2017年4月23日日曜日

他のワンコが苦手な子

「和犬が苦手なんです」

「大きいワンちゃんが苦手なんです」

「他のワンちゃん全般、苦手なんです」

ペットホテルに来るお客様の中には、そういう方がけっこういらっしゃいます。
そういうワンちゃんの飼い主さんたちは

●他のワンちゃんが苦手だから、ケージレスのホテルは難しい。

●だからといって、ケージに入れっぱなしでは可哀相・・・

というジレンマを抱えていらっしゃる場合が多いです。

それに、基本的にケージに入れっぱなしのホテルは、残念ながら『お散歩させます』とうたっていても、実際には排泄のためのほんの10分~15分程度のお散歩というところがほとんどです。
中には実際にはお散歩はさせていないというところも・・・

私たちのペットホテルでは、他のワンちゃんが苦手という子については、次のような対応をしています。

●ご予約いただく際に、先に予約の入っているワンちゃんの犬種や性格をお伝えして飼い主さんにご判断いただく。

●犬舎内で過ごす時には、エリアを区切ることで、直接苦手なワンちゃんどうしが接触しなくていい環境にする。

●お庭で遊ぶ時は、時間による交代制にするか、エリアを柵で区切るなどして対応する。
(大きなワンちゃんの場合は、柵で狭くするよりも時間で分ける方がのびのび遊べてストレスがたまりません)

飼い主さんとしては、愛犬に合ったペットホテルをどうやって選べばいいのか悩まれるところだと思いますが、私はお尋ねいただいたらいつも次のようにご提案しています。

『なによりも一番に、ワンちゃんの性質に合ったホテルを選んであげてください。』

いつも言っていることですが、ワンちゃんにとって、大好きな飼い主さんと離れ離れになってペットホテルに預けられることは、それ自体がストレスです。
どんなに私たちが心を込めて接してあげたとしても、飼い主さんの愛情にはかないません。

他のワンちゃんが苦手だけど、お散歩や走り回るのが大好きなワンちゃんだとしたら、ご自分の愛犬にとって、【他のワンちゃんと接すること】 or 【ケージに閉じ込められっぱなしなこと】どちらがよりストレスなのか?ということを考えて決めてあげてください。

理想的なのは、いつもワンちゃんと交流のあるお友達や離れて住むご家族などにお願いすることかもしれません。

けれども、場合によってはペットホテルに預けることで、苦手を克服するための一歩になる場合もありますので、そのあたりをよくよくご検討くださいね。


私たちのホテルにご予約いただくお客様で、稀に

「ウチの子はぜんぜん手がかかりません。ずっとケージに入りっぱなしで大丈夫なんです。お散歩も家の周りを10分くらい歩けばそれだけでいいですから」

と仰る飼い主さんがいらっしゃるのですが、

「うちは、たっぷりとお散歩させることと、日中はのびのびと好きなように過ごせること。お天気のよい日にはドッグランでたくさん走り回れて、夏はプールで遊べること・・・そういったことでこの料金にさせていただいています。ですから、ケージに入りっぱなしでいいということなら、もっとリーズナブルなホテルがいくらでもあるかと思いますよ」

とお答えしていますし、時には近所のそういったホテルをお教えすることもあります。

また、極端に他のワンちゃんが苦手なナーバスな子がいる場合、たとえ犬舎やお預かり頭数に十分に余裕があったとしても、やむを得ず他のワンちゃんをお断りする場合もあります。

親しいお客様の中には、

「もっと商売上手にならないとダメよ~!」

とアドバイス下さる方もいらっしゃいます。

実際、ケージに入れっぱなしであれば、苦手なワンちゃんどうしだろうが全く気にすることなくケージの数いっぱいに予約を取れるので、頭数制限も必要なく、薄利多売ができるのでしょうね。

ですが、自分が犬だったら・・・と考えるとダメなんですね。


人間だって、温泉旅館が好きな人、シティホテルが好きな人、ビジネスホテルが好きな人、カプセルホテルが一番落ち着くという人、ユースホステル大好き!という人など、好みは分かれるのです。

飼い主さんのお好みやご都合よりも、実際に滞在するワンちゃんの好みや性格をぜひとも最優先してあげてくださいね。

グゥ・・・
グゥ・・・

グゥグゥ・・・
陽だまりのお昼寝はやめられません♪
”なつ”だけおざぶに乗っているのはいつものこと(笑)