2017年4月9日日曜日

愛犬を失った悲しみは・・・

以前、このブログで「ペットロスを考える」というテーマについて書きました。
その中で、

【心理評論家の植木理恵氏が「ペットロス症候群の深刻さは、犬は猫の約40倍と言われる」と仰っていた。】

と紹介しましたが、いやもう猫と比較している場合ではないのです!
今回は、興味深いコラムを読みましたので、その内容をかいつまんでご紹介したいと思います。

それによると、愛犬を失った人は、友人を失った時よりもストレスを感じることがあるそうです。

2016年11月に発表された研究では、愛犬を失った飼い主さんは、いないはずの犬が動いているような気がしたり、亡くなった愛犬の息づかいが聞こえたりといった、見間違いや聞き違いを経験する傾向があることも判明しているとのこと。
この現象は愛犬が亡くなった直後に出現し、愛犬との絆が強ければ強いほど生じるようです。

犬を飼ったことがない人からしたら、

「猫と比較して、失った悲しみが大きいのはまあいいとして、友人が亡くなったときよりストレスに感じるって、どんだけ~~~?!理解できーーんっ!」

という感覚なのでしょうが、愛犬家の方たちは、そこまで驚かないのではありませんか?
むしろ、

『うんうん。わかるわかる。そりゃ、当たり前田のクラッカー!』(←ふるっ)

と大きく頷くかもしれませんね。

米国ノックス大学の心理学教授:Frank T. McAndrew氏は、かつてご自身も愛犬を失くされた悲しい過去がありました。
その経験から、愛犬を失うことによって、友人を失くした以上の深い悲しみや強いストレスを感じている多くの愛犬家たちが、

『自分は、ペットを失くしたくらいでこんなにもクヨクヨしているなんて情けない』

といった羞恥心や後ろめたさを払拭できたらいいな・・・という思いから、

【人と飼い犬の間にどれほど強い絆が生まれているのか?】

というテーマの科学研究をされた、素晴らしい方です。

McAndrew氏の研究によると、犬と人間の絆が人間同士の絆よりも強くなる理由は、

『犬が無条件・無批判でポジティブなフィードバックを返してくるため』

だということです。
犬の持つこの性質は、偶然の産物などではなく、長年にわたって意図的に品種改良をされてきたためだといいます。

興味深いのは、MRIで犬の脳をスキャンした研究です。
飼い主に褒められた時の犬の脳は、食事を与えられた時と同程度、またはそれ以上に強い反応を示したのです!
あの!ワンコが大好きなごはんの時間と同じか、それ以上ですよ奥さん!!!

また、犬は人間を認識して、その顔の表情だけで感情を読み取ることができる能力を持ちます。
ですから犬は飼い主の意思や意図を理解して、時に飼い主を助けようとする行動をとったり、飼い主に対して危害を与える人から飼い主を守ろうとしたりもします。

このような犬の健気な性質に対して、人間もまたポジティブな反応を返そうとします。
『しあわせの相互作用』なのですねぇ~~!

犬を見るだけで人は笑顔になるとも言われていて、犬を飼っている人は猫を飼っている人よりも幸福度が高いという研究結果も発表されているほどです。

もうひとつ、面白い研究結果があります。
2016年10月に発表された研究で、

『犬を飼っている家族は、たびたび家族の名前と犬の名前を呼び間違うことが判明。この傾向は、猫を飼っている家族にはほとんど見られず、犬が家族の一員として認識されることを示す研究結果だ』

とされています。つまり、犬を失うことは家族を失うことに近いということが、証明されたわけですね。

家族を失う悲しみ > 友人を失う悲しみ

であれば、なるほどなるほど、納得!ですよね?!


ね!犬ってすごいでしょっ?エヘン!

オジサンに抱かれるオジイサン犬”チロくん”
「そうなんじゃ~ 犬はすごいんじゃよ~~!」

「お馬さんってすごいなぁ~~~はぁと」byなつ