2017年4月24日月曜日

資格のない飼い主

先日、ニュージーランドの空港で検疫探知の研修犬”グリズ”が射殺されたというショッキングなニュースをご紹介しましたが、今日はもうひとつ、やはり空港で起きた事件のお話です。

その事件は今年1月、ロシアで起きました。

ウルソヴ夫妻は、ロシアのコルツォヴォ国際空港から愛犬”トリ”と共にドイツに向かおうとしていました。
ドイツでは、夫妻の子供たちが祖母の家で両親の到着を待っていました。

ところが”トリ”を搭乗させるための書類に不備があったので、航空会社スタッフから

「犬をどこかに預けるかフライトを遅らせて書類を完成させてください」

と言われてしまいました。

それをきいて一旦”トリ”と一緒にターミナルビルを離れた夫妻は、

「犬を友人に預けてきました」

と言い、搭乗手続きを済ませてドイツへ向かいました。

ドイツの祖母の家では、ウルソヴ夫妻の子供たちが両親と愛犬の到着を首を長くして待っていました。
けれども両親が”トリ”を連れてこなかったのでショックを受けて泣き続けました。

困った両親は「飼い犬が行方不明になりました」と捜索願を出しました。
ドイツに着いて3日後のことだったといいます。

『飼い犬を探しています。少しジンジャー色がかった白の小型犬です。私たちは子供たちに会いにハンブルグに来る時に、空港のチェックインカウンターで飼い犬の搭乗を拒否されてしまいました。子供たちが泣き止まなくて困っています。どうか見つけてください。罰金は払います。』

あれ?友人に預けたんじゃあ・・・?

っって思いますよね?
そうです・・・ウルソヴ夫妻が”トリ”を友人に預けたと言っていたのは真っ赤な嘘だったのです!!

なんと“トリ”は、ターミナルビルの外に置き去りにされていたのでした。

1月のロシアはマイナス30℃もの極寒。
その厳しい寒さの中、屋外に放置されていた”トリ”・・・
しかも”トリ”が置き去りにされた場所は、人の出入りの全くない場所だったらしく、空港のスタッフに気づかれることもありませんでした。

そして・・・

ウルソヴ夫妻がロシアを経って3日後、”トリ”はひとり寂しく凍死した姿で発見されたのです。

夫妻が捜索願を出した時はすでに後の祭りでした。

この件について空港のスポークスマンは

「もし我々が犬のことを知っていたら、少なくともこの犬は極寒のなか死ぬことはなかった」

と空港内のスタッフに助けを求めなかった飼い主を批判しました。

このニュースを知った人々からは

「こんな夫婦、一生刑務所にいればいい。子供たちを彼らから引き離すべきよ。なんていう親なの」

「彼ら自身が外で過ごしてみればいい。ペットはおもちゃじゃない。人間と同じく痛みも寒さも怖さも感じる生き物なんだ」

「もし子供の搭乗に同意書が必要で記入漏れがあったら、犬みたいに子供も捨てるのかもね」

といった、ウルソヴ夫妻の残酷かつ無責任な行動への批判の声があがり、それは【ウルソヴ夫妻への正しい制裁を求める署名運動】にまで広がったということです。

極寒の空港に置き去りにされた”Tori”
出典:UK metro


私は、このニュースを知った時、なんともいえない気持ちの悪い感覚に襲われました。

”トリ”を極寒の屋外に置き去りにした行為に対する怒りはもちろんのことですが、ウルソヴ夫妻が捜索願を出すことにした理由が

【子供が泣いたから】

だったことに、

『そこじゃないだろっ!!』(特大ハリセンでバーン!!)

とツッコミを入れずにはいられません。
とてつもない違和感です。

そもそも、こんなトンチンカンな感覚の人がペットを飼っていて、子供も育てていること自体がおかしいと思ってしまいます。

ペットを虐待する飼い主は、みな一様に

『俺の(わたしの)ペットなんだから、どうしようが勝手だ』
(↑こいつもハリセンでバーンだ!)

ということを異口同音に口にします。

性善説ではどうにもならないのなら、ペットを飼うためのライセンスというものが必要になるだろうな・・・と思ってしまいますね。

ウヒャヒャ~♪ やめろよ~~!

ボールで遊んでくださーい

ナデナデしてくださーい

抱っこしてくださーい

海もオシリも大きいな♪

ワカメ漁師さんがイカリをいっぱい干してたよ!
ワカメの季節もおしまいだってさ・・・