2017年4月30日日曜日

あなたはそれを虐待だと思いますか?③

ケンネルクラブの犬種別【スタンダード】が、飼い主さんに

「自分の犬はこういう姿かたちであるべき」

と思わせてしまうという内容を前回書きました。

じゃあ何故わたしたち人間は犬種の【スタンダード】なるものを規定しているのでしょう?

言い換えると【スタンダード】を規定する利点とはなんでしょうか?


●区分しておくことで判りやすく話が早い

言語をメインのコミュニケーションツールとしている人間にとって『名前』というのはとても重要です。

「お宅のワンちゃんってどんなでしたっけ?」

「耳が垂れた茶色いヤツですよ」

「ああ、あの胴長で短足の?」

「短足じゃないですよっ!!」

「あらすみません。じゃああの毛が長い子でしょう?!」

「いや、短い子ですぅ~」

不便ですねぇ~~~!仕方ないから紙とペン出して絵なんか描いちゃったりなんかして・・・その絵がまたヘタクソで余計にわかんなくなっちゃったりなんかして・・・

『名前』がなければ犬種図鑑も成立しなくなりますし、インターネットで自分の飼っている犬について色々知りたくても検索ワードに何を入力すればいいかわからず困ることになりますね。


●家に迎える犬を選ぶ時の指針となる

姿かたちを【スタンダード】にしようと思えば、言い方はなんですがまぁ、交配のレシピみたいなものが決まってくるわけです。

それによって、

犬種ごとの見た目
性格や気質
好きな遊びや得意なこと
将来的にどの程度のサイズになるか?
子供とうまくやっていける可能性が高いのか?
お散歩の必要度合い
かかりやすい病気や疾患
飼育する上での注意点

などといったことが、ある程度わかります。

「犬を飼いたいけれど、どういう犬にしようかなぁ」

と思った時に、これらの情報はとても重要ですよね?
【スタンダード】がなく、雑種ばかりとなった場合、極端にいえば例えはよくありませんが、”何が入っているかよくわからない福袋”を買うような感じになってしまうかもしれません。

その結果、「思った以上に大きくなってウチでは飼えない」などということが多発しては問題です。


●ペット市場にとって都合がよい

科学者のスティーブン・ブディアンスキー氏の著書「犬の科学」(築地書館)の中で氏は「自己完結的循環商法」と呼んで、次のようなことを言っています。

犬種登録協会はまず適当な標準を作り、それに基づいてチャンピオン犬とそうでない犬との差をつける。
そして犬種標準を作った同じ人々が、実は繁殖業者であり、その標準に合った犬を繁殖する。
こうして、犬種標準に適合した犬を求める人々に、自分たちが繁殖した犬を売りつけることができる。



いかがでしょうか?利点として挙げたうちの3つめは、私などから言わせるとかなり腹立たしい利点なのですが、そうはいってもその業界で働き、家族を支えている方もいるわけです。
更に、繁殖させても売れるか売れないか判らない犬を無秩序に交配して繁殖させ、その結果、売れ残って路頭に迷うワンちゃんがたくさん出てきてしまうというのも問題です。
(現状でも、ある犬種が流行るとブリーダーが過剰にその犬種を繁殖させるという問題がありますが)

いずれにせよ、全てワンコたちの都合ではなく人間の都合というのは間違いありませんね。

長くなったので次回に続きます。

三浦海岸は浜昼顔のお花畑状態~♪



2017年4月29日土曜日

あなたはそれを虐待だと思いますか?②

愛犬のジャックラッセル・テリアの耳が立ち耳になってしまったので、獣医さんに頼んで外科手術を施し、ボタン耳にした飼い主さんのお話・・・

まず自分だったら・・・と考えると、私は飼い犬が立ち耳ジャックラッセルテリアだったとしても矯正はしません。
※これはあくまで個人の見解です。
それを前提として・・・

このニュースを知った時の私の感想は以下のようなものでした。

●健康に問題がないのに不要な手術をされて可哀相に
●ありのままの姿を愛してあげることはできなかったのだろうか
●でも・・・

この『でも・・・』の部分には、可哀相だと思う一方で飼い主さんを強く責められない複雑な事情があるのです。

犬には、犬種ごとの【スタンダード】というのがあります。

この【スタンダード】ってなんだかわかりますか?

簡単に言ってしまうとケンネルクラブで認められた【正しい姿かたち】です。

ケンネルクラブ(kennel club)とは、各国においてイヌの品種の認定および犬種標準(スタンダード)の指定、ドッグショーの開催、犬の飼育の指導などを行なっている団体のことです。
ちなみに、ケネル(kennel)は英語で犬の寝る場所、犬小屋のことです。

犬種ごとの【スタンダード】については、かなり細かく『こうでなければならない』が規定されていて、たとえばジャックラッセル・テリアの耳については、以下のような規定があります。

『小さめのV字型の耳は頭の前方を向いて垂れ、多少厚みがある(地下作業で泥よけになる)立ち耳やビーグルのようなラウンド型の大きな耳は、雑交配の後が覗けるために規格外となる』

耳だけでこんなに細かいわけですねぇ~!

”日本女性”の【スタンダード】として、例えば

『頭髪の色は漆黒。毛質は艶とコシがありストレートであること。また肩甲骨よりも長くなくてはならない。くせ毛や茶色がかった髪の女性は規格外となる』

みたいなことになったとしたらテーヘンですよ!
わたしなんか間違いなく規格外の偽物扱いです( ノД`)
逆にそれに当てはまる日本人女性って何%いるのかい?オイコラ?そこに愛はあるのかい?
(ああ~犬じゃなくてよかったよかった・・・)

ジャックラッセルテリアという犬種は、フォックステリアに様々な犬種を掛け合わせて育種されたため、スタンダードをはずれた個体が多く出てきてしまう犬種です。
そのため、ケンネルクラブの認定犬種としてジャックラッセルテリアを登録していない国も数多くあります。

そもそも多くの犬種が、人間が意図的に交配させて作り出した犬種です。
それに勝手に名前(犬種)をつけて区分し、ケンネルクラブに登録して【スタンダード】を規定しているのもまた人間です。

さんざん別な犬種どうしを交配させて人工的に作り出した犬種なのに、一旦ケンネルクラブに登録されてしまうといきなりもうその新種の純血種を守らないと!という状態になっているのは、犬さんたちから見たら「なにやってんだろな~人間ってバッカじゃねぇ?・・・」という感じかもしれませんね。

そうはいっても、

「あなた飼っている犬の犬種として、これが正しい姿ですよ」

なんてことを言われていたら、やはりそれに近づけたくなってしまうのかもしれません。
特にこの飼い主さんのように、ボタン耳のジャックラッセルテリアだから飼いたいと思った人や、ドッグショーに出場させたいという動機で犬を飼った人などにとっては、

「立ち耳になるジャックラッセルテリアと判っていたら飼わなかった」

という言い分もあるのでしょう。

現に、手術まではいかずとも、立ち耳をボタン耳に矯正するためのグッズは今でもたくさん売られていますし、『飼い犬の耳が立ってきたので一生懸命矯正中です!』という飼い主さんの奮闘記のようなブログや相談投稿もよく見かけます。

これは私の勝手な想像ですが、このニュースに登場する獣医さんは、もしかすると

「この家族は私が手術を拒んだとしてもきっと他の獣医に依頼するだろう。」

と思ったかもしれません。更に・・・

「この子が立ち耳のままでは、家族に愛されないのかもしれない。結果としてもっと可哀相な目に遭ってしまうのでは?」

と考えたかもしれません。


なにそれ?!ケンネルクラブの【スタンダード】なんて、要するに人間の身勝手で、諸悪の根源じゃない?それに振り回された飼い主に不必要な矯正や手術をされる犬が増えるなら、そんな制度はやめてしまえばいいのに・・・

と、言うのは簡単ですが、ケンネルクラブの犬種登録やスタンダードの規定は必ずしも害悪ばかりではないのです。


長くなるので次回につづきます。



前脚を負傷したため、大好きなお散歩はおあずけ~

なんだか”なつ”がいないと寂し気な”ボス”



2017年4月28日金曜日

上げ潮玉

昨日の続きを書くつもりでしたが、ちょっとブレイク♪

少し前から、うちから車で15分ほどの海岸で潮干狩りができるらしいという話をきき、タイミングが合えば行ってみたいと思っていました。

今日は3時半からお散歩ワンちゃんのお約束がありましたが、それまで時間があったので、正午過ぎごろちょうど中潮の干潮を狙って行ってきました!

「アサリだアサリだ~!ボンゴレビアンコホレ~~イ♪」

お天気もよくて海岸線のドライブはサイコー♪
人間も”ボス”も”なつ”もウカレポンチ状態です。

目的の海岸は潮がすっかりひいて干潟になっていました。
混んでいるかと思いきや、平日だったからか干潟にいる人は3人だけと、ほぼ貸し切り状態~

思いつきで突然家を飛び出してきたため道具もなにも準備していません。
ビーサン履いてバケツと庭の片隅に転がっていたシャベルだけひっつかんで来てしまった私たち。

「どこを狙えばいいんだろう?アサリはどこどこ?」

そこで、向こうの方にいるオジサンに訊いてみることにしました。

近づくと、そのオジサンはバケツにいっぱい、小さな巻貝を採っていました。

「それ、シッタカですか?」

「ちがうよ。これは上げ潮玉(アゲシオダマ)。シッタカは漁業権ないと採れないよ」

「ええ?!そうなんですか?アサリは?私たちアサリを採りにきたんですけど・・・」

「アサリもサザエもダメだよ。密漁になっちゃう。」

「えぇぇぇぇ~~~?!ざんね~ん!ノーボンゴレビアンコ~~!」

「潮干狩り場だけだよ。アサリ採ってもいいのは」

「わかりました・・・オジサンが採ってるアゲシオダマ?それ美味しいんですか?」

「うまいよ~!それにこれなら採ってもいいんだ。海上保安庁に確認したから大丈夫」

「おおおお!ならば採ろうじゃないのよ!アゲシオダマ」

というわけで、当初の目的とは違ってしまいましたが、上げ潮玉とアオサを採りました。

その間、”ボス”と”なつ”はカニやヤドカリを追いかけまわしてベチャベチャの泥んこになって楽しんでいました(^▽^)

全員、夢中になっているうちにあっという間に時間が経ち・・・潮が満ちてきたのでそろそろ帰ろうかね~と言っていると、先ほどのオジサンがやってきて、ご自分が採った上げ潮玉を私たちに少し分けて下さいました♪

「貝の蓋がサザエみたいに厚いのがアゲシオダマ。薄くて茶色いのはシッタカだから。覚えときな。それと、今度来るときは100均でこういうクマデみたいのを買っておいでよ」

「ハイ!本当にありがとうございました!とっても勉強になりました。それに密漁者にならずに済みました♪」

そうして一緒に干潟を後にして別れ、車に戻って泥んこワンコたちをラゲッジスペースに入れて、いざ発車~~・・・

というところで、さっきのオジサンがまたひとり、手ぶらで干潟に戻って行くのが見えました。

あれ?オジサンどうしたのかな?何か忘れ物かなぁ?と思い

「オーイ!どうかしましたかぁ~~?!」

と、私たちも再び”ボス”と”なつ”を連れて干潟に降りてみると、なんとオジサンは車のキーを落としてしまったとのこと。しかもキーホルダーではなくキーのみ!(きぃぃぃー!)

暫く一緒に探しましたが、オジサンが時間をかけて上げ潮玉を採っていた辺りは既に水の底になっています。
それに、小さなキーを探すには干潟はあまりに広くて・・・
”ボス”と”なつ”もちっとも名犬じゃぁないからカニばかり追いかけてるし・・・

「家に帰ればスペアキーはありますか?」

「うん、あると思うよ」

「だったらうちの車でお宅までお送りしますよ。スペアキーを取って、またここまでお連れしますから」

「いやぁ、近いから大丈夫だよ。少し歩いた方が健康にいいんだから・・・ああもうこりゃ見つからないなぁ~。絶対ムリだよねぇ~はぁ・・・なんで落としちゃうかなぁ・・・」

私たちもお客様のワンちゃんお散歩のお約束があったので、オジサンを車で送り迎えするにはそろそろタイムリミット。

「じゃあ送ってもらおうかな・・・」

なんて言って道路に戻ろうとしていたその時!!

「あ!あったあった!コレでしょう?!」

「あーーコレコレ!よかった~~。本当にありがとう!」

「いえいえ、こちらこそ色々教えていただいて楽しかったです。お役に立ててよかった~♪」

いやぁ~~ 奇跡だと思いましたね!
見つかりっこないと思っていましたから・・・

帰り際、オジサンが車に積んであった新鮮採れたてのアシタバを

「ほら、これも持っていきな!」

と下さいました。ありがたやありがたや~~♪

そして私たちは

「またここで会いましょう~~~!」

とお別れしました。

ボンゴレビアンコは食べそびれちゃいましたが、太陽の下、海風に吹かれて人間もワンコも楽しく過ごせて、その上優しくて物知りなオジサンとの素敵な出会いがあって、とても豊かな気持ちになりました(^▽^)/

みなさんもぜひ、三浦海岸に遊びにきてくださいね~~!



逃げ回るカニに大興奮の”なつ”

ねぇ~!何入ってるのぉ~~?「コラコラコラコラ」

汚い犬たち・・・でもやけに満足げ(笑)

これがアゲシオダマ。塩ゆでにしていただきます♪

きれいなアオサ。お味噌汁にしていただきます♪

うっかりまぎれこんだヤドカリくん。海に帰しに行きました。

オジサンにいただいた新鮮なアシタバ。天ぷらに~♪





2017年4月27日木曜日

あなたはそれを虐待だと思いますか?①

このブログで、時々犬にまつわる国内・国外のニュースをご紹介していますが、その中には残念なことに虐待の話題がたくさんあります。

今回お伝えする2つのニュースは、動物愛護家たちから『虐待だ』と激しい非難を浴びた飼い主のお話です。

先日お伝えした、

●ニュージーランドの空港で射殺された検疫探知犬のニュース
●ロシアの空港でマイナス30度の屋外に置き去りにされて凍死したワンちゃんのニュース

これらのお話とは少し性質が異なると私は思っています。
どう異なるかというと、どちらも酷いお話なのですが、単純に『ひどい!言語道断だ!』と非難できない側面があるのです。

みなさんは、今からご紹介する2つのニュースについて、どのように考えるでしょうか?


①愛犬を整形した飼い主

ロシアのマリナ・エスマットさん(37才)は、息子のためにジャックラッセル・テリアの子犬を購入しました。

息子がジム・キャリー主演映画『マスク』に出てくるジャックラッセル・テリアが大好きだったからです。

ところが映画に出てくるジャックラッセル・テリアは耳が垂れている(ボタン耳)のに、買ってきたその子は耳が立っていました(立ち耳)

これはニュースのワンちゃんではありません。
お客様の小次郎くんです。これがボタン耳。

家族は飼い犬を映画と同じ外見に近づけようと、耳にコインなどの重りをつけ、テープや接着剤で固定してみましたがダメでした。

そこで家族は獣医さんに飼い犬の整形手術を依頼します。

「いずれは子犬も欲しいと思っているが、立ち耳だといいお相手にも恵まれません。それにドッグショーにも出したいんです。だからボタン耳になるよう手術をしてください」

獣医さんは

「そのような不要な手術はできない」

と最初は強く批判し、手術を断念するよう家族の元を訪ねてまで説得を試みたそうです。

けれども飼い主は

「耳が垂れている方が可愛い」

と主張。獣医さんに手術を要請したといいます。
最終的には獣医さんも家族の強い要望に負けて手術に踏み切りました。

手術は無事成功しました。
ジャックラッセル・テリアの耳は、飼い主家族の望むボタン耳となり、その引き替えに耳の軟骨を損傷したのです。

この話がメディアに紹介されると「拷問に近い」「残酷だ」と世界中から多くの非難の声があがりました。
さらに結局は手術をした獣医に対しても「なぜ最後まで断らなかったんだ?」「健康に関係ない手術を施すなんて獣医として間違っている」「そんなに金が欲しいのか?」という批判のコメントが多数寄せられました。

非難を受けた獣医さんは

「手術は正しかったとは思っていません。でも、こういう飼い主さんもいるんです」

と語り、

飼い主は

「手術をしたおかげで耳が垂れて、ドッグショーにも参加することができます。繁殖させたくても耳が上向きになったままでは交尾の相手も見つかりませんでしたが、今では全て順調にいっていますよ」

と、大変満足げなコメントを出し、罪悪感のかけらもないのかと更に批判を浴びているようです。

(出典:LIFEニュース ロシア)


さて、このニュースについて、みなさんはどのような感想を抱かれたでしょうか・・・


長くなるので次回に続きます。

”なつ”わたしはアンダーショット(いわゆる受け口)なの。
でもちょー可愛いでしょ?

”ボス”ボクはミニチュアって言われてたけどその割にデカいんだ。
でも、超イカしてるでしょ?え?


2017年4月26日水曜日

夏の【あいつら問題】 と 【耳蒸れ問題】

暖かくなってきて嬉しいな~♪

だけど・・・

ムシムシした日本の夏は愛犬家さんたちにとって、冬にはなかった色々な問題に頭を悩ませる季節でもあります。

今日はその中の

●憎たらしいあいつら(←のやつらです)問題
●愛犬のお耳の蒸れムレ問題

について、Pet Hotel 11!で使っているヒバ油をご紹介したいと思います。

結論から申し上げると、どちらの問題にもこのヒバ油が素晴らしい効果を発揮してくれます!

ヒバ油とは 「青森ひば」100kgからわずか1kgしか抽出されない貴重なオイル です。

ヒバで建てられた家には蚊やシロアリ、ゴキブリ、ダニなどの害虫が近寄ってこないと言われていて、非常に効果的な殺虫活性、忌避効果が認められています。

そして、ヒバ油にはヒノキチオールという物質が1~2%くらい含まれています。

このヒノキチオールには、雑菌・カビ・ダニなどの増殖を抑えてくれる大変優れた作用 があるといわれています。

香りは好みが分かれるのでなんともいえませんが、ナチュラルウッディの爽やかな香りで、わたしは大好きです♪
”ボス”も”なつ”もこの香りはいやがりません。

こういった特性を利用して、私は次のようにヒバ油を利用しています。
※最後に注意点がありますので必ず最後までお読み願います。

【準備】

①ヒバ油を購入
②100均の500mlスプレーボトルに水道水を入れる(水道水で全然大丈夫)
③ヒバ油を10滴ほど入れて【ヒバ水】を作っておく

※ヒバ油は比較的お水によく溶けますが、やっぱり水と油なので使用前によく振ります。
※濃度は効果が少ないと感じるなら少しずつ濃くしてみますが個人的には10滴で十分と感じています。

【使い方】

●ヒバ水を自分にもワンコにもシュシュッとスプレーして虫よけ。

ワンちゃんに使う時は目やお鼻に直接かからないようにしてあげてくださいね。
あいつら(蚊)が寄ってきて、効果がいまひとつと感じたら追加でシュシュッと。

それ以外にも、網戸にシュシュッ!
排水溝にシュシュッ!(もちろんあの憎たらしいGの訪問を阻止するためです)

というような使い方をしています。

※ダニ予防にシーツやお布団にシュシュ!する場合、色がついてしまう可能性があるのでご注意ください。


●ヒバ水を綿棒につけてワンちゃんのお耳に優しく塗布してマラセチアなどの雑菌繁殖予防。

コツは塗布ってところです。ついつい擦り付けたくなっちゃいますが、お耳を傷つけると本末転倒ですからそぉ~っと塗布するだけにします。
殺菌効果があるので、あえて汚れを拭き取ろうとしなくても大丈夫です。

予防だけでなく、既に赤くなってしまったり、イヤァな臭いがしてきたムレムレお耳にもヒバ水を1日2回ほど優しく塗布することでよくなりました。
(あくまで個人の感想です。全然改善しない場合は言うまでもなくお医者様へ・・・)

症状がひどい場合、綿棒でさえも摩擦が強すぎることもあります。そういう時はコヨリを使って本当にソフトにサワサワ~~♪と撫でるくらいにします。

”ボス”も実家にいるころ、垂れ耳族のため、よくお耳が赤くジュクジュクになっていました。
獣医さんで処方されるミミピュアというお薬は、塗るとよくなるものの、しばらくすると再発・・・の繰り返しでした。
そこで調べてみると、要するにステロイド系のお薬だったのですね。どうりで・・・
しかも7日以上は使用してはならないというなかなかの劇薬ぶり。

ヒバ油を知って塗布してあげたら”ボス”のお耳は3日ですっかり赤味もひいてよくなりました。
その後は「お耳が匂ってきたかな?」というタイミングでヒバ水を塗布しているので、それ以降1度も赤くなったりすることはなくなりました。

それ以外にも、お腹の柔らかい皮膚にポチっと虫刺されみたいなものを発見した時なども、気軽にヒバ水を含ませたコットンで押さえておくと治りが早い気がしています。


●ペット臭対策

トイレットシートにシュ!しておくと臭い防止になります。
トイレットシートを捨てるゴミ箱にも気が付いた時にシュッ!
犬舎で使用しているアロマミストはラベンダーかヒバ油をその日の気分で使い分けています(どちらも殺菌・消臭効果があると言われていて、ワンコに安全といわれています)


●家事に活用

部屋干しの季節に洗濯機にヒバ油を1滴で匂い予防

拭き掃除のお水にヒバ油を1滴でカビ予防・虫よけ・おまけにいい香り♪

1日中履いていた靴にシュシュ!で雑菌の匂いを防止

などなど、とにかく重宝しています。


●涙焼け対策

これは実体験ではないのですが、ワンちゃんの涙焼けに1ヵ月ヒバ水を含ませたコットンで拭いていたら真っ白になったというお話をネット上で何件か見かけました。

そこで、Pet Hotel 11!に泊まりにきてくれたワンちゃんで、涙焼けがガチガチに固まってひどい臭いがしていた子(モカちゃんなんだけど・・・(^-^;)がいたので、ヒバ水を含ませたコットンで優しく拭いてあげたらスルリときれいに塊が取れました。
続けて毎日してあげることはできなかったので、真っ白になるかどうかまではわかりませんが・・・


最後に・・・
いいことだらけのヒバ油。
それに含まれているヒノキチオールは安全性が高くて、養毛剤,歯磨剤,化粧品等にも使用されている上、食品添加物(保存料)として食品への使用も許可されているそうです。

けれども、催奇性(胎児が奇形になるリスク)があるという説もあるようです。
(正確な情報かどうかわかりかねますのでこういう書き方ですみません)

そのため、妊婦さんや妊娠の可能性があるワンちゃんについては、念のためご使用をお控えになった方がいいかもしれません。


今日はお山を散策♪「チェッ 食べられないお花か」

リス・トンビ・カラス・猫・郵便屋さん ”なつ”の天敵

お釈迦様、大丈夫。ボク、靴は履いてないで~す!

はぁ~もうあとは寝ながらごはんを待つだけ~♪

ちなみに、私が使用しているヒバ油は以下のものですが、ヒバ油100%であればどこのものでもいいかと思います。
薄めて使うため、小さいお試しサイズでもかなり使えます。
劣化を考えて、また万が一皮膚に合わなかった場合を考えて、私はあえて大きなサイズよりもお試し用をおすすめします(安いし♪)

2017年4月25日火曜日

犬も飽きるのさ

最近、超長期お預かり犬”ボス”が、お散歩にどうもやる気がありません。
スタート直後に早々にウ〇チをして

「さ、もう済んだから帰ろう帰ろう」

という態度・・・

それでもグングン行くと、もうあからさまに面倒くさそうな顔をして、やる気ゼロのトボトボ歩きをするわけです。

そのくせ、帰り道になると俄然張り切って、先頭を切ってソレソレ~~イ♪と帰ろうとします。

帰ればお庭でボール遊びしたり日向ぼっこでお昼寝したりできるからウキウキなんですね。

ボスはお散歩は大好きなのですが、最近こういう傾向になってきたのにはワケがあります。

それは飽きちゃったから・・・(^-^;

商売柄、お預かりしているワンちゃんを連れてお散歩するので、天候やワンちゃんの性格に応じて3パターンくらいはあるものの、通る道はいつも決まってしまうんですね。

●海岸コース
●海岸サクっとコース
●お山コース

という感じです。

予想外の動きをするかもしれない、お預かりワンちゃんを安全にお散歩させるためには、私たち自身がよく知った慣れているコースにする必要がどうしてもあるのですね。

けれども、そんなワンパターンなお散歩コースに、超長期滞在の”ボス”は飽きてきちゃったというわけです。

その上、このところお天気がよかったため、お散歩以外の時間もお庭やガレージで自由気ままにくつろいていたせいで、

「お外にいきた~~い!」

という欲求が薄かったのも理由のひとつのようです。

「え~~?いつものあのコースでしょ?もういいよ。わかってるし~!それよりお庭でボールで遊んでいる方がいいも~ん」

ということなのでしょう。


今日の三浦海岸は、春らしい爽やかないいお天気でした。
他のお預かりワンちゃんがいなかったので、いつもなら海岸のワンチ拾いをするところですが、

「よーし!今日は違うところにお散歩に連れて行ってあげる!」

と、”ボス”と”なつ”の超長期預かりコンビを車に乗せて、くりはま花の国に行ってきました。

車を降りて歩き出した途端、”ボス”も”なつ”もそれはそれははしゃいでグングン歩く歩く・・・♪
坂道も階段もグズグズすることなく本当に楽しそうに歩きました!

こんなに喜んでくれると連れてきた甲斐があった~♪とこちらまでウキウキしてしまいますね(^▽^)

今、くりはま花の国は ポピー・チューリップ・ネモフィラ・パンジーなどがとてもきれいです。
お花以外にも、マイナスイオンたっぷりの木立の小路を散策するのはとても気持ちよかったですよ!

くりはま花の国のHPはこちら

どこに行くの~~?

ワーイ!楽しいな~~♪

楽しい~~~♪

涼しくて気持ちいいね♪

ポピーとネモフィラと鯉のぼり

森林浴サイコー♪







2017年4月24日月曜日

資格のない飼い主

先日、ニュージーランドの空港で検疫探知の研修犬”グリズ”が射殺されたというショッキングなニュースをご紹介しましたが、今日はもうひとつ、やはり空港で起きた事件のお話です。

その事件は今年1月、ロシアで起きました。

ウルソヴ夫妻は、ロシアのコルツォヴォ国際空港から愛犬”トリ”と共にドイツに向かおうとしていました。
ドイツでは、夫妻の子供たちが祖母の家で両親の到着を待っていました。

ところが”トリ”を搭乗させるための書類に不備があったので、航空会社スタッフから

「犬をどこかに預けるかフライトを遅らせて書類を完成させてください」

と言われてしまいました。

それをきいて一旦”トリ”と一緒にターミナルビルを離れた夫妻は、

「犬を友人に預けてきました」

と言い、搭乗手続きを済ませてドイツへ向かいました。

ドイツの祖母の家では、ウルソヴ夫妻の子供たちが両親と愛犬の到着を首を長くして待っていました。
けれども両親が”トリ”を連れてこなかったのでショックを受けて泣き続けました。

困った両親は「飼い犬が行方不明になりました」と捜索願を出しました。
ドイツに着いて3日後のことだったといいます。

『飼い犬を探しています。少しジンジャー色がかった白の小型犬です。私たちは子供たちに会いにハンブルグに来る時に、空港のチェックインカウンターで飼い犬の搭乗を拒否されてしまいました。子供たちが泣き止まなくて困っています。どうか見つけてください。罰金は払います。』

あれ?友人に預けたんじゃあ・・・?

っって思いますよね?
そうです・・・ウルソヴ夫妻が”トリ”を友人に預けたと言っていたのは真っ赤な嘘だったのです!!

なんと“トリ”は、ターミナルビルの外に置き去りにされていたのでした。

1月のロシアはマイナス30℃もの極寒。
その厳しい寒さの中、屋外に放置されていた”トリ”・・・
しかも”トリ”が置き去りにされた場所は、人の出入りの全くない場所だったらしく、空港のスタッフに気づかれることもありませんでした。

そして・・・

ウルソヴ夫妻がロシアを経って3日後、”トリ”はひとり寂しく凍死した姿で発見されたのです。

夫妻が捜索願を出した時はすでに後の祭りでした。

この件について空港のスポークスマンは

「もし我々が犬のことを知っていたら、少なくともこの犬は極寒のなか死ぬことはなかった」

と空港内のスタッフに助けを求めなかった飼い主を批判しました。

このニュースを知った人々からは

「こんな夫婦、一生刑務所にいればいい。子供たちを彼らから引き離すべきよ。なんていう親なの」

「彼ら自身が外で過ごしてみればいい。ペットはおもちゃじゃない。人間と同じく痛みも寒さも怖さも感じる生き物なんだ」

「もし子供の搭乗に同意書が必要で記入漏れがあったら、犬みたいに子供も捨てるのかもね」

といった、ウルソヴ夫妻の残酷かつ無責任な行動への批判の声があがり、それは【ウルソヴ夫妻への正しい制裁を求める署名運動】にまで広がったということです。

極寒の空港に置き去りにされた”Tori”
出典:UK metro


私は、このニュースを知った時、なんともいえない気持ちの悪い感覚に襲われました。

”トリ”を極寒の屋外に置き去りにした行為に対する怒りはもちろんのことですが、ウルソヴ夫妻が捜索願を出すことにした理由が

【子供が泣いたから】

だったことに、

『そこじゃないだろっ!!』(特大ハリセンでバーン!!)

とツッコミを入れずにはいられません。
とてつもない違和感です。

そもそも、こんなトンチンカンな感覚の人がペットを飼っていて、子供も育てていること自体がおかしいと思ってしまいます。

ペットを虐待する飼い主は、みな一様に

『俺の(わたしの)ペットなんだから、どうしようが勝手だ』
(↑こいつもハリセンでバーンだ!)

ということを異口同音に口にします。

性善説ではどうにもならないのなら、ペットを飼うためのライセンスというものが必要になるだろうな・・・と思ってしまいますね。

ウヒャヒャ~♪ やめろよ~~!

ボールで遊んでくださーい

ナデナデしてくださーい

抱っこしてくださーい

海もオシリも大きいな♪

ワカメ漁師さんがイカリをいっぱい干してたよ!
ワカメの季節もおしまいだってさ・・・


2017年4月23日日曜日

他のワンコが苦手な子

「和犬が苦手なんです」

「大きいワンちゃんが苦手なんです」

「他のワンちゃん全般、苦手なんです」

ペットホテルに来るお客様の中には、そういう方がけっこういらっしゃいます。
そういうワンちゃんの飼い主さんたちは

●他のワンちゃんが苦手だから、ケージレスのホテルは難しい。

●だからといって、ケージに入れっぱなしでは可哀相・・・

というジレンマを抱えていらっしゃる場合が多いです。

それに、基本的にケージに入れっぱなしのホテルは、残念ながら『お散歩させます』とうたっていても、実際には排泄のためのほんの10分~15分程度のお散歩というところがほとんどです。
中には実際にはお散歩はさせていないというところも・・・

私たちのペットホテルでは、他のワンちゃんが苦手という子については、次のような対応をしています。

●ご予約いただく際に、先に予約の入っているワンちゃんの犬種や性格をお伝えして飼い主さんにご判断いただく。

●犬舎内で過ごす時には、エリアを区切ることで、直接苦手なワンちゃんどうしが接触しなくていい環境にする。

●お庭で遊ぶ時は、時間による交代制にするか、エリアを柵で区切るなどして対応する。
(大きなワンちゃんの場合は、柵で狭くするよりも時間で分ける方がのびのび遊べてストレスがたまりません)

飼い主さんとしては、愛犬に合ったペットホテルをどうやって選べばいいのか悩まれるところだと思いますが、私はお尋ねいただいたらいつも次のようにご提案しています。

『なによりも一番に、ワンちゃんの性質に合ったホテルを選んであげてください。』

いつも言っていることですが、ワンちゃんにとって、大好きな飼い主さんと離れ離れになってペットホテルに預けられることは、それ自体がストレスです。
どんなに私たちが心を込めて接してあげたとしても、飼い主さんの愛情にはかないません。

他のワンちゃんが苦手だけど、お散歩や走り回るのが大好きなワンちゃんだとしたら、ご自分の愛犬にとって、【他のワンちゃんと接すること】 or 【ケージに閉じ込められっぱなしなこと】どちらがよりストレスなのか?ということを考えて決めてあげてください。

理想的なのは、いつもワンちゃんと交流のあるお友達や離れて住むご家族などにお願いすることかもしれません。

けれども、場合によってはペットホテルに預けることで、苦手を克服するための一歩になる場合もありますので、そのあたりをよくよくご検討くださいね。


私たちのホテルにご予約いただくお客様で、稀に

「ウチの子はぜんぜん手がかかりません。ずっとケージに入りっぱなしで大丈夫なんです。お散歩も家の周りを10分くらい歩けばそれだけでいいですから」

と仰る飼い主さんがいらっしゃるのですが、

「うちは、たっぷりとお散歩させることと、日中はのびのびと好きなように過ごせること。お天気のよい日にはドッグランでたくさん走り回れて、夏はプールで遊べること・・・そういったことでこの料金にさせていただいています。ですから、ケージに入りっぱなしでいいということなら、もっとリーズナブルなホテルがいくらでもあるかと思いますよ」

とお答えしていますし、時には近所のそういったホテルをお教えすることもあります。

また、極端に他のワンちゃんが苦手なナーバスな子がいる場合、たとえ犬舎やお預かり頭数に十分に余裕があったとしても、やむを得ず他のワンちゃんをお断りする場合もあります。

親しいお客様の中には、

「もっと商売上手にならないとダメよ~!」

とアドバイス下さる方もいらっしゃいます。

実際、ケージに入れっぱなしであれば、苦手なワンちゃんどうしだろうが全く気にすることなくケージの数いっぱいに予約を取れるので、頭数制限も必要なく、薄利多売ができるのでしょうね。

ですが、自分が犬だったら・・・と考えるとダメなんですね。


人間だって、温泉旅館が好きな人、シティホテルが好きな人、ビジネスホテルが好きな人、カプセルホテルが一番落ち着くという人、ユースホステル大好き!という人など、好みは分かれるのです。

飼い主さんのお好みやご都合よりも、実際に滞在するワンちゃんの好みや性格をぜひとも最優先してあげてくださいね。

グゥ・・・
グゥ・・・

グゥグゥ・・・
陽だまりのお昼寝はやめられません♪
”なつ”だけおざぶに乗っているのはいつものこと(笑)





2017年4月22日土曜日

ワンコのボーイズラブ?

いつも”なつ”(5才チワックス♀)にバカにされている”ボス”(6才ダックス♂)は本日モテモテ日でした(笑)

お相手は、お預かりしていたブランくん(3才トイプー♂)

ブランくんは、なんと滞在していた4時間ずーーっとボスを追いかけていて、飼い主さんがお迎えに来られてもまだボスに目がハート状態でした(笑)

同じ場所にはれっきとした女の子(なつ)もいるのですが、時折”なつ”にもちょっかいを出すものの、”なつ”にガルガルされるとすぐに諦めました。

ところが、”ボス”にはどんなに怒られてもまったくひるむことなく離れようとしません。

ブランくんは去勢していません。

未去勢の男の子の飼い主さんは、このようにお散歩中やドッグランで自分のワンコがやたらと男の子を追いかけてしまうといった経験はないですか?

去勢した男の子が未去勢の男の子にやたらとモテる理由としては、主に次のようなふたつの理由が言われています。

① 去勢した男の子は、女性ホルモンが優位に働き、ヒートした女の子に近い匂いを出している。

② 去勢した男の子は『弱い』とみなされるので、未去勢の男の子は優位行動のマウンティングをしたがる。

いろんなワンコを見る限り、私の私見では①番が正解なんじゃないの?と思います。

なぜならば、去勢済みの男の子に迷惑そうに追い払われても威嚇されても

『なんだゴルァー!やんのかオイ!!』

ってな態度には一向にならなくて

『ねぇねぇ~~ お願いだからぁ~~ いいでしょいいでしょぉ~~?』

という、むしろ下手(したて)の態度でストーキングしているように見えるからです。

優位性を示したい気持ちからマウンティングしようとしているならば、もっと挑戦的な態度でなくては説明がつかないんですね。

追いかけられている方はとにかくもう迷惑以外の何ものでもないという顔をしているのに、追いかけている方はどんなに邪見にされてもなりふり構わずアタックして、ご機嫌を取り続けている感じなのですよ(笑)

更に大変不思議なことに、去勢した男の子は年齢が上がれば上がるほどモテていくようなのですね!

昨日までお泊りしていたサムくん(11才ラブラドール♂)なんか、お散歩しているとワラワラと男の子たちが寄ってきて、ハリウッドスター並みのモテようでした!
私たち人間には解らない、とてつもなく魅力的な匂いを発しているに違いありません♪
だって・・・未去勢に限らず去勢済みの男の子にまで大人気なんですヨ!
実際、”ボス”はサムくんにメロメロでしたし・・・(苦笑)

いずれにせよ、こういった行動は、私たち犬好き人間からすると『プッ♪』と噴き出してしまう、なんともいえずおまぬけで可愛らしい行動ですね(o^―^o)

ただし!未去勢の男の子の飼い主さんは、ドッグランやお散歩中、あまりに他のワンコにしつこくしすぎるようであれば、割って入って落ち着かせるなり、場合によっては引き離すようにしてください。

相手側のワンコのストレスゲージが上がって本気の争いになってしまうこともありますから、面白いからと言ってけしかけたり、いつまでもしたいようにさせているのはとても危険ですよ!

私も今日、何度もブランくんと”ボス”間に割り込み、”ボス”の注意をボールに向けていました。

ブランくん、”ボス”に会いにまたおいでね~♪

ボールを熱烈に追い回す”ボス”
”ボス”を熱烈に追い回す”ブランくん”
2匹の男子を冷ややかな目で見る”なつ”

さて、本日は久々に海岸のワンチ拾いに行ってきました!
いつもと同じ片道2km。
すごく多いだろうと思っていたのですが、意外にも総量1kg(十分か・・・(;'∀'))
もしかすると、海岸バーベキューのシーズンになってきたので、関連業者さんたちがお客様のためにワンチを拾ってくださっているのかも・・・と想像しました。

飼い主さんたち!自分のワンコのウンチは自分で拾いましょうねぇ~~!



2017年4月21日金曜日

ワンコを射殺してまで守りたかったものとは?

このニュースは、痛ましく大変ショッキングでした。


先月17日、ニュージーランドにあるオークランド国際空港で、1匹のワンちゃんが射殺されました。

このワンちゃんは名前を”グリズ”といいます。
グリズくん
出典:http://www.bbc.com/news/world-asia-39300220
グリズは検疫探知犬になるための訓練を受けている、いわば研修中のワンちゃんでした。
(検疫探知犬:搭乗客の荷物の匂いから犯罪を見つける使役犬のこと)

その日、グリズは空港の駐車場に停められたワゴンの中にいました。
ところが、何かに気持ちを引かれたのか、グリズは脱走してしまったそうです。
そしてそのまま、駐機場へ走って行ってしまいました。

辺りがまだ暗い早朝のことで、捜索は難航したようです。

グリズが駐機場を走り回っているために、離陸予定だった16便が遅延を余儀なくされました。

警察官たちは、グリズを捕まえるためにあらゆる手段を尽くしましたが、捕獲には至らなかったようです。

そして・・・

仕事のパートナーになるはずだった研修犬のグリズに銃口を向け、射殺したのです。

政府の航空保安局のスポークスマンは、

「グリズは誰も近寄らせようとしませんでした。我々は食べ物やおもちゃ、他の犬を使ったりとグリズの気を引くためにベストを尽くしました」

と話し、空港のスポークスマンも

「選択肢が尽きてしまった。最善を尽くしたが他に方法がなかった」

と話したそうですが・・・

このニュースを知ったニュージーランドの人々は激怒しました(トーゼンでしょう!)

警察には「なぜ、麻酔銃を使わなかったのか」という批判が殺到しました。

それに対する空港側の応えは

「空港には麻酔銃はありません。警察も麻酔銃を所持していません。しかし今後、この件がきっかけで麻酔銃を使用するかしないかは政府の航空保安局も考慮するでしょう」

ということでした。

けれども、ニュージーランド獣医協会の責任者は『NZ Herald』の取材に「麻酔銃の使用法は複雑」だとして次のように話しています。

「警察機関が麻酔銃の許可を得ても、その使用法に関しては多くの注意点が必要になります。動物との距離や体重、年齢、どれほどのアドレナリンが動物の体内にあるかなどターゲットとする動物の詳細を十分把握しなければなりません。中途半端な麻酔は動物にとってストレスや恐怖となり、対応が非常に困難になるだけでなく危険性も出て来るのです。」

しかしニュージーランドだけでなく、このニュースを知った海外からも怒りの声が多く「ひどすぎる」「犬を撃った人を撃てばいい」「捕まえられないから殺すって最低」といった声があがっています。

このニュースを読んで、麻酔銃という選択肢も、シロウトが考えるほど簡単ではないということは解りました。

でも・・・

飛行機なんか、気象状況によっては欠航するわけでしょう?
グリズが逃げ出したのは、管理している警察の失態でしょう?
それによって逃げ出してしまった研修犬グリズの命を天秤にかけて、それよりも重かったものって一体なんなの?!

と考えてしまった私は、犬バカすぎるのでしょうか・・・

”アンちゃん”と”なつ”甘えんぼ女の子チーム

”ボス”のせてくれ~~~~!”サムくん”やめてくれ~~~~!

三浦海岸は今、かわいらしい浜昼顔がいっぱい咲いています。
サムくん&アンちゃん 今夜お母さんがお迎えに来るよ♪



2017年4月20日木曜日

迷い犬を見つけたらどうする?⑥

迷い犬を見つけたら・・・
というお話を、3つのケースを例にお話ししてきました。

結局、迷い犬を見つけてそれを放置することなく、きちんと警察などに届け出た善良な人は、そのあとで

●飼い主さんが見つかる

●飼い主さんは見つからないが、よい里親さんが見つかる

●愛護団体に空きがあり、引き受けてもらえる

●自分の家で飼うことができる

上記のような展開ではなかった場合、大なり小なり

『関わるんじゃなかった・・・』

と後悔をするようなシステムになっているのですね。

野犬が見られなくなった昨今、迷い犬はほぼ100%人に飼われていたワンちゃんです。

飼い主さんの意に反して逃げ出してしまったようなワンちゃんであれば、当然飼い主さんが必死で探しますから、警察なり保護センターなりに届け出がされれば悲しい結末になることは少ないでしょう。

厳しいかもしれませんが、災害などの可能性を考えれば、責任感のある飼い主なら、万一自分の飼い犬が知らない人に保護された際、必ず自分のワンコだと判る工夫をしているはずです。
鑑札を装着する(←これは実は飼い主の義務です)なり、IDタグや連絡先入りチョーカーなり、ICチップなり、いくらでも方法はあります。

つまり、飼い主が判明しなかったり、飼い主がいつまでも現れない迷い犬は、そのほとんどが故意に捨てられたか飼い主が無責任なのだと言わざるを得ません。
(中には何らかの理由で飼い主さんが行方不明または死亡などといったケースもありますが)

特に、脱走癖があるようなワンちゃんの場合、飼い主は上記のような配慮の他に、更にさまざまな脱走防止策を講じる義務があると思います。

●飼い犬を遺棄する飼い主。
●ワンちゃんの身元が判明する策を講じていない飼い主。
●脱走防止義務を怠っている飼い主。

こういった飼い主はみな共通して

『誰かがなんとかしてくれるだろう』

という無責任きわまりない考え方をしているのではないでしょうか・・・
本来、迷い犬をどうするか?という問題に、一番悩み苦しんで、解決策を見出すために奔走しなくてはならないはずの飼い主が、その【労力】や【心痛】の全てから逃げて、

『あの子どうしたかなぁ?今頃きっといい人に拾われて元気に暮らしていると信じよう!』

だとか

『放浪癖があるからねぇ・・・きっとそのうちフラっと帰ってくるさ~♪』

などとお気楽に構えている・・・
その裏で、たまたま迷い犬を発見した善意ある人が心を痛めて苦しんでいる状況は、やはりどうにも腑に落ちませんね。

殺処分はこの10年でおよそ1/3に減少しているといいます。
けれどもその成果もやはり、ボランティアや愛護団体といった善意の人々の想像を絶するようなご苦労に依るところが大半です。

私たちの国は、問題の根本を解決するための制度改革などをすることなく、あまりにも善意ある人々の厚意に寄りかかり、甘え、結果的にそういった人々を傷つけているように感じてしまいます。

それはいずれ、善意ある人々に『善い行いをしてもバカを見るだけだ』という失望感と疲労感をもたらして、この国はろくでなしと無関心の集団になってしまいそうで、とても悲しくなります。もしかすると、もうそうなってきているのかもしれません・・・

結局、現状では『迷い犬を見つけたらどうする?』という今回のブログテーマに答えようとするとき、質問者にとって楽な答えを導き出すことはできません。

それでも・・・
私はやはり、道端で迷い犬を見つけた時、自分の良心に恥じないその時取れるベストな行動をとる人間でありたいと思いますし、これをお読みいただいたみなさんにもそうしていただきたい・・・と切に願ってやみません。

あまり、お役にたつ情報ではなくてごめんなさい。
そして、最後は愚痴のような内容になってしまい、申し訳ございません。

最後に、こちらの動画をご紹介してこのお話はおしまいにしようと思います。
人間を”鬼”にする原因のひとつは【想像力の欠如】だと私は思っています。
この動画は、それを素晴らしくシンプルに表現しています。
ぜひ主役の女の子の気持ちになってご覧ください。



心優しい”サムくん” と 甘えん坊の”アンちゃん”

ながーーい”ボス” と 短い”なつ”


2017年4月19日水曜日

迷い犬を見つけたらどうする?⑤

さて、今日は次のケースについてです。

ケース3)迷い犬を自宅で保護することはできない

あなたは迷い犬を見つけ、警察に届け出たところ、お巡りさんに

『飼い主さんが見つかるまでの間できれば自宅で預かれないですか?』

と訊かれましたが、住宅事情などの理由でどうしてもそれは無理・・・と伝えました。

するとお巡りさんは

『そうですか・・・では1週間程度で飼い主さんが現れない場合、センターで殺処分になってしまう可能性が高いですね。可哀相になぁ・・・』

などと言うではありませんかっ?!

(管轄・行政、または状況などにより、日数や対応には差があるようなのでお住まいの地域にてご確認ください。)

警察でしばらく預かってくれる場合もありますが、おおむねすぐに愛護センター(保健所)に連れて行かれることが多いようです。

(※飼い主さんが見つからなければセンター行きとなるという内容に承諾する旨の書類にサインさせられたという経験談も多くききます。これも管轄によって異なるのかどうかはわたしには解りません。ご存じの方がいらしたらぜひお教えいただきたいと思います。)

心細そうな迷い犬を見つけて、

「あら、可哀相に・・・早く飼い主さんの元へ帰れればいいな・・・」

という純粋な気持ちから、貴重な時間を割いて警察に届け出に行った心優しいあなた。
まさかの展開と、自分の背負った重責に押しつぶされそうになります。

『そりゃ自宅で面倒みてあげられれば一番いいのだろうけど、マンション暮らしでどうしても無理なのよ・・・( ノД`)』

『わたしが警察に届けたりしたせいで、この子はもしかしたらあと数日で処分されてしまうの?!』

『私じゃなくて、自宅で保護できる人だったらよかったのに!!余計なことをして本当にごめんなさい!!』

あなたは正しい行いをしたのに、今やご自分を大いに責めています。

せめて、あの子のためにできることを何かしてやりたい!
必死で探しているかもしれない飼い主さんに見つかりやすいようにしてあげたい!
そんな思いから、寝不足になりながら必死にポスターを作り、近所の電柱に貼ったり、インターネットで情報を拡散したり・・・

けれども結局、飼い主さんが現れたという連絡はありませんでした。
(そもそも、飼い主さんは故意にその子を捨てたのかもしれません)

毎日気にして見ていた保護センターでの”いのちの期限”は無情にも訪れてしまいました・・・

『わたしが・・・わたしが殺してしまったようなものだ・・・ごめんなさいごめんなさい!』

あなたの心は罪悪感で張り裂けそうです。

もちろんあなたは何も悪くありません。むしろ大変お優しく、正義感の強いお方です。
ご自身にできる限りのことをしたのですから、罪の意識など持たなくてもいいのです。

けれども、そんなことを言われて、それでスッキリと気持ちが晴れるでしょうか?

そうです。
またです・・・またなのです。
善意の人が、心痛や罪悪感を抱き、深く傷ついてしまうこの状況・・・
ケース2の時と同じですね?

おかしいではないですか?
なぜ、心優しき人がこのような目に遭わなくてはならないのでしょう?
見て見ぬふりをすればよかったというのでしょうか・・・?

ぜひ一度、この『なぜ?』を考えてみていただきたいと思います。

長くなるので続きは次回に・・・

今日からお泊りのサムくんとアンちゃん♪
暑い暑い~~~!

プールだ プールだ~~♪

女帝”なつ”はプールサイドでひとやすみ










2017年4月18日火曜日

迷い犬を見つけたらどうする?④

道端で迷い犬を発見。
警察などに届け出を済ませた後の対応です。

今日は

ケース2)迷い犬を一時的になら自宅で保護できる。でも終生飼養は難しい。

つまり、見つけたワンちゃんを警察に

「お願いします」

と置いてくるのは忍びない。ここで会ったのも何かの縁・・・飼い主さんが現れるまで自宅に連れ帰って一時的に面倒をみてあげようか。
でも、経済的な問題や家族構成、先住犬との兼ね合いなどの理由で、残念ながらずっと飼ってあげることはできない・・・という場合ですね。

「飼い主さんが見つからなかったら、私がいい飼い主さんを探してあげるっ!」

とても正義感が強くお優しい方です。
そもそも、迷い犬を見つけて

「どうにかしなくちゃ!」

と感じる方というのは、既にお優しい。または、社会的意識の高い方なのでしょう。
もしかすると、このケースが一番多いかもしれません。

そして・・・このケースが一番悩ましいとも言えます。

飼い主さんの所有権がいつ失効するのか確認しておく




獣医さんにも連れて行く



飼い主さん探し


ここまでは、

ケース1)迷い犬を自宅で保護できる。飼い主が見つかれなければそのまま飼える。

と同様です。

問題はそのあと。
結局、飼い主さんの所有権が無くなるまでの間に飼い主さんが見つかれば理想的ですが、見つからない場合はご自身では飼ってあげられないのですから、里親探しをすることになりますね。

●ワンちゃんの写真入りポスターを作って掲示する。
●犬好きの友人知人に呼びかける。
●インターネットを利用してFacebookやTwitter、掲示板などでを呼びかける。
●愛護団体を探し相談してみる。

などなど・・・大変なご苦労です!
そうしている間にも、ワンちゃんのフード代やトイレットシート代など、出費はかさみ、負担は増すばかり・・・
その上、ご自身では飼えないと解っているにも関わらず、一緒に過ごす時間が長くなればなるほど情も湧きます

物理的にも心理的にも悩ましい!悩ましすぎる!!

そして・・・たくさんの善意の個人や団体が日々ご苦労をされているにも関わらず、世間にはそういうワンちゃんが後を絶たず溢れかえっていて、よほど条件のよいワンちゃんでもない限り、そう簡単に新しい飼い主さんは見つかりません。

まして、里親さんは誰でもいいというわけではありません。
世の中には信じられないことに、保護された動物を虐待目的で引き取っていくようなとんでもない狂気じみた人や、使役犬としてこき使うつもりだけど役に立たなければ捨ててしまえばいい・・・などと考えている人もいるのです。

そんな現実を知ってしまえば、引取ってくれる人が現れたからといって手放しで喜ぶこともできませんね。
その方が確かな人なのか・・・それを見極めることも、素人の個人には大変難しいことでしょう・・・

頼みの綱と思っていた愛護団体も、殺処分から保護した犬猫で既にいっぱいで預かれない場合も多いです。

「どうしよう・・・!なんでこんなことになっちゃったの?もうウチには置いておけない!!」

そうなってしまって、ワンちゃんを再びどこかに放ってしまったり、ご自身の手で泣く泣く保護センターに連れて行ったりする方もいらっしゃいます。

とても優しい人が
なんの得にもならないのに
多くの時間と費用と労力をかけて・・・

その結果が

「迷い犬を不憫に思って、飼えもしないのに余計なことに首を突っ込んだ自分がバカだった」

「やっぱり、面倒なことは見て見ぬふりをするのが一番なんだ」

「私なんかに拾われたばっかりに・・・可哀相なことをしてしまった」

こんな風に考え、罪悪感にさいなまれるとしたら・・・

『甘いんだよ』

と切り捨てるのは簡単です。でも・・・

あまりに悲しすぎるとは思いませんか?
救いのないお話だとは思いませんか?

どうしてこんなことになってしまうのでしょう・・・?!


長くなるので続きはまた次回にします。


ゴマフアザラシの赤ちゃんではありません

ゆっくり過ごしたいオジオバ軍団(モカ・ナツ・ボス)
をしきりに誘うビションの若者(ウリくん)



2017年4月17日月曜日

迷い犬を見つけたらどうする?③

では、【迷い犬を保護して警察などに届け出を済ませた後どうすべきか?】について、ケース別にお話していきます。

今日は

ケース1)迷い犬を自宅で保護できる。飼い主が見つかれなければそのまま飼える。

という場合についてです。

飼い主さんの所有権がいつ失効するのか確認しておく

優しい人に保護してもらえて、ワンちゃんは幸せですね♪
警察などに届け出た時に、『そのワンちゃんの飼い主さんが所有権を失うまでの期間』を確認してください。

ワンちゃんをアナタの愛犬として飼うことも、里親探しをすることも、その期間が経過してからでないとできません。
あくまで、元の飼い主さんの愛犬をお預かりしているということになります。

そして、その期日まではワンちゃんが元の飼い主さんの元へ帰れるよう、努力してあげてください。

※遺失物の所有権は、一般的に6か月で消失しますが、ペットの場合その期間は自治体や条件による場合もあるので、必ず確認しておきましょう。


獣医さんに連れて行く

もし、アナタがそのワンちゃんを飼い主さんが見つかるまで自分でお世話しようと思うならば、ワンちゃんの健康状態や、ノミ・ダニなどを持っていないかなどを獣医さんにチェックしてもらう必要があります。

そして、獣医さんに連れて行く一番の目的は、迷子のワンちゃんにマイクロチップが装着されていないか調べてもらうためです。

マイクロチップというのは、お米ほどの大きさで、首元や肩、おしりなどに埋め込まれているものです。これにマイクロチップリーダーという機械を近付けることで、飼い主さんへと繋がる情報を読み取ることができます。
鑑札や迷子札と違って、うっかり外れてしまうこともないので、災害時に愛犬とはぐれてしまった場合でも大変心強いですね!

※マイクロチップリーダーはどこの獣医さんにでもあるものではありません。自治体の動物保護センターや獣医さんに事前に問い合わせて確認しておいてください。

動物病院でマイクロチップが見つかったり、ご近所さんの情報網のおかげで無事に飼い主さんが迎えに来てくれることになった場合、最初にきちんと警察などに届け出をしていれば、ワンちゃんの保護中にかかった次のような費用を飼い主さんに請求することができます。

●ワンちゃんを動物病院に連れて行った交通費や医療費
●ワンちゃんにかかったフード代
アナタがワンちゃんのためにかけた手間暇を「報労金」(ご褒美ですね)という形で

ですから、かかった費用については、領収書やレシートを保管しておきましょう。


本当に引き取って飼うことができるか検討する

ワンちゃんの飼い主さんが、その所有権が失効するまで見つからなかった場合・・・
本当にご自身でそのワンちゃんを終生責任を持って飼うことができるのか?ということを、期限がくるまでの間に時間をかけて真剣に考えてみてください。

そのワンちゃんは少なくとも既に1度、飼い主さんとの別れという悲しい経験をしている子です。
その子を引き取るのであれば、もう二度とそういう辛い思いをさせてはなりません。

●飼い主さんとはぐれた可哀相なワンちゃんに同情して一時の感情に流されていないか?

●家族は協力的か?

●ワンちゃんの年齢とご自身の年齢を考え、終生飼養が可能と思えるか?

●お住まいはペット不可の住宅ではないか?
(こっそり飼っていて見つかったら放棄ということではあまりに無責任です)

●経済的にワンちゃんを飼っていける余裕があるのか?
(登録料・ワクチン・予防接種・エサ代・おやつやおもちゃ・トリミングなど、どのくらいのコストがかかるかきちんと調べてみましょう)

●先住犬がいる場合、うまくやっていけそうか?過度なストレスがかからないか?

●ワンちゃんが思ったより手がかかったり、イタズラがひどかったり問題があったり、病気にかかったりしても、見捨てることなく飼うと誓えるのか?

・・・・などなど、冷静に情報収集し、現実を見て、周りの意見をきき、そしてご自分の胸に手を当ててよぉぅ~~く考えてください。

誰しも、犬を飼う時点では、

『大丈夫!絶対一生かわいがるっ!』

と言っているのです。
にもかかわらず・・・実際には飼い主さんに捨てられてしまうワンちゃんが数多くいるという現実があります。

『わたしは大丈夫』

と、よく考えもせずに言う人ほど、その危険性が高いと自覚してください。
命を預かるということは、本来そう簡単に決められるはずのない重たい決断であるはずです。

だるまさんがころんだ!

モカちゃんが遊びにきてくれました♪
砂肝に釘付けな3ワンズ



2017年4月16日日曜日

迷い犬を見つけたらどうする?②

【迷い犬を保護したらどうすべきか?】

について、ケース別に考えていこうと思いますが、その前に、どのケースにも共通している【すべきこと】をお話しておきます。

警察に届け出る

まず、迷い犬を保護したら一番にすべきことは、警察に届け出ることです。
一応、保護した日から7日以内に届け出なくてはならないことになっていますが、できる限り早く届け出をしてください。

この『届け出』とは、連れて行って保護してもらうという意味ではありません。

『どこそこで何時ごろ、どういう状況で迷い犬を見つけました』

という内容を警察に知らせておくということです。

日本の法律では、迷い犬は【拾得物】という扱いになります。

そんなぁ~!モノ扱いみたいでイヤだぁ~~!

とか言ったって今のところ、我が国の法律ではそうなっていますから仕方ありません。

ペットは飼い主さんの【所有物】という扱いです。
イメージとしては非常に抵抗を感じますが、保護した犬は法律的には【道端で拾ったお財布】と同じような扱いになるんですねぇ。

ですから、近くの交番や警察署で「拾得物届出」をすることになります。

『犬、拾ったど~~!』

ということです。
この時点でもう、『迷子、見つけましたぁ~~!』とは異なるニュアンスですね。

※この届け出は、一部自治体ではインターネットで手続きすることも可能です。

※遺失物法が改正され、動物については一般的なモノとは区別して考えるようになり、犬や猫は警察ではなく自治体が対応するケースもあります。その場合でもまずは近くの警察に相談して指示を仰いでください。

「そんな法的な手続きなんかよりも、もしかしたら飼い主さんがすぐ近くにいるかもしれないじゃない?
まずは、いろんな人に声をかけて、飼い主さんを探してあげることが優先なんじゃないの?
それで無事見つかったら、わざわざ警察に届けたりしなくてもいいんだし・・・」

と思われる方も多いかと思います。
そうですね。そのお気持ちもよく解ります。
だけど、飼い主さんがすぐに見つかるかもしれないけど、見つからないかもしれないんです。

「いいのよ。飼い主さんが見つかるまではウチで面倒みてあげるから・・・
だってこんなに人懐っこくてかわいいんですもの♪
もし見つからなかったら、そのままウチの子になってもいいのよ~!」

とてもお優しい方です。

でもでも!飼い主さんが見つかるまでお宅で我が子のように面倒をみてあげるつもりだったとしても、警察への届け出はぜーーーったいにしなくてはなりません!(キパッ!)

理由は・・・

そのワンちゃんを

『可愛いから欲しいと思って盗んだのではありません』
『飼い主さんが見つかったらちゃんとお返しするつもりでした』

ということを客観的に証明するためなんです。
ヘタをすれば、アナタが善意で行っていた行為が『犬さらいーーっ!』だなんて飼い主さんから騒ぎ立てられ、逆に慰謝料を請求されたり・・・という笑えないお話も・・・

ふざけんな!ボカスカ!とやりたい気持ちでしょうが、そんなことをしたら本当に暴行罪でお巡りさんに捕まってしまいますからやめておきましょう(←当たり前だ!ボカスカ!)

長くなるので続きは次回に・・・

引き潮で岩場のアスレチックを散策♪

え?ゴン太ちょっと?!人間みたいな顔してどーした?!

お散歩の後はお昼寝。あ~~気持ちええ~~♪