Pet Hotel 11! お庭番のブログ①: としおの（裏）成長日記①

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!（ペットホテルワンワン）のお庭番です。

【Mission　苦手を克服せよ！！】

●としおはね・・・

このブログをいつもお読みいただいている方にはお馴染みの”としお”ですが、初めてお読みいただく方のために簡単に”としお”のご紹介をさせていただきます。

”としお”は昨年（2018年）11月に我が家にやってきました。

PetHotel11!のお客様ご夫妻がドライブ中、山の中の県道沿いの草むらにポツンとひとりぼっちで佇んでいた子犬・・・それが”としお”でした。

最初は”お預かり”していた”としお”が、PetHotel11!の看板犬の仲間入りをした経緯についえては以下の記事をご覧ください。

『”としお”新しい門出の日』

”としお”はお山で拾われた時、生後2ヶ月半くらいでした。

そして、我が家にやってきたのが生後3ヶ月になったばかりのころ。

当時の体重は3.5kgでした。

現在、生後6ヶ月になった”としお”の体重は12kg・・・

たった3ヶ月ですくすくすくすく8.5kgも増量しました～～～～（悲鳴）！！

もう立派な中型犬です(*^_^*)

基本的に”としお”の成長はこのブログに掲載されている写真を通じてお伝えできているかと思います。

でも、今回は写真ではお伝えできなかった”としお”の裏成長日記をお話したいと思います。

●できた子犬（親ばか話）

”としお”は、まだほんのパピーの頃から実によくできた賢い子犬で、トイレやオスワリやマテを教えるとすぐに覚えてしまいました。

元々の素質に加えて、ケージレスペットホテルにいるせいで、大中小老若男女さまざまなワンちゃんやその飼主さんが毎日入れ代わり立ち代わりやってくる環境の中で、たくさんの刺激を受け、学習し、犬社会における社会性を身に着けていきました。

そのためか、子供らしく無邪気に遊ぶ可愛らしいところがある半面、やけに落ち着いていて優等生っぽいところがあります。

周りにいる成犬の中には、落ち着きがなくワチャワチャしている子がけっこう多い中、パピーの”としお”がやけに落ち着き払った態度でシャキーンッ♪とオスワリしている姿は、思わずニヤニヤしてしまうほどおかしな光景です。

そんな”としお”の様子は、まるでサザエさんの長男”タラちゃん”みたいなので、ブログに登場するとしおのセリフはいつも

「〇〇したです～～」

というような丁寧語を使っています。

実際”としお”が人間の言葉を話せたらきっとこんな感じだろうなぁと思っています。

まあ・・・”としお”はそんな子なんです（笑）

●”としお”の弱点

このようにして、周りの先輩犬たちからたくさんのことを学んできた”としお”は、無駄吠えもなく、物覚えも早く、人懐っこくて犬懐っこく、よく遊び、よく食べ、よく眠る実によくできた、なんの問題もない犬のように見えます。

ところが・・・

”としお”には大きな弱点があります。

それは、”人混み”　と　”こども”

●人混み

”としお”は我が家にやってきた日から、他のワンちゃんたちと海岸沿いやお山の畑道を毎日元気におさんぽしていました。

どこも、三浦の自然あふれるのどかな場所ばかりです。

”としお”が拾われたのも、周りに民家が見当たらないようなお山の県道沿いでしたから、生まれてからずっと、人混みや雑踏にはほとんど行く機会がありませんでした。

そのせいか、”としお”は人や車通りが多い駅前などをひどく怖がって、キョトキョトと途端に落ち着きのない態度になり、聞き慣れない物音にいちいち立ち止まったり尻込みしたりしてしまいます。

わたしたちは、そんな”としお”のために可能な限り駅前の人通りが多い場所に連れて行って慣れさせたいと思っていましたが、現実にはなかなかそういった機会を与えてあげることはできませんでした。

お客様ワンちゃんを連れておさんぽする時には、安全対策上人通りや車通りが多いコースは極力避けなければならないからです。

駅方面に向かうことがわかっただけで拒否反応を示して反対方向に行きたがる”としお”をなだめながら、ゆっくりゆっくり駅前に行き、しばらく人混みの中に佇んでから戻ってくると、往復で1時間くらいはかかってしまいます。

そのため、お客様ワンちゃんと別コースで”としお”を駅前さんぽに連れ出せる日は、よほど時間的なゆとりがある日だけということになってしまうというワケです。

◇成長の兆し

今まで、”としお”を駅前に連れて行けたのは回数にして5回もないくらいなのですが、それでもほんの少しずつながら、確実に”としお”は成長しています。

人混みで不安になると”としお”はとりあえず「オスワリ」をします。

コレはわたしたちが特に教えたワケではないのですが、”としお”は何か不安に襲われたりすると、自分で「オスワリ」をして辺りを注意深く観察するんです。

そうやって、駅前の人混みに佇んでオスワリして周囲を眺めるということをしているうちに、以前なら道端の草むらをクンクンすることさえできなかった”としお”がクンクンできるようになりましたし、駅前からの帰り道は暫くの間オドオドしていたのが、今では駅前から遠ざかるとすぐにいつものルンルンな”としお”に戻るようになっています♪

最初、お山の県道沿いで拾われた”としお”を見て、こんなに小さな子犬がたったひとりでよく車にひかれたりもせずに生き延びていたものだ・・・！と驚きましたが、今になって、もしかすると”としお”の「怖くなったらオスワリ」というこの習性が彼を救っていたのではないかと思っています。

恐怖を感じてパニックになり、むやみに走ったり暴れたりすれば、たちまち身をキケンに晒すことになります。

トラックにひかれてしまっていたかもしれませんし、崖から転落していたかもしれませんし、他の野生動物に捕まってしまったかもしれません・・・

でも、「怖い！」と感じたらとりあえずジっと動きを止め、座って辺りを観察する・・・そうすれば、これらのリスクを回避できるだけでなく、自分を取り巻く状況を冷静に見極めることができるでしょう。

やっぱり、”としお”はものすごく賢い子だったんだって、そう言いたいのね～～（←いい加減にしろー！）

●こども

生後、ほんの2ヶ月あまりで既にお山にひとりぼっちで置き去りになっていた”としお”の身に、人間のこどもに関する”怖い思い出”があるとはあまり考えられません。

それにもかかわらず、なぜか”としお”は人間のこどもをものすごく怖がりました。

もしかすると、人間のこどもを無条件で怖がるのは、野犬（野生動物）としての本能的な防衛本能として生まれ持っているものなのかもしれないとわたしたちは推察しています。

たしかに、こどもは突拍子もない予測のできない行動を取ることがありますから、野生の本能が

「ヤツら、何をしでかすかわかったもんじゃないぞっ！！気をつけろっ！！」

という司令を出しても不思議ではありませんね(^_^;)

”としお”は、おさんぽ中に学校帰りのこどもとすれ違う時、ふだんの”としお”からは想像もできないくらいにうろたえ、わたたちの脚の陰に隠れてしまいます(-_-;)

もちろん、PetHotel11!のお客様がワンちゃんの送迎で小さいお子さんと一緒にみえた時も、一目散にその場からピューーッ！と逃げ出して奥に引っ込んでしまいます。

そのままにしていたら、いつまで経っても”としお”の”こども嫌い”は改善しませんから、わたしたちは次のようなことを実践していました。

・おさんぽでお子さんたちとすれ違うときは、”としお”がパニックになっても慌てず平然と歩きながら「大丈夫大丈夫！わたしたちがついているからドーーンとまかせておきなっ！！」という念を”としお”に送りました。

・おうちで犬を飼っていて犬の扱いを知っているお子さんで、なおかつ親御さんの承諾をいただけたときに限って”としお”に触れてもらったり優しく声をかけてもらったりしました。
（でそういう機会はなかなかなく、今まで2回くらいしかありませんでした）

おさんぽの時にこどもたちとすれ違う場面では、ある程度の距離があるため、”としお”はだいぶ平気でいられるようになってきています。

キケンがないことを理解してきたんでしょう。

けれども”としお”のこどもに対する苦手意識はまだまだ払拭できているとはいえなかったのですが、そんな”としお”に今日、劇的な変化がみられたんです！

あーー早く言いたい言いたい！！

でも、長くなってしまうので、つづきはまた次回のブログでお話させてください(*^_^*)

＜今日のPetHotel11!＞