【交通事故の恐怖①】
●MARUのオバチャンとの再会
昨年末に、近所に住むビーグル犬MARUが飼い主さんとお散歩中に、飼い主さんと共に交通事故に遭い、即死してしまうという大変痛ましい事故がありました。
事故について以前書いた記事はコチラ→ 「MARUのこと」
事故から4か月が経とうとしていますが、MARUのオバチャン(飼い主さん)はまだ入院中です・・・
頭を強く打って脳震盪になったオバチャンは、事故の状況をよく覚えていませんでしたが、足首と肘を複雑骨折して手術を受け、未だに退院できずにリハビリ中。
現在、やっと杖をついて歩けるようになってきたところです。
ただ、もともと悪かった膝も、足首をかばって大きな負担がかかることで悪化してしまったようですし、早く歩けるようになりたい一心でリハビリを頑張りすぎた結果、肘に入れたボルトが外れてしまうアクシデントがあったそう・・・
本当に、踏んだり蹴ったり・・・( ノД`)
きょうは、お預かりワンちゃんがいなかったので、ボス・なつ・チャコを狂犬病の予防接種と抗体価検査に連れて行き、その足でオバチャンのお見舞いに行ってきました。
オバチャンから
「”なつ”たちに会いたいから連れてきておくれよ~う」
と、おねだりされていたのに、なかなか行けずにいたんです。
可愛がっていた愛犬MARUを亡くした当初は、犬の話も勘弁してほしいという様子だったオバチャンは、前回と前々回にわたしたちがお見舞いに行った時には、まだ”なつ”たちには会えませんでした。
それが今回、自分から”なつ”に会わせてほしいと言えるようになったのは、オバチャンの気持ちが少しは癒えたということなのでしょう。
病院の裏手の駐車場までなら、車イスで出ることができるとのことだったので、指定された時間に駐車場でワンズと待っていると、前回お見舞いに行った時よりも顔色のいいオバチャンが娘さんと一緒に出てきました。
オバチャンのお気に入り”なつ”は、以前オバチャンがまだ事故に遭う前、毎朝のように畑仕事の手を止めて、大きな声で
「な~~~つぅ~~~~~っ!!」
と、お散歩中の”なつ”を呼んでは抱っこしてくれていたオバチャンがパッタリと姿を見せなくなったことを、どう思っていたのでしょう・・・
”なつ”は、4か月ぶりの再会に、全身をくねらせて大喜びして、オバチャンの膝にのせてもらうとペロペロと顔を舐めていました。
ほんの少しの時間でしたが、そこにいる全員にとって、とても幸せな時間でした。
●加害者にならないために・・・
昨年末、オバチャンはMARUを連れて県道の信号のない横断歩道を渡っていました。
左から来ていた1台の車を後続車が追い越そうとしてスピードを上げながら大きく膨らんで・・・そしてお散歩中だったオバチャンとMARUは跳ねられ、MARUは何メートルも飛ばされてしまったのです。
これは想像ですが、前を走っていた車は、オバチャンたちが横断歩道を渡ろうとしていたのに気づいて停車しようとしていたのではないかと思います。
後続車はそれに気づかず、単に前の車がトロい運転をしていると思いこみ、追い越そうとしたのではないでしょうか・・・
実はわたしも、まだ若かりし頃に車の運転をしていてヒヤっとしたことがありました。
知らない土地の片側1車線の道路を走行していたときのことです。
前を走る車が、かなりゆっくりした速度で走り、時折信号も何もないところでブレーキを踏んだりしていたので、
「なんか読みにくい運転で怖いなぁ・・・大丈夫かな、このドライバー?!」
なんて思いながら少し距離をとって走っていました。
そして、前の車が突然急停車をした時、もうその車の後ろについて走るのが怖くなったわたしは、対向車がいないのを確認してスピードをあげて追い越そうとしました。
そして、反対車線に出たまさにその時、横断歩道も何もないその場所を横断する小さな子供の姿が目に入ったのです!
慌ててブレーキを踏み、事なきを得ましたが、心臓が口から飛び出しそうになった感覚を、今も昨日のことのように思い出し、冷や汗が出ます。
きっと、わたしの前を走っていた車のドライバーは、あまり車通りの多くないその道で歩行者がよく横断することを判っていたのでしょう。
そのため、よそ者のわたしから見たら不安定な運転にしか見えないようなゆっくりとした速度で走り、時折ブレーキをかけて用心していたのでしょう。
「大丈夫かな、このドライバー?!」
は、わたしの方だったんですね・・・(-_-;)
教習所の教官に、口を酸っぱくして
「だろう運転ではなくて、かもしれない運転をしないとアカンよーーっ!」
って言われ、
「んなこたぁーわかってるって~~♪」
なんてナメたこと考えていたわたしでしたが、自分自身が典型的な「だろう運転野郎」だったことを、痛いほど自覚しました。
それ以来、土地勘のない道を走行する時には特に、そういったことも考えつつ用心するようになりましたが、自分自身が一歩間違えば加害者になってしまう可能性を常に頭の片隅に入れておかないと本当に怖いですね・・・
オバチャンとMARUが事故に遭った道路も、まさにそういう道でした。
海岸沿いの道のため、観光客のために「ちょっと多すぎない?」ってくらい横断歩道があるのですが、横断歩道のところまでわざわざ行って渡る人は少なく、たいていの人は車が来ないのを確認して何もないところをササーッと渡っていきます。
また、海沿いのかなり気持ちのいいまっすぐな道のため、信号のない横断歩道を気に留めるドライバーは少なく、横断歩道のところで渡ろうと立っていても、なかなか停まってくれる車はいません。
オバチャンとMARUが事故に遭った経緯を最初に聞いたときは、
「横断歩道を渡ろうとしていたのになんで・・・・?!」
と思いましたが、加害者が地元の人ではない、観光に来ていた若い人だったと聞いて、なるほど、あり得る状況だな・・・と感じました。
気を抜いて運転していると、明日は我が身だとゾっとします。
みなさんも、連休に慣れない観光地へお車で出かけられる際には、どうか十分にお気をつけくださいませ。
次回は、愛犬が交通事故の被害に遭わないために・・・というお話です。
<今日のPet Hotel 11!>
朝のおさんぽ。 海岸にたくさん咲いているハマダイコン♪ |
はぁ~~~あったけぇ~~・・・ |
病院の駐車場で。 「オバチャンの出待ち」(笑) |
大喜び♪ |
オバチャン、元気出してね! |
よかったよかった♪ みんな嬉しそうだよー! |
腕と足首のギプス、膝のサポーターが 痛々しいオバチャン・・・ 早く歩けるようになるといいね~! |