前回ブログのつづきです。
【今後に向けて】
●飼い主さんの反応
◇Yくんの飼い主さん
咬みつかれたYくんを獣医さんに診ていただき、飼い主さんに事故の状況とYくんの怪我の状態についてお伝えしました。
まずは取り急ぎショートメールで・・・
その後、飼い主さんからお電話を頂戴できたので口頭で少しお話し、
最終的に犬たちが寝静まってからメールで詳細をご報告しました。
そして、わたしたちの管理下で大切なYくんをこのような目に遭わせてしまったことをお詫びしました。
Yくんの飼い主さんは次のように仰ってくださいました。
「ご報告ありがとうございます。
そんな様子なら大丈夫でしょう(笑)
ワンコ同士の事なのでしょうがないと思っています。
でもご対応が流石なので安心しています。
今後ともよろしくお願いいたします。」
大切にしている愛犬が、ご自分のいらっしゃらないところで咬まれたと聞けば、取り乱してしまわれる飼い主さんも多いのではないでしょうか・・・
にもかかわらず、このように仰っていただけたことが、本当にありがたく感じました。
でも・・・
今回はたまたまYくんの怪我がこの程度で済みましたが、もしも場所が悪くて命に係わる重大な怪我を負っていたり、万一のことがあったりすれば、こうはなっていなかったでしょう。
また、Yくんは今まで何度もPetHotel11!をご利用いただいていて、飼い主さんとわたしたちの間にある程度の信頼関係がありましたが、もし初めてご利用いただく飼い主さんだったなら、こんな風に言っていただくことはできなかったでしょう。
まさに、不幸中の幸いで「たまたま」今回はこの程度で済んだ(済ませてくださった)というだけのことだと思っています。
◇Xくんの飼い主さん
Xくんの飼い主さんは元々、ちょうど咬傷事故を起こした日にお迎えにみえることになっていました。
事前にお電話で簡単に起きたことをご報告し、詳細はお迎えにみえた時にお話ししました。
飼い主さんは特に動揺することもなく冷静に経緯をお聞きになり、次のようにおっしゃっていました。
「この子は犬社会の礼儀に厳しいところはあって、ウチでほかのワンちゃんを預かったりした時に、新入りが自分のテリトリーに近づくと怒って歯を当てたことはありますが、今まで1度も出血するほどホンキで咬みつくことはありませんでした。
だから大丈夫かと思っていたのですが、最初にお伝えしておくべきでした。
(XくんがYくんに咬みついた、考えられる理由を述べられて・・・)
ただどんなに犬として正当な理由があっても他者を怪我するほど襲うようなことはあってはならないと考えています。
Xとは3年の付き合いですが全部を分かったつもりになっていた私にも責任があります。
これからもっと自分の犬のことを知るために学ぼうと思っています。
Yくんには本当に申し訳ないですがひとつの機会と捉えて、私の手を離れた際にこの子が争わないような方法を模索していきます。
今まで忙しくて旅行にも行けず、今回初めてペットホテルを利用させていただきました。
このようなトラブルがありましたが真摯に対応していただき、こちらにお任せして良かったと思っています。
なかなか気軽に旅行には行けませんが、また機会があればよろしくお願いします」
確かに・・・せっかく事前に面談をしたので、このような重要な情報はぜひお話しいただきたかったとは思いました。
ワンプロなどの遊びではなく、攻撃の意味でほかの犬に歯を当てる可能性があると判っていたら、決して他の犬をXくんと同じエリアにいさせることはしなかったからです。
けれども、Xくんの飼い主さんご自身が「お伝えしておくべきだった」と言っておられるので、それで十分でしょう。
また、後からであってもその情報を教えていただけて、たくさんあったわたしたちの
「いったいなぜ?」
という疑問符のひとつは解消しましたし、今後の面談のやり方を見直す際の参考にさせていただくことができる、貴重な情報をいただいたと思いました。
●わたしたちの責任
いずれにしても、今回の事故はわたしたちの管理下で起きましたから、責任は100%わたしたちにあります。
Xくんにそのような一面があることを、正直わたしたちはまったく見抜くことができませんでした。
初めてお預かりするのですから、もう少し多くの時間を一緒に過ごさなければ、その子のことは”何も解っていない”ということを肝に銘じておかなくてはならなかったと反省しています。
何が起きてもおかしくないくらい、わたしたちにとって知らない子だったということです・・・
飼い主さんが仰っているのと同じように、わたしたちも何頭もの犬をお預かりしている中で、気を付けているつもりでもきっとどこかで犬のことを解ったつもりになってしまっていたのだろうと思います。
常日ごろ、
「人間同士だって本当に解り合うことは難しい。
まして相手が犬という違う種である以上、お互いに100%理解し合うことはできないことを前提として付き合わなくてはならない。
理解し合えない前提だからこそ、理解しようと毎日懸命にコミュニケーションしていくのが犬と一緒にいることの醍醐味だ」
なーんて偉そうに言っているわたしたちがです・・・
「解ったようなつもり」
は、あまりにも犬たちが従順に、そして巧みにわたしたちに”合わせてくれている”からこそ陥りやすい、人間のキケンな勘違いだと再認識しました。
●なぜXくんはYくんを咬んだのか?
XくんがYくんに咬みついた理由について、わたしたちはその前後の状況などから色々と考えました。
犬社会の礼儀に厳しいXくんは、自分の後からPetHotel11!にやってきたYくんの態度がやけに大きいことを最初から面白くないと感じてイライラしていたのではないか?
Yくんが常連だなんてことはXくんは知らないので、
「新入りのクセにナマイキな!」
と思っていたところで、たまたま目が合ったかなんかして堪忍袋の緒が切れてしまったんではないか・・・
それとも・・・
咬みつかれた時にYくんとチャコがいた場所は、Xくんと同居犬が昨夜寝床にしていた場所だったため、そこを自分のテリトリーだと認識してしまったXくんは、他のオスに入り込まれたことに我慢がならなかったんではないか・・・
それとも・・・
やはり慣れない場所で知らない犬に囲まれていたことによるストレスが原因ではないか・・・
それとも・・・いやそれとも・・・いや、この全部か?・・・などと、他にもいろいろな原因を考えたつくしたところでわたしたちが達した結論は、
「本当のことはXくんにしかわからない」
ということでした。
わたしたちが推測で今回の事故の原因を決めつけてしまうことの方が、よほど危険なことなのではないかと思いました。
とはいえ、原因が解らなくては対策を立てることもできません・・・
●今後に向けての改善点
今回の事故を受けて、わたしたちはワンちゃんたちの安全対策により一層の注意を払うことを確認し合いました(←トーゼンのことですね)
けれども、そんなフワッとしたことでは結局
『喉元過ぎれば熱さ忘れる』
ということになってしまうのは明らかです。
真の原因は解らずじまいですが、それでも考えうるリスクを排除するために何ができるか考え、面談やトライアルの方法、初めてお泊りする子への対応など、いくつかの具体的な変更点を確認しました。
長くなるのでつづきはまた次回にします。
ぜひ、最後までお読みいただければありがたいと思います。
<今日のPetHotel11!>
朝のおさんぽ
あいにくの雨の中、ウンチが出ると
サッサと帰りたがる子たちの中、
Nちゃんだけは大はしゃぎで海岸さんぽ(笑)
Nちゃん「水に濡れると血が騒ぐの♪」
さっすが、ウォータードッグの血が入っている
Nちゃん(;^ω^)
Nちゃん・・・早く帰ってこないかな~
雨なのでお屋根のあるガレージでお外遊び
Nちゃん「ワーイワーイ、雨ザーザー♪」
Yくん「午後のお散歩までにやむかなぁ・・・
雨って大っきらいなんだよね~~」
Yくん「ん?誰だ?こんなところにオシッコしたのは?!」
としお「ボクじゃありませんよ。
ボクのオシッコはそんなに少なくないんです~」
Nちゃん「としお!ステキな葉っぱ見つけたよ~♪」
としお「え?!どれどれ?どんなステキな
葉っぱですか~~~?!」
もう”かけら”になっている葉っぱを
熱心に嗅ぐふたり・・・
エコなオモチャだわ~~(⌒∇⌒)
としお「お部屋に戻ったら、みんな
寝てるです・・・」
としお「ボクが寝るところがないみたいです」
ナツ「当たり前よ!としが大きくなりすぎたんだからっ!」
としお「ボクは大きくなんかなろうと思っていませんよ」
ナツ「じゃあ小さくなろうと頑張りなさいよ!」
そ・・・そんなぁ~~~・・・(;´Д`)
Yくんの望みがかなって、雨がやんだので
ちょっぴりいつもより遅めの時間だけど
しっかりお散歩できたよ~!
砂に半分以上埋もれて風化した漁師小屋・・・
としお、何か見える?!
Nちゃん「ねえねえとしおっ!ワンプロしよっか♪」
としお「ダメですよ。おさんぽ中は
ワンプロ禁止だってお庭番に言われてるです」
Nちゃん「としおって・・・すっごい
クソ真面目なところあるよね~~~」
としお「ちがうですよ。お庭番が怒ると
とってもこわいだけですよ」
Nちゃん「なるほど・・・(-_-;)」
Nちゃん「雨がやんだんだから、土のところに
入れてよ~~~!」
ドロドロだからダーーメ!!
Yくん「ま、そんな日もあるさ~♪」
Yくん「それにしても としお・・・
こんなモンかじって何が楽しいんだろう???」
立ち入り禁止のはずの土のところに
まんまと侵入を果たしたとしお
「土のところじゃないとウンチが出ないんですよ~」
じゃ、ウンチの間だけ許してあげる(笑)
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