今日は、わたしたちが大すきなビーグル犬 MARUのお話を聞いて下さい。
【MARUのこと】
●ビーグルへの想い
以前、「リンダの思い出」という記事にも書きましたが、わたしはかつてビーグルを飼っていました。
お料理番もまた、まだわたしと知り合う前にビーグルを飼っていました。
どちらのビーグルも今は虹の橋で幸せに暮らしています。
わたしたちは2人とも犬好きで、とりわけビーグル好きという共通点があったというわけです。
お料理番なんて、ビーグルの写真や絵のついているものや、ビーグルの置物をコレクションしているくらいのビーグルフリークなんですヨ!(笑)
ですから、「いつかはビーグルの保護犬がいたら引き取って一緒に育てよう」と話していました。
けれどもウチはペットホテル。
お預かりしたワンちゃんには丁寧に接していきたいので、自分たちの犬の世話ばかりに手を取られてお預かりするワンちゃんのお世話がおろそかになるようなことがあってはなりません。
ウチには、ほぼ飼い犬化している 超長期お預かり犬”ボス”&”なつ”もいます。
飼い主の年齢や体調を考えると”ボス”と”なつ”が母の家に帰ることはおそらくないでしょう・・・
更に、昨年10月の末には、多頭飼育崩壊で保護された元繁殖犬”チャコ”を急遽引き取ることになりました。
「もしかすると、もうビーグルを飼うことはできないかもしれないね・・・」
そんな風に話しています。
●MARUんちのオバチャン
そんな、ビーグルLOVE のわたしたちが、2年前にここ三浦海岸に越してきたとき、すぐ近所にビーグルを飼っているお宅がある!!
ということで、ものすごくテンションがあがりました。
それがMARUです。
MARUのおうちは農家さんで、MARUのお散歩はオバチャンと娘さんが曜日ごとに担当を決めて分担しています。
オバチャン(わたしたちはいつもこう呼んでいるので・・・汗)は若くしてご主人を亡くし、朝早くから暗くなるまで軽トラに乗って畑に行っては、せっせと畑仕事をしています。
よく、わたしたちがワンちゃんを連れてお散歩していると、プップーッ!!と豪快にクラクションを鳴らして、大声で「な~~~つ~~~~~ぅ!!」と”なつ”の名前を呼びながら軽トラを横付けし、わざわざ降りてきては、大のお気に入り”なつ”を抱っこしてくれるんです。
ですから、畑仕事をしているオバチャンを畑の向こうの方に見つけると、”なつ”ははしゃいで、農道を無視して畑を横切ってオバチャンのところに行こうとします(^-^;
そんな、犬好きで優しいオバチャンですが、照れ屋さんというか素直じゃないというか・・・(笑)とにかく口が悪くて、あまり懐かない”ボス”なんか、
「オイ!ボス!なんだオマエ!!こっちこいっ!!・・・可愛くねえねぁ~オマエは!」
なんて言われちゃうんですけど、その目はとっても優しいから、ボスもオバチャンを見つけると走っていきます。
(走って行って、そばに行くとわたしたちの後ろに隠れちゃうんですけど・・・汗)
オバチャンはよく、畑で採れたお野菜やお花、みかんなどをわたしたちに分けてくれます。
畑仕事で曲がってしまった膝を「痛いイタイ」と言いながら、ヒョコヒョコと歩くオバチャンが、最近の異常気象でひときわ困難になっているであろう農家経営をしながら、丹精込めて育てた作物です。
本当にありがたくて、いつも手を合わせて頂いています。
オバチャンが育てた野菜は、スーパーで買ったお野菜とはくらべものにならないくらみずみずしくて本当に美味しいんです!
きっと、お野菜への愛情がこもっているんでしょう。
●どうしたんだろう?
ほぼ毎日のように、畑や散歩道で会っていたオバチャンの姿が見えなくなったのは、年の瀬も迫った昨年12月の下旬でした。
その少し前、オバチャンが車で出かけようとしているところに遭遇した時、オバチャンは膝が痛いので病院に行くのだと言っていました。
「もしかすると、膝がすごく悪くて手術入院でもしているのかなぁ・・・」
2日経ち、3日経ってもオバチャンには遭遇しません。
「どうしたんだろう・・・?心配だねぇ。娘さんに会ったら聞いてみよう。わざわざ訪ねて行くのも迷惑かもしれないし・・・」
よく夕方のお散歩の時に、MARUを連れた娘さんに会うのですが、そんな時に限って娘さんとMARUにもぜんぜん出会いません。
オバチャンを見かけなくなって5日くらいたったクリスマスイブの夜、いよいよ心配になって、オバチャンにショートメールを入れました。
「最近お見掛けしないけど、何かありましたか?お元気ならいいんですけど・・・心配しています」
けれども、いつもならすぐにお返事をくれるオバチャンからは、何の返信もありませんでした。
けれども、もし膝の手術で入院をしているとしたら、お返事はできるはず・・・
そう考えたわたしたちは
「あ!!もしかしてオバチャン、みかんの時期が終わったから少し羽を伸ばして海外旅行にでも行っているのかもしれないよ!」
「あ~~!ソレだ!きっとそうだそうだ!」
と、アホちゃうか?ってくらい楽観的に考えていました。
「なつ~~!寂しいねえ~、オバチャン早く帰ってこないかねぇ~」
なんて言いながら・・・
●恐ろしい事実
大晦日の前日のことです。
夕方のお散歩に出発したところ、MARUのおうち前で、娘さんと久しぶりに会うことができました。
そこで娘さんの口から語られたことを、わたしたちはすぐに受け止めることができませんでした。
オバチャンは、海外旅行になんか行っていませんでした。
その日、MARUのお散歩担当だったオバチャンは、MARUを連れていつものように海岸沿いの県道を海の方へと横断歩道を渡っていたそうです。
そこに、横断中のオバチャンたちに気づかず車が突っ込んできたというのです。
あまり詳しいことを伺うことはできませんでしたが、オバチャンは脳しんとうとひどい骨折を負って現在入院中・・・手術を控えていて今はまだお見舞いにも行けない状態だということでした。
●MARU
そして、オバチャンと一緒にお散歩中だったMARU。
MARUは・・・ダメでした。
事故の後、オバチャンは
「MARUとははぐれてしまい、どこに行ったかわからない」
と話していたそうです。
近所の人が
「お宅、ビーグル飼ってたわよね?」
と教えてくれたので見に行くと、事故現場から少し離れた路肩に、跳ばされて横たわっているMARUがいたそうです。
MARUは即死でした・・・
●MARUへ
娘さんがお庭で洗濯物を干すとき、いつも一緒にお庭に出てお手伝いしてたよね。
わたしたちが通りかかると、ピンと立てた先の白いシッポをプルプルさせてくれたよね。
わたしたちがお散歩させているワンちゃんたちに順番に挨拶してくれたね。
とっても穏やかなのに柴犬だけは目の敵にしていて犬が変わったように吠えたよね。
キミの”てんかん発作”を心配するオバチャンと娘さんに、いつも素敵なTシャツを着せてもらっていたね。
お散歩中はずーっと鼻を地面につけるようにクンクンしながら、美味しいものを探していたね。
わたしたちが、キミに会えるのをどれほど楽しみにしていたか知ってる?
キミが、そんな酷い目に遭って虹の橋に行ってしまったことを、わたしたちはぜんぜん知らなかったよ。
MARUだって、突然そこにいることに、ずいぶん驚いたでしょう?
オバチャンは大丈夫、きっと元気になるヨ!
MARUが守ってくれたんでしょう?
えらかったねMARU!!
そこに、とっても美犬のリンダって子がいるでしょう?
ちょっぴりお高くとまっているけれど、本当はイイ子なの。
きっと、MARUとお友だちになれると思うよ!
それに・・・その子と一緒にいるオジサンは、ポケットに美味しいパンをいつも入れているよ!
おねだりしてごらん(^▽^)
MARU、わたしたちを幸せな気持ちにさせてくれてありがとう。
いつか、オバチャンも娘さんも、わたしたちもそこに行くからね!
その日を楽しみにしているよ(^▽^)/
<今日のPet Hotel 11!>
オバチャン、早く元気になって 戻ってこないかなぁ~~ |
なつじゃないわよ。ココよ! (どっちも気が強いんだよね~(^-^;) |
ココちゃんが晴れ着でお散歩していると 紋付き袴のベガくんに会ったよ! でもあんまり仲良くなれないみたい(笑) |
ラニくん「オウッ!なんだ?やんのか?!」 いやいや、ただのリードだから・・・ |
ラニくん「チャコ、オイラたち仲良しだもんな!」 チャコ「そうだっけ?」 |
朝日を浴びて、今日も快便♪ マロンくん「や、やめてくださ~~い!」 |
なんの相談かな? |
もうどっちがどっちか・・・(笑) |
チコくん「イヤ近くな~~~~~い?」 |
マロンくん「お?なんだコリャ?」 |
マロンくん「ちょっと触ってみよう・・・」 わーー!そりゃオシッコだよ!ダメーー! |
チコくん、今日からまたお泊りがんばろうね! |
・・・って、なにその顔~~~~(;'∀') 絶妙すぎでしょ!! |