2018年12月10日月曜日

天使がくれる贈り物②

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。







前回ブログのつづきです。


【本当のプロたち】


前回登場した、フヂエさんの初代ハイエースを修理していた整備工の島袋さんのような、ごくフツーの顔をしたプロを、他にもたくさん知っています。

今日はそんな事例をいくつかご紹介したいと思います。


●必殺仕事人たち


◇町の自動車整備士さん


昔は、島袋さんのような 仕事に誇りを持ち目の前の課題を簡単に投げ出すことなく取り組むプロ意識の高い”町の整備士さん”がたくさんいたんです。

大手企業のカッコいい看板なんかなくって、ちょっとむさ苦しいガレージの奥でいつも車をいじっているのは油まみれのオジサン。

丁寧な敬語を使った営業トークも、ドリンクサービスもないけれど、車について訊くと何でも知っている・・・

そんな名もない整備士さんは、直接その車を運転しているオーナーと言葉を交わし、その人の車に真摯に向き合うという経験を積むうち、知らず知らずのうちにものすごい技術や感覚を身に着けた、スーパー整備士になったのだと思います。

オーナーさんの話ぶりや身のこなしなどから、だいたいその人の運転の仕方がわかるようになっているかもしれません。

ブレーキパッドの減り方や走行距離、メンテナンスの頻度などから、運転のクセやメンテナンスの好みもわかるようになっているかもしれません。

そして、こういう運転をする人の車は、どこにガタがきやすいか?といったことだってわかるようになっているかもしれません。

そういう、整備の教則本には書いていないような知識や技術や直観を培ってきた人のことを、本当のプロと呼ぶのだと思います。


今、大手の自動車屋さんに車の不具合を相談しに行っても、町のプロフェッショナル整備士さんのような経験に裏打ちされた直観や指先の感覚、そしてエンジン音の微妙な違いを聴き分ける技能を持った整備士さんは、残念ながらいくらもいません。

なぜなら、不具合をチェックするためのチェッカーという機械に頼って、より多くの車を少ない人員で短時間で診断できるシステムが確立されてしまったからです。


そのため、とてもおかしなことが起きています。

実際にブレーキのききが悪かったり、高速走行中に異音がするなどして、明らかに不具合があるとドライバーが訴えているにも関わらず、正規ディーラーの整備士さんに見せると


「異常なし」


と言われてしまうような「パードンミー?!」な現象が、実際にとーーっても多いんですよ!

(わたしは某自動車メーカー関連のお仕事をしていた経験があるので確かな情報です)


大手メーカーの整備士さんは、一定の研修(マナー研修を含む)を受け、チェッカーの使い方を覚えれば(数分で覚えられるものです)、もう現場で仕事ができますから、企業としては新人を育てるコストを抑えられ、欠員が出ればすぐに補充人員も見つかるので、合理的なのでしょう。

また、不具合を丹念に調べて時間をかけて修理するよりも、新しい車に乗り換えてもらった方が本体は儲かるのでしょう(-_-;)



◇町のお医者さん


お医者さんや獣医さんもそうですよね?

今の若いお医者さんはバカにするかもしれませんが、昔のお医者さんは”触診”や”聴診”をとても丁寧にやってくれました。

シロウトのわたしたちは、


「あんな風にお腹の上から手で触って何がわかるの?!オマジナイみたいなモンなんじゃない?!

ちゃんと、最新の精密機械がある病院でレントゲンやMRIを撮ってもらった方がいいよ!」


なーんて思っちゃいがちですよね?

もちろん、触診なんかすっ飛ばしてとっととMRIを撮ってもらった方がいい病気だっていっぱいあるでしょう。

でも、町の整備士さんと同じように、たくさんの患者さんを診てきたお医者さんの指先の感覚や、音を聴き分ける能力って、すんごいんです!

舐めちゃいけません!!

実際に身体の不調が続いていて、あちこちの診療科をたらい回しにされ、数えきれないほど検査をしてきたのに


「どこも悪くありません」


なーんてトンチンカンなことをこちらの顔も見ずに若い医師に言われた時・・・


「悪くありませんったって、実際にものすごく体調が悪いんだよぅ!テヤンデイバッキャロメーーイ!!」


などと半べそかいて心の中で悪態をついた経験はありませんか?(わたしはあります)

そんな時・・・今にもつぶれそうな(失礼!)昔から近所にあった個人診療所にダメ元で行ってみたら、信じられないくらい鼻毛や耳毛がボーボーはみ出した、便所サンダルを履いたお爺ちゃん先生が、たちどころに原因を言い当てて治してくれちゃった(ザンザン♪)

みたいな経験をしたことはありませんか?(わたしはあります)



◇スーパー助産師さん(余談)


余談ですが、わたしの2人の子供を取り上げて下さったのは、やっぱり町の助産師さんでした。

わたしが出産をした当時は、バブルはとっくに弾けていたものの、まだ人々にはバブル当時の感覚がこびりついていて、豪華な個室や豪華な食事メニューなどが出産スタイルとして流行っていた時代でした。

当初わたしも、御多分にもれずそういったミーハーな基準で産婦人科を選び、出産前の診察に通っていました。


「出産後くらいは家事から解放されて、のんびりと他人が作ってくれた豪華なごはんをいただいたっていいんでないか~~い?♪」


そんな風に思っていました。

けれども、とある対応からその産婦人科への不信感を抱き、門をたたいたのがお世話になった助産院でした。

その助産院には、いわゆる最新の医療機器はありませんでした。

あの、屈辱的な開脚姿勢を強制される産婦人科特有の診察台や分娩代もありませんでした。

60代半ばだった助産師さんは、ただフツーのベッドに横たわった産婦のわたしを診て、触れて、聴いて出産予定日も母体や胎児の状態もピタリと的確に診断してくださいました。

先生の神業には感心させられることばかりでしたが、中でももっとも見事なのは出産の時に決して”会陰切開”をしない助産スキルです。

現代の産婦人科における出産では、一般的に出産の際に赤ちゃんの出口をあらかじめチョッキンパッ!と切ってしまうことがほとんどで、それを”会陰切開”といいます。

なぜそんなことをするかというと、赤ちゃんが出てくる際、大抵は会陰が裂けてしまうからです。

裂けた傷は治りが遅く、治っても綺麗に治らないことから、あらかじめ綺麗に切ることで、傷の治りを早めて被害を最小限に食い止めるのが”会陰切開”ってワケですね。

わたしも、出産準備中に関連本を読み漁っていましたから、当然そうするものだと覚悟を決めていましたが、それがイヤでイヤでたまりませんでした。

ですから、助産師さんの次の言葉に驚きと感動を隠せませんでした。


「会陰切開?!ハンッ!!そんなことをすんのは自分がヤブ医者だって証明しているようなもんよ!!

なんで健康な女性が普通に出産しようってのに身体を切ったりしなくちゃなんないのよ?

女性の身体はねぇ、赤ちゃんを産めるようにできてんの!

ちゃんと上手に出産させてあげさえすれば、会陰が裂けるなんてこたーないのよ!

最近の医者は、手抜きや時短が増えてホンットいやんなっちゃうわねぇ~・・・

そこの○○病院(超大手有名病院)の産婦人科医なんか、自分のゴルフの予定日には出産がひとつもないように分娩促進剤で予定日を調節するらしいよ!

まったくね、母体と赤ちゃんの機が熟して自然に誕生する生命誕生のタイミングをなんだと思ってんのかね!!」


そうして、助産師さんはお言葉通り、わたしのアソコをチョッキンすることなく、もちろんビリリと裂けさせることもなく、無事に2人の子供を出産させてくださいましたし、長女などは出産直前まで逆子だったのですが、お腹の上からグイグイッと手で向きを変えてくださいました。

もちろん分娩台がないのですから、出産はフツーのお布団の上で。

また、出産直後から赤ちゃんは新生児室とやらの施設に行くことなく、わたしと添い寝で過ごし、豪華ではありませんが、とっても美味しい助産婦さんの妹さん手づくりの家庭料理をいただいて、幸せで楽しい産後の1週間を過ごさせていただきました♪


後に知ったのですが、その助産師さんはわたしの出産から10年以上後になって、旭日双光章受章を授与されたそうです。

年賀状のやり取りを今でもしているのに、ご本人は受賞のことなど何もおっしゃらないので知りませんでした!!

きっとあまりご興味がないのでしょう(笑)


改めて、すごい方に子供たちを取り上げていただいたのだなぁ・・・と思いました。




おっと・・・また余談に一番力が入ってしまう悪いクセが出てしまいました(;^ω^)

犬のお話がひとつも出てこなくてスミマセン・・・


何が言いたいのかよくわからん回になってしまいましたが、つづきはまた次回に送らせてくださーい!






<今日のPetHotel11!>

としお「チャコさ~~~~~ん」
チャオ「お・・・重い・・・」

としお「ねえねえ、チャコさ~ん(キックキック!)」

としお「チャコさんったら~~~~
(キーーーック!)」

チャコ「でーい、うっとうしいでしょ!?」
としお「イデデデ・・・ごめんなさいですぅ~」

としお「はっ!Sくんボクと遊んでくれるんですか?!」
Sくん「ちがうよっ!」

としお「なんでですか~?遊んでくださいよ~」
Sくん「やめろったら~~!」

Hちゃん「退避ー!退避ーーー!」

Sくん「やめろって言ってるだろー?!」
としお「きゃっ♪♪♪」

キャッキャっ♪

としお「Sくん、またボクより熱心に遊んじゃってますね
(ふふふ)」

としお「今日は珍しくナツさんもワンプロに
つきあってくれました~♪」

としお「ナツさん・・・だいぶ小さくなりましたね」
ナツ「アナタが大きくなったのよっ!!」


お外が寒いからみんなお庭に出ないで
暖かいお部屋でグータラグータラ・・・

チャコ「としお、枕になって~」

としお「モチロンいいですよ!」

カプっ♪

チャコ「ゴルァ~~~~!!」
としお「わーん、ごめんなさいです~!
また怒られちゃったです~」

Hちゃん、いつも遠くからお泊りにきてくれて
ありがとうね。
息が苦しくならないように太っちゃダメよ~!

Sくん、Hちゃんのお昼寝を邪魔しないであげてね~!

ふたりとも、また会えるのを楽しみに待ってるよ
(^▽^)/












4 件のコメント:

  1. 初めまして、大阪のbelieveと申します
    毎朝の通勤電車の中で楽しみに拝見しております
    我が家は5匹のちわわを飼っておりまして、毎日本当に為になる記事を更新して頂いてる事に感謝しております

    いつもお忙しいのに、詳しく色んな事を記事にしてくださっているのには本当に関心しております
    時間の無い時でもわんちゃんの写真にわんちゃんの気持ちを添えてのblogも、とても楽しく拝見しています

    さて、今朝も拝見しようと思いblogを開いたのですが、記事が更新されていなかったので、お庭番様に何かあったのかと心配になり思わずコメントさせて頂いた次第です

    皆さん何事もなくお元気ならそれでよいのですが…

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    1. 今更ですが・・・コメント通知設定が間違っていたため、今頃いただいていたコメントに気づき真っ青になっております。
      大変失礼いたしました。
      いつもお読みいただいているとのこと、本当にありがとうございます。
      わたしはずーーっと元気でおります。
      ご心配もいただいていたようで、重ね重ね申し訳ございません(^_^;)

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  2. いつも楽しみに拝見しております

    昨日も一昨日も更新されていませんがお庭番さん大丈夫てすか?
    何かあったのでしょうか?
    心配しています

    何もなければいいのですが…

              believe

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    1. ああ・・・心が痛い・・・(^_^;)

      ブログはたまに休める時にはお休みをいただきますが、わたしはなかなか丈夫にできているのでご安心ください。

      コメントに気づかず、本当に本当に申し訳ございませんでしたっ!!

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