2018年4月30日月曜日

お泊りをお断りしたGくんのお話②

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。







前回のブログのつづきです。


【できる限りのお手伝い】


●滑り込みのご予約


ゴールデンウィーク直前、


「もう前半のご予約は常連さん以外は打ち止めにしなくちゃね~」


という状態でした。

常連のワンちゃんならば、わたしたちも扱いがよく解っているので1頭くらいならお引き受けできるといった感じです。

そこに初めてのお客様から1件のお電話があり、お話を伺うと大変お困りのご様子。

そこで、


「もし面談にお越しいただけて、面談の結果大丈夫でしたらお受けします。

ただ、必ずお引き受けできるとお約束はできませんが、それでもいいですか?」


と伺うとOKとのことで、翌日早速お越しくださいました。

結果的に、そのワンちゃんはお引き受けすることになりました。



●犬に触れない飼い主さん


そこにもう1件、次のようなお問い合わせが入ったのです。


「初めてなのですが、明日からなんとか2泊お願いできませんか?

実は主人が他県で体調を崩したようで、できれば行ってあげたいのです。

ワンワンさんのことは、以前に何かで見かけて『旅行などの際にお願いしたい』と思ってメモしておきました。」


お客さまにとってはご家族の緊急事態です。

さぞやお困りだろうと胸が痛んだものの、もうこれ以上のご予約を受けることは、お預かりするワンちゃんたちの安全管理上、やはりできないと判断しました。

(しかも、ワンちゃんはかなり大型のラブラドールレトリーバーとのこと)


「大変な時にお役に立てず心苦しいのですが、ウチではお受けすることが叶いません。

ケージでのお預かりになってしまいますが、近所の動物病院のホテルに空きがあるか訊いてみましょうか?」


「はぁ・・・お願いしたいのですが、そこは送迎サービスがありますか?」


「うーん、なかったように思いますが、確認してみますね。送迎は必須ですか?」


「ハイ・・・ちょっと事情がありまして・・・」


わたしは最初、お車の運転をされない方なのかな?と思ったのですが、送迎が必須な理由はそういうことではありませんでした。


「実はわたし、犬が苦手で・・・アレルギーもありまして・・・ごはんをあげることはできるんですが、犬に触るなんて絶対に無理なんですっ!!」

G(ワンちゃんのお名前)はお庭に繋いでいるんですけど、主人が留守の間はわたしがごはんだけあげて、お散歩もしていないという感じで・・・」


「おおおおーーーっ!!(一人どよめき)

かしこまりました。

では、もしも獣医さんのホテルに空きがあったらわたくしが送迎だけさせていただくというのではいかがでしょう?

そのくらいならお力になれるかと・・・」


「ええ?!いいんですか?そういうことならぜひお願いします」


すぐに獣医さんのホテルに問い合わせたところ、幸いお返事は「OK!」でした。


もしかすると お庭で飼っているワンちゃんならば、ごはんとお散歩のお世話に伺う「ペットシッター」という形でもよかったのかもしれません。

けれども、わたしも自分のホテルでお預かりしているワンちゃんのお世話があるため、通ってお世話することも難しい状態で、シッターをお引き受けすることもできませんでした。

(そもそも、わたしたちはシッターは行っておりません)


また、突然の大地震などに見舞われたときのことを考えるとやはり、シッターさんにお願いするよりもホテルに預かってもらう方が安心できます。



●お留守?!


Gくんは体重35-36㎏とのことでしたから、ラブラドールの中でもだいぶ大きな部類に入ります。

その上、奥さんのお話によると、


「つい先日 狂犬病の集団予防接種に行った時には係の人に呆れられるくらい飛びついてしまったらしくて・・・」


「おおおおおーーーっ!!(どよどよ)・・・承知しました」

当日、ハーフチョークと60センチリードを2本持って、お約束した時間にお宅に向かうと・・・

なんとお留守!!

よそ者がピンポンしているというのに、お外で飼っているというワンちゃんの声も聞こえず、シ~~~ンとしています。

一旦車に戻り、スマホでお電話するも留守番電話になってしまいます。

少し待って、


「仕方ない、もう帰ろう・・・」


と思ったその時、外出していた飼い主さんの車が戻ってこられました。

ご主人のところに向かう前に、お仕事を片付けておられたそうです。


あ~~~ビックリした。

ドッキリ番組かと思ったヨー(←なんでアンタなんかに?)



●葛藤


「こっちです」


飼い主さんに促されるままお庭に入ると、コンクリート製の地面にワイヤーチェーンで繋がれた大きな大きなGくんがいました。

いたんだぁーーー!!(ビックリクリクリクリックリ♪)

ぜんっぜん吠えない子だったんですね~~~!


「あの・・・いつもこの子に使っているのがコレなんです」


飼い主さんがわたしに


ジャラリ・・・


と手渡してくださったのが、いわゆるスパイクチョークチェーン

なかなかいうことをきかない、力が強く大きな猛犬などを扱うためのチョークチェーンで、ワンちゃんの首に当たる部分(内側)にトゲトゲがついているものです。


同じものがコチラのサイトに載っていました。

(画像リンク元=http://www.dogsupplydot.com/product/49

スパイクチョーク
(ううう・・・痛そうだよう)



わたしはスパイクチョークを使ったことがありませんし、使いたくありませんでしたが、初対面でよく知りもしないGくんのことを、わたしが制御できるなどと断言できるほど自信過剰でもありません。

普段、男性の飼い主さんがチョークチェーンを使っているのです。

万が一、引きずられて事故でも起こしては大変ですから、生唾ゴクリ・・・という感じでチョークチェーンを飼い主さんから受け取り、Gくんの首にかけようとしたのですが・・・・



長くなるので、つづきはまた次回にしまーす!





<今日のPet Hotel 11!>

「久しぶりに来たよ~!」
Mちゃんです。
ストーム・トルーパーではありません!
大きくなったねぇ~~!

みなさーん?Mちゃんきたよーー!
「ん~~~・・・」

なつ「ああ、Mちゃんひーさーしーぶーりー」
コラーーッ!歓迎せんかーー!

よろしくね~~♪

Aくん・・・顔つっこみすぎ・・・(・_・;)

あらまぁカワイイー♪

ボス「ちゃんと挨拶できたか?」
Aくん「ハイッ!チューもできました!」

ボス「うむうむ!」
えーらそーーに、ボスのくせに(笑)

夕方のおさんぽ準備中
Nちゃん「この子はわたしが連れて行ってあげるわ~」
けっこうです・・・(-_-;)

Nちゃん「ごはんまだかなぁ~~」
コラコラ、オシッコシートの上に寝たらみんな困るでしょ
(;'∀')

Mくん、とっても楽しかったね!
またおいでね~~~~!
(宅急便は明日送るからねーm(__)m)