前回のブログに続き、ワンちゃんの飼い主さんが非常用持ち出し袋に入れるモノについて考えていきたいと思います。
※多くの飼い主さんに共有いただきたいのでシェアは大歓迎です。
特に許可をお求めいただく必要はありません(^▽^)/
【Pet Hotel 11!ではコレ入れました!】
●布製ガムテープと油性ペン
環境省が発行している「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン(一般飼主編)」にも装備品の例としてガムテープが書かれています。
過去の災害の教訓から、ガムテープが色々なことに役立つことがわかっています。
例えば・・・
こんな風にオモチャにしたり・・・
”なつ”先生の表情に注目(^-^; |
ガムテをモーレツに気に入ってしまったチャコ |
・傷口に清潔な布を当ててガムテープで巻くことで止血ができる。
・骨折箇所に添え木をしてガムテープで固定できる。
・油性ペンで安否情報や伝達事項をメモしてどこにでも貼っておける。
・破れてしまった衣服や装備の補修に役立つ(ケージの補修にも!)
・ペットの場合は避難所で抜け毛を処理して周囲の迷惑を軽減するのにも役立ちます。
↓コチラの警視庁警備部災害対策課のTwitterには、かさばるガムテープの芯を抜いてコンパクトにする方法が載っています。
それ以外にも、こちらのTwitterは実際にご担当者が試してみた災害時に役立ちそうな情報が満載ですので、ぜひ一度チェックしてみてください(^▽^)
災害時に工夫次第で役立つ布ガムテープ。添え木を患部に固定したり、連絡メモとして壁に貼ったり重宝しますが、かさばることが難点。そこで、芯の部分を柔らかくなるまで押し潰して取り除き、平らにして輪ゴムで束ねると、非常用持出袋の隙間でも入れることができます。追加をお薦めします。 pic.twitter.com/g6rzbc5909— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) 2017年7月18日
●尿取りパッド
ワンちゃん用のペットシーツを入れる方は多いかと思いますが、ペットシーツの難点は・・・
・失敗が多い
・まだスペースが空いているのに汚れちゃったシーツにはしない子が多い(-_-;)
慣れない場所はワンちゃんにとってテリトリー外ですから、お散歩時と同様に考えてシーツを無視して排泄しちゃう場合もあります。
過去の災害時、避難所でペットに関する苦情で最も多かったのが排泄に関する苦情だったそうです。
わたしたちは、ペットシーツは1~2枚と最小限にして代わりにオムツを多めに入れました。
ペット用のオムツも男の子用、女の子用とサイズ展開も豊富に揃っていまので、スペースに余裕があるならそれを多めに入れておいてもいいでしょう。
Pet Hotel 11!で採用したのは
人間用の尿取りパッド
です!
尿取りパッドといっても、”チョビ漏れ用”ではありません。
介護用品売り場に行くと尿取りパッドは実にバリエーションが豊富で、中には大人のお小水1回分を約150CCとして6回分まで吸収する能力があるものまであるんです!!
メリットとしては
・吸収力がハンパない!(ワンちゃんのチッチの量なら取り換え回数がかなり少なくて済みますし、大型犬でも安心♪)
・消臭力がバツグンで周囲に迷惑をかけにくい!
・人間用なので肌あたりが優しく、表面への液戻りも少ない
・総合的にペット用よりもコスパがいい
・イザって時には人間も使っちゃえ~!
という点です。
Pet Hotel 11!では、ふだんのお預かり時にも、マーキング癖のある男の子でオムツを忘れた子には人間用を使用しています(^▽^)
オムツを固定するのには、キルティングとマジックテープで作ったマナーバンドを使っていますが(↓こ~んな感じ)
モデルは内緒♪ キルティングにパイピングテープとマジックテープ を縫い付けて作ったマナーバンド |
災害時にはマナーバンドがなくてもガムテープさえあれば男の子に限らず女の子でも人間用尿取りパッドを固定してワンちゃんに使用することが可能です。
男の子ならこんな感じ↓
モデルはボス 不服そうな顔してますねぇ~(笑) |
女の子の場合はシッポの位置に穴を空けてこんな感じ↓
モデルは”なつ” シッポの部分には穴を空けてあります。 やっぱり不服そうな顔だこと(汗) |
ペットシーツは「ココがトイレだよ~」って目印代わりにするだけ。
オムツがあればシートは汚れないので1~2枚あれば十分なんですね。
●臭わないポリ袋
Pet Hotel 11!では、ふだんお散歩の時にワンズのウンチを入れるのに、小さいサイズの臭わないウンチ袋を使用しています。
まさにコレ↓
ちょっと緩めで破壊的な臭いを放つヤツでも、コレに入れて密封すれば臭いませんからとっても重宝しています♪
避難所では、ペットシーツやオムツ、ウンチなどを入れておくために大きめの物を準備しておくといいでしょう。
過去の災害時にも排泄物の匂いに関する苦情は多かったそうです(特に夏場はツライよね~)
周囲のひとたちに
「チッ!」
なんて言われず快適に過ごすためにも必要なモノだと考えています。
●ヒバ水とブラシ
これはもう、わたしたちにとっては絶対に欠かせないアイテムです!
以前、「夏の【あいつら問題】と【耳蒸れ問題】」という記事でも大絶賛した”ヒバ水”です。
◆ヒバ水の作り方
①ヒバ油を購入
②100均の500mlスプレーボトルに水道水を入れる(水道水で全然大丈夫)
③ヒバ油を10滴ほど入れて【ヒバ水】を作っておく
※使用前によく振ってね~!
◆ヒバ油が災害時に役立つ理由
・ヒバ油には、蚊、ゴキブリ、ダニなどの害虫を寄せ付けない虫よけ効果があるので、蚊やダニを媒介したワンちゃんの感染症を予防する
・ヒノチオールの作用で雑菌、カビの増殖を抑える効果があるので、ワンちゃんの皮膚炎や夏場の耳蒸れ、外傷の化膿などを予防できる(食品の防腐剤としても認められている成分だから安心♪)
・雑菌の増殖を抑えるので、当然ワンちゃんの体臭も抑えられ、周囲の人への迷惑を最小限にできる。
・人間も手指を清潔にしたり、お風呂に入れない時もシュッして拭き取るだけでサッパリ♪
被災地は粉塵もひどい場合が多く、衛生面の心配がつき物です。
ワンちゃんの被毛が汚れたままにしておくと、皮膚炎になってしまう恐れもあります。
最低でもブラッシングで被毛の絡みを取って通気をよくしてあげることが必要ですが、その際にヒバ油をシュッとすればシャンプーが不要なくらい雑菌も臭いも気になりません!
わたしは決してヒバ油業界の回し者ではありません(念のため)
ただ、近いうちにまた別の記事として書かせていただきますが、本当にヒバ油のお陰で助けられているんです。
ですから災害時にワンコ連れで避難する際の持ち物としてスプレーボトルに入れたヒバ水はわたしたちにとっては必需品なんです。
※ヒバ油の抗菌効果のおかげで、ヒバ水は半年間くらい放置しておいてもまったく腐っていなかったことをわたし自身が現認済みです(^▽^)
【Pet Hotel 11!で”戦力外通告”したモノ】
逆に、環境省の持ち物に記載してあるもので、わたしたちが「要らんな」としたのはオモチャです。
理由は・・・普段から必須だとは考えていないため(笑)
避難所での気晴らしとしては、飼い主さん自身が遊んであげればワンちゃんにとってそれに勝るものはないでしょう。
ただ、ワンちゃんによっては特定のオモチャが心の安定をはかるのに必須な子もいますので、そういう場合は持って行ってあげた方がいいかもしれません。
【Pet Hotel 11!で候補として悩んでいるもの】
今のところ入れてはいませんが、入れてもいいかもね・・・って思っているモノがあります。
それは”ソフト口輪”
普段はおりこうさんな子でも、慣れない場所でストレスに晒されてワンワンうるさく吠えてしまったり、ふいに近づいてくるお子さんを咬んでしまったりという可能性がゼロとはいえません。
そういう万が一の時のために、かさばるものではないので非常用持ち出し袋に入れておいてもいいかもしれないな・・・と思い検討中です。
さて、ワンちゃん連れで避難する際の非常用持ち出し袋の中身についてお話してきましたが、何度も申し上げるように、この内容は定期的に見直して、その都度内容を精査して初めて意味を成します。
技術の進歩によって、もっと便利なグッズが登場したりもしますしね~!
季節の衣替えと同時にぜひ年に2回、見直しましょう。
見直すぞーー!
宣言したんだから絶対にやるんだぞー!!(←自分に叫んでいる)
次回は、「【災害時】ワンちゃんと避難しよう!」シリーズの最終回。
避難所でワンちゃんと快適に過ごすために、わたしが最も大切だと考えていることをお話したいと思いまーす!
<今日のPet Hotel 11!>
ハナちゃんが来たよ~! 「ワーイ、ハナちゃんだー♪」熱烈歓迎 |
ハナちゃんなのっ!! |
ハナちゃんなのったらなのっ!! ハイハイわかったわかった(^-^; |
なんか、見てるととっても不安定な気持ちに なる写真が撮れちゃったわぁ・・・(;^_^A |