2018年12月5日水曜日

顔を舐める犬 舐めない犬(最終回)

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。






前回ブログのつづきです。


【顔を舐める犬 舐めない犬】


●顔を舐める犬はその人のことをどう思っているのか?


前回までのお話を踏まえて考えると、人の顔を舐める犬はその人のことを少なくとも自分の意思でコントロールしようとしていることがわかりますね?

そのため「アナタに服従します」って意味だけは絶対に当てはまらないように、わたしたちは感じているんです。


言い換えれば、犬は自分が顔を舐めている相手のことを、次のように思っているということになります。


・コントロールできる相手だと思っている

・わがままを許してくれる(わがままが許される)人だと思っている

・「群におけるリーダー」というよりも、甘えられる相手(父親や母親のような存在)だと思っている


学校の先生に「ねえったらねぇ~!」と言える生徒の感じですね。

そこには、少なからず「甘ったれた馴れ馴れしさ」があります。



●顔を舐めない犬はその人のことをどう思っているのか?


では、特にしつけてやめさせたワケでもないのに、自らの意思で絶対に人の顔を舐めない子は、その人のことをどう思っているんでしょうか?

わたしたちは、こんな風に考えています。


・コントロールできる相手ではないと思っている。

・わがままを言う相手ではない(わがままが通用しない)と思っている

・明確に自分より立場が上の者(リーダー)として敬(うやま)っている

・または、自分とは関係がない人だと思っている(関心が低い)


学校の先生に、キチンと敬語で話す生徒の感じですね。

ただ、顔を舐めないからといってその子が相手にまってたく甘えることができないかというとそんなことはありません。



●顔を舐めない犬の甘え方


顔は舐めないけれど、人の手や足をペロペロと慎ましやかに(しかしけっこう長い時間)ペロペロと舐める子はとても多いと思います。

そういう犬たちは、自分の立場をわきまえつつも、遠慮がちに甘えたい気持ちを表現しています。

顔を舐める子の


「ねえったらねぇ~!○○してったらぁ~!」


という”要求”や”おねだり”色が強いニュアンスに対して


「ナデナデしてほしいなぁ~・・・」

「優しくしてほしいなぁ~・・・」

「抱っこしてほしいなぁ~・・・」

「お腹空いたなぁ~・・・」


などといった、遠慮がちの”意思表示”なのだと思っています。


顔を舐める子の舐め方は、けっこう強引に「ベロベロ」くる感じが多いのですが、手足しか舐めない子の舐め方は「ペロ・・・ペロ・・・」といった優しい感じではないですか?


PetHotel11!に常にいるナツとチャコは顔は決して舐めませんが、わたしたちに甘えるのが大好きです。

そして、甘えたい時にはまず、そばにやってきてオスワリし、ウルウルした目で見つめます。

それでも撫でてもらえない時は、お腹を出して甘えた顔をして見せるか、わたしたちの手や足を優しく舐めます。

彼女たちはまた、ナデナデしてもらいながら、それに対するお礼のように手や足をたっぷり舐めてくれることもあります。

そういえば、ナツやチャコはボスがするように、オシリをわたしたちの体にグイグイ押し付けてきて実力行使で撫でさせようとするような強引さもありませんねぇ~(^_^;)



●例外


まとめると、


・顔を舐める=甘えや要求(それが許される相手に対して)

・顔を舐めずに手足だけ舐める=つつましやかな意思表示


ということになりますが、例外もあります。

それはパピーの場合・・・・

としおはパピーだから今は顔を舐めていますが、成犬になっても顔を舐めるかどうかはわかりません。

パピーのうちは、とにかく「何でも許される存在」なのは人間も犬もおんなじです。

そのため、パピーは「甘えたい」と思った相手なら躊躇なく顔をペロペロすることでしょう。

としおが成長するにつれて、顔を舐めなくなるかも興味深いですねぇ~!!



●顔を舐める子と舐めない子の違い


ここからは更に、わたしたちの独断と偏見による大胆過ぎる仮説になるので、更に更にお気軽に読み流していただきたい!

とお断りした上でズンズン書いちゃいます(^_^;)


顔を舐める犬と舐めない犬の違いには、お話してきたように その子の性格や性質が大きく影響していると思っています。

でも、性格以外にも その子の育った環境が影響しているようにも感じているのです。


どういうことかというと・・・


人の顔を舐める犬になる可能性が高い犬の生育歴は、もしかすると次のような子ではないか?


・ごく早い時期に母犬や兄弟犬から引き離されて人間の管理下に置かれた子

・1頭飼いされている子(今は多頭飼いでも最初は1頭で飼われていた子)

・ワンオーナー(飼い主が最初からずっと変わっていない)の家庭犬

・幼い時に他の犬との交流がほとんどなかった子


何が言いたいかというと、上記のような犬は「犬としての社会性」「犬としての自我」が芽生えるより早く「人間社会における社会性」を学んだ可能性が高いと思うからです。

そういう犬は、


「自分は犬だ!飼い主さんという人間の家に属している犬なんであ~る!」


という感覚よりも、


「自分は、パパやママ(飼い主さんのこと)の子供だも~ん」


という認識が強いのではないかと思うのです。


野犬の群では、子犬のうちは母親にエサをねだったり甘えたりする際に、母犬の顔をペロペロ舐めるはずですが、子犬が成犬になったらそのような仕草は見せないように思うのです。

でも、人間の”しきたり”しか知らないような犬が、子犬の時から飼い主さんにまさに我が子のように可愛がられていたら、いつまでも赤ちゃん気分でいることが許されるため、飼い主さんの顔をペロペロするのではないだろーか・・・と推理しました。


いかがかね?ワトスンくん?! ( ̄ー ̄)



わたしたちは、今後ともPetHotel11!にお泊りにやってくるワンちゃんたちのことを観察していくつもりです。

また何か面白い発見があったらこのブログでみなさんにお話しますね~!


くだらない仮説に長々とお付き合いいただき、誠にありがとうございました(^O^)





<今日のPetHotel11!>

ボールフリークのCくんと・・・

走るの大好きPくんが遊びにきたよ!

としお「ん?なんですか?」

としお「なにするんですか?やめてくださ~~い!」

としお「やめてくださいって言ってるんですっ!!」
Pくん「ウワッ!!」

としお「ボク、Pくんと仲良くなれる気がしません」

まあまあ ガンバレとしおー! (^_^;)

M&H兄弟がお泊りにきたよ!

M兄「よし、敵が来ないか見張るぞ!」
H弟「うんっ兄ちゃん!」

H弟「キャッ!!!」
M兄「バカ!オレだよオレ!」

H弟「あそっか・・・ドキドキドキドキ・・・」
M兄「しっかりしろよ」

ゾ~ロゾ~ロ(笑)

H弟「や・・・やるかぁ~~?!(ゴックン)」
Gくん「・・・・・」

H弟「ホッ♪通り過ぎてくれました。
オシッコちびりそうでした~」

M兄「弟よ・・・助けに行けなかった兄を許しておくれ」

実はMくんの方が臆病だもんね(笑)

アガガガガガ・・・・

アガ・・?!

どうやらお空高く飛ぶトンビに見とれているようです(笑)

CくんとRくんはすっかり仲良し!
追いかけっこをずーっとしていたよ(^O^)

Cくんは、いつも楽しそうだねぇ~!

としお・・・・・キミって子は・・・

なぜそんな無理な体勢でガジガジしてんのさ?
後ろ脚なんかプルプルさせちゃって(-_-;)

嬉しそうにハウスにこもっているM&H兄弟だけど・・・
そこはAくんのハウスだからね(汗)
奥で家主のAくんが小さくなってるじゃないの
(-_-;)

M&H兄弟「よっしゃ!邪魔者を追い出してやったぜいっ♪」

邪魔者じゃなくて家主ね~(^_^;)

この「やりきった顔」(笑)

としお「大大大好きなGくんが明日帰っちゃうの・・・」
としおはGくんのそばにいたいんだね
また会えるといいね(*^_^*)

午後のおさんぽ
いつも一緒の兄弟♪

RくんをクンクンするVくん

ずーーーーっとクンクン・・・

Cくん「Rくん、そんなにずっと嗅がれても
微動だにしないなんて・・・キミってすごく
肝がすわってるんだねぇ~!」

Rくん「だろ~~~?!」

おおーー、カッチョイイーー!!

G & A

長い間、とってもよく頑張ったね!
キミたちと過ごせて楽しかったよ。
ありがとう(*^_^*)





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