしたちは今回は”としお”に次のようなやり方を実践することに決めて、それを貫いていました。
■”としお”が敷物にイタズラしている現場を押さえてタイミングよく『それはイケナイ』としつける。
■”としお”に与える罰は以下のことだけと決め、絶対に直接”としお”を叱らない。
・敷物を取り上げること
・”としお”の顔を見ないこと
・余計な声をかけないこと
・”としお”に極力触れないこと
■”としお”がイタズラをしなかった時は、忘れずそれを評価してたくさん褒めてあげる。
結果的に、今回はこのやり方がたまたまハマって”としお”の困ったイタズラはすぐに直りましたが、もし今回のやり方で直らなかった場合、少し間をおいて今度はまた別な方法を組み立ててチャレンジしたことと思います。
大事なのは、
・ひとつのやり方を決めたら、見込みがあるうちは一貫性を持たせ、やたらにやり方を変えない。
・ある程度その方法を試してみて(5回もやれば十分かと思います)、ワンちゃんがまったく糸口も掴めていなかったり混乱しているようだと感じたら、キッパリとその方法を諦めて別な方法に変える。
(その場合、ワンちゃんが混乱しないように少しインターバルを空けるといいと思います)
↑コレって、わたしたちがお化粧品やサプリを試す時と同じですよね?
ある程度の期間試してみないと効果はわかりませんが、効果が出ないまま何年も試し続ける人はいないでしょう?
犬のしつけもおんなじなんです。
1回でできないからってコロコロあの手この手で教えるのも間違いですし、ある程度同じ方法を試してできなかったのに、その方法に固執しているのも間違いだってことですね。
●成功のポイントは伝わりやすさ
今回、わたしたちがなぜ上記のようなやり方にしたかについてもお話しておきます。
最も大切にしたのは”伝わりやすさ”です。
タイミングよく現行犯を押さえることにした理由についてはもう
『何度叱っても直らないこと②』
でご説明しているので割愛しますね。
◇効果的な罰
ケージの中で敷物を実に楽しそうにビリビリしている”としお”にとっての一番の罰は何か?
それは、今夢中で遊んでいる楽しいオモチャ(敷物)を取り上げられてしまうことです。
敷物を黙って取り上げることは、
・もう遊べなくなっちゃう
・固く冷たい床で朝まで眠らなくちゃならない
というふたつの意味で”としお”にとっては罰となります。
◇イタズラしている”としお”を叱らない
上記のように、敷物を黙って取り上げるだけで解りやすい十分な罰が与えられるのですから、それ以上にわざわざ”としお”を叱りつける必要はありませんね。
そればかりか、叱りつけることによって肝心なしつけの効果が薄まってしまう恐れすらあります。
もし、今回のようにシンプルで伝わりやすい罰があるにも関わらず、そこでもし飼い主さんがこわぁい顔をして大声で怒鳴り散らしたりしたら、犬たちはどうなるでしょう?
犬たちは、とにかく驚いてドキドキしちゃいます。
それから怯えに支配されてしまいます。
いきなり大声で怒鳴られた時に犬たちは
「一体全体、ワタクシの何が悪かったのだろう?
なるほど、きっとコレをやったから怒られているんだな!
もう今度からしないようにしよう」
なーんてことを冷静に考えられなくなってしまいます。
むしろ咄嗟に頭に浮かぶのは・・・
「ドキーーーーンッ!!」
「こわーーっ!!」
「ヤダッ!急になにーっ?!」
「どーしたの?!」
「もーヤダ!この場からいなくなりたい!逃げたい!」
「早くご機嫌がなおりますように・・・(祈)」
「怖いから反撃しちゃおうかな・・・」
・・・ってなことです。
コレじゃあせっかく心を鬼にしてカワイイ愛犬を叱った意味がまったくありません。
今回の場合、”としお”がイタズラしている敷物を黙って没収することによって、
『敷物にイタズラしたら取り上げられちゃった』
というシンプルな原因と結果を覚えてもらう以上に効果的なことはないと考えました。
次に、今回のやり方に関わらずとっても大事なポイント=「褒める」についてお話したいのですが、長くなってしまうので、それはまた次回のブログでお話させていただきまーす(*^_^*)
<今日のPetHotel11!>
オテンバHちゃんがお泊りにきてくれたよ!
ワンプロ仲間がやってきて”としお”は大喜び(笑)
Hちゃん「としおくん、ワンプロする?」
としお「もちろんするです~~~♪」
Hちゃんはメチャクチャ強いの!!(笑)
としお「アイタタタ・・・」
完全に劣勢なこの体勢になってもなお
Hちゃんの方が勝っていて
としおはタジタジ(^_^;)
お外はザアザア降りだから、お庭遊びはできない
代わりにガレージで遊んだよ!
Hちゃん「Mくん、ワンプロする?」
Mくん「遠慮しときま~す」
ボス「ねえとしお~、ボールかしてよ~~」
としお「今遊び始めたところですからまだダメですよ~」
ここにもボールの順番待ちをしている子が・・・
(^_^;)
Mくん「あれ?としおくん・・・ボールは?」
としお「ん?ああ、Hちゃんが持って行っちゃったです~」
としお「ホラね?」
Mくん「・・・・」
Mくん「ねえHちゃん、次、そのボール ボクに貸して~~」
Hちゃん「いいわよ~~♪」
Mくん「やった♪頼んでみるもんだな♪♪♪」
ボス「あのぅ・・・一体いつになったら
ボクにボールが回ってくるの~?」
ボス・・・自分で頑張って手に入れなさーーい
(^_^;)
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