前回ブログのつづきです。
【舐めてんのか?!】
●おおむね定説どおりだと思う点
犬が人間の顔を舐める理由としてよく挙げられている定説は以下のとおりでしたね?
「お腹が空いたよ。何かちょうだい」
「アナタが大好き!」
「アナタに服従します(しています)」
このうち、上のふたつについては、PetHotel11!にやってくるワンちゃんたちを見ていても
「なるほど、おおむね当てはまるかな~」
と思います。
「お腹が空いたよ。何かちょうだい」に関しては、食べ物をねだる以外にも「おねだり全般」を人間の顔を舐めることで表現しているような気がします。
セリフにすると例えば・・・
「お腹が空いたよ~ 何かちょうだ~い」
「ねえねえ、早く起きておさんぽに連れて行ってよ~」
「抱っこしてナデナデして~」
「どこにも行かないで 一緒にいてよ~」
といった感じです。
「アナタが大好き!」に関しては、まあ大好きな人の顔をよくペロペロすることから、そう解釈できなくもないけれど、大好きな人に対して何を表現しているかっていうとやっぱり「おねだり」なんじゃーないかと思っています。
たとえば、他のワンちゃんがいる中で自分だけをナデナデしてほしい時や、放っておかれて寂しかった時に、跳びつくようにして顔を舐めるワンちゃんがいますが、その気持ちをセリフに直すと、「大好き」というよりは例えば・・・
「もう!ボク(ワタシ)にだけ注目して(かまって)よっ!」
「どこに行ってたの? もう放っておかないで!」
「他の子にかまわないで!こっち見てっ!!」
というようなことを伝えたがっているように感じるんです。
つまり、「あなたが大好き」という愛情表現をしているというよりは、むしろその逆で人間側からの愛情表現を要求(おねだり)していると見た方がナットク感がある態度なんですね。
●どうも違うんじゃないか?と思う点
わたしたちが今回 特に”疑いの眼差し”を向けているのは定説の中の、
「アナタに服従します(しています)」
という項目に関してです。
前回ブログでご紹介した ボス・ナツ・チャコ・としお を例にとって説明してみたいと思います。
4匹を服従心の高い順に並べると・・・
としお > チャコ > ナツ > ボス
という感じです。
◇ボスの場合
服従心の順序は としお > チャコ > ナツ > ボス と、4匹の中でもっとも服従心が低いボスですね(笑)
呼んでも一番最後までノラクラと聴こえないフリをするのはボスです。
更に、ボスはわたしたちの飼い犬ではなく、実はわたしの母の飼い犬なのですが(そのためいつも”超長期お預かり犬”と表現しています)
飼い主家族(父と兄)に本気噛みで怪我を負わせたことがあるのはボスです。
飼い主に「ボールを早く投げろ!」「こっちに来てボクと遊べ!」と要求吠えを延々するのはボスです。
PetHotel11!にいる時のボスは、わたしたちがボスにこれらの行為を許さないため あまりしませんが、飼い主と一緒にいるとたちまち上記のような傍若無人なワガママ犬になります(苦笑)
飼い主(母ね)に対するボスの威張り様ときたら、そりゃもうヒドいもんで、客観的に見て完全に主従関係が逆転し、母がボスの家来のようになっております。
そんなボスは、人の顔を強引かつ執拗に舐めます。
抱っこしている時に顔を跳びつくように舐め、やめさせてもスキあらば顔を舐めてやろうと狙っているってくらいに必死で顔を舐めようとします。
ボスが特に一番ペロペロするのが、何を隠そう主従関係が逆転している飼い主の顔なんです。
わたしは母の顔がいつの日かノッペラボウになるんではないかと本気で心配するほどに、ボスは執拗かつ強引に母の顔をベロンベロン舐めます。
つまり、少なくともボスが飼い主の顔を舐める理由は、服従心からくるものでは絶対にないと思っています。
※全面的に「要求」を表しているに違いない!
◇”としお”の場合
服従心の順序は としお > チャコ > ナツ > ボス と、4匹の中でもっとも服従心が高い”としお”も顔を舐めます。
では、”としお”が顔を舐める理由は定説どおり「服従心を表すため」なんでしょーか?
わたしはちょっと違うと思っています。
まず”としお”の服従心が4匹の中で現在もっとも高いのは、”としお”がまだ従順なパピーだからです。
彼はまだ生後4ヶ月足らずで、反抗期すら迎えていません。
まるでスポンジが水を含むごとく”としお”はわたしたちの指示を素直に受入れます。
それは、人間の幼児がママの言うことをとてもよくきくのとソックリ同じことですね。
では”としお”がわたしたちの顔を舐める理由はなんでしょうか?
わたしはそれを「甘えの表現」だと受け取っています。
子供が母に甘えるのは、庇護を必要とするか弱い彼らが生きるための本能です。
セリフにすると
「ボクはまだこんなにちっちゃくて弱いから、ボクを見捨てないでね!守ってね!」
ということになると思います。
・・・やっぱりこれも「要求」の一種ですね?
◇ナツ と チャコの場合
服従心の順序は としお > チャコ > ナツ > ボス ですが、チャコとナツの差はさほど大きくないように思っています。
ふたりとも、どうしても従いたくない時には指示を無視したりするけれど、おおむね従うといった感じで、決して「しつけが行き届いた優等生」ではありませんが、イザというときにはキッチリ指示に従ってくれます。
ナツ と チャコ に共通していえることは
・ふたりとも、明らかにわたしたちに敬意を払っている。
・ふたりとも常にわたしたちの意思を汲み取ろうとしてよく観察していて、その意思を他の犬たち(群)に伝える役割を担っている。
・ふたりとも、成犬として他の犬の中で自立していて、自分に自信を持っている。
ということです。
そして、ナツ と チャコ は、わたしたちの顔をただの1度も舐めたことはありません。
つまり、パピー(”としお”)という特例を除けば、
服従心が低い子ほど顔を舐め、
服従心が高い子ほど顔を舐めない
ということになっております。
「服従心」って言葉にするとちょっとピンと来ないかもしれませんが、要するに
顔を舐める子の方が、文字通り相手を「舐めている」んじゃーないの?
ってことです。
ココまで読んで
「そんなことないヨ!ウチの子はすんごく服従心が強いんだから!!」
と感じていらっしゃる方や
「えーー・・・そんなぁ・・・ショックぅ~~!!」
とヘコんでいる方がいらっしゃるかもしれませんが、どうぞご安心ください。
今回お話していることは、わたしたちが勝手に考えた仮説であって、その根拠はわたしたちの実体験だけなんですからね(^_^;)
あまり深く考えず、テキトーに笑って読み飛ばしていただければ幸いで~す!
さて、この持論はもう少しつづきますが、長くなるのでまた次回に・・・
<今日のPetHotel11!>
今日は空気がとっても冷たかったから Gくんは暖かいコートを着ておさんぽ♪ |
NちゃんとAくんは、相変わらず仲良く ルンルンだねぇ~(笑) |
としお、オイデ~~~~!! としお「ガジガジ・・・」 |
としお「う~ん・・・名残惜しいですけど・・・」 |
としお「仕方ないですね。呼ばれたから行きます~」 エラーーイ! |
くれんのか思たら・・・ |
くれへんのかい! |
くれへんのか~~~~~い!! |
Cくん「やった!キャッチしたどーーー!!」 |
Nちゃん「ちょーだい!」 Cくん「あげるワケないでしょ!」 |
Cくん「ヘヘヘ~ンだ!悔しかったらとってごらん♪」 |
Cくん「・・・って え?Nちゃん?ボールいらないの?」 |
おーーーい、誰かあああーーー?! |
そのころNちゃんは既に・・・ ボスから木の枝を・・・ |
奪って夢中になっていましたとさ(^_^;) Nちゃん=罪な女 |
あ!Mちゃん、遊びに来てくれたの~?♪ |
CJも!ひさしぶり~♪ 元気そうだねぇ(*^_^*) |
小さいAくん「いっぱいいっぱいナデナデしてくださーい」 はいはい(^_^;) |
としおを山道で保護したN夫妻が としおに会いに来て下さいました! これは、としおを保護した当日の写真だそうです。 なんてちっちゃいの~!! そして・・・お耳が垂れてるぅ~~~ はぁ・・・カワイイ(ヨダレ) |
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