前回ブログのつづきです。
【要求吠えはしつけの賜物?!】
●要求吠えが悪化するパターン
延々続く要求吠えに悩まされている飼い主さんの陥るパターンはほぼ決まっています。
◇どうチたの~~~?
思い出してみてください。
まだ愛犬がパピーちゃんで、今ほどワンワンしつこく吠えていなかったころ・・・
なっつかしぃ~~~~~!!(←言うてる場合か!)
飼い主さんは愛犬が可愛くて可愛くて仕方なくて・・・
「クゥ~ン クゥ~~ン」
なんて言われた日にゃあイチコロ!
「ハイハイ、まあどうチたのぉ~~?」
なーんて言って愛犬の元へとスッ飛んでいってあげたことでしょう。
「おなかが空いたのかな? チッチかな? だっこかな? そっかぁ~~、さみチかったのねえ~~~(キュンキュン♪)」
なーんてやっていたことでしょう。
大丈夫です。
たぶん愛犬家の人は全員そうですから(笑)
◇ワンッ♪
そのうち愛犬は
「クゥ~ン クゥ~ン・・・・」
の合間にときどき
「ワンッ!!」
なんていっぱしの声をあげるようになりましたね?
「アハハ!イッチョマエに”ワンッ”だってぇ~!かぁわいい~~♪」
とか言って飼い主さんは キュン死寸前だったことでしょう。
(思うに、このあたりが無駄吠え犬にしてしまうかどうかの分岐点のような気がします)
◇ちょっと待っててねぇ~
それから愛犬のワンワンは、だんだんカワイイなんて思えないけたたましい声になっていき・・・飼い主さんを呼ぶ回数も吠えている時間も増えていったのではないですか?
ほんのちょっとの間でも飼い主さんの姿が見えなくなると、大きな吠えて呼ぶようになったのでは?
飼い主さんだって、そうそうヒマじゃあありませんから、愛犬が吠えるたびに行ってやることなんかできませんね。
そこで、愛犬のワンワン吠える声にキッチンやベランダから
「はいはい、ちょ~っと待っててねぇ~~!おりこうさんだからねぇ~!どうしたのかなぁ~?」
なんて答えつつ、焦って用事を済ませようとしますが、あまりにしつこく吠え続ける声に、さすがに
「まずい・・・こりゃ相当ご近所迷惑だわ」
と思い始めます。
◇困った子ねぇ~・・・
ご近所から騒音への苦情がくるレベルかも・・・そう思った途端、急速に愛犬の要求吠えが気になって仕方なくなった飼い主さんは、遅ればせながらやっと”しつけ”に取り組もうと思います。(ホントにおそーーい!!)
そこで、愛犬が飼い主さんを呼んでワンワン吠え始めると、
「コラッ!」とか「ダメッ!」とか「静かにしなさいっ!」
と叱るようになります。
こわぁい顔で叱られたワンちゃんは一瞬吠えるのをやめるので
「よしよし、ちゃんとわかっているみたいね、なんておりこうさんなの~?!」
と飼い主さんは思いますが、愛犬は何もわかっちゃいません。
愛犬はただ、飼い主さんが呼んだら来てくれたので吠えるのをやめただけなんですからねぇ~(^_^;)
当然、飼い主さんがワンちゃんの元を離れるとふたたびワンワンワンワンワンワンッ!!
こんなことを繰り返しているうちに、飼い主さんもやっと今のやり方ではダメだということに気づくことでしょう。
◇フツーじゃない!
そこで今度は、愛犬がワンワン吠えて必死で飼い主さんを呼び続けても、心を鬼にして無視することに決めました。(やっと!!)
でもワンちゃんにしてみれば、今までワンワン吠えれば飼い主さんがやって来ていたのですから、そう簡単に諦めるワケがありません。
ワンワン! ワンワン! ワンワンワン!!・・・
「ガマンガマン・・・無視よ無視・・・」
ワンワン! ワンワン! ワンワンワン!!・・・
15分後・・・
「んもぉ~~~~!いい加減にしなさいっ!!」
(ハイ~、飼い主さんが根負けしたー!)
・・・・ワンワン! ワンワン! ワンワンワン!!・・・
30分後・・・
「うるさいっ!静かにしなさいっ!!」
(ハイ~、飼い主さん、また無視をし続けられなかったー!)
・・・・ワンワン! ワンワン! ワンワンワン!!・・・
1時間後・・・
「ゴルァ~~!!このバカ犬がぁーーー(ガオーッ)」
(あ~あ・・・またやっちゃった・・・)
・・・・ワンワン! ワンワン! ワンワンワン!!・・・
こんな風に、しばらく無視してはガマンできずに叱りに行ってしまうことによって、ワンちゃんが思うことはただひとつ・・・
「よぉ~し、諦めずに頑張って吠え続ければ飼い主さんは来てくれるんだな!
きっと飼い主さんはボクがどれくらい頑張りやさんか試しているんだな?!
ボク、がんばりまーーーーーす♪」
なんて”けなげ”なんでしょ~~~(^_^;)
何度叱ってもハウスに閉じ込めても、何時間でもずーーっと吠えているワンちゃんの声に、飼い主さんはイライラし、頭がおかしくなりそうに・・・
もう、愛犬の声が可愛くなんか思えなくなっています。
ご近所からいつ怒鳴り込みがくるかハラハラドキドキしながら、しまいには
「ウチの子・・・いくらなんでも何時間も吠え続けるなんて・・・どこかおかしいんじゃないかしら?
フツーじゃないわ!!」
いいえ、オタクのワンちゃんはしごくフツーですし、とっても賢いワンちゃんなんですよ~(笑)
●しつけは”お約束事”を上手に決めること
上記のような状態になってしまったワンちゃんは、しつけが見事に成功したワンちゃんだといます。
いえいえ、飼い主さんはワンちゃんのしつけに失敗していますよ。
成功しているのは、
「ワンちゃんが飼い主さんをしつけること」
にです!
ワンちゃんの頭の中は、自分の要求をいかにして通すか・・・ということでいっぱいです。
そして、ワンちゃんにとって飼い主さんから構ってもらうことはゴハンやオヤツと並ぶくらいのご褒美になります。
ですから、酷い要求吠えをするワンちゃんというのは、構ってほしいという要求を通す方法を、飼い主さんが今までやっていた行動によってスッカリ覚えてしまっただけなんです。
「オスワリとオテをすればゴハンがもらえる」
というのと、
「頑張ってワンワン吠え続ければ飼い主さんが来てくれる」
というのは、まったく同じようにワンちゃんが学習したことなんですね!
賢いやろ~~~~?!(←なぜ関西弁?)
”犬のしつけ”っていうのは、要するに飼い主さんと愛犬の間の約束事(ルール)を決めるということです。
お金を払ったら商品を買える
ってゆーのと同じ様に、両者の間の”お約束”だってことです。
もしも、お夕飯の買い物に行ったスーパーで、言われた金額を支払ったにも関わらず、店員さんがアナタの買い物かごをアナタに渡してくれなかったらどーします?
「仕方ないなぁも~~」
なんて諦めて帰れるかってんでーーーい!!
要求吠えをしつこく続けるワンちゃんにしてみれば、
頑張ってワンワン吠え続ければ飼い主さんは来てくれます。
ってゆー飼い主さんとの”お約束”に忠実に従って声を枯らすほど努力しているにもかかわらず、飼い主さんが一向に約束を履行しないもんだから、もうキレ気味でムキになって吠え続けているだけなんですワ・・・(-_-;)
ワンちゃんをしつけるということは、飼い主さんが愛犬との間にしかるべき”お約束”を取り付けて、愛犬をきちんと制御できるようにすることです。
その結果、愛犬を行儀よく振る舞わせたり、ご近所に迷惑をかけないといった飼い主としての社会的な責任を履行できるってワケですね。
ところがこの”お約束”が飼い主さんにばかり得があるものだと、ワンちゃんはなかなか言うことをきいてくれません。
そこで、ワンちゃんの”しつけ”を成功させるコツは、飼い主さんとワンちゃんの双方が”両得”になるような”お約束”を決めて上手に運用することなんです。
「ワンワンすれば飼い主さんが来る」
というお約束は、ワンちゃんにとってだけ得があるお約束なので、飼い主さんはワンちゃんにとっても上手にしつけられたことになりますね(^_^;)
長くなってしまいました。
つづきはまた次回にお話しまーす!
<今日のPetHotel11!>
お山にひとりぼっちで置き去りにされていたとしお こんなに大きくなりました! |
大きなSくんと小っちゃなTくん よかった、ご挨拶できたね~(*^_^*) |
止まり木にとまる文鳥ではありません(^_^;) Tちゃんだよっ!! |
はーやーく~ ボール投げてくださ~~い! ハイハイ(^_^;) |
シュナのEちゃんはボスをからかうのが大好きなんだけど・・・ からかわれるのはあまり好きではないボスは ちょっと不愉快に・・・ |
Eちゃん「ごめーーーーーん!ホラもう許して~」 相手の懐に飛び込むのがとっても上手なEちゃん ボス「し・・・仕方ないなぁ~・・・」(笑) |
Iくん「また始まった・・・ Eお姉ちゃんはすんごく要領がいいんだ」 |
インコカのRちゃんは2度目の来訪~♪ おさんぽで引っ張るの・・・ 直そうね!! |
午後のおさんぽ♪ みんなとっても上手に歩けました(*^_^*) |
ウフフ・・・とってもいいお顔だね(*^_^*) |
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