2019年3月16日土曜日

愛犬の個性④

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。





前回ブログのつづきです。


【山下くんがわたしたちに教えてくれたこと】


ご紹介してきた山下くんのお話は人間の子供のお話でしたが、わたしたち犬の飼い主がここから学ぶべきことがたくさんあるように思っています。

そこで今日は、山下くんの激レアなエピソードからわたしなりに改めて感じたことをお話していくことにします。



●型にはまらない子


シリーズの初回でもお話したように、愛犬について”犬種ごとの性質や個性や体質”を把握しておくことは大切なことですし、役に立つことも多いでしょう。

でも、たくさんの子供たちを見てきた教育のプロ(先生方)が山下くんをどう扱っていいかと苦慮したのと同じように、全く型にはまらない子はワンちゃんたちの中にも必ずいるはずですね。

それどころか、犬種図鑑に載っている通りのワンちゃんというのは実際そうそういなくて、一部もしくは大半が当てはまるけれども、それ以外のことはまったく当てはまらない・・・といった子の方が多いのではないかと思っています。

わたしたち飼い主は、愛犬に関して何か困ったことや悩みがあって、その問題点を「なんとかしたい」と思った時に、犬種の特性を改めて調べたり、しつけのノウハウを読み漁ったり、トレーナーさんなどのしつけのプロに相談したりしますね。

けれども、1頭1頭の性格や個性は唯一無二のスペシャルなものだと考えると、愛犬の理想的な接し方やしつけの方法は、ワンちゃんの数だけあるってことになりますね。


ですから、世の中にあふれているたくさんの情報やトレーナーさんから言われたことは、


ものすごく参考になる情報


であると同時に


ウチの子には当てはまらないかもしれない情報


だということを、頭に入れておいた方がいいのではないかと思っています。



●「なんとかしたい」は誰のため?


そもそも、飼い主さんが愛犬に何ひとつ問題を感じていなければ


「なんとかしたい」


と思うことはありませんよね?


「ウチの子のココが困った。なんとかしたい!」


と思った時に、多くの飼い主さんは次のようなことを考えるのではないでしょうか?


◇こうなった理由や原因


・しつけ方を間違えたかしら?

・生育歴のせいかしら?

・犬種の特性が強く出たのかしら?

・体調から来る問題なのかしら?

・環境が変わったからかしら?


◇問題の解決方法


・本を読んだり・・・

・ネットサーフィンで情報をかき集めたり・・・

・プロのトレーナーさんに相談したり・・・

・近所の犬友さんや経験豊かな犬の飼い主さんに訊いてみたり・・・


そうして、あれこれ考えを巡らせたり情報のシャワーを浴びたりすることで、かなりその問題に対して熱量が高くなり、次のように考えるようになることはありませんか?


『1日も早くなんとかしたい!

よぅ~~~し!ワタシがこの手であの子のモンダイを絶対に何とかしてみせるっ!!』


それはそれでちっとも悪いことではありません。

でも、山下くんのお話からひとつ感じたことは、わたしたち飼い主は愛犬の問題にぶち当たった時に、もうひとつ考えるべきことがあるのではないか?ってことです。

それは


「なんとかしたい」のは一体なぜ?そして誰のためなのか?


ということです。

いわゆる”動機”と”目的”ですね。

これを考えておくことは、言ってみれば愛犬のモンダイに向き合う際の”ぶれない決意”となり、迷ったときの指針になってくれるような気がします。



●もしも・・・


これからお話することは、『山下くんに関わった先生方がそうだった』という意味ではありません。

想像しやすくするために単にたとえ話としてお話させていただくことですので、予めご了承ください。


たとえばもしも・・・

山下くんに接してきた担任の先生方が、「山下くんをなんとか喋らせたい」と思った時に、


・なぜ山下くんを喋らせなければならないのか?

・山下くんを喋らせるのは誰のためなのか?


ということを特に深く考えることもなく、ただただ喋らせること自体が目的となってしまっていたなら・・・

山下くんへの接し方や態度には一貫性がなくなり、山下くんには通じない可能性が高いように思いました。

まして、動機や目的がいつの間にか


『あの山下くんを喋らせた〇〇先生ってさっすがぁ~~!!』と言われたいが為


などという、まったくの私利私欲だった場合はなおさらだと思います。


こういう感情って、多くの場合は”プロ”と言われる人が陥りがちですが、プロでなくてもご家族がいらっしゃる方の場合にもあり得ます。


「〇〇ちゃんのこと・・・ワタシたちがいくらしつけてもまったくダメだったのに、パパがしつけたらあっという間に治っちゃったわ!!

パパすごぉ~~~~~い!!」


なんて言われたら嬉しいですよね?(^_^;)



●すべては本犬さんのため


わたしは、ワンちゃんの飼い主さんが自分の愛犬にするしつけは そのすべてが愛犬のためであるべきだと思っています。

つまり「愛犬のためにしていることだ」という目的意識を持ち続けていたいってことです。


それは、一見すると飼い主さんの都合のためのように見えること・・・例えば


『うるさくてたまらないから、ワンワン吠えない子になって欲しい』


というようなことであってもです。


「吠えない子になってほしいのは一体なぜ?誰のため?」


ということを、よ~く考えてみて欲しいのです。


表面的なことだけ考えると


・うるさくて家事が手に付かないから

・ご近所から苦情が来て困るから


というよーなことになるかもしれませんが、飼い主さんを困らせたり迷惑をかけてしまうワンちゃんの行動は、結果的にワンちゃん自身に跳ね返ってくる困ったモンダイだということです。

なぜなら、ワンワン吠えて飼い主さんを困らせてばかりいるワンちゃんは・・・


・吠えないでいるよりも、純粋に「カワイイ」と思ってもらえる機会が激減する

・大好きな飼い主さんに叱られたり、イヤな顔をされたりすることが増える

・最悪の場合「もうお手上げだ!このバカ犬!」などと飼育放棄されたり虐待されたりする可能性もある

・飼い主さんに万一のことがあったりした場合、新しい飼い主さんが見つかりにくくなり、生きる可能性を狭めることになる


という風に、結果的に自分自身が幸せとはいえない状況に陥ってしまうんですね・・・



こうしたことを念頭に置いて、


「このしつけはこの子のためにしていることなんだ!」


という信念を持って愛犬のしつけに取り組むことができれば、


感情にまかせて叱りつけてしまったり・・・

簡単にあきらめてしまったり・・・

「なんだか可哀想になってきた」なんておかしな同情に気持ちが揺らいだり・・・

しつけをすることについて、愛犬に対して申し訳無さや罪悪感を感じてしまったり・・・


ということはなくなるでしょう。

飼い主さんは、愛犬を守る責任ある立場として、


愛犬の幸せのお手伝いをする気持ち


で根気よく愛犬のしつけをしていってあげられるといいですね。




長くなりました。

このお話はあと1回だけつづきまーーーす!






<今日のPetHotel11!>

朝の海岸さんぽ♪


Cくん「ちょっと・・・Hちゃん?
ボクの股にお鼻を突っ込むのは
やめてくれないかなぁ(汗)」 


Cくん「どう?ボクが女の子にモテモテだってこと
わかってもらえた~?」


今にも雨が降り出しそうな空模様だったけど


雨に降られることなく・・・


無事にタップリお散歩できたよっ!!

Cくん「うん、みんないいウンチも出たしね~♪」

そそっ(笑)


おしゃれ番長のKちゃん、今回が初めてのお泊り


Kちゃん「ワタシ・・・
犬はあまり好きじゃないのよね」


Kちゃん「だから・・・
こっちにく~る~な~~~~~っ!!」

一同「ヒィっ・・・!」


Kちゃん「・・・ってことで、お庭番
ワタシのこと守ってね!」

ハイハイ(^_^;)


Kちゃん「やった♪」


午後の海岸さんぽ♪

緊張している子は初めてのお泊り時は
ウンチが出なくなちゃうことが多いんだけど・・・
Kちゃんはしっかりいいウンチをして・・・


威勢のいい「ケリケリ」も
披露してくれました(笑)

心配いらなそうだねぇ~(*^_^*)


お散歩の途中、突然としおが・・・


何かに取り憑かれたように・・・


お砂ホリホリを始めちゃいました。

一心不乱・・・(-_-;)


遊歩道はスタッフがキレイにお掃除しておきました~
(^_^;)


Cくん「ねえKちゃん、どう?もうだいぶ慣れた~?」

Kちゃん「アナタに関係ないでしょ?」


Cくん「女心って難しいなぁ~・・・(汗)」





















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