ケース3)迷い犬を自宅で保護することはできない
あなたは迷い犬を見つけ、警察に届け出たところ、お巡りさんに
『飼い主さんが見つかるまでの間できれば自宅で預かれないですか?』
と訊かれましたが、住宅事情などの理由でどうしてもそれは無理・・・と伝えました。
するとお巡りさんは
『そうですか・・・では1週間程度で飼い主さんが現れない場合、センターで殺処分になってしまう可能性が高いですね。可哀相になぁ・・・』
などと言うではありませんかっ?!
(管轄・行政、または状況などにより、日数や対応には差があるようなのでお住まいの地域にてご確認ください。)
警察でしばらく預かってくれる場合もありますが、おおむねすぐに愛護センター(保健所)に連れて行かれることが多いようです。
(※飼い主さんが見つからなければセンター行きとなるという内容に承諾する旨の書類にサインさせられたという経験談も多くききます。これも管轄によって異なるのかどうかはわたしには解りません。ご存じの方がいらしたらぜひお教えいただきたいと思います。)
心細そうな迷い犬を見つけて、
「あら、可哀相に・・・早く飼い主さんの元へ帰れればいいな・・・」
という純粋な気持ちから、貴重な時間を割いて警察に届け出に行った心優しいあなた。
まさかの展開と、自分の背負った重責に押しつぶされそうになります。
『そりゃ自宅で面倒みてあげられれば一番いいのだろうけど、マンション暮らしでどうしても無理なのよ・・・( ノД`)』
『わたしが警察に届けたりしたせいで、この子はもしかしたらあと数日で処分されてしまうの?!』
『私じゃなくて、自宅で保護できる人だったらよかったのに!!余計なことをして本当にごめんなさい!!』
あなたは正しい行いをしたのに、今やご自分を大いに責めています。
せめて、あの子のためにできることを何かしてやりたい!
必死で探しているかもしれない飼い主さんに見つかりやすいようにしてあげたい!
そんな思いから、寝不足になりながら必死にポスターを作り、近所の電柱に貼ったり、インターネットで情報を拡散したり・・・
けれども結局、飼い主さんが現れたという連絡はありませんでした。
(そもそも、飼い主さんは故意にその子を捨てたのかもしれません)
毎日気にして見ていた保護センターでの”いのちの期限”は無情にも訪れてしまいました・・・
『わたしが・・・わたしが殺してしまったようなものだ・・・ごめんなさいごめんなさい!』
あなたの心は罪悪感で張り裂けそうです。
もちろんあなたは何も悪くありません。むしろ大変お優しく、正義感の強いお方です。
ご自身にできる限りのことをしたのですから、罪の意識など持たなくてもいいのです。
けれども、そんなことを言われて、それでスッキリと気持ちが晴れるでしょうか?
そうです。
またです・・・またなのです。
善意の人が、心痛や罪悪感を抱き、深く傷ついてしまうこの状況・・・
ケース2の時と同じですね?
おかしいではないですか?
なぜ、心優しき人がこのような目に遭わなくてはならないのでしょう?
見て見ぬふりをすればよかったというのでしょうか・・・?
ぜひ一度、この『なぜ?』を考えてみていただきたいと思います。
長くなるので続きは次回に・・・
今日からお泊りのサムくんとアンちゃん♪ 暑い暑い~~~! |
プールだ プールだ~~♪ |
女帝”なつ”はプールサイドでひとやすみ |