前々回ブログのつづきです。
【ご自宅で要求吠えを矯正するコツ①】
●とにかく無視・・・なんだけど・・・
プロ顔負けの腕前で、愛犬を見事に”無駄吠え上級犬”に仕上げてしまった飼い主さんが、延々続く愛犬の”要求吠え”をご自宅で矯正する方法は・・・
「吠えても絶対に無視を貫く」
ということでしたね?
中途半端にときどき叱ってみたり、ご近所迷惑を懸念して手っ取り早く黙らせるために愛犬の元へ行ってしまったりすると”要求吠え”は中毒レベルで強化されていくことがお解りいただけたかと思います。
そのために、ご近所迷惑という懸念材料をあらかじめ潰しておくべく、
「菓子折りを持って近隣に挨拶をしておくこと~!」
コレが大事な下準備だとお話したワケです。
実は、ご自宅での”要求吠え”矯正の一番のハードルになるのが、この近隣騒音問題なんです。
「放置すべきなのはわかっているけれど、こううるさく長時間吠えたらさすがにご近所に・・・」
そう言ってせっかく何十分も無視していたのに愛犬のところへ行ってしまうという行動を繰り返すのが一番やっちゃいけないことなんですからねぇ・・・(-_-;)
でも・・・でもね・・・
「近隣にご挨拶もして、吠えても無視をちゃんと貫いているにも関わらず、ウチの子の要求吠えは一向に改善しないんです!ワーーーン!!
もうこれ以上ご近所に迷惑をかけるわけにはいきませ~~~ん!」
という飼い主さんもいらっしゃるわけですね。
はて・・・それは一体どういうことなのでしょーか?
ここからは、そんなガンコな”要求吠えワンちゃん”の飼い主さんにぜひお読みいただきたい、大切なコツを2つお話します。
これは”要求吠え”のみならず、ワンちゃんの問題行動を矯正する際に共通しているコツですから、覚えておいて損はありませんヨ!
●褒めて褒めて!!
ワンちゃんに何かをしてほしい時のしつけは、大抵の飼い主さんが上手にできます。
「オスワリと言ったらオスワリしてほしい」
みたいな時ですね。
飼い主さんが望んでいることをすればご褒美がもらえる・・・という単純な法則はワンちゃんにも大変解りやすく、ご褒美欲しさにすぐにできるようになるんですね。
そもそも、
いけないことをしたら叱る
という方法よりも
いいことをしたら褒める
というしつけの方が、俄然ワンちゃんの覚えは早いです。
その理由をぜひ覚えておいてください。
◇北風と太陽
いけないことをして叱られているとき・・・犬も人間も考えることはだいたい同じです。
ワンちゃんは どうして怒られたか? よりも
「嗚呼、早くこの状況から逃げ出したい~~!」
ということで頭がいっぱいになってしまうんですね。
そして、飼い主さんに怒られている状況から逃れることさえできればもう
「喉元過ぎれば熱さ忘れる」
で、また同じ失敗を何度でも繰り返してしまいがち・・・(-_-;)
逆に、褒められたりご褒美をもらったりすることはとっても嬉しいので、犬が自分の頭で
「どうすればまた褒めてもらえるだろうか?」
ってことを一生懸命に考えます。
「コレかな?それともコレかな?」
ワンちゃんはそんな風に考えて、飼い主さんに褒められたときの状況を積極的に再現しようと能動的に動きますから、何度かトライ&エラーはするものの、そのうち当たりくじを引いて再び飼い主さんに
「そうそう!やればできるじゃない!エライわ~~~~♪」
って褒められる機会を得ます。
するとワンちゃんは
「コレかぁ~~~~♪」
って自分がすべき行動を確信するというゴールに比較的早く到達できるんですね。
この、”犬が能動的に自らそうしたくなるように仕向ける”ということこそ、しつけの早道であり、確実に定着させるコツなんです。
●禁止するのではなく新しいルールを覚えてもらう
ところが・・・
「○○をやめて欲しい」
という場合、ワンちゃんを褒めることはとっても難しいですね?
ここでぜひ考えていただきたいのですが、”要求吠え”を延々繰り返すワンちゃんは、今までの経験からどういうことを覚えてしまっていましたか?
そうです!
「頑張って吠え続ければ飼い主さんに構ってもらえる♪」
ってことでしたね?
コレはとっても重要なことなのですが、そんなワンちゃんに新たに覚えてもらうべきことは、
「吠えたらダメだよ!」
ってことではなく、
「そんなに吠えなくてもいいんだよ!
むしろ吠えると損するよ!
吠えずに静かに落ち着いた態度で待っているだけで構ってもらえるんだよ!」
ってことなんです。
●飼い主さんが犯しやすい間違い
プロ級の腕前で”要求吠え”犬を養成してしまう飼い主さんたちが共通して犯してしまう間違い行動に、次のようなことがあります。
おさんぽ後、心地よい疲れに包まれたワンちゃんが、お気に入りのクッションの上でウトウトしたり静かに過ごしているような時を想像してください。
アナタはどんなことを考えますか?
「ああ平和だわ~~♪この平和が一体いつまで持つかしら・・・ もう少ししたらまたワンワンが始まっちゃうから、今のうちにアレコレ用事を済ませちゃおーーっと!!」
そんな風に考えて、なるべくワンちゃんを刺激しないように気をつけながら用事を済ませたりしていませんか?
ワンちゃんがお昼寝しているときなんかはもう、
「ソロリソロリ・・・」(←和泉元彌かよっ?!)
って息を殺すようにして過ごしていませんか?
これは完全に教えたいことと真逆の行動だということに気づいていただかなくてはなりません!
このような行動を取り続ける飼い主さんから愛犬は何を学び取るかというと・・・
「静かに落ち着いていい子にしている時、飼い主さんは絶対に来てくれない!(ひとつもいいことがない)」
ってことだけなんですよっ!!
だから、すべきことは逆!!
愛犬が静かにしている時にこそ、求められなくても自分から愛犬の元へ行って
・たっぷり褒める!
・オヤツをあげるのもこういう時!
・自分から遊びに誘ったり抱っこしたりしちゃう!
お昼寝しているワンちゃんなんかジャンジャン起こしてしまっていいんです!
(あの子たちはいつだってお昼寝できるんだから~・・・)
大事なことは、愛犬にせがまれた時は要求を飲まず、せがまれていない時(愛犬が静かに落ち着いて過ごしている時)に、飼い主さんの方から愛犬が喜ぶことをワザワザしに行ってあげるっていうパフォーマンスなんです。
愛犬が吠え始めたらその要求に呼応して飼い主さんが何らかのアクションを起こすということでは、愛犬に飼い主さんが振り回されているのと同じことです。
愛犬が吠えたりクンクン言ったりする行動に応じて飼い主さんがすっ飛んでいったり叱りに行ったりするのは、犬から見たらまるで家来が自分の一挙手一投足に右往左往しているように見えるんですね・・・(-_-;)
愛犬がくつろいでいよーがお昼寝していよーが、飼い主さんが可愛がりたいと思った時は可愛がるし、抱っこしたいと思えば抱っこするっていう風に、おうちで起きる事柄の全てを飼い主さんのペースに持っていかなくてはダメなんです。
ですから”要求吠え”を矯正するコツの1つ目は、
「吠えている時は一貫して無視!愛犬の指示や命令に振り回されるな!
静かに落ち着いている時やお昼寝している時には、わざわざ褒めに行くというパフォーマンスを怠るな!」
ってことなんです。
この、わざわざ褒めに行くことをちゃんと繰り返してさえいれば、ワンちゃんは次のような法則をすぐに覚えてくれます。
「クタクタになって喉を枯らして吠えても飼い主さんはゼッタイに来てくれないな・・・
そんなことしなくても、のんびり過ごしていれば飼い主さんは構ってくれるんだな!
コリャいいや~!サイコーだよ♪♪♪」
ワンちゃんの寿命・・・ちょっぴり延びるかもしれませんねぇ(笑)
長くなってしまいました。
コツの2つ目はまた次回にお話しまーす!
<今日のPetHotel11!>
朝の海岸さんぽ♪ としお「すっごくいい枝拾っちゃいました~」 |
としお「早く持って帰りましょ~」 まだまだ、出発したばかりだよ(^o^;) |
Vくん、毎日みんなと一緒におさんぽしているうちに すっかりおさんぽ上手になったねぇ!(*^_^*) |
Bくん「ボクはボクは?!」 |
Bくんはもうすっかりお手本みたいに おさんぽ上手だよ! Bくん「えへへ・・・でしょ~?」 (おうちでもそうしてね 汗) |
Tくん、お留守番よくがんばったね! これが最後のおさんぽだよ! |
Vくん「寒いからみんなでくっつこう!」 Bくん「うん、いいねぇ!としおもくっつこうよ」 |
としお「ボクはちっとも寒くないんです~」 子供は体温が高いからねぇ~(笑) |
後発隊を待つ間、背中掻いてあげるね~! Sくん「ん~ソコソコ!気持ちイイよ~~~~♪」 |
お昼前から雨・・・ |
としお、眠いんでしょう? としお「いいえ、ぜんぜん眠くなんかありません」 |
Tくんはもうすぐパパとママがお迎えに来るから 起きていてね~ |
Tくん「もちろん!!」 (・・・すんごく眠そうだなぁ) |
雨の日はみんな「寝るしかない」って ちゃーんと知っているみたいだね |
Sくん・・・眠いよねぇ? |
Sくん「ぜ~んぜん」 寝とるやないかーい!!(笑) |
Sくん「いいえ、ボク起きてますっ!!」 |
・・・・素直にクッションに横になればいいのに(-_-;) |
ホラ、としおみたいにね(笑) |
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