今日は
ケース1)迷い犬を自宅で保護できる。飼い主が見つかれなければそのまま飼える。
という場合についてです。
飼い主さんの所有権がいつ失効するのか確認しておく
優しい人に保護してもらえて、ワンちゃんは幸せですね♪
警察などに届け出た時に、『そのワンちゃんの飼い主さんが所有権を失うまでの期間』を確認してください。
ワンちゃんをアナタの愛犬として飼うことも、里親探しをすることも、その期間が経過してからでないとできません。
あくまで、元の飼い主さんの愛犬をお預かりしているということになります。
そして、その期日まではワンちゃんが元の飼い主さんの元へ帰れるよう、努力してあげてください。
※遺失物の所有権は、一般的に6か月で消失しますが、ペットの場合その期間は自治体や条件による場合もあるので、必ず確認しておきましょう。
獣医さんに連れて行く
もし、アナタがそのワンちゃんを飼い主さんが見つかるまで自分でお世話しようと思うならば、ワンちゃんの健康状態や、ノミ・ダニなどを持っていないかなどを獣医さんにチェックしてもらう必要があります。
そして、獣医さんに連れて行く一番の目的は、迷子のワンちゃんにマイクロチップが装着されていないか調べてもらうためです。
マイクロチップというのは、お米ほどの大きさで、首元や肩、おしりなどに埋め込まれているものです。これにマイクロチップリーダーという機械を近付けることで、飼い主さんへと繋がる情報を読み取ることができます。
鑑札や迷子札と違って、うっかり外れてしまうこともないので、災害時に愛犬とはぐれてしまった場合でも大変心強いですね!
※マイクロチップリーダーはどこの獣医さんにでもあるものではありません。自治体の動物保護センターや獣医さんに事前に問い合わせて確認しておいてください。
動物病院でマイクロチップが見つかったり、ご近所さんの情報網のおかげで無事に飼い主さんが迎えに来てくれることになった場合、最初にきちんと警察などに届け出をしていれば、ワンちゃんの保護中にかかった次のような費用を飼い主さんに請求することができます。
●ワンちゃんを動物病院に連れて行った交通費や医療費
●ワンちゃんにかかったフード代
●アナタがワンちゃんのためにかけた手間暇を「報労金」(ご褒美ですね)という形で
●飼い主さんとはぐれた可哀相なワンちゃんに同情して一時の感情に流されていないか?
●家族は協力的か?
●ワンちゃんの年齢とご自身の年齢を考え、終生飼養が可能と思えるか?
●お住まいはペット不可の住宅ではないか?
(こっそり飼っていて見つかったら放棄ということではあまりに無責任です)
●経済的にワンちゃんを飼っていける余裕があるのか?
(登録料・ワクチン・予防接種・エサ代・おやつやおもちゃ・トリミングなど、どのくらいのコストがかかるかきちんと調べてみましょう)
●先住犬がいる場合、うまくやっていけそうか?過度なストレスがかからないか?
●ワンちゃんが思ったより手がかかったり、イタズラがひどかったり問題があったり、病気にかかったりしても、見捨てることなく飼うと誓えるのか?
ですから、かかった費用については、領収書やレシートを保管しておきましょう。
本当に引き取って飼うことができるか検討する
ワンちゃんの飼い主さんが、その所有権が失効するまで見つからなかった場合・・・
本当にご自身でそのワンちゃんを終生責任を持って飼うことができるのか?ということを、期限がくるまでの間に時間をかけて真剣に考えてみてください。
そのワンちゃんは少なくとも既に1度、飼い主さんとの別れという悲しい経験をしている子です。
その子を引き取るのであれば、もう二度とそういう辛い思いをさせてはなりません。
●家族は協力的か?
●ワンちゃんの年齢とご自身の年齢を考え、終生飼養が可能と思えるか?
●お住まいはペット不可の住宅ではないか?
(こっそり飼っていて見つかったら放棄ということではあまりに無責任です)
●経済的にワンちゃんを飼っていける余裕があるのか?
(登録料・ワクチン・予防接種・エサ代・おやつやおもちゃ・トリミングなど、どのくらいのコストがかかるかきちんと調べてみましょう)
●先住犬がいる場合、うまくやっていけそうか?過度なストレスがかからないか?
●ワンちゃんが思ったより手がかかったり、イタズラがひどかったり問題があったり、病気にかかったりしても、見捨てることなく飼うと誓えるのか?
・・・・などなど、冷静に情報収集し、現実を見て、周りの意見をきき、そしてご自分の胸に手を当ててよぉぅ~~く考えてください。
誰しも、犬を飼う時点では、
『大丈夫!絶対一生かわいがるっ!』
と言っているのです。
にもかかわらず・・・実際には飼い主さんに捨てられてしまうワンちゃんが数多くいるという現実があります。
『わたしは大丈夫』
と、よく考えもせずに言う人ほど、その危険性が高いと自覚してください。
命を預かるということは、本来そう簡単に決められるはずのない重たい決断であるはずです。
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