前回のブログに引き続き、個人の愛犬家宅にワンちゃんを預けるマッチングシステムについてお話していきます。
一番飼い主さんが気になるのは、安心して預けられるのか?ってことだと思います。
【大事な家族を預けて本当に大丈夫なの?】
●24h人間が在中していることの重要性
ペットホテルという職業は、命をお預かりするお仕事です。
その中でわたしたちが心掛けていることはたくさんたくさんあります。
Pet Hotel 11!では、コンセプトとして
『出来る限りワンちゃんがストレスなく過ごせるように』
ということを掲げていますが、その大前提として一番重要なことは
『無事に飼い主さんの元へお返しする』
ということです。
昔、遠足の最後に先生に言われましたね。
「おうちに帰るまでが遠足です」
って(ちょっと違うかー)
でも、これが何よりもたいせつなことなんです!
どんなに愛情いっぱいにワンちゃんと接してあげることができても、
どんなに感じのいい気さくなスタッフがいて、ワンちゃんが懐いていても、
どんなに施設やおうちが綺麗で雰囲気がよくても・・・
お預かりしたワンちゃんを無事に飼い主さんにお返しできなくては、何の意味もないですね。
ペットホテルのお仕事は、ごはんと排泄のお世話だけでは決してありません。
安全面への配慮や対策がしっかりしているかは、ワンちゃんたちの命に関わる大問題なんです。
その点、閉店後はスタッフが居なくなってしまう・・・ということのない、自宅でのお預かりは、なんといっても
ワンちゃんのそばにいつも誰か人間がいてくれる
という意味においては、大きな安心材料となるでしょう。
●昨夜のこと
ちょうど昨日は、関東地方も積雪するほどの雪が降りました。
雪国の人から見ると笑っちゃうような降雪量でも、雪を想定した仕様になっていない地域のインフラは大ダメージ。
ここ、三浦海岸でも夕方から何度か停電になっては復旧を繰り返し、夜になると長い停電になってしまいました。
ワンちゃんたちが寝るお部屋は冷暖房で常に適温を保っていますが、停電になってしまうとエアコンはただの四角い突起物でしかありません!
昨夜は一段と冷えが厳しかったので、すぐにお部屋の気温は下がってしまいます。
わたしたちは、災害に備えて石油ストーブと灯油を常備していますから、すぐにワンちゃんのお部屋にストーブを運んで対応することができましたが・・・
もし、昨日のような大雪の日に、スタッフがみんな帰宅してしまって誰もいなかったら・・・
停電は地域によりますので、もしかするとスタッフの自宅は電気が点いていて、ワンちゃんのいるお店の停電に気づくことができないかもしれません。
もし気づいて慌ててワンちゃんのいるお店に向かったとしても、無事に到着できるかどうかも怪しいものです。
ニュースによると、昨日は都内だけでも雪による事故が400件以上もあったそうですヨ!
身体の小さなワンちゃんは、アっという間に冷え切って体調を崩してしまうかもしれませんね。
「遠隔カメラで様子を見ていますから、何かあればすぐに駆け付けます」
って言ったって、ワンちゃんの元に到着するまでにはそれなりの時間がかかってしまうでしょう。
Pet Hotel 11!では、自宅でワンちゃんたちをお預かりしています。
自宅で営業することは、プライバシーがなかったりご近所への迷惑(鳴き声など)に神経を使うなど不便なこともあるのは確かです。
でも、なんといってもいつ起きるかわからない災害やトラブルの際に、迅速にワンちゃんを守る行動を取れるので、この形は絶対に譲れませんでした。
ですから、愛犬家の個人がご自宅でワンちゃんを預かるというこのマッチングシステムの一番の安心ポイントは、
人間が24hワンちゃんと一緒にいてくれる
という点だと思うのです。
●失うモノの大きさ
前回のブログでもお話しましたが、営利目的で(お金を頂いて)動物の
販売 (ペットショップなどの小売り業者や卸売り業者)
保管 (ペットホテルやトリミングサロンはコレです)
貸出し(撮影用のペット派遣や、繁殖用の貸出し)
訓練 (トレーナーや出張訓練士)
展示 (動物園、水族館、サーカス、アニマルセラピーなど)
競りあっせん(動物オークション)
譲受飼養(老犬ホームなど)
を行う場合、第一種動物取扱業の登録が必須です。
代理販売やペットシッター、出張訓練などのように、動物または飼養施設がない場合も規制の対象になっています。
動物取扱責任者とは第一種動物取扱業に専属で常勤勤務している責任者です。
命を預かる業務を適正に営むために必要な知識や技術に関し、一定の資格要件を満たしている人で、年に1回必ず講習会を受講し、関連法案や最新のペット事情などについてお勉強することも義務付けられています。
悪質な業者には、登録の取り消しや業務停止命令が行われ、当然資格を失えば商売はできなくなります。
このような厳しい規定や制約がもうけられているのは、「命を預かる職業者としての責任」が決して軽んじられるようなことがあってはならないからです。
もちろん、環境省に資格をはく奪されなくても、利用者から悪い噂が立てば、たちまち商売は立ち行かなくなってしまうでしょう。
そういう意味では、動物を取り扱う商売を生業(なりわい)として生計を立てている人には、そうそういい加減なことはできないだろうという安心感がありますね。
もしも、マッチングシステムに登録しているホストの中に、ワンちゃんを預かることを「ちょっとしたお小遣い稼ぎ」程度に考えている人がいるとしたら、その覚悟の違いと失うものの大きさの違いは、愛犬を預ける人にとっては不安材料になるかもしれません。
・・・とはいえ、業者の中にも、せっかく動物取扱責任者講習などで学んだことが生かされていないような、プロ意識に欠ける業者がいるのも残念ながら事実ですし、逆に、無資格の個人の方でも、犬に対する知識や責任感が豊かな人だっているでしょう。
そこで、次回は実際にマッチングシステムを利用して個人の愛犬家さん宅にワンちゃんをお預けする際に、気を付けてチェックしておいた方がいいことについてお話していきたいと思います。
<今日のPet Hotel 11!>
雪の三浦海岸「ヒュ~ルリ~~♪」 朝さんぽ♪「カモメさん、おはよー!」 |
海を見ながら雪の上にウンチ サイコーー♪ |
チャコ、寒いでしょ?早めに帰る? チャコ「やだっ!!」 |
なつ、寒くない?もう帰りたい? なつ「は?!なんで?!」 |
ちゃこ・なつ「チョーー楽しいじゃん♪ 帰るわけないわよっ」 |
そらちゃん「まだまだお外で遊びたいですっ!」 はいはい(^-^; |
お散歩に引き続き、お庭で雪遊び♪ |
ヤッホーーーイ! |
チワワは寒いの苦手なはずなんだけどねぇ(笑) チワックスだからか? |
やっぱりワンコは雪が大好き みんなテンションMAXで遊びました(^▽^) |
昨夜のお庭 ワクワクしながら眺めていました! |
停電で石油ストーブが大活躍! ただし、目が離せないし換気もしなくっちゃね グッスリのワンコたちを起こさないように お部屋の外からそーっと撮影 (^-^; |
<↓おまけ↓>
昨日、レインコートがイヤすぎて死んだフリをしていたボス
「結局どうしたの?」というご質問にお応えして続編動画です。