前回ブログのつづきです。
【社会化の準備】
●可能性がある限り
社会化への道のりが遠そうなBさんタイプのワンちゃんが、他のワンちゃんと一緒にリラックスして過ごせるようになるのでしょうか?
残念ながら、わたしにはハッキリと「なれる」とも「なれない」とも申し上げることはできません。
その子の年齢や性格、社会性がない原因や社会性のレベルによっても違うでしょう。
また、社会性が身に着くとして、どのくらいの時間がかかるかもワンちゃんによって異なるので一概には言えません。
でも、諦めてしまってはそこでおしまいですから、可能性が少しでもあるならチャレンジしてみてはいかがでしょーか?
なぜなら、社会性があるワンちゃんの方が社会性がないワンちゃんよりも安心して幸せな犬生が送れると思うからです。
Bさんタイプのワンちゃんは、ただ他の犬たちと過ごす機会を多く与えて慣らしてあげるだけで社会性が身に着くことは、ほぼ望めません。
無理をさせれば、かえって他のワンちゃんへの恐怖心が余計に強くなって逆効果になる可能性もあります。
ですからわたしたち人間が、注意深く様子を見ながら手助けをしてあげる必要があります。
では、具体的にどのような手助けをしてあげればいいでしょうか?
実際にPetHotel11!にお泊りしたワンちゃんの事例を元に考えていきたいと思います。
●Pくんの場合
Pくんが最初にやってきた時の印象は、とにかく落ち着きがないということでした。
元保護犬だったので、シェルターなどで他の犬と同じ空間にいた経験はあったはずですが、見たところ社会性はほとんどありませんでした。
シェルターで他の犬たちと過ごす中で、何かしら怖い経験やイヤな経験をしたのかもしれませんね・・・
◇行動パターン
とにかくPくんは、他のワンちゃんたちと一緒のお部屋にいる間中、片時もジっとしていることはありませんでした。
飛び付き(わたしたちにすがるように)、要求吠え(救いを求めて)、ピョンピョン(高いところを目指して)という行動を延々繰り返し、その間ずっとヒィヒィと喉から甲高い音を鳴らしていました。
なにしろどーしても高いところに登りたいらしく、後ろ脚2本でピョンピョンしながら登れる場所を探して壁伝いに移動していましたが、あいにくPくんはとても太っていたので実際にゴミ箱の上などに登ることはできませんでした(笑)
ピョンピョンしながら他のワンちゃんを踏んづけたり、お水の器をひっくり返したりしても意に介さず、ずーーーっと上ばかりを見つめ続けていました。
◇他のワンちゃんへの態度
Pくんは、他のワンちゃんに対して攻撃性はありませんでした。
その代わり、突然他のワンちゃんにマウンティング(背中に乗っかる仕草)しようとするくせに、他のワンちゃんの方から近寄って来られるとヒィヒィ言って逃げたりという、脈絡もなく空気がまったく読めない行動をしていました。
他のワンちゃんからしたら
「なんだよアイツ・・・挨拶もしないし近寄らせもしないくせに図々しく乗っかってきてさっ!!
とんでもない”KY”だなぁ~」
という感じだったのではないかと思います。
きっと、Pくんのその行動に明確な理由はなくて、単にPくんはパニクっていたのではないかと思っています。
見知らぬワンちゃんの中で、不安と恐怖でいっぱい・・・
襲われたりしたらどうしよう?!
なんとか優位な高いところに避難していたいけれど、どこにも上れないし・・・
そこで、先手を打って他の犬に自分の力を誇示しておくために突然マウンティングをしてみたりするものの、こっちを向かれたり怒られたりしたら恐怖で逃げ出してしまう・・・
そんな感じに見えました。
やがて、他の犬たちはPくんを放っておくことに決めたようで、自分たちからPくんに近寄っていくことはなくなり・・・Pくんに踏んづけられたり乗っかられたりすると
「やめてっ!!」
って怒るという行動パターンに落ち着きました。
●不安や恐怖を増大させているもの
前回ブログの例えばなしに登場したAさんタイプのワンちゃんは、環境に慣れれば自然と他の犬たちに馴染むことが多いのでしたね?
ところが、Pくんのようなワンちゃんの場合、このような状態を放置していても勝手に群に馴染むということは望めません。
まずPくんがひどい興奮状態にあるため、それが他の犬たちに伝播して全体に興奮気味の空気になってしまいます。
そのような空気の中では、Pくん周辺に限らず犬たちの気が立っているので不必要なもめごとが起きやすいんです。
そんなことになれば、Pくんの緊張や不安がほぐれるどころか益々犬ギライになってしまうかもしれませんよね?
もうひとつの理由は、Pくんが冷静に他の犬たちを観察することができないということです。
Aさんタイプのワンちゃんが時間が経つと自然に他のワンちゃんに馴染むことができるのは、お部屋の隅でジっと他のワンちゃんの様子を観察するうちに、自分の身には何も危険なことが起きていないことに気づけるからなんです。
お化け屋敷で、最初っから最後までヒーヒーキャーキャー言っている女の子を想像してみてください。
まだ何も起きる前から
「怖いことが起きる起きる起きる起きるぅ~~~~~!!」
とパニック状態になっているので、隣の人が「あ・・・」なんて言っただけで飛び上がって
「んぎゃぁああああああああーーーーっ!!」
ってなっちゃうあの感じです(笑)
そういう人は、自分で自分の恐怖心をどんどん増幅させてしまっているんですね・・・
そんな人に、なんて言葉をかけますか?
わたしならこう言ってあげます。
「まずは落ち着け~~~~」
そう・・・Pくんにまず必要だったのは落ち着くことなんです。
落ち着いて自分と他のワンちゃんたちのことを客観視できるようになれば、周りの犬たちの性格を把握することができ、ここが安全であることも理解でき、自分がここでどのように振舞えばいいかもわかってくるはずなんです。
●落ち着くクセをつける
そこでわたしたちは、Pくんに落ち着くクセをつけてあげることに重点を置いて接しました。
まず、Pくんが不規則な行動をしたり高いところを目指してピョンピョンしても他の犬に迷惑がかからないように他の犬とエリアを区切りました。
それによって、他の犬たちに平穏が訪れました(笑)
また、Pくんも物理的に安全が確保された状態(避難場所やシェルターを得た状態)になることで、落ち着きやすい環境を手に入れました。
お泊り中は、お散歩での引っ張り、無駄吠え、飛び付きをやめさせて、Pくんが落ち着いて静かにしていられたらたっぷりほめてあげるようにしました。
ドアの出入りやゴハンの前には必ず長めに「マテ」をして興奮を鎮めるクセを体で覚えてもらいました。
そんな風にしてPくんは、少しずつ落ち着きのあるワンちゃんになっていきました。
落ち着きが出ると、Pくん自身が
「落ち着いている方が不安や恐怖心が和らぐんだなぁ・・・」
ってことを実感してくれたように思います。(←これがとってもダイジダイジ!)
そこで、わたしたちは様子を見ながらエリアを区切らずにPくんが他のワンちゃんと同じ空間で過ごす時間を徐々に増やしていきました。
さて・・・Pくんは何度かPetHotel11!にお泊りに来てくれていましたが、そうそう簡単に社会性を身に着けたといえる状態にはなってくれませんでした。
1度お泊りして帰る頃にいい感じになっていても、おうちに帰って次回やってくると、また落ち着きのない以前のPくんに戻ってしまっていることもありました。
けれども、そんな時でも実際にはPくんはちゃーんと成長しつづけていたんです。
長くなるのでつづきはまた次回にさせてください(^▽^)/
<今日のPetHotel11!>
朝の海岸さんぽ♪
Rちゃん、美人さんだねぇ~(^▽^)
Rちゃん「としおくん、なにしてるの?」
としお「ステキな貝殻見つけたです~♪」
早くごはん!
早く早く早くごはん!!
はいはい、今準備してるから・・・(-_-;)
としお「はぁ~・・・切り株ガジガジ
キモチイイです~♪」
としお「だれにもあげたくないですぅ~」
としお「ん?」
としお「誰か来たですよ♪」
やってきたのはKちゃん&Mちゃん
まずは、ふたり仲良く安全確認だね♪
としお「いらっしゃいませー!
仲良くしてくださ~~い♪」
Mちゃん「うん、ヨロシクね~!」
チャコはシーズー×ヨーキーMIX
Kちゃんはシーズー×チワワMIX
Mちゃんはシーズー
シーズー繋がりでやっぱり似てる~(笑)
今日はトライアルなの。
よろしくね~(⌒∇⌒)
Mちゃんはとっても元気!
好きなだけ走り回っていいよ~!
Rちゃんも負けずに走る走る!
はい、ちょっとウチの首輪をつけさせてね~
Mちゃん「フガフガ・・・」
としお「あ!また誰か来たです♪」
「なぁ~んだ、お庭番か・・・」
と思ったら、お庭番と一緒に・・・
犬見知りが激しいCくんが来てくれたよ~!
としお「わーい、仲良くしてくださーい♪」
Cくん「わ!キミ誰?!」
Cくん「ボスくんは怖くないや~♪」
ボス「チェッなんだよぅ~
ボクだって強いんだぞ~~~~」
Cくん「そうだっけ?」
(ボスがヘタレだってこと バレてる・・・笑)
Cくん「わ・・・知らない子がまたいた・・・」
Mちゃん「知らない子ってワタシのこと?」
Cくん「く・・・来るな~~~!」
としお「そんなこと言わないで
遊んでくださーーーい!」
Cくん「来るなったら来るなっ!(ガルル)」
としお「すごく怖い顔ですよ~~」
Cくん「だからこっちに来るな~~~!」
Cくん「あっちへ行けーーっ!!」
としお「うわあ、怖いですぅ~~」
Cくん・・・それ以上後ろには下がれないよ
(;^ω^)
Cくん「わ・・・寄ってくる子が増えたよぅ~」
Mちゃんに続いてKちゃんも・・・
「コンニチハ~!ヨロシクね♪」
Cくん「勘弁して~~~!」
Mちゃん「あそびましょ♪」
Cくん「いや・・・ボクのことは放っておいて」
Cくん「頼むからあっちへ行ってくれーーーー!」
Cくん「ギブです!」
うんうん、Cくん よく頑張ったね。
一足先にお部屋に戻って
少し休憩しよっか(⌒∇⌒)
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