このワンちゃんは名前を”グリズ”といいます。
グリズくん 出典:http://www.bbc.com/news/world-asia-39300220 |
(検疫探知犬:搭乗客の荷物の匂いから犯罪を見つける使役犬のこと)
その日、グリズは空港の駐車場に停められたワゴンの中にいました。
ところが、何かに気持ちを引かれたのか、グリズは脱走してしまったそうです。
そしてそのまま、駐機場へ走って行ってしまいました。
辺りがまだ暗い早朝のことで、捜索は難航したようです。
グリズが駐機場を走り回っているために、離陸予定だった16便が遅延を余儀なくされました。
警察官たちは、グリズを捕まえるためにあらゆる手段を尽くしましたが、捕獲には至らなかったようです。
そして・・・
仕事のパートナーになるはずだった研修犬のグリズに銃口を向け、射殺したのです。
政府の航空保安局のスポークスマンは、
「グリズは誰も近寄らせようとしませんでした。我々は食べ物やおもちゃ、他の犬を使ったりとグリズの気を引くためにベストを尽くしました」
と話し、空港のスポークスマンも
「選択肢が尽きてしまった。最善を尽くしたが他に方法がなかった」
と話したそうですが・・・
このニュースを知ったニュージーランドの人々は激怒しました(トーゼンでしょう!)
警察には「なぜ、麻酔銃を使わなかったのか」という批判が殺到しました。
それに対する空港側の応えは
「空港には麻酔銃はありません。警察も麻酔銃を所持していません。しかし今後、この件がきっかけで麻酔銃を使用するかしないかは政府の航空保安局も考慮するでしょう」
ということでした。
けれども、ニュージーランド獣医協会の責任者は『NZ Herald』の取材に「麻酔銃の使用法は複雑」だとして次のように話しています。
「警察機関が麻酔銃の許可を得ても、その使用法に関しては多くの注意点が必要になります。動物との距離や体重、年齢、どれほどのアドレナリンが動物の体内にあるかなどターゲットとする動物の詳細を十分把握しなければなりません。中途半端な麻酔は動物にとってストレスや恐怖となり、対応が非常に困難になるだけでなく危険性も出て来るのです。」
しかしニュージーランドだけでなく、このニュースを知った海外からも怒りの声が多く「ひどすぎる」「犬を撃った人を撃てばいい」「捕まえられないから殺すって最低」といった声があがっています。
このニュースを読んで、麻酔銃という選択肢も、シロウトが考えるほど簡単ではないということは解りました。
でも・・・
飛行機なんか、気象状況によっては欠航するわけでしょう?
グリズが逃げ出したのは、管理している警察の失態でしょう?
それによって逃げ出してしまった研修犬グリズの命を天秤にかけて、それよりも重かったものって一体なんなの?!
と考えてしまった私は、犬バカすぎるのでしょうか・・・
”アンちゃん”と”なつ”甘えんぼ女の子チーム |
”ボス”のせてくれ~~~~!”サムくん”やめてくれ~~~~! |
三浦海岸は今、かわいらしい浜昼顔がいっぱい咲いています。 サムくん&アンちゃん 今夜お母さんがお迎えに来るよ♪ |