2019年5月18日土曜日

何度叱っても直らないこと②

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。





前々回ブログのつづきです。



【伝わりやすさ】


●やめてほしいことを教えるのは難しい


犬に「オスワリ」「フセ」などの『してほしい行動』を教えるのは簡単です。

でも、『してほしくない行動をやめさせること』はとっても難しいんです。

それは主に次のふたつの理由からです。


◇タイミングが難しい


言葉が通じない犬に何かを教える場合、いかに伝わりやすいか?がカギになります。

犬に「オスワリ」を教える時を想像してみてください。

犬はオスワリの姿勢ができたと同時に・・・

・大好きな飼い主さんの笑顔
・ハッピーなトーンの褒め言葉の数々
・大好物のオヤツ
・嬉しいナデナデ

といった”とんでもない成功体験”をしますよね?


「オスワリ」って言われてオスワリの姿勢をするとすっごくイイことがあるぞ!


ってことは、すぐに犬に伝わります。

とってもわかりやすいってことですね(*^_^*)


一方、犬が困った行動をした瞬間にタイミングよく叱ることはヒジョーに難しいことです。


・仕事から帰宅すると愛犬がゴミ箱をひっくり返していた。

・やけに静かにしているなと思って様子を見に行くと、ぬいぐるみやクッションのワタがお部屋に散乱している横で満足そうにお昼寝していた。


こうした犯行の痕跡を見つけて「ゴルァーーー!!」って叱るとき、発見した飼い主さんにしてみれば現行犯を叱っているつもりでも犬にとっては過去の犯罪です(笑)

オスワリを教える時のように的確なタイミングでしつけをすることが難しいために、ワンちゃんは何を飼い主さんが求めているのかを明確に理解できないんです。


原因 → 即結果


というパターンがしつけの基本ってことですね。



◇ご褒美最強!


犬が喜んであっという間にオスワリのコマンドを覚えてしまうのは、原因と結果が結びつきやすいということ以外に、もうひとつ大きな理由があります。

それは、「結果」が「ご褒美」だってこと。

オヤツだろうが 飼い主さんの笑顔だろうが、コマンドに従えば嬉しい結果が待っていると知れば、ワンちゃんは自発的にその行動をしようとします。

なんなら、自分からもっと練習しよう!!って飼い主さんに催促するくらいに喜んで繰り返しトレーニングしますね。

モチベーションがものすごく高い状態で繰り返しトレーニングするから、すぐにマスターしちゃうんですね♪


一方、犬が悪いことをした時は、もちろん褒めることはできませんね。(←実はご本人も気づかず褒めちゃっている飼い主さんがけっこう多いんですが・・・)


たとえ現行犯で問題行動を見つけてタイミングよく叱ることができたとしても、「怒られちゃった」って出来事は犬にとってその問題行動を止めるほどのモチベーションにはなりにくいんです。

もちろん、喜んで繰り返しトレーニングする・・・なんて状態とは程遠いですよね。


さて、罰よりもご褒美の方が圧倒的に犬のモチベーションをUPさせ、物事を覚えるための動機づけになるってことはお解りいただけたかと思います。

だとすると・・・


『お留守番中にゴミ箱をひっくり返して人間の食べ物を漁った結果、帰ってきた飼い主さんに怒られちゃった。』

『クッションのワタを引っ張り出したら、後で見つかってうんと叱られちゃった。』


ってことよりも


『お留守番中にゴミ箱からゲットしたケンタッキー、超ウマかったー♪』

『クッションのワタを引っ張り出すあの快感♪またやりたいなぁ~~!!』


っていう”ご褒美”の方がよっぽど犬たちの脳には強く刻まれているってことなんですね(^_^;)



コレって何も犬だけに限ったことではなく、人間だっておんなじです。


『ああ・・・宿題終わってないのに遊んでいるとまたママに叱られるなぁ~・・・』


って解っているのにどうしてもやめられなかったこと・・・アナタにだって経験あるでしょう?



●寝た子を起こしたくない


さて、上記をふまえてお話を”としお”に戻します(←危うく忘れるところだったよ)


・柱をかじる

・タオルを引き裂く

・お昼間にクッションを破壊する


これらの”としお”がすっかりやらなくなったイタズラは、どれもタイミングよく現行犯で叱ることができていたので長期化することがなかったんです。

日中はクッションを破壊することがまったくなくなっているにも関わらず、就寝時に個室に敷いてあるクッションは破壊しても構わないのだと”としお”が誤解してしまったのは、間違いなくわたしたちの責任です。

わたしたちは夜、個室内で”としお”がクッションをビリビリに破壊している時、現行犯でそれを叱りに行くことができていなかったからです。


「なるほど!夜、自分のお部屋でビリビリにするのはOKなんですね~?!」


そう”としお”が思ってしまったのは、むしろトーゼンの結末・・・(-_-;)


なぜ、夜だけ現行犯で叱れなかったか・・・・それは次のような事情からです。



夜・・・ボス、ナツ、チャコ、としおは、お泊りしているワンちゃんたちとおんなじお部屋でそれぞれのケージに入って就寝しています。

お預かりしているワンちゃんの中には、せっかく静かにネンネしていたのに、わたしたちの姿を見ると甘えてキャンキャン言ってしまう子もいます。

誰かが吠え始めると他の子も吠え始め・・・一斉に大合唱が始まってしまう危険性もあります。

ご近所迷惑を考えるとそれは絶対に避けたい事態です(^_^;)

そのため、ワンちゃんたちが静かに就寝してくれた後は、わたしたちは隣室のモニターで様子を確認しつつ、よほど体調が悪そうな子がいるときや、室温が上がりすぎたり下がりすぎたりした時以外は立ち入らないでそっとしておくんです。


そんなワケで、お泊りのワンちゃんがいる時には、”としお”が深夜に個室で


クッション ビリビリ~~~~♪♪♪

ワタ ヌキヌキ~~~~♪♪♪

ま~~~~っつ~りだ まっつ~~りだ まっつ~~りだ♪


って、やりたい放題やっているのを、


「とーしーおーのーやーつぅ~~~~~!!!」


とモニター越しに歯ぎしりしながら見ているしかなかったというワケです。



さあ、いよいよ”としお”に「クッション問題」正しく伝えるチャンスが巡ってきました♪


そのお話は長くなるので、また次回にお話しまーーす(*^_^*)






<今日のPetHotel11!>

朝の海岸さんぽ♪


今日もいいお天気♪


お散歩から帰ると、R兄弟は
さっそく自分のお気に入りクッションで
くつろぎ中~~(笑)


朝ごはんの支度してくるから待っててねー!

Mくん&としお「早くしてくださいね~~!」


ボールフリークのMくんとボスは
相変わらずボールの争奪戦(^_^;)


ボス「マテマテーーーっ!!」


ボス「ボールちょーだいっ!!」

Mくん「やだ~~~」


ボス「お願い、ボールください!!」

Mくん「ムリ~~~~」


ボス「チャコぉ~~~!ボールで遊べないよぅ~~」

チャコ「ヨシヨシ、一緒に日向ぼっこしましょ」


Mくん、今度は木の枝で遊び始めたよ!

としお「あ♪」


としお「Mさん、引張りっこしましょう♪」


Mくん「やだ~~、とらないでよ~~~」


としお「ちがうですよ、引っ張りっこして遊ぶですよ」

Mくん「え~~~、やだやだぁ~~~」


Rお兄ちゃんは涼しいお部屋のクッションから
動きたくないみたい(笑)


ボスも暑くなってお部屋に戻ってきたの?

ボス「うん・・・ボールの夢を見るんだ~」

がんばれ・・・(^_^;)


お外遊びで暑くなると、みんなこうやって
涼しいお部屋に戻って、
お気に入りの場所で休憩してから・・・


また元気に遊びに行くんだよ(^o^)


Mくん「あ・・・あの枝・・・ほしいなぁ~~」


としお「コレですか?」

Mくん「あ、それそれ♪」


としお「じゃあまた引っ張りっこしましょう♪」


うーんうーん・・・


としお「楽しいですね~~♪」

Mくん「ボクはただこの木の枝が欲しい
だけなんだよぅ~~~」


R弟くんは、すっかり定位置のベンチで(*^_^*)


Rお兄ちゃんもお庭に出てきたんだね♪


としお「あ!Mさん、また引っ張りっこしたいですか?」


としお「しましょうしましょう♪♪」

Mくん「したくないよぅ~」


Mくん「ちょっとひとりで囓らせてよっ!!」


見て!この集中ぶり!!(笑)


一心不乱・・・(;・∀・)


さすがの”としお”も誘えない感じ?(笑)

としお「ここで待ってるです~」


午後のおさんぽ♪
みんなとってもおりこうでした(^o^)


おさんぽの帰り道、ナツを可愛がってくれている
ご近所の農家のオバチャンに会って・・・
カートに乗せてもらって上機嫌のナツ(笑)


としお「ナツさん、ずるいです~!
ボクも乗せてほしいです~~~!」












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