12月26日のブログのつづきです。
【犬との正しい関係の築き方②】
※PetHotel11!でお預かりするワンちゃんたちの安全と平和を守るために、わたしたちの指示をキチンときいてもらわなくてはならない・・・そのために わたしたちがすべてのワンちゃんに実践していることをご紹介しています。
ご家庭での参考になれば幸いで~す(⌒∇⌒)
●出入り口を通る時って大事!
お部屋からお外に出るドアーを通る時や、敷地から敷地外に出るドアーを通る時に わたしたちが徹底しているのが、次のことです。
・出入り口の前で『マテ』といってワンちゃんを一旦静止させる。
・『ヨシ』の合図で出入り口を通過させる。
・おさんぽなど、一緒に出入り口を通過する際は、必ずわたしたちが先に通り、あとからワンちゃんを通らせる。
たったコレだけのことなんですが、その大切さをぜひ多くの飼い主さんに理解していただきたいと思います。
この行動によって、わたしたちがワンちゃんに伝えていることは主に3つあります。
◇リーダーはだれか?
「ココのリーダーはわたしたちだよ。
だから、ココではわたしたちの指示にしたがってもらうよ」
↑コレを言葉で言ってワンちゃんが理解してくれれば一番カンタンなのですが、それは無理な相談ですね?
だから、出入り口のところで一旦止まってわたしたちの許可を仰ぐことや、一緒に通るときにはわたしたちを先に通してから自分たちが通るのだという”象徴的な行動”をくりかえし行うことによって、上記の内容をワンちゃんに体で感じてもらうんです。
ワンちゃんは賢いので、慣れてくると出入り口の前で自ら止まってわたしたちの顔を見上げるようになります。
◇ポイントはわかりやすさ
わたしたちが、お散歩に出発する際、出入り口のところで我先に飛び出そうとするワンちゃんを
「マテッ!!」
って制止して、なんとしても自分が先頭切って通ろうとする様を見ている人がいたとしたら・・・
「うわあ・・・なんて大人げないんだ?!オマエどんだけ犬より先に通りたいんだよ?(笑)」
なーんて思われちゃうかもしれませんね(;^ω^)
きっと、多くの飼い主さんが、ご自分の愛犬がお散歩に行くのが嬉しくて嬉しくて、
「早く早くぅ~~~!!」
とリードをグイグイ引っ張って跳ねるように行く姿を微笑ましく感じておられるのではないでしょーか。
そんなワンちゃんのルンルンな気持ちに水を差すように、いちいち出入り口で
「マテだぁーーーっ!!」
なんてやって、大人げなく自分がズイズイっと先に通ろうとするのはチョットねぇ・・・(-_-;)
なんだかワンちゃんが可哀想だし・・・第一 毎回そんなことすんのは面倒くさいし・・・
というのが正直なところではないでしょうか?
わかりますわかります、その気持ち・・・
でも、実はこの面倒くさい形式的なパターンを、いかに忠実にいちいちキッチリできるかが、とっても大事だとわたしたちは思っています。
その目的は、ワンちゃんにわかりやすく立場を伝えるためです。
ワンちゃんには言葉が通じませんから、いくら口を酸っぱくして
「こっちがリーダーだからね、んで、そっちはメンバー。
だから、こっちのいう事をきかないとダメだからねーっ!
わかったぁ~~~?」
なーんて言って聞かせても理解しろって方がどーかしてます。
それをワンちゃんに解りやすく伝えるには、くりかえしの行動によって体で覚えてもらうのが一番なんですね。
小学生のころ・・・
校長先生にはみんなかしこまってお辞儀していましたね?
ハイタッチして
「ヨゥッ!校長♪調子はどーよ?!」
なーんてやっていませんでしたね?
そして、校長先生はジャージなんかではなく、いつもキチンとしたスーツを着ていて、他の先生たちも校長先生のことを立てていましたね?
まだ年端もいかない低学年の子供たちは、校長先生の何がどう偉いのか、どんなすごいことをしているのかなんてなーんにも知らなくても、それらのことを総合的に感じ取って、いつのまにか校長先生に畏敬の念を抱き、廊下なんかですれ違う時はキンチョーしたりするんです。
だから、
たかが出入り口をどっちが先に通るかなんて別にどーでもよくな~い?
と軽く考えて、毎日ワンちゃんの後を金魚のフンみたいにくっついて通ったりしているうちに、ワンちゃんはしらずしらずのうちに、いつしか飼い主さんを軽く見てナメるようになるかもしれないってことなんです。
◇要求を通すにはリーダーの許可が要る
儀礼的な行動のくりかえしによって、リーダーがわたしたちであることを解りやすく伝えている以外に、「出入口のマテ」には別の側面があります。
それがワンちゃんに伝えたいことの2つ目・・・
「要求を通したい時にはリーダーの許可を得なくてはならない」
ということを覚えてもらうためです。
「なんか・・・堅苦しくってワンちゃんが可哀想・・・」
って思う飼い主さんもいらっしゃるかもしれませんが、本当にそうでしょーか?
例えば、会社に勤めている人がいて、今年度の有給が丸々10日残っていたとしましょう。
ある朝目が覚めてふと
「そうだ、京都いこう!」
って思い立ったからといって、上司に許可も取らずに会社を休んで京都に行っちゃうでしょーか?
小学生が、お友達のママに
「今日、お泊りに来ていいわよ!」
と言われたからといって、自分の親に許可も取らずに
「イエ~~~イっ!!」
って勝手にお友達のおうちに泊まりに行っちゃうでしょーか?
ご両親は暗くなっても帰ってこない我が子を心配して、捜索願を出してしまうかもしれませんね( ノД`)
「え・・・だって・・・京都に行きたいと思ったから~」
とか
「え・・・だって・・・有給まだあるから~~」
とか
「え・・・だってお友達のおうちに泊まりたかったから~」
といった理由で、”したいことは何でも許可なくしてもよい”なんてことは人間にだって許されないんですよ。
だから、可哀想だなんて思う必要はないんです!(キパッ)
なにも、ワンちゃんがお昼寝をしたいときに許可を求めるようにしつける必要はありません。
でも、ワンちゃんが飼い主さんに何かしてほしいと思った時には、ワンちゃんの命令で飼い主さんが動いているというパターンを覚えてもらっては困るってことです。
「早く散歩に連れていけっ!!」
「ハイハイ、ただいまお連れしますから~~」
と言ってワンちゃんに引っ張られてノコノコついていく飼い主さんではなく、
「お散歩に早く行きたいです」
「じゃあココで一旦止まって・・・ハイ、いいわよ通っても。
そうそうイイコね。
じゃあお散歩に連れて行ってあげましょうね」
という飼い主さんになることで、
わたしたちはワンちゃんに従っているのではなく、ワンちゃんの方がわたしたちに従っているんデス!
というパターンをワンちゃんに示し続けてあげなくちゃーダメだってことなんです。
◇落ち着いている方が得♪
出入口前のマテで、もうひとつワンちゃんに伝えていることがあります。
それは、
「うるさく吠えたり興奮して飛び付いたりするとイイことがないよ。
落ち着いた従順な態度でいるとイイことがあるよ♪」
という単純なことを体で覚えてもらうということです。
要求吠えが体に染みついてしまっているワンちゃんというのは大抵、次のような間違ったことを、覚えてしまっています。
(だって毎日くりかえししている行動だからね~)
・帰宅した飼い主さんに興奮して跳びつけば、ダッコしてナデナデしてもらえる。
・オヤツが欲しかったり構ってほしかったりする時には、けたたましく吠え続ければ要求が通る。
・お散歩の時はグイグイ行きたい方向に引っ張れば、飼い主さんは自分に従ってついてくる。
こんなこと覚えてしまったら、わたしが犬でも一生懸命ワンワン吠え続けますわっ!!
・・・って思いませんか?
◇ながら躾?!
たかが、出入り口を通過する時に「マテ」をさせるということだけで、こんなにもたくさんのことをワンちゃんに伝えることができるんです。
しかも、そのチャンスは毎日何度もありますから、大切なことをくりかえしワンちゃんに伝えるにはもってこいですね?
わたしたちはお預かりするワンちゃんの飼い主ではありませんから、しつけの程度もまちまちの何頭もの人さまのワンちゃんに、できる限り短い時間でココでのルールを覚えてもらい、安全に過ごしてもらうようにする必要があります。
そのために不可欠な次の約束事、
・リーダーはわたしたちだよ。
・わたしたちはキミたちに従わないよ。キミたちがわたしたちに従ってね。
・うるさく吠えたり興奮しないでね。
これらを非常に効果的に無駄なくワンちゃんに伝えることができる方法だからこそ、いちいち出入り口のところで「マテッ!」なーんて面倒くさそうなことをやっているんです
(;^ω^)
ちゃんとしつけているつもりなのに愛犬がちっともいう事をきいてくれない・・・と感じておられる飼い主さんがいらしたら、今すぐにでも始められることですから、だまされたと思ってぜひやってみてください。
特別に訓練の時間を取らなくても、いつもしている行動を利用した”ながらダイエット”ならぬ、”ながら躾”で、愛犬との関係性改善の効率アップをしてみませんか?
◇安全対策としても効果大!
ちょっと余談ですが、ワンちゃんにこのような行動のクセをつけておくことは、実は安全管理上もたいへん大きな意味があります。
たとえば、何かのアクシデントで敷地外に出る扉がウッカリ開いてしまったとして・・・ワンちゃんが何の躊躇もなく鉄砲玉のようにお外へ飛び出して行ってしまうとしたらどうなってしまうでしょう?!
そのまま車通りの多い道路に出ていってしまったりしたら・・・・(以下悲鳴)
わたしたちが、お泊りにきてくれたワンちゃん全員に、必ず出入口前のマテを実践している理由がおわかりいただけたでしょーか?
長くなってしまいました。
つづきはまた次回にしまーす!!
<今日のPetHotel11!>
朝の海岸さんぽ
今日も朝日が昇ってきたよ!
おおー!Mくん、まるで神さまみたい!!
M姉弟「神さま~~!!」
神さまについていくM姉弟
Cちゃん「神さま・・・ご挨拶させてください」
M神さま「うむ・・・苦しゅうない」
Rくん「お日様って・・・暖かいなぁ~♪」
Mくんが小さく見えちゃうほど大きなSくん・・・
これが最後のお散歩だね!
楽しかったよ、また遊びにおいでねー(⌒∇⌒)
お庭遊び♪
MくんとLちゃんは・・・
お互いに「遊ぼっ♪」
っていいカンジ~!
Mくん「まてまて~~!!」
Lちゃん「キャ~~~♪」
Pくん「ちょっと~・・・ボクは
キャー♪なんてしないよ!
言っておくけど・・・」
あはは、いいんだよ~、好きに過ごして(⌒∇⌒)
Mくん、本当はボール遊びがしたいんだけど・・・
これはただの石だしなぁ・・・
としお「おや?Mさん、何かイイもの見つけたんですか?」
Mくん「いや、別にそういうワケじゃあ・・・」
としお「だったらボクがもらってもいいですか?」
Mくん「え?!この石・・・そんなにほしいの?」
としお「はい!ほしいですっ♪」
Mくん「ちょ・・・ちょっと待って!
やっぱりあげたくないっ!」
・・・なんでやねんっ?!(-_-;)
としお「えー?ダメですかぁ~~~?」
Mくん「・・・・ボクはなぜ子供相手に
こんな石を惜しんだんだろう・・・」
欲しいって言われるとねぇ~
わかるよ、わかる!(;^ω^)
午後の海岸さんぽ♪
快晴!!
もうお休みの人が多いのか、
たくさんの人がいたねぇ~!
犬たちには人間のお休みなんか関係なく・・・
ただ、お散歩は楽しい~~~♪
はぁ・・・気持ちイイねぇ~♪
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