2018年7月18日水曜日

猛暑がすぎる!!(今年の夏は特別の対策を)

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。





暑いなんてもんじゃないですねぇ~~。

うだるような暑さってゆーか、うだるっ!!


毎年のように、この時期になるとワンちゃんのための暑さをしのぐ対策についてお話していますが、今年の異常な猛暑は、もはやそれだけでは足りないレベルです・・・(-_-;)


以前の記事はコチラ↓(参考にしてみてくださいね)

「ワンコと夏を乗り切ろう!」

「犬が冷凍庫に立てこもりたくなる日本の猛暑」


お預かりしたワンちゃんたちが暑さで体調を崩したりしては大変なので、今年はちょっと大掛かりな対策を講じることにしました。

お陰で・・・


身体は暑いが懐は寒いぜっ!!( ノД`)



【Pet Hotel 11! 猛暑対策】


●犬舎にエアコンを追加投入します!


現在、ワンちゃんたちが過ごす犬舎には、もちろんエアコンが1台あって、昨年までは特に問題はありませんでした。

せいぜい、日中のものすごーく暑い時間帯に、屋根に直射日光が長時間当たっているとどうしても室温が高くなってしまうので、屋根に上ってホースで水撒きをしていたくらいでした。

それが、今年は日に何度も屋根に上って水撒きしているのに、犬舎のクーラーの効きが悪いっ!!

屋根に水を撒くと、ジュワーーッって湯気が立つんですよ・・・(;'∀')

絶対焼肉パーティーできちゃうくらい熱い!


室外機にもお水をかけて日に何度も冷やしているにも関わらず、やっぱり効きが甘いっ!

クーラーをフル稼働しても、焼け石に水です。


「むむむ・・・どうしようか・・・」


会議の結果、エアコンをもう1台増設することに決めました(ザンッ♪)


基本的には1台でまかなえるはずなのですが、あまりにも連続フル稼働していると


「もし・・・もしもこのエアコンが故障したらどうしよう?!」


という恐怖に襲われたんですねー・・・

2台あれば、1日おきに交代で使うこともできますし、万一1台が故障してもなんとかしのげるだろうというワケです。


これでちょっとホっとするぅ~~♪


ちなみに・・・実はもともと、真夏に停電したらどうしようか?ということは何度か話し合っていました。

特に最近は異常気象の影響で、突然のゲリラ豪雨と共に激しい落雷が起きることも多く、この春には2回ほど停電がありました。

幸いまだ真夏の停電はありませんが、もしもの時は、次のような原始的な方法を取ることになっています。


「ワンコに水をかけて冷やーす!」(以上)


お庭にワンコ用のプールを出して、怖がらない子は入れる。

怖がってプールに入らない子にはホースで水をかける。


・・・と、そんなことを話しているうちに、今度は


「断水になったらどーしよう?」


なーんて心配し出したらキリがないんですけど・・・実際、この猛暑で水が出なくなったら大変です。

そこで・・・



●井戸を掘り始めましたっ!


お庭の一角に、毎日毎日ほんの少しずつ少しずつですが、井戸を掘る計画を進めています。

現在はまだ場所を決定して、表面のコンクリートを斫(はつ)っている最中です。

(コレが硬いんだぁ~~~!!)


ただねぇ・・・暑いんですよとにかく!!

作業はお料理番がやってくれているんですが、熱中症になっては元も子もありませんから、本当にちょっとずつちょっとずつ・・・

しかもプロにお願いするお金はないので、原始的な方法で自力で掘りまーーす(笑)

いつの日か、めでたく水脈を掘り当てたらまたこのブログでご報告させていただきます!



●犬舎の屋根に断熱材


それから もうひとつ、犬舎の屋根の内側に断熱材を張りました。

最初から張っておけってお話かもしれませんが、今までは夏も冬も木の小屋はエアコン1台あれば何の問題もない快適空間だったんですよ。


断熱材として選んだのはグラスウールというもので、簡単に言うと「綿(ワタ)」ですね。

以前、「サマーカットは誰のため?」という記事でもお話した通り、ワンちゃんのふっさふさの被毛は、中にたくさん空気を含んでいるために、冬の寒気や夏の暖気の影響がワンちゃんの身体に及ぶのを防ぐ断熱材の役割を果たしています。

同じように、天井の内側にグラスウールを張ることで空気の層を作り出して、少しでも屋根に当たった日射熱を防ぐとともに、クーラーで冷やした室内の冷気を保持しようってワケです。


本当はプロの職人さんにお願いして、空気の層ができる空間を密閉し、更にそこに換気口を設けたりするのがいいようなのですが、とりあえず自分たちでできる方法を試してみることにしました。


やり方は簡単。

グラスウールを必要数購入して・・・屋根の内側にタッカーでつける!(以上)


少なくともしないよりはした方がマシでしょうし、実はネットで色々と調べた結果、これだけでもクーラー代がずいぶん節約できたという声を数多く見かけたんです♪


そしてグラスウールを取り付けた結果・・・


ぜんっぜん違いましたっ!!

効果ありでーーーす(^▽^)/


これはイイッ!

しかも、早朝や夜中にワンワンしちゃう子がお泊りに来ている時でも、少なくとも今までよりも音の反響が抑えられるに違いありません(ニヤニヤ)

冬だってきっと暖房費が節約できるはずよ~~!


一石三鳥ぢゃーん♪


ただ、問題は・・・


見栄えが絶望的に悪いこと・・・(;´Д`)


普通は天井を張って断熱材を隠してしまうんでしょうが、閉塞感があるのはあまり好きではないし・・・


追々考えまーーす!(先送りの術)



●「受援力」ってなに?


それにしても・・・普段通りの生活をできているわたしたちでさえ、この猛暑には悲鳴を上げているというのに、先日の西日本豪雨の被災地では、猛暑に加えて断水している地域が多いとのこと。

高齢の方や小さなお子さんやペットたちのことを考えると、一体どうやってこの猛暑をしのいでおられるのかと胸が痛みます。


ちょっとお話が横道に逸れちゃいますけど、このところ、報道で「受援力」という言葉がさかんに使われていますね。

受援力というのは、簡単に言うと「ボランティアを受け入れる能力」らしいです。

被災者がボランティアを受け入れるのに能力が必要なの?!

と不思議に感じてしまいますよね?


今回の豪雨災害は非常に広範囲におよんだため、どうしてもメディアが行きやすい場所だったり、被害が突出して大きい場所だったりばかりが報じられ、結果的に全国からやってくるボランティアもそういう地域に集中してしまっているようです。

対して、道路の寸断によって「陸の孤島」となってしまった場所は、支援物資も行きわたらない上に、メディアも入れないために報道すらされず、もちろんボランティアもやってこない・・・という深刻な状態。

そんな折、しきりに内閣府やメディアが


「日ごろから地域の取り組みで受援力を高めておくことが大切だよー!」


って言っているんですね。


地域の「受援力」を高めるために(内閣府)


調べてみると、「受援力」という言葉は2007年ごろからチラホラ見かけるようになった比較的新しい言葉ですが、元々は助けを必要とする人が援助を求めることを遠慮してしまうことに対して、

「困った時に国や他人に助けを求めることは恥ずかしいことではありませんよ。どんどん助けを求められるようになりましょう!」

という意味で使われていたようなのですが、今ではなぜか助けを求める対象は「ボランティア」で、しかも求める側の「スキル」のように言われているのには違和感を感じます。


具体的には、


-------------
日ごろから多くの人に自分たちの地域を知ってもらうよう努めたり、被災した時に自分たちの地域にボランティアを多く呼び込むための発信力を高めたり、ボランティアがたどり着けるようにしたりしましょー!

「受援力」はもはや地域に不可欠な防災対策です!
-------------

って感じになっています・・・・(・_・;)


確かに、困った時はお互い様ですし、災害の時にはボランティアの人たちの力が大いに復興の役に立っているのも事実です。

それはとっても美しい行いに違いありませんね。

でも・・・壊滅的な被害を被った被災地の人々が拠り所にするべきメインの対象がボランティアだという考え方は、ちょっと違うような気がしています。

メディアもボランティアも入れないような地域に必要なのは被災者自らの「受援力」ではなくて「国の状況把握能力」であり「いち早くきめ細やかな公的支援」だと思ってしまうのはわたしだけでしょうか・・・

大災害で酷い目に遭って大変な思いをしている人々に


「ダメだよ~キミたちぃ~、日ごろから受援力を高めておかなくっちゃーね!だから誰もボランティアが来てくれない・・・ホラ見たことか!」


だなんて・・・フツーの感覚ならとっても言えないような気がするのですけど・・・

第一、メディアやボランティアが行きにくいような場所に、災害の素人が無理に救援に行こうとすれば二次被害の危険性が高いように感じます。


陸路が断たれた地域にこそ、自衛隊が空から物資やマンパワーを投入してほしいです。


最近、「この国って口で言うほど国民の命を重くは考えてくれていないんだな~」って感じてしまうことが多くなってきた気がします(-_-;)





<今日のPet Hotel 11!>







お散歩は、みんなが大好きな海へ~!

さ、そろそろ帰ろうかー!

ボス「やだやだ!もっと遊びたーい」

ナツ「いーやーだーーーーー!」

(-_-;)







2018年7月17日火曜日

壮絶な救助活動・・・レイラのこと③(虐待なのか?)

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。





【レイラは虐待されていたのか?】



前回の記事で、そもそもわたしは村田さんがレイラにしていたことを虐待だとは思っていないと書きました。

今日は、わたしがそう考える理由についてお話したいと思います。

なお、これはわたし個人の考えですので、


「お前の勝手な解釈だろ?」


とゆーよーなご批判については、あらかじめ


「ハイそーでーす!」


とお答えしておきます(笑)

更に、


「勝手なこと言ってんじゃねーよ!」


に対しては


「わたしのブログですから勝手なことを言わせていただきまーす!」


とお答えしておきます(笑)



●「虐待だ」という人の言い分


村田さんを


「アナタがしていることは動物虐待だ!」


と責める人々の多くは、


村田さんが老齢で体調の悪いレイラを過酷な被災地で働かせていたこと


を指して「虐待だ」とおっしゃっているのだと思います。

あるいは、レイラに限らず「使役犬」全般について


「人間のために犬たちをこき使うなんて虐待だ!」


とおっしゃっている方も多いですね。


わたしは、これらの人々は、もしかすると1度も犬を飼ってから看取るまで真剣に向き合い、世話をしてきたことがないのかもしれないと思ってしまいます。

何故なら、愛犬の老いや病、そして死と向き合った経験がある人ならば、犬のことをもっとよく解っているように思うからです。



●犬、舐めんなよ

たとえば、お散歩が大好きだった愛犬が、だんだん年を取り、身体を動かすのがしんどそうになっていたとします。

それでも、飼い主さんがリードを手にして近づくと、懸命に体を起こしてヨタヨタした足取りでお散歩に行こうとする・・・

そんな時、この老犬は間違いなくお散歩に行きたがっているとは思いませんか?

実際、お散歩に連れ出すと、おぼつかない足取りでゆっくりゆっくり歩き、プルプル震える脚は、時折力なくカクンとなって、地面に顔をベタンと打ち付けてしまうようなことがあったとしても・・・また起き上がって前に進もうとする・・・

そんな愛犬を、飼い主さんはじっと待って、またゆっくりゆっくり歩調を合わせて歩く。

元気な犬ならば1分とかからないような距離を30分かけて行って・・・そして帰ってくる・・・


その姿を見て、


「あんな老犬を無理やりお散歩に引っ張り出して・・・!あれは虐待だ!」


そうお感じになるでしょうか?

わたしは、そうは思いません。

むしろ、とても愛情深い飼い主さんだと感じます。


では、上記と同じ老犬が、ある日飼い主さんがいつものようにリードを持って近づいても、起き上がろうともせずに、つまらなそうに顔をそむけたとしたらどうでしょう?

きっと、飼い主さんは無理やりその子にリードをつけて、ズルズルと地面を引きずっていくことはしないでしょうね。

もしそうしたとしても、その子はきっと歩かないでしょう。


何が言いたいかというと、犬は人間の操り人形でも奴隷でもなく、ちゃんと意思を持っているということです。



●能動的にでなければいい仕事はできない


災害救助犬は、生存者を捜索するように訓練されています。

そのため、遺体を発見すると、多くの災害救助犬はどうすればよいのかわからなくなり、恐怖に怯えて全身の毛を総毛立てて マリモのようになり、中にはヒンヒン鳴いてパニックに陥るような子が多いのだといいます。

特に、東日本大震災の津波で流されたご遺体のような”異形”のご遺体・・・つまり人間の形を保持していないようなご遺体に直面した救助犬は、そのショックからもう二度と災害救助犬としての役目を果たせなくなってしまうようなことも珍しくないそうです。

だから、災害救助犬のハンドラーの多くは、自分の犬に遺体の捜索はさせないことが多いといいます。

せっかく訓練を積んできた努力が台無しになるリスクがあるからですね。

言い換えれば、遺体しか発見できないような現場は、救助犬にとってそれだけ過酷な現場だということですね。

(もちろん人間にとっても・・・)


けれどもレイラは他の犬とは違いました。

そして、村田さんもまた一般的な女性とは違いました。

ふたりは、多くの自衛隊員や警察官、消防団員たちが、目の前の異様な光景に吐いたり体調を崩したりして任務を継続できなくなり、次々と脱落しては交代していく中、捜索隊の先頭を突き進みながら、ただ、


「はやくはやくっ!」


と、まだ埋まっているかもしれない生存者を探すことに夢中で取り組み続ける精神力と使命感を持っていました。

(もちろん、そこにはレイラと村田さんの交代要員などいなかったわけですが・・・)

そのようにして、震災の翌日、1日で150体ものご遺体を捜索したレイラは、そのお仕事をイヤイヤしていたのでしょうか?

イヤダイヤダと逃げようとするのを、村田さんに無理やり押さえつけられ、ムチで打たれながら捜索活動をしていたのでしょうか?


そんなわけないでしょう?


もし、レイラがイヤだと思っていたなら、せいぜい引きずられるように被災現場をウロウロするぐらいしかできないはずです。


You can take a horse to the water,
but you cannot make him drink.

(馬を水辺に連れて行くことはできても 馬に水を飲ませることはできない)

というイギリスのことわざがあります。


レイラが虐待されていたとしたなら、亡くなる2週間前に海中から被災者のご遺体や遺品を見つけ出すようなクオリティーの高いお仕事をやってのけられるワケがないことくらい、容易に想像がつきますね。

村田さんは実際にもうレイラに捜索活動は無理だろうと思い、何度もレイラを止めたことがありましたが、レイラがそれを振り切ってでも行きたがったのです。



●レイラの志を繋げるのか?(村田さんの当時の手記より)


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被災地にはまだまだ沢山の帰りを待つ人、帰りたくとも帰れないで埋まっている人がいます。

車に飛び乗ることさえ出来なくなっていたレイラ

しかし子犬用に乗せてあったバリケンを引きずりおとし、我先に、と飛び乗ったウタを噛み付き下ろし、更にそのすきに飛び乗ったラマットを怒りの怒声一発で下ろした

まるで月命日の捜索は私の任務。
とばかりに不自由な身体を車に納めた。

まるで二週間後にその命が尽きるのをわかっているように

最期の捜索

彼女は必死だったのかもしれない

海中からお二人の御遺体をアラートし
返す刃で遺品や遺骨をアラートした

諦めていたご遺族の目の前で
奇跡をおこした
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●夢中になれるという幸せ♪


わたしは、幼稚園生のころ お友達と道で自転車レースをしていて(平和な時代ですなぁ)カーブで曲がり切れずに思いっきり転び、アスファルトに膝を擦って血がドバーっと出たことがありました。

そのとき、半べそをかきながらも絶対に家に帰って手当をしてもらおうとは思いませんでした。

何故なら、家に戻ると母親に「もう自転車レースはやめておきなさい」と言われたり「今日はもう家でおとなしくしていなさい」と言われるのがわかっていたからです。(←母親はマトモなんだな)

みなさんもうお気づきの通り、わたしはえらくバカな子だったワケですけど、その時のわたしにとっては、ケガの痛さや辛さよりも「もっと遊んでいたい」という気持ちの方が強かったんですね。


みなさんは子供のころ、暗くなるまで一心に四つ葉のクローバーを探した経験はありませんか?

わたしはあります。

見つからなければ「絶対に見つけるまで帰りたくない!」と思い、

見つかったら見つかったで「もう1つ見つけてやるぅ~!」と思い、

夢中になりすぎて、オシッコが間に合わずにジョンジョロリ~ン♪とおもらしして母親に鬼の形相で怒られたりしましたが、毎回、それでもいいと思うくらい夢中になっていました。


そんな風だったわたしはレイラの気持ちがなんとなくわかる気がするんです。

不謹慎な例え方かもしれませんが、レイラににとって捜索活動は四つ葉のクローバーを探す遊びと同じくらい夢中になれる大好きなお仕事だったように思っています。

お散歩やボール遊びが大好きな子と同じように、老いや病気で身体がキツくても


「ワタシにやらせてっ!!生存者を見つけるまではやめたくないの!」


という気持ちだったのではないかと思えてなりません。



村田さんの行為をレイラに対する「虐待だ」と責める人々は、80才でエベレスト登頂を成し遂げた三浦雄一郎さんのご家族のこともまた「彼を止めなかったのは老人虐待だ!」と責めたりしているんでしょーか・・・(まさかね~)



●今日も・・・・


東日本大震災によって、まだ2500人以上の方が行方不明のままで、ご遺族は


「どんな形でも構わないから、なんとか愛する人の手がかりを見つけたい」


と思っていらっしゃいます。


そんなご遺族のために、村田さんは今も南相馬で行方不明者の手がかりを探す活動を続けていらっしゃいます。

そのことを、みなさんはご存知でしょうか?


「震災をけっして忘れない」


そんなことを口にしながら、毎年3月11日になると震災を思い出すだけの人が大多数の中、あの日からずっとずっと、評価されようが、罵られようが、忘れられようが、粛々と捜索活動をつづけていらっしゃる村田さんのような方こそが、わたしは国民栄誉賞モノだと思っています。





<今日のPet Hotel 11!>

彼らにとっては、日々のお散歩が
「大事なお仕事」

「隊長!トマト発見しましたっ!」
ウム、よくやった!

はあ・・・暑かった~!

ボス「ねえ、チャコ、早くぅ~!」

ナツ「次、ワタシねーーー!!」
ボス「・・・・だと思った!」

さて、冷たい床でお腹を冷やして~~♪

ボス「あ、いいなぁいいなぁ~~!!」

ボス・・・(-_-;)








2018年7月16日月曜日

壮絶な救助活動・・・レイラのこと②(心無い批判)

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。





【心無い批判】


●虐待だ!


レイラは東日本大震災の時、9歳になろうとしていました。

そして、2014年の10月に亡くなる2週間前まで災害救助犬としての活動をしていました。

単純に計算すると、最後のお仕事をしていたのは12~13才の時!。

鬼気迫るほどの使命感を感じます。

レイラは、まさに老体に鞭打つようにして過酷なお仕事をしていたことになりますね。


レイラが亡くなる時の様子を、村田さんは次のように当時のブログで書いておられました。


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かねてより病魔と老衰と戦っておりました国際災害救助犬レイラばあさん。

今朝がた

母ちゃん、もう疲れた

と、言うので

もう、いいよ
子供達がいるから捜索は大丈夫
おやすみ

と言ったら

ん。

と一言


コトン




心臓が止まりました


お疲れ様。
ありがとう。


東日本大震災の二年前、国際災害救助犬の試験をスイスでトップ合格したレイラ

アイヌ語で
「風」
を意味する名前を持つ彼女は
震災の為に生まれた
神からの使者だったのか

さて、残された
ウタリ(友達、友)
アンカス(暁、朝日)
ラマット(魂、霊)

レイラの志を繋げるのか?
被災地にはまだまだ沢山の帰りを待つ人、帰りたくとも帰れないで埋まっている人がいます。
--------------


自らもボロボロになりながら、可愛がり、苦労して育てた愛犬レイラの命が尽きるまで被災者家族の捜索活動に尽力した村田さんには、その姿を間近で見ていた被災地の人々や亡くなった方のご遺族から、たくさんの感謝の声が寄せられました。

けれども、病魔や老いと闘っているレイラに遺体捜索をさせていたということで、執拗なまでの批判の声が村田さんに寄せられていたのもまた事実です。




●レイラの涙(村田さんの当時のブログより)


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災害救助犬レイラの永眠につきましては多くの方々より御悔やみの挨拶をいただき本当にありがとうございました。

遠路はるばる霊前にまで御参りに来てくださる方もおり、いかに生前、レイラが頑張ってきたのかを改めて考える次第です。

また、同時に犬の虐待であるとの言葉も多く寄せられております。

中には、


具合が悪いのをわかっていてなぜ捜索に使ったのか?
暑くなってきたのをわかっていてなぜ止めて休ませなかったのか?
足元が悪いのになぜブーツをはかせなかったのか?
それらの義務を怠っていたのは全てハンドラーであり私がレイラを虐待している。


と胸ぐらを掴まれ訴える方もいらっしゃいました。


また、お電話でもはじめての方が


盲導犬と同じで機械で代用しろ!
犬を人の都合でこきつかって殺すな!


とのご意見も訴えられました。


FB メッセでも数十件にわたる苦情が寄せられました。

挙げ句、


犬をこきつかって殺しておいて、その話を美談にお涙ちょうだいにして売名行為をするなんてとんでもない!


とのお叱りをうけました。


人の意見は千差万別、様々な意見があってしかるべき。

全て甘んじて教訓とさせていただきます。


私は犬が大好きです。

でもね、でも、早く捜さなきゃ被災地の行方不明者のなかの『見つけることができるはず』の人は日々急ピッチで進められる防潮堤の為に埋められてしまうんです。
待ってる家族の方の気持ちを考えると…

批判や誹謗中傷をするのは勝手です。
なんと言われようとも私は甘んじて受けます。

その代わり、批判、誹謗、中傷を毎日のように送ってくる方々、お願いです


『どんな方法でもいい。今すぐ貴方が防潮堤の下に埋められそうなっている、見つかるはず、のご遺体を見つけて待っている家族の元へ返してあげてください』
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●批判ばかりで何もしない人々


村田さんを批判する人たちは、ご自分のその行為によって一体何が成し遂げられると思っているんでしょうか。

世直しでしょうか?

ご自分が村田さんを批判することによって、虐待される動物の数が減ると信じておられるのでしょうか?

ご自身は、世のため人のため動物のために、人さまを批判できるほどの立派なことをされている方たちなのでしょうか?


残念ながら、わたしには村田さんを批判する行為は、何の役にも立っていないとしか思えません。

何故なら、本気で動物たちのために何かに取り組んでいる人には、人さまを批判しているヒマなどないからです。

また、動物虐待を減らすために具体的な行動を起こしている人ならば、知人でもない村田さんに対して、いきなり挨拶もなしに批判や罵声を浴びせるような礼儀知らずなことをするはずがないと思うからです。

人に対するリスペクトに欠ける人は、動物に対するリスペクトにも欠けているとわたしは思っています。



●「自由」や「権利」を振りかざす暴力


ありがたいことに、今のところこの国では「思想の自由」「言論の自由」があることになっています。

お陰でわたしも、こんな風に好き勝手な持論をブログで展開できているんですねぇ♪


動物虐待のライン(線引き)をどこに置くか?も、その考え方は個々人の自由です。


「ゴハンさえちゃんとあげていれば虐待ではない」と考える人もいれば、

「動物愛護管理法を遵守していれば虐待ではない」と考える人もいれば、

「動物の自由を奪い、飼っているということ自体が虐待だ」と考える人もいます。


そうした自らの考えに賛同してくれる人を増やすために世の中に向けて自分の意見を発信したり、自らが行動して見せたりすることは、「表現の自由」という「権利」の範囲内だと思います。

誰もいない自室で・・・あるいは自分と同じ考え方の人や身内と閉ざされた空間で・・・
自分の思想と異なる人を罵って「だよねだよねー!アイツらおかしいよね~?!」と盛り上がるのもまた「表現の自由」という「権利」の範囲内だと思います。

けれども、

不特定多数の人が目にしたり耳にしたりする開かれた場や空間で・・・
自分の思想と異なる人を罵って(いわゆるヘイトスピーチ)相手の尊厳を踏みにじったり、相手を直接攻撃する言葉を一方的に投げつける行為は、「自由」や「権利」の範疇を逸脱しているのではないでしょうか・・・


自分と考えの異なる人にどうしても意見したいという強い気持ちや信念があるのであれば、一方的に批判の言葉を投げつけるのではなく、建設的な”対話”という形をとるべきだと思います。

そして・・・もしアナタが相手と礼儀正しく対話をすることができないなら、その理由を考えてみるべきです。

実際には、お相手との対話に耐えうるほどの確固たる信念も日ごろからの実績も持ち合わせていないのなら、その口を閉じておいた方がいいです。

アナタの口から出た批判は、アナタ自身を辱めることにしかならないからです。


そして・・・

わたしはレイラの飼い主でありハンドラーである村田さんに対して、


「貴女の行為は動物虐待である」


という批判を口にすることは決してできません。

わたしは、その資格を1ミリたりとも持っていないからです。


そもそも、わたしは村田さんがレイラに最後までお仕事をさせていたことを、虐待だとは考えていません。

その理由は、次回のブログに書かせていただきます。



●貴重な機会が・・・


何もしないで、ただ人のすることを批判ばかりしている人って、みなさんの周りにもきっといますよね?

その人は、批判することで ちょっとだけ自分が偉くなったような優越感を感じたいだけかもしれません。

少し、いいことをしたように錯覚しているだけかもしれません。

そして、批判を繰り広げた後は、自分が突き刺した言葉の刃で相手がどんなに傷ついているかなど、考えもしないのかもしれません。


けれども・・・


村田さんは現在、わたしが知る限り ブログやSNSなどでご自身の活動や考えを発信していらっしゃいません。

もしかすると、お知り合いにだけ公開されているのかもしれませんが・・・

そうなった原因が、安易に彼女を批判する人々の心無い行為によるのだとしたら、わたしはこんなに残念なことはないと思っています。


レイラほどの素晴らしい犬を育て上げ、誰もが成し得なかったような被災地における捜索活動に民間人でありながら大いなる功績を残した村田さんのような人は「歩く知的財産」なんですから!!

彼女の知識や経験が、今後の災害対策や人命救助、犬のしつけや訓練など、多くの分野にどんなに役立つことか・・・・っ!!!


村田さんを一時の感情で批判し、今ではもうすっかりそんなことを自分がしたことも忘れてハナクソをほじっているような人(←?)は、大いに反省していただきたいと思ってしまいます。


ああ勿体ない勿体ない・・・・(半べそ)





<今日のPet Hotel 11!>

お久しぶりのCくん
いつもはとってもおとなしいのに・・・

今日は気の合うLくんがいたせいか
珍しく他のワンちゃんと遊んでいまーす!

なんか、たくましくなったねぇ~!

オシッコをすると
お腹と前脚をつたってしまっていたLくん
身体を斜めにして、オシッコが体につかない方法を
見事に習得していましたっ!!すごーーい!

すっかり落ち着きが出て、大人になったんだねぇ~!
またおいでね~~~(^▽^)/






2018年7月15日日曜日

命を削る救助活動・・・レイラのこと①

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。





【災害救助犬 レイラ】


●どうしたらいいの?


東日本大震災 発災の翌日3月12日、災害救助犬「レイラ」の女性ハンドラー 村田さんは民間のボランティアとして自衛隊と共に岩手県の大船渡市にレイラを連れて入りました。

その後も宮古市、宮城県の気仙沼市に南下して行方不明者の捜索活動をレイラと行いました。


レイラは生存者を発見すると嬉しそうに吠えて


「早く見つけて!」


と村田さんのところに駆け寄ってくるのですが、この時はレイラがそんな仕草をすることはありませんでした。


「あの場所では、遺体しか見つけられなかった。

レイラは、生存者を探すように訓練されている。

だから遺体を見ると、

『どうしたらいいの?』

と相談をするためにそばに寄ってくる」


遺体を発見したレイラは背中の毛を立て、悲しそうな目で村田さんや隊員たちの方を振り返るという動作を繰り返しました。

レイラと共に訓練を積んできた村田さんが


「レイラ、そんなわけないでしょ?!」


とレイラを3回も叱ってしまうほど、レイラは次々に


「ここにも、ここにも・・・」


と、ご遺体が埋まっていることを示す悲しい目をしてみせました。


村田さんは、レイラがご遺体を発見した場所に赤い旗を立てて行きました。

その場所を自衛隊が掘り起こしますが、実際にレイラが教えた場所の全てからご遺体が出てきました。


一刻でも早ければ、生存者を見つけることができるかもしれない・・・

村田さんとレイラは「早く早く!」と前に突き進んでいき・・・はっと振り返ると、自衛隊員ははるか後方にいました。

それを見たときに村田さんは我に返り、ゾッとする思いだったと言います。

あまりにも遺体が多すぎて収容作業がついてこられていなかったのです。

1日歩いて、レイラは150体ものご遺体を探し当てました。



●強い使命感と落胆


人間の1000倍以上の嗅覚を持つ犬にとって、遺体の臭いはあまりに強すぎて、たくさん嗅ぎすぎると臭覚が弱くなってしまうのだそうです。

東日本大震災直後の被災地は、レイラにとってあまりに過酷な現場でした。


「レイラが災害救助犬としての使命を終えることも、覚悟していた」


村田さんは語っています。


レイラは、村田さんと共に災害救助犬としての訓練を積んだ結果、東日本大震災の二年前にはスイスの国際災害救助犬の試験をトップで合格した、ずば抜けて使命感の強い犬だったそうです。


「養護施設などで働き、少しずつ貯めたおカネでドイツからレイラを買った。

この子は、スイス血統のメスのシェパード。

災害救助犬と呼ばれるのにふさわしいレベルに育てるまでに、時間もエネルギーも使った。

だから大事な犬。

だけど、それ以上に人の命はかけがえのないもの」


捜索を終えた夜は、小学校のグランドなどでテントを張って寝泊まりし、翌朝早くから、隊員らと人を探し続けました。

レイラのみならず、村田さんや自衛隊員にとっても、目にしたことのない惨状は過酷を極めるものでした。

村田さんは1週間で12キロ痩せ、レイラも体重が半分になりました。

自衛隊員や消防団員たちもも食事はあまりしなかったそうです。


「あのときの心理状態は、普通ではなかった。目の前のことが、理解できる範囲を越えていた。精神を冷静に保つために、感情とか食欲を抑え込んでいたのかもしれない。レイラも、次第に落ち込んでいった」(村田さん)


レイラは生存者を探すことが使命の災害救助犬なのに、その生存者は1人も見つかりません。

遺体を発見するたびに、レイラの表情は曇っていきます。


「この子は、きっとヘコんでいたのだと思う。生存者を見つけると、私が誉める。だけど、あのときはそれができなかった」(村田さん)


そんなレイラに気を使って、隊員や団員が、捜索の休憩の間、家の中に隠れ、生存者のふりをしてくれたこともあるそうです。

けれども・・・


「ありがたいことだけど、この子は頭がいい。

人間のその思惑を見抜く。

使命感が強いから、どんどんと落ち込む」(村田さん)



●臭覚を失っても


更に、気仙沼市に入ると、大火事の後だったため独特の臭いがしていました。

家や工場、車、船、重油、魚などが燃えた臭いです。


「レイラには、あの臭いはきつかったと思う」(村田さん)

「警察犬などは15分ほどしか集中力が持たない。だけど、この子は生存者を見つけるまで、あきらめない」(村田さん)


レイラの臭覚が失われることを覚悟で、村田さんはその後もレイラと共に何年にもわたって福島の被災地に通い、家族との対面を果たせずにいるご遺族のための捜索活動を続けていらっしゃいました。


レイラは東日本大震災のとき 既に9才になろうとしていたシニア犬でしたが、それでも村田さんと捜索活動に行く際、後任の他の犬(子供たち)に唸ってその任務を譲らないほどに使命感が強い犬だったそうです。



●最期の捜索(村田さんの手記より)


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被災地にはまだまだ沢山の帰りを待つ人、帰りたくとも帰れないで埋まっている人がいます。

(老体で)車に飛び乗ることさえ出来なくなっていたレイラ。

しかし子犬用に乗せてあったバリケンを引きずりおとし、我先に、と飛び乗ったウタを噛み付き下ろし、更にそのすきに飛び乗ったラマットを怒りの怒声一発で下ろした。

まるで月命日の捜索は私の任務
とばかりに不自由な身体を車に納めた。

まるで二週間後にその命が尽きるのをわかっているように


彼女は必死だったのかもしれない

海中からお二人の御遺体をアラート(知らせること)し
返す刃で遺品や遺骨をアラートした

諦めていたご遺族の目の前で

レイラは奇跡をおこした。
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レイラが逝ったのは、震災の3年半後。

2014年10月のことでした。



レイラのお話はまだつづきます。

レイラはまさに命を削って人間のために働きました

それをさせていた村田さんの行為を「虐待だ」と感じるかどうかは個人の自由です。

けれども、どうかそう思われる方も、現時点でその気持ちを口にはせず、心の中にそっとしまっておいてください。

思うのは自由、でも、村田さんは他の誰よりもレイラを愛していました。

村田さん以上にレイラを愛していない人が、最高のバディ(相棒)を失った村田さんに対して、批判を口にする権利はないとわたしは思っています。






<今日のPet Hotel 11!>

すっかり仲良しになったHちゃんとLくん

ごめんねLくん、ワタシ帰るねー!
また一緒に遊んでね~

Lくん「ボスく~ん、ねえねえ一緒に遊ぼうよ~」

ボス「プイッ」
Lくん「チェッ・・・・」

Lくん「つまんないの~~~・・・」

仕方ない・・・じゃ、抱っこしてくださーい
(ヨッコラショっと)

ハイハイ(;^_^A






2018年7月14日土曜日

新潟中越地震で活躍したレスター号 のこと

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。





【警備犬 レスター】


●奇跡の救出


2004年10月23日の新潟中越地震の時、土砂崩れの現場から92時間ぶりに優太ちゃん(2歳)がハイパーレスキュー隊によって救出されたニュースを覚えている方は多いかと思います。

優太ちゃんを見つけ出したのは警視庁に所属する警備犬「レスター」でした。

つまり、レスターはいわゆる災害救助犬ではありません。

・・・というか、災害救助犬の役割を含む、いくつもの任務をこなすハイブリッド犬といった方が解りやすいかもしれません。


「警備犬」というのは、犯人を追跡する「警察犬」や、人命を救助する「災害救助犬」とはまったく違う訓練を積んでいるんです。

テロ対策としてテロリストを制圧するような訓練もしていますし、爆発物を捜索する訓練もしています。

そして、災害救助犬として倒壊現場などで行方不明者を捜索する訓練もしているのですね。

一つのお仕事だけでも大変なのに、目的がまったく異なる複数の役務を、同じ1頭の犬がどのようにこなすのかと疑問に思って調べてみたところ、任務に応じて警備犬のハーネスや鈴をつけかえているのだそうです。


「あ、このハーネスをつけたら生存者を探すお仕事をするんだな?!」


ということを訓練によって覚えさせているんですね。


「レスター」はジャーマンシェパードのオスで、優太ちゃん救出当時は優太ちゃんと同い年の2才でした。



●発災の4日後


レスター号(警察の使役犬なので、こう呼ばれていました)が、警視庁の担当ハンドラーと、同じく警備犬のクロード号と共に東京を出発したのは、震災の3日後の10月26日のことでした。

翌27日の早朝から、新潟県長岡署の近くで待機し、午後1時からハイパーレスキュー隊と共に捜索活動を開始しました。

レスター号は捜索開始後、まもなく生存者の存在に気づいて、担当のハンドラーに向かって吠えて知らせました。

担当ハンドラーは


「レスターは、いつもの訓練通りの反応をしてくれました」


と、その活躍を称えました。



●警備犬と災害救助犬


警備犬が警視庁に導入されたのは平成6年だそうです。

実は、警視庁に所属している警備犬が被災地で実際に救助犬として派遣されたのは、優太ちゃんを救出したこの時が初めてでした。

警備犬導入の翌年、平成7年に起きた阪神淡路大震災の時には、まだ十分に訓練ができていないという理由で、警備犬の派遣は検討されたものの見送られていたんです。


警備犬は、現在は警視庁と千葉県警のみに配備されていて、千葉県警に所属する警備犬たちの主な任務は成田空港における不審物や爆発物の探索です。

現在、警備犬として採用されている犬はすべてレスターのようなジャーマンシェパードのオスのみだそうです。

前回ブログで、国内の災害救助犬の9割は民間ボランティアに所属しているとお話しましたが、1割が警視庁、千葉県警(成田空港)、自衛隊などに所属している「警備犬」なんですね。

災害救助のみをお仕事にしている「災害救助犬」と、複数の役目をこなす「警備犬」では、当然訓練方法もまったく異なります。

災害救助犬の国内での統一基準がなかなか統一されないひとつの要因は、こういったことにもあるのかもしれませんが、官民 互いの知識を共有し、基準を同じにしておくことで、混乱している被災地においても、スムーズに連携できるように思うのですが・・・

また、民間の災害救助犬のレベルアップができれば、より被災地に近いボランティア団体から災害救助犬がいち早く現場に駆けつけることも可能になるのではないかと思っています。



●発災直後、現地入りしていたボランティア


実はこの新潟中越地震が起きた翌日の10月24日には、複数の民間ボランティア団体が災害救助犬を伴って現地入りしていました。

その総数は10頭にも及んでいたといいます。

けれども現地の対策本部や防災関係者から、


「今回は避難活動が迅速に行われ、倒壊家屋も少ないことから生き埋めの人はいないので、救助犬の捜索は必要ありません」


という連絡が入り、現場で待機していたものの実際には捜索活動の機会を与えられないまま25日に解散してしまったのだそうです!

その時にはまだ、優太くんとお母さん、お姉ちゃんの3人が土砂崩れに巻き込まれて行方不明になっているということが判っていなかったんですね・・・


災害現場は混乱を極めているため、情報も錯綜していたということなのでしょう。


それにしても、発災後4日も経ってしまっていたにも関わらず、優太ちゃんが奇跡的に生存していてくれたのは、不幸中の幸いでした。



●レスターのその後


レスターはその後も警備犬として活躍。

2008年、6才の時には中国・四川大地震の被災地に派遣されて任務に当たり、2011年(9才)になってからもニュージーランド大地震の現場に派遣されたそうです。

そして、このニュージーランド大地震の現場を最後に引退。

警備犬訓練所で静かに余生を送っていたそうです。


引退からおよそ3年経った2013年の12月、担当していたハンドラーや関係者に惜しまれながら、レスターは静かに息を引き取りました。

13才でした。

過酷な現場で任務をこなす使役犬としては異例の大往生といわれました。

一般家庭で飼育されているジャーマンシェパードと比べても長寿の方だと思われます。


現場に9才まで派遣されていたことを知った時には、正直 少し驚きましたが、レスターはきっと、幸せな現役生活と引退生活を送っていたのではないでしょうか・・・


レスター、ありがとう。

優太くんは今も元気だそうです。




次回は、東日本大震災の被災地で多くの行方不明者の探索に尽力した、災害救助犬「レイラ」のお話です。





<今日のPet Hotel 11!>

ボス「はぁ~・・・ボールってサイコー♪」

ボス「チャコ、知ってる~?ボクが一番好きなこと」
チャコ「ボールでしょ?」
ボス「ちがーう!」

ボス「夏の”冷やしボール”さっ!!」
チャコ「しらんがな~」

あ・・・・冷やしボール
アッサリ盗られた・・・(;'∀')

ボス「とーらーれーたーーーー!!」

ナツ「しらんがな~」

Lくん、いらっしゃーーい!
今回はお腹を壊しませんよーに(笑)

ローズマリーのお花♪
クンクンしてもいいけど食べないでねー!

HちゃんとLくん、とっても気が合って
ずーっと一緒に遊んでたね♪

Hちゃんは明日お帰りだね。
Lくん、寂しがるよ~~( ノД`)








2018年7月13日金曜日

災害救助犬ってなに?

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。





【災害救助犬って?】


この度の西日本豪雨災害現場でも、災害救助犬が行方不明者の捜索に尽力している様子が伝えられていますね。

足場の悪いキケンで過酷な現場でわたしたち人間のために働いてくれる災害救助犬について、ぜひ多くの方に知っていただきたいと思います。


●災害救助犬の所属


地震や土砂崩れといった被災地に駆けつけて、瓦礫の下敷きになってしまった生存者や行方不明者を捜索する災害救助犬の姿を、テレビなどでご覧になったことがある人は多いでしょう。

けれども、災害救助犬のことは意外によく知られてはいません。

まず、災害救助犬ってどこに所属していると思いますか?

警察や自衛隊が帯同しているイメージがありませんか?

いえいえ、実は国内の被災地などで活躍している災害救助犬の9割以上は民間のボランティアに所属している犬たちなんです。



●日本における災害救助犬


なんとなーく、ずっと昔からいたように思っている災害救助犬ですが、日本におけるその歴史はとっても浅いんです。

それを示す、次のような記録があります。


平成7年に起きた阪神淡路大震災の発生当日、在京スイス大使館から災害救助犬を派遣するとの申し出がありました。

ところが、当時わが国ではまだ災害救助犬の認知度が低く、受け入れに混乱がありました。

結局、救助犬が現場に到着したのは発災2日目よりも後になってしまいました。


もっと早くに派遣の申し出を受け入れていれば、あるいは助かる命もあったかと思うと残念ですね・・・


ちなみに、この時災害救助犬の派遣を申し出てくれたスイスは、災害救助犬発祥の国です。

元々は、17世紀中期に スイスのアルプス山脈に住む修道士たちが、自分たちの飼っていた犬を、雪山で道に迷った人や、動けなくなった登山者達を捜索するために訓練していたことが災害救助犬の由来なんです。



●まだまだ発展途上


身体が小さくて軽い犬たちは、足場が不安定な倒壊現場などで捜索活動をすることが可能ですし、狭い瓦礫の隙間にも入り込むことができます。

そして、何よりも人間は実際に目で見えるものしか確認できないのに対して、犬たちはその優れた嗅覚によって、見えない場所にいる人を捜し当てることができます。

意識を失って声も出せないような人を捜索するのに、犬たちのズバ抜けた臭覚は大変役に立ってくれるんですね。


1999年11月に起きたトルコ大地震では、発生後24時間以内にヨーロッパ等8カ国から計72頭の救助犬が派遣されました。

このうちオーストリアの救助犬チーム(10頭)は3名の生存者を発見して救助しています。

わが国でも、2004年の新潟県中越地震で警視庁の救助犬が、4日ぶりに瓦礫に埋もれた車の中から男の子を発見し、救助した例があります。

(この時活躍した救助犬については、また別の記事で詳しくお話します)


このように、災害現場で救助犬を適切に運用すれば、尊い人命を救うことに大きな成果を上げることが出来ます。


欧米では、こうした災害現場における救助犬の価値が高く認められていて、育成環境や認定基準もしっかりできています。

たとえば ヨーロッパでは消防と軍が、アメリカではFEMA(連邦危機管理局)が救助犬を育成、保有し、各国の国際緊急救助部隊の中には救助犬チームが編成されています。


それに対して、まだまだ災害救助犬に対する認識や歴史が浅い日本では、民間の団体が独自の認定基準を設け、それぞれに育成活動をしているというのが現状です。

統一の基準がないことは、災害現場における救助活動では混乱を招きかねないといいます。

犬の能力に格差があるため、果たしてその犬がその現場に適した能力を有しているかの判断が誰にもできませんし、中にはかえって捜索救助の足手纏いになってしまうこともあるといいます。

また、ハンドラーの知識や装備が不十分で現場の捜索救助部隊(消防・警察・自衛隊)の顰蹙(ひんしゅく)を買ったりということも実際にあったそうです。


そこで、災害現場で安全・迅速・適切な救助活動をするために、国内統一基準の策定が急務だと言われています。


ちなみに、盲導犬などの介助犬は「身体障害者補助犬法」という法的根拠に基づいて、資格認定や育成訓練等についての統一基準や体制が確立されています。

まだまだ、国内の災害救助犬は実用的とは呼べないレベルなんですね。



●厳しい現状

さて、ここで次のような疑問を感じた方はいらっしゃいませんか?


「え?9割の災害救助犬の所属が民間団体ってことは、ニュースなどで目にしていた日本の災害救助犬たちの多くが有志ってこと?」


そーーーなんですよ~~~!!

中には、地元の県警などと派遣協定を結んでいる団体もありますが、多くはふだん、犬の訓練士などのお仕事をされている方たちが、日本各地で災害が起きると、お仕事を休んで自らが訓練した救助犬を伴って現地入りしているんです。

そのため・・・

現地までの移動に要する燃費や交通費も、

キケンな現場に立ち入るためのハンドラーの装備も、

もちろん自分たちや救助犬の食糧や飲料なども、

すべて自腹!!!

加えて、お仕事を休んでいる間の収入の保証もありません。


それから・・・

災害救助犬を伴って自家用車で自腹でやってくる彼らは緊急車両として認められていませんので、通行止めになっていれば足止めされてしまいますし、どこの道路が寸断されているのか?といった情報も迅速には入手できないのだといいます。

救助犬を連れて右往左往しているうちに、どんどん貴重な時間が奪われ、生存確率も落ちていく・・・という現状があるんですね。


日本各地にある救助犬を養成している団体と、そこに所属している救助犬たちは、HPなどで寄付金を募りながら、日々人命救助のための活動をして下さっているってことを、ぜひ知っておいてくださいね~!




次回は、実際に日本の被災地で活躍した救助犬たちのお話です。





<今日のPet Hotel 11!>

こんにちは!Hちゃんです♪
お散歩上手になったって褒められちゃったー!

ナツ?

ねえ・・・物置の下に何がいるの?
ナツ・・?(;'∀')

見学&面談に来てくれたCちゃん
お泊りの時にはもっといっぱいボール遊びしようね♪

ネコに唸られて悲鳴をあげるほど臆病なボスだけど・・・
優しい性格のせいで犬たちにはもれなく人気者

チャコ「ねえねえボスぅ~」

ボス「ん?なあに~?チャコ」

ま・・・・臆病なのもボスの個性なのかなぁ・・・
臆病が解消してもボスは人気者でいられるんだろーか




2018年7月12日木曜日

今回の豪雨災害を受けて②」(動物を助けたい!)

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。





【豪雨災害の中、動物を助けようとした人たち】


●どうにかして犬を助けたい


山崎ツギ枝さん(68才)は十数年前から毎日、福岡県筑紫野市の山中にある老犬施設に通って老犬たちの介護ボランティアをしていました。

今月6日も、山崎さんは雨が降りしきる中 いつものように施設に行って老犬たちの世話をしていたところ、急に雨脚が強くなりました。

施設の運営者に山崎さんからの最初のメールが入ったのは、6日の14時41分でした。


「地盤が崩れました」


連絡を受けた施設運営者(Nさん)は、驚いて119番に救助要請を行いました。

Nさんが次のメールを受信したのは15時15分。


「犬をここから助け出す方法がありません。

私も土砂崩れに巻き込まれ 恐ろしいです」


そして、15時31分


「どうかして犬を助けたい」


というメールが届いたのを最後に連絡は途切れてしまいました。


山崎さんは、その後 駆け付けた消防隊員の目の前で 土砂に飲み込まれて行ったそうです。



翌日(7日)の午前中になって、山崎さんは筑紫野市内の水路から遺体で発見されました。




9日になって、施設運営者のNさんが老犬施設があった場所に行ってみると、建物は土砂ですっかり流されていて、当時 保護施設にいた3匹の犬たちの姿は見当たりませんでした。


老犬施設があった場所



「雨や雪の日も休まず、病気や障害のある老犬たちに愛情を注いでいた。

責任感の強い人だった」


「しっかりしていて、犬思いの熱心な人だった。

最後まで自分よりも犬のことを心配していた」


「遺体はあざや傷だらけで痛かったろうに、顔だけは仏様のように笑っていました」


7日に山崎さんの遺体と対面したNさんや知人女性は、亡くなった山崎さんの人柄を、そのように語りました。


10日に行われた山崎さんの葬儀には、山崎さんが施設から引取って自宅で飼っていた愛犬「クロ」も出席しました。


「クロちゃんがさみしそうな顔をしていた。

最後まで自分だけ逃げようとせずに犬を守ろうとしてくれた。

天国でも3匹のお世話をしているかもしれない」


そう言って、Nさんは目頭を押さえておられたそうです。


山崎さんの愛犬「クロ」


(参考:西日本新聞ほか)




●屋根の上で3日間


岡山県倉敷市真備町の「まびファームかけはし」で飼われていたミニチュアホースの「リーフ」(9才♀)は、隣にある介護老人保健施設「ライフタウンまび」で入所者に癒しをもたらす(アニマアルセラピー)存在でした。


真備町を洪水が襲った時、リーフは息子の「アース」や、2頭のヤギと共に屋外のファームにいました。

当時の様子を、ライフタウンまびの副施設長は次のように語っています。


「そこの窓のとこですね。

窓のとこでゴンゴンゴンゴン音がするんで、カーテンをちらって開けたら、その時歯が見えたんです。

えっもしかしてリーフ?と思ってもう1回開けたら、リーフの顔が目の前にありました。

窓を開けたら水が一気に入ってきますし、水圧もかかっていますし

『リーフごめんよ』

という形で・・・泳いで何とか逃げてくれんかないうことで」


その後、7日の午前5時ごろ、柵にしがみついているリーフの姿が近所の住民によって目撃されていました。

水が増えてくるとリーフは建物の屋根に上がって、その後泳いでいったということです。


付近の堤防が決壊し、周辺一帯が冠水して、一時は約80人が孤立状態になった老人福祉施設でしたが、8日にはなんとか全員が救助搬送されました。


9日になって、ボランティアが約200メートル離れた住宅の屋根の上にいるリーフを発見しました。



民家の屋根の上で3日間耐えたリーフ



リーフは、洪水の中を必死で泳いで民家の屋根にたどり着き、3日間屋根の上で耐えていたところ、今度は水が引いて屋根から降りられなくなってしまったのでした。


その後、屋根から滑り落ちてしまいましたが、命には別状なく、3日ぶりに無事保護されました。


元の生活に戻れるまで預かってもらえることになった岡山市北区新庄下の吉備路若駒牧場で、今は元気にしているそうです。


リーフの飼育員さんは、


「今ほんとに真備のほうは大変な状況なので、しっかり片付けて、迎えにきたいなと思っています」


と、目に涙を浮かべながら語っておられました。


無事に保護され、一命を取り留めたリーフ


リーフと一緒に まびファームかけはし で飼育していた、リーフの息子「アース」とヤギ2匹はまだ行方不明だそうです・・・



 (出典:KSB岡山ニュース





山崎ツギ枝さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。


命をお預かりする者の一人として、いざという時の行動はもとより、平素もできる限りの備えをしておきたいと、改めて感じました。


前回のブログをお読みになった方から、


「一般家庭や事業所では起こりえないような対策について書いている。

災害対策をバカにしているのでは?」


というような内容のお言葉をいただきましたが・・・

いえいえ、わたしはそんなつもりはまったくありません!

防水バッグも、犬たちを乗せるボートや犬たちのためのライフジャケットも、本気で検討しましたし、しています。


今回の災害報道を見て、各地の避難所は主に地震を想定して選ばれたもので、洪水や土砂災害を想定して選ばれていないこともよくわかりました。

最適な避難場所は、当然のことながら災害の種類によって変わるんですね・・・


「ごめんよ・・・」


と犬たちを置いていかなくてもいいように、とにかくなんとか安全な場所までお預かりしている犬たちを連れて移動できる手段を確保しようと、


「水位が低いうちなら、体高の低い犬たちをボートに乗せて わたしたちが引いて行けるかもしれないよ」

「足が届かなくなっても、ボートに捕まってバタ足して行こう」


などと、大真面目であれこれシュミレーションしてみています。



そして、タイの人々のユニークなアイデアからは、お金をかけて道具をそろえることができなくても、工夫次第で命を救う道具を作ることができることも学びました。

当面、ボートは高くて手が出ないので、お金を貯めながら掘り出し物の中古品を真剣に検討しつつ、使い道が多そうなペットボトルは捨てずに取っておこうとお料理番と話しています。

それから、お庭に井戸も掘ろうという計画も密かに進めています。


結果的に、


「ホラみろ!そんなもの必要ないじゃないか」


と笑われてもヘッチャラです。

それは何より水害に見舞われずに済んでいるということで、幸せなことですからね♪



参考までに、以前、災害対策について書いた以下の記事もお時間のある時にぜひお読みいただければ幸いです。



【災害時】ワンちゃんと避難しよう!①

【災害時】ワンちゃんと避難しよう!②

【災害時】ワンちゃんと避難しよう!③

【災害時】ワンちゃんと避難しよう!④

【災害時】ワンちゃんと避難しよう!⑤

【災害時】ワンちゃんと避難しよう!⑥





さて、次回は、今現在も行方不明の人々の捜索に尽力している「人命救助犬」についてのお話で~す。





<今日のPet Hotel 11!>

なぜこんなに全員ずぶ濡れかというと・・・

海に入って遊んだから~(;'∀')

暑いからお水が気持ちいい~♪
少なくともキミたちは水害の時に
お水を恐れてパニックになる心配はないかもね。

チャコ、ボスの背中に顎をのせて休憩するのは
やめてあげてーーー(笑)

今日はサイコーの日だよ!
海で遊べたし、ボールも拾ったし♪

さ、早く帰ろ帰ろっ♪♪♪

いやだああああーーー
まだ遊ぶぅううううーーー!!
(-_-;)


Cちゃん、早く治ってお散歩いけるようになるといいね!

おうちでも「マテ」ちゃーんと頑張ってね!
またおいで~~(^▽^)/