前回ブログのつづきです。
【山下少年を喋らせるのは誰?】
●先生たちとの攻防
幼稚園入園時から卒園までの3年間ずっと自宅以外では一切声を発することのなかった山下くんは、小学校に入っても”ダンマリ”を貫いていました。
小学校の先生たちは、なんとか山下くんを喋らせようと懸命に働きかけます。
これは勝手な想像ですが、大勢の子供たちを見てきた先生たちには、プロとしての意地と誇りにかけて、なんとか自分が
『あの山下くんを遂に喋らせた〇〇先生』
になろうと山下くんの攻略に必死だったのではないかと思います。
◇低学年時(女の先生)
低学年時に山下くんの担任になったのは、とても熱心な女の先生でした。
あの手この手で山下くんに働きかけても全く喋ろうとしないことに業を煮やした先生は、ある日、放課後の教室に山下くんを居残りさせ、
「喋るまで家には帰らせません」
という呪文を唱えました(←?)
ピーーーンチ!!
どーする?山下くん!!
まだほんの小学校低学年の山下くん・・・子供を扱うプロの呪文に遂に落ちてしまうのかー?!
ところが、山下少年は強硬策に出た先生を前にしてもまったく意思(ってゆーか意地?)を曲げることはありませんでした。
眼の前の強敵にとって最も効果的な方法で見事にその場を切り抜けます。
それは・・・涙です。
「さあさ!喋りなさい!それともずっとココにいるのかしら~?」
と迫っていた女の先生にとって、目の前で低学年男児が声も立てずにツツーーっと頬に涙を伝わせる姿ほど弱いものはないでしょう。
山下少年、カイシンのイチゲキ(笑)
◇中学年時(深読みする先生)
山下少年が小学校中学年時の担任は、心理学を学んでいたという先生でした。
この先生は、山下くんが喋らない理由をものすごく深読みして、ご自分なりの見解を前提として山下くんに熱心に語りかけてくれていたそうです。
先生によると
「山下くんは本当は喋りたいと思っている」
そうでしたが、当時の山下くんは喋らない学校生活がヒジョーに快適だったので、まったく喋りたいなんて思っていなかったそうです。
完全にすれ違ってますね・・・(^_^;)
きっと、わたしたちも犬に対してしょっちゅうこんな風にトンチンカンな解釈をしてお門違いの対応をしたりしているんだろーなぁ・・・って思います。
で、その先生とは交換日記を
最初のうちは真面目に書いていたものの、だんだん飽きてしまったので、自作の”連載小説”を書くようになったそうです。
山下少年の著書(連載小説=交換日記)に登場する主人公の名前は”トンガ・ウリウリ・フィフタ”
自分の名前を自己紹介で名乗るとみんなが笑うので、名乗っても笑われない場所を求めて旅に出る・・・というような内容だったそうです。
先生は、この連載小説について
「山下くんが喋らないことと関連した何か深い意味があって、それを伝えたがっているに違いない!」
と深読みし、印刷してクラスメイトに配ったりしていたそう。
山下さんは、そのことを振り返って
「認められたようで嬉しかった」
と語っていました。
ですが、連載小説の中身に特に深い意味はなかったそうです(笑)
先生と山下くんの見事なまでのすれ違いっぷりに思わず笑っちゃいつつ、複雑な気持ちになりますねぇ。
もうこうなってくると、先生の方がお気の毒・・・(^_^;)
そりゃ、そう思うでしょーよ!!
深読みもしたくなるでしょーよ!!
って思いますもん(笑)
けれども、徒労に終わったかに見えるこの”深読み先生”(←勝手に名付けるな)の試みは、まったく無駄ということではなかったようです。
山下少年は大人になった後、編集社で働いたり本を出版したりし、現在は”ホホホ座(元ガケ書房)”という書店を経営されています。
きっと”深読み先生”との交換日記に書いた連載小説が認められたような嬉しさが、彼の将来に大きく影響しているのかもしれません。
そうじゃないとしてもそうだと言ってあげて~~~山下くんっ!!(笑)
◇遂に声が聴けた!!
高学年になって山下くんの担任になった先生は、初めて山下くんの声を聴くことに成功するという偉業を成し遂げました!
5年生の時の授業参観で、先生は親御さんの前でひとりずつ作文を読み上げるというカリキュラムを考えたのです。
ただし、みんなの前で山下くんに「読みなさい」と言っても無駄だと十分解っていた先生は、
「家で作文を朗読し、カセットテープに録音してきたものを授業で流すように」
ということにしてくれたそうです。
絶対に喋りたくない山下くんと、本来はそんな特例を認めるはずがない先生が、お互いに少しずつ譲歩する形にしたというワケですね!
一方的に「喋れ喋れ」というのと違って、この方法ならフェアだし、山下くんとしても
「生声で喋るわけじゃないからセーフ」
と思ったそうです。(独自のオキテ的に)
言われたとおりに家で作文を朗読し、その録音カセットを授業参観で流したとき、教室にいた全員が山下くんの声をシンと静まり返って聴き・・・
朗読が終わった時、教室は大きな歓声に包まれたということです。
「山下くんって・・・
こんな声してたのかぁ~~~!!」
ってゆー瞬間ですね(笑)
●山下くんはどう思っていたか?
ちなみに、小学校時代に歴代3人の担任教師たちが、山下くんを必死で喋らせようとしていたことについて、当の山下くんはどんな風に思っていたのでしょう?
迷惑だったりイヤだったりしたかと思ったら・・・意外なことに
「ありがたいと思っていた」
そうです(笑)
たとえ、的外れなアプローチであったとしても、きっと山下くんには自分のことを考えて一生懸命接してくれる先生たちの愛情がシッカリと伝わっていたのかもしれませんね。
この点は、愛犬の気持ちをだいぶ勘違いしてしまいがちなわたしたち飼い主にとっては朗報ですね~♪
でも・・・司会の若林(オードリー)も番組内で言っていましたが
「じゃ、喋りなさいよっ!!」
ってツッコミたくはなっちゃいますね(笑)
●喋るようになった理由
さて、このように徹底して小学校時代は人前で声を発しなかった山下少年。
一体誰が彼を喋らせることに成功したのでしょうか?
それは、山下くん自身が決めたことだったんです。
地元の中学はヤンキーばかりだったことから、山下くんは他の中学を受験をすることにしました。
そこで待ち受けていたのがグループ面接。
山下くんの独自ルールによると、そこに知り合いがいなければフツーに喋ってOKだったそうです。
ところが、誰も知り合いはいないだろうと思っていた山下くんの予想に反して、そこには小学校の同級生の姿がありました!!
このまま友達の前でフツーに面接を受けるのか、それとも喋らずに通すのか・・・
究極の選択でしたが、山下くんはなんと・・・
喋らない方を選びました~~~~(←なにぃ~~?!)
当然、面談で一言も発しなかった山下くんは中学受験に落ち、地元の中学に行くことになりました。
そして・・・
「地元の中学で黙り続けていると、ヤンキーたちに絡まれて面倒なことになる」
そう自衛的本能から判断した山下くんは、小学校卒業を期にフツーに喋ることに決めたんだそーです。
どーせ中学で喋るなら、面談で喋っても良さそうだったんでないかーい?
・・・って思っちゃいますけれど、山下くん的にはそれはきっと違ったんでしょうねぇ~~(笑)
ちなみに・・・一番最初に喋ったのは小学校の卒業式の日。
卒業証書授与で自分の名前を呼ばれたら声を出して返事をしようと決めていた山下くんは、
「はい」
と初めて声を出したそうですが、その声があまりに小さすぎたため周囲の誰にも気付いてもらえなかったそうです・・・(笑)
山下くんは、後にこの経験を「やましたくんはしゃべらない」という本に著しています。
この書籍に関するインタビューに応えて山下賢二さんが語った次の言葉は、とても印象的でした。
『どうか子どもたちの心を無理にこじ開けないでほしい。
僕自身そうでしたが、自分で判断して、自分自身で心の鍵を開けたいと思っているんじゃないかと思う。
状況はひとりひとり異なるとは思うが、近くにいる人が見守りながら、心の開け方をそっと提示するなど、その子の特性にあった方法を導いていってほしい。』
長くなってしまいました。
次回につづきまーーす!
<今日のPetHotel11!>
Cくんがお泊りに来てくれたよ!
Cくん「よろしくおねがいしまーす♪」
そして・・・
Hちゃんもお泊りに来てくれたよ♪
としお「Hさん、どこ行くですか~?」
Hちゃん「お部屋に入るのー!」
としお「え・・・でもHさん・・・?」
Cくん&としお「ドア閉まってるよ~~(汗)」
Hちゃん「あ・・・(ドンッ・・・)」
ボス ナツ チャコは日なたでマッタリ♪
ナツ「ちょっと見回り行ってくる!」
ボス&チャコ「行ってら~~~」
お庭遊び♪
CくんはHちゃんと遊びたいけど・・・
Hちゃんの遊び方が思いのほか激しくて
ちょっと引いちゃいました(^_^;)
ワンプロ友達のHちゃんととしお
チャコ「あ・・・また始まるわよ~」
始まった!!「ファイッ!!」
いつものようにワンプロしていると・・・
おどろいたCくんがスットンできて・・・
Cくん(ハラハラ・・・)
Cくん(ドキドキ・・・)
Cくん「ちょっとぉ~・・・
ケンカはやめてよ~~」
Cくん「Hちゃん・・・美人が台無し・・・」
Cくん「ねえったら~!!」
心配でたまらないCくん(笑)
「わわわっ・・・!」
「どーしよ~~~・・・」
「ねえちょっと!」
「・・・・・・(汗)」
Cくん「ちょっとちょっと!
どうして止めないの~~~?」
Cくん「まったく・・・ボクが
こんなに心配してるのに~」
Hちゃん&としお「遊んでるだけなのっ!」
Cくん「う・・・わかりました」
午後の海岸さんぽ
残念ながらワカメは落ちてなかったねぇ~・・・
でも、としおはイイ感じの枝をゲット♪
帰ってくるとお昼寝タイム・・・
としおには、チャコとナツ
ふたりもお母さんがいていいねぇ~
もうどっちが甘えてるのか
よくわかんなくなってるけど・・・
(*^_^*)
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