2019年3月18日月曜日

愛犬の個性⑤

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。






前々回ブログのつづきです。

【山下くんがわたしたちに教えてくれたこと(2)】


引き続き、山下くんからわたしたち犬の飼い主が学べることについて考えていきたいと思います。


●扱いの難しい子への接し方


山下くんへの接し方に先生方が苦労したように、マニュアル通りでないワンちゃんへのしつけには、しつけのプロ(トレーナーさん)でさえ苦労するものです。

まして、プロではない一般の飼い主さんがご苦労されるのは当たり前のことですね・・・

よくある事例としては、


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飼い主さんが愛犬のしつけに困ってプロのトレーナーに依頼をしたが、プロにもさじを投げられてしまった。

その後、かなりのお金を投じて何人ものトレーナージプシーをし、動物病院で勧められた投薬治療までしたが、結果は変わらなかった。

プロのトレーナーにもしつけられないような子はとても手に負えないと、泣く泣く手放すことにして保健所へ連れて行った・・・(ToT)
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こんな悲しいお話を聞いたことがある人は多いでしょう。

山下くんは、おそらく親御さんにとっても教育のプロである先生方にとっても


”どう接するのが正解かが皆目わからない、相当困った子”


だったのではないかと思います。

想像するに、親御さんは


「この子は、もしかしたら一生自宅の外では喋らないのかしらん?

一体、将来はどうなるんだろう?」


という不安でいっぱいだったのではないでしょうか?

でも、そんな心配をよそに、山下くんは書籍まで出版するような立派な大人に成長し、自分の書店を持って自立していますね。

それには、いくつかのポイントがあったように思えるのです。



●継続的なサポート


当然のことながら、我が子が手に負えない困った子だからといって保健所に連れて行く親御さんはいないでしょうし、そんな制度もありませんね。

親御さんも先生方も、頭を抱えながらも山下くんの”しゃべらない問題”に根気よく付き合いつづけるしかなかったわけです。

結果的に、山下くんを長い目で見守り続けたことになりますね。

これがポイントだと思っています。


山下くんが家の外で一切声を発することがなかった9年間という驚くべき長い期間は、犬に換算すると少なくとも1年~2年くらいの期間に相当します。

すべての飼い主さんがそうだとは思いませんが、中には愛犬の問題行動にそんなに長い期間じっくりと向き合い続けることができない人がけっこういるのではないでしょうか?

ある期間、急に本腰を入れて集中的にトレーニングに取り組んでみたものの思うような成果がでない・・・または忙しくなってしまったから・・・という理由で中途半端に投げ出してしまったり、一貫性のある態度を取り続けられなかったりした結果、愛犬の問題行動が悪化してますます嫌気がさしてしまう・・・

こんな負のスパイラルにハマてしまうことが多いのではないでしょうか?

こうなってしまう原因は、


「犬のしつけぐらい、せいぜい数ヶ月でうまくいくはずでしょう?」


という先入観によって、結果を焦りすぎてしまうことにあると思っています。

基本的に、犬のしつけは飼い主さんの責任として犬と暮らしている間ずーーーっと継続していくものだと思っています。

一時的なブームのようにしつけに取り組んでいるという自覚がある飼い主さんは、ぜひご自身のペースでワンちゃんが亡くなる日まで持続可能なやり方で根気よくしつけに取り組むようにしてみてください。



●色々な方法


山下くんが喋らなかった9年間の間、親御さんや担任の先生は山下くんに何とか喋ってもらおうと様々な工夫や試みをされていましたね。

これもポイントだったのではないかと思います。


人を動かしたい時も、犬をしつけたい時も、基本的に本人(本犬)に解りやすく、かつ本人(本犬)が自らしたくなるように仕向ける必要があります。


こんな経験はありませんか?

上司が指示した内容が自分にはよく理解できないので訊き返したのに、同じことを何度も何度も言われて「なんだコイツ?」って思ったこと・・・(笑)

たとえば・・・


「この件は、アウフヘーベンしておいてしょーだい!」

「え?!アウフ・・・なんでしょうか?」

「だからアウフヘーベンよ!」

「あの・・・意味が・・・」

「アウフヘーベンはアウフヘーベンでしょうが!!」


みたいな~~・・・

理解できないし、「よぉーし、頑張ってやったろかー!!」って気にもなれません。

なんてゆーか・・・怪訝で不愉快な気持ち?(^_^;)

相手が理解できていないと感じたら、せめて他の伝え方を試してみてほしいですよねぇ?


特に相手が子供や動物の場合、相手に自分が伝えようとしていることが伝わったか?正しく理解しているか?を確認することがとーっても難しいです。

その上、相手は飽きっぽい(笑)

だから、ひとつのやり方に固執して、まったく伝わらずに困惑しているような顔のワンちゃんを前に目を三角にして


「オスワリ!オスワリって言ってんでしょ?!なんでわかんないの!?オースーワーリ~~~~!!」


なーんてやってもワンちゃんが訓練嫌いになっちゃうだけです。

ワンちゃんを飽きさせないためにも、ワンちゃんに何かを掴むきかっけをなるべくたくさん与えるためにも、ひとつのやり方をある程度試して”ダメっぽいな”と判断したらすぐさま別な方法に柔軟に切り替えてみることはとっても大切です。

色々なやり方で、ひとつのことを教えようとしている中で、ある日ある時ワンちゃんが突然


「ハッ!!!」


って理解してくれたのがわかる瞬間ってゆーのが結構あります。

今までずーーーっとできなかったことが、急にいとも簡単にできるようになったり、
今まで何度言ってもやめてくれなかった問題行動がいとも簡単にピタリとおさまるような瞬間です。

こちらとしては


「やっと解ってくれたの~~~?!」


って感じですが、ワンちゃんにしたってきっと


「なぁ~~~んだ、そーゆーこと?だったら早く言ってよね~~~」


って気持ちなんだと思います(笑)


そのために、ご家族全員が同じ目的を共有してワンちゃんに接することも大切ですね。

おんなじやり方でもパパがやって通じなかったものが、長女がやったらすんなり通じた!!みたいなことだってありえますから。



●”個性”なのか”モンダイ”なのか


山下くんのエピソードで一番印象的だったのは、山下くんの周りのお友達、その柔軟さです。

喋れるのに絶対に喋らないという、”圧倒的な変わり者”だった山下くんを受け入れて一緒に遊んだりふざけたり、ごくフツーに接してくれていましたね。
(彼女までできちゃったりなんかして・・・)

もし、山下くんが喋らないことによって周りのお友達から陰惨なイジメを受けて登校拒否や引きこもりになったりしていたら、お話の展開はまったく違っていて現在の山下氏はいなかったように思います。

これも大きなポイントだと感じています。


愛犬に何か困った行動があると、ついついそのことばかりに目がいってしまいがちですが、


山下くんは喋らないけどイイヤツ


だったように、どんなワンちゃんにも愛すべきいいところがたくさんあるはずです。

困った問題があっても、それをひとつの個性と捉えてジックリと問題に一緒に取り組みながら、その子のいいところはちゃーんと評価してあげること・・・そしてたくさん愛情をかけて可愛がってあげることがとても大切なんですね~~。

だいたい、自分のことを「どーしよーもないダメなヤツだ!」と思っている人の言うことんか、犬じゃなくたってききたくなくなりますよね(^_^;)

自分の可能性を信じて愛情深く接してくれる人だから、その愛情に応えたいと懸命になるのではないでしょうか・・・


山下さんは、自分を喋らせようとあの手この手で働きかけてきた先生方のことを当時、迷惑どころか


「ありがたいと思っていた」


とお話されていましたね。

自分を認め、自分のために一生懸命に時間と労力を割いてくれている人の気持ちは、ちゃーんと相手に伝わるってことなんだと思います。



それともうひとつ・・・

これはいつも飼い主さんにお話していることなのですが、愛犬について飼い主さんが問題だと感じていることが、本当に”困った問題”なのか、それとも”単なる個性と考えて大丈夫なこと”なのかの見極めはきっと必要なことだと思っています。

よくあるご相談で、


「ウチの子、ドッグランに連れて行ってもぜんぜん他のワンちゃんと遊ぼうとしないんです。

他のワンちゃんみたいに楽しくじゃれあったりする子になって欲しいんですけど・・・」


というものがあります。

そういうワンちゃんをお預かりすると、大雑把に2種類のワンちゃんに分けられます。


①社会性はあるけれど、単に他のワンちゃんと遊ぶよりひとりで過ごすのが好きなワンちゃん(←個性)

②社会性が著しく欠けていて、他のワンちゃんとどう接していいか解らないために、他のワンちゃんに寄ってこられるとパニックになり、強いストレスで体調に異変が出たり、攻撃行動に出てしまったりする(←問題)


前々回の記事でお話しましたが、愛犬の問題行動を「なんとかしたい」動機と理由をよく考えてみると、この違いに気づくはずです。

ちょっと厳しい言い方になってしまいますが、①のようなワンちゃんをお友達と積極的に遊ぶワンちゃんにしたいというのは、単に飼い主さんが愛犬の個性を認めようとせず、ご自身が理想とするワンちゃん像を押し付けていることになりますよね・・・


その辺りの判断に迷ったら、プロと言われる専門家の意見を聴いてみるのもひとつの手かもしれませんが、ヘタなプロに相談するとなんでもかんでも”問題です”と判定されてしまう恐れがあるので気をつけてくださいね(-_-;)



山下くんのエピソードは、わたしにとっても学ぶべきことが多い、とても興味深いお話でした。

みなさんはどんな風にお感じになられましたか?





<今日のPetHotel11!>

朝の海岸さんぽ♪


Aくん、今日はお帰りだよ!
また次回、楽しみにしてるね~(*^_^*)


Kちゃん・・・
お散歩でもウンチしたのに、お庭でもまた?!

Kちゃん「別にいいでしょっ?!(ベー)」

うん、何度でもどーぞー(笑)


はぁースッキリ♪

Kちゃんは、まさに社会性はあるけど
”他の犬と遊ぶよりひとりでいる方が好き”
なタイプの子です。


だから、気に入った子や自分が興味を持った子には
自分からこんな風に近づくこともあるの~


Cくんととしおが何やってるのか気になった時も
ホラ、Kちゃんはトコトコ近づいています

Cくん「ボクたち、
特になにもしてないんだけどねー(笑)」


Cくん&としお「あ!ボスさん、その枝いいですねぇ!」

ボス「あげないよ。ゼッタイ!」


Cちゃん「チャコちゃん、すごーーい!それなに?」

チャコ「オシリ歩き」


Cくん「すごいすごい!オシリ見せて~~~!」

ボス「女の子によくそんなこと言えるな」


Kちゃんのオチリはバルーンカットで
カワイイでしょ?❤


Kちゃんとおんなじトリミングサロンに通う
Cくんは、ゴールデンの子犬みたいな感じ❤

ふたりを担当しているトリマーさんは
チャコもお世話になっている方で
としおを山で見つけて保護してくれた方なんでーす♪


よかったね~ としお♪


Cくん「ボクもよかったよ~~!」

うんうん、Cくんも飼い主さんのおうちの
子になれてよかったよね~


としお「ボスさーん、その枝ほしいです~」

ボス「ダメったらダメ!」

ナツ「またやってる・・・(汗)」


ボス・・・なんかカッコいいよ(笑)

でも・・・・・


としお「ゲットしたですぅ~~♪」

はやっ!!


ボス・・・もう取られちゃったの?

ボス「ゆずってあげたんだよ」

・・・ウソつけ(笑)


お料理番のお膝は犬密度が高いので・・・


Kちゃん「ココにきめた♪」

寄りかかっているんじゃーありません。
Kちゃんが隙間にハマっているだけです(笑)


としおを見張りにして
自分は日なたでくつろぐ方法覚えて
女帝”ナツ”

ナツ「ホラホラー、しっかり見張ってなさいよー」
としお「はいっ!!」


Kちゃんはお散歩の時も・・・


他の犬たちとは距離をおきたいの(笑)


「みんな、オスワリっ!!」


ハイっ!!!


「エヘヘ、やったね♪」


なんちゃって~~(^_^;)















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