前回のつづきです。
前回の記事は↓コチラ↓をご覧ください。
「犬の問題行動は誰のせい?①」
【犬はひとつも悪くない!】
一番愛する飼い主さんから捨てられることが、ワンちゃんにとってどんなに酷か・・・というお話をしてきました。
そんなワンちゃんを1頭でも減らすために何ができるかを考えるためには、飼い主が犬を遺棄する理由を知る必要がありますね。
●飼い主が犬を捨てる理由
センターに愛犬を「もう飼えません」と持込む際の、飼い主の言い分・・・つまり飼育放棄する理由には、次のようなものがあります。
・引っ越し(引っ越し先ではペットが飼えない)
・子供が動物アレルギーなので。
・飼い主の高齢、病気、死亡などの理由で面倒がみられなくなった。
・経済的に苦しくなったから。
なるほどなるほど・・・
確かに、人生は何があるかわからないものです。
ペットの寿命は、今や平均で15歳にもなっています。
飼い始める時に、いろいろな可能性を考慮して大丈夫だと思っていたにも関わらず、予想もできない状況に置かれ、不本意ながら手放さざるを得ないことだってあるでしょう。
飼い主さんが置かれた状況によっては、
「このままウチで無理をしてこの子を飼うことによって、愛犬がかえって不幸になってしまう」
というようなつらい決断をせざるを得ないケースもあるかもしれません。
けれども、どんな理由があるにせよ、センターに連れて行けば愛犬がどうなるかは判っているはずですから、せめてご自身で新しい飼い主さんを見つけてあげて欲しいですね。
飼い主さんが急病や急死によって飼えなくなったような特殊なケースを除いて、愛犬を託せる人を見つけようともせずにセンターに持ち込んだり遺棄したりするのは、やはり飼い主としての責任に欠けるとしか思えません・・・
少なくとも、愛犬には何一つ責任がないことだけは確かです。
飼い主がペットをセンターに持ち込む理由を続けます。
・ペットが高齢または病気になって介護が大変だから。
・思ったより臭かったから。
・抜け毛がすごいから。
・もう可愛く思えないから。
・子供が飽きたから。
いろんな理由を並べ立てているけどもさぁ~~・・・
これらの理由の中に、飼育放棄の理由として、納得や共感が得られるものはひとつも見当たりませんね・・・(-_-;)
「おまんらっ!おんなじこと言われてガス室に入れられても文句言ったらあかんぜよ!!」
と、ヨーヨー片手に説教したいような気持ちになります。(←古すぎてわかりませんね)
そもそも、犬を飼う資質のない人が犬を飼えるシステムになっているということでしょう。
そのシステムを許していること自体、広い意味での動物虐待なんでしょうね・・・
そして・・・飼い主が愛犬をセンターに持ち込む理由として、時代を問わず必ず挙げられているものに、
・ペットの問題行動が直らないから。
というものがあります。
●愛犬の問題行動を理由とした遺棄
「飼い主が犬を捨てる理由」は、ほとんどが飼い主側の都合によるものですが、問題行動については、飼い主自身が「ワンちゃん側の落ち度」という風に考えているフシがあります。
「愛情をかけて一生懸命しつけたのに、この子は本当におバカで・・・まったくも~~(タメイキ)」
ということなのでしょうが・・・
さて、では果たしてワンちゃんの問題行動は、本当に「ワンちゃんの落ち度」なのでしょうか?
●飼育放棄の原因になる問題行動
犬の問題行動といわれるものには、次のようなものがあります。
・鳴き声がうるさく近隣から苦情がきた。
・噛みつく(攻撃的で手に負えない)
・トイレの失敗が多く家を汚す。
・留守番ができない。
よくある問題行動は、こんなものでしょうか。
では、このような犬の問題行動はいったい誰のせいで起きると思いますか?
●「100%飼い主の責任」 説
犬の問題行動について、よく
「100%飼い主の責任だ。正しいしつけをしないから問題行動を起こすんだ。」
と言われているのを聞きます。
実際、飼い主さんが愛犬への適切なしつけ方法を学んだり、愛犬への接し方を変えることによって問題行動が改善することが多いのは事実です。
けれども、さまざまな研究から、問題行動が100%飼い主さんの責任だと言うのが、あまりにも乱暴だと言わざるを得ないことが判っています。
では、飼い主さん以外にいったい誰に責任があるというのでしょう?
それを探るために、ここからは犬の問題行動の原因を次のように分類して、それぞれについて考えていきたいと思います。
◇ 飼い主の問題
◇ 犬側の問題(犬にはまったく非がありません)
◇ 飼い主以外のすべての人間の問題
ザックリしてんな~~~~!!(我ながら・・・)
まず、「犬側の問題」について「犬に非がない」としているところに注目していただきたいと思います。
これは、あくまでわたし個人の見解ですが、
「問題行動を起こす犬の中に本犬さんに落ち度がある子は1頭たりともいない」
と考えていることをハッキリ申し上げておきたいのです。
●犬の問題行動を考える大前提
これは大変重要なポイントです。
上記で挙げた
・鳴き声がうるさく近隣から苦情がきた。
・噛みつく(攻撃的で手に負えない)
・トイレの失敗が多く家を汚す。
・留守番ができない。
などの問題行動は、誰にとっての問題行動でしょうか?
すべて、人間にとって都合の悪い行動でしかありませんね。
つまり、これらの行動を問題だと考えているのは人間以外にはいません。
人間は、犬をペットにする以上は、人間社会に犬を適応させる責任を負っているということを、絶対に忘れてはならないのです。
適応させることができなければ、それがたとえどんな原因に起因していようが、すべて人間の責任だってことです。
犬というペットに対する監督責任を担っているのは、飼い主はもちろん、犬に関わる人間すべてだということ・・・これを大前提としてお話を進めていきたいと思います。
次回はまず、飼い主の問題についてお話しまーす!
<今日のPet Hotel 11!>
Dくん「Fくん、何して遊ぶ~っ?」 Fくん「え?!ボク、一言も遊ぶなんて言ってないよ」 |
Fくん「きっとボスが遊んでくれるよ。ねえボスくん?」 ・・・無理だよFくん(-_-;) |
Fくん「あ!Dくん、誰か来たみたいだよ! あの子と遊んだら~?」 |
小さいお客さんMくんがきたよっ! |
Dくん「あそぼあそぼっ♪」 Dくん・・・あんまり怖がらせないでね~(;'∀') |
「みんな、大騒ぎしちゃって・・・」 Hちゃんはいつものように高みの見物 |
・・・かと思ったら、”なつ”と一緒に ガン嗅ぎしとるやんけーーー!!(笑) Mくん、これに懲りずにまた遊びにきてね~(^▽^)/ |
夕方のおさんぽが待ちきれない様子だったFくんは・・・ キャラに似合わぬアグレッシブさで 海にどんどん入っていっちゃうのね~(;'∀') |
「えへっ!意外でしょ、ボク海大好きなの!」 知らなかったよーーーう!! |
ご心配いただいていたチャコの体調不良ですが、 こう見えてゴハンモリモリ元気になっています♪ この”ペチャンコ”は、 「海でもっと遊びたーーい!」 のペチャンコでやんす。紛らわしい・・・(-_-;) |