2018年1月29日月曜日

無資格の個人がドッグホテルをできる?④

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。



前回のブログにつづき、個人の愛犬家宅でワンちゃんを預かってもらうという取組みについてお話していきます。


【利用規約の気になるトコロ】


以下は、この取組みをしているある企業(H社と呼びます)の利用規約から、気になる部分を抜粋したものです。

※ 『』内はわたしの解釈です。


●契約主体について

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◇ 利用者は、本サイトが、飼い主とドッグホストに対するホスティングの提供を受ける機会及び提供を行う機会の提供を目的とするものであり、当社は、いかなる場合においても、ホスティングに関する契約の当事者とはならないことを確認し、了承します。

◇ 本サービスは飼い主とドッグホストを結ぶオンラインプラットフォームを提供しています。当社は、いかなる場合においても、ホスティングに関する契約の当事者とはなりません。

『ウチは機会を提供しているだけで、ワンコを預ける(預かる)契約の当事者じゃーないかんねっ!』
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これは、

無資格の個人がドッグホテルをできる?①

でお話した部分ですね。

サービスの立ち上げ当初は、第一種動物取扱業に登録しているH社が飼い主のワンちゃんをお預かりする契約主体者になっていましたが、現在の規約ではH社はいかなる場合でも契約の当事者にはならないという風に変更されています。

なぜ、H社が契約の主体者にならないかというと、以下↓の条項にあるように、責任の所在が企業にはないことの正当性を担保するためです。


●責任の所在について

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◇ ホスティングに関する契約は、無償寄託契約として飼い主とドッグホストとが締結するものであり、無償寄託契約に関連して生じた紛争等について、飼い主及びドッグホスト間で解決することを原則とします。

◇ ユーザー間の契約で発生する各種作業・連絡・法的義務の履行・トラブル対処等については、登録メンバー同士で行うものとします。当社は、本規約又は個別規定において特に定めたものを除き、本契約に関する事項について、一切責任を負わないものとします。

『ワンちゃんを預ける(預かる)契約は、飼い主とホストで結ぶんだよ。

ホストはワンちゃんをタダで預かるんだよ。

そんでもって、何かトラブルが起きてもウチは関係ないかんねっ!

規定で定めたこと以外、一切責任は負えないかんねーっ!』
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無償預託契約ということにしているのは、ホストがお金を受け取ってペットを預かるには第一種動物取扱業に登録し、動物取扱責任者の資格を取得している必要が出てきてしまうからですね。

そして再度、H社は契約当事者ではないから原則トラブル対応はせず、責任も負えないと言っています。

ごく一般的に企業が作成する規約ってゆーのは、このように企業の責任を回避する文言がたくさん散りばめられているのがフツーです。

ですから、特段H社が無責任ってワケではありませんので、誤解なきようお願いいたします。


●ホストの信頼性について

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◇ 当社は、登録メンバーの身元調査を行う義務を負わないものとし、利用者が登録要件を満たしていること及び登録メンバーの登録内容が正確、真実又は最新であることを保証するものではありません。

『ウチに登録しているホストが登録要件を満たしているか、真実を言っているのか、ウチは知らないかんねっ!』


◇ 当社の審査を経て登録されたユーザーのみがドッグホストの資格を有します。ただし、当社はドッグホストの能力、品質等について何らの責任を負うものではありません。

『ウチはホストの審査はしているけど、ホストの能力や品質には何にも責任は負わないかんねっ!』
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ワンちゃんをお預かりするホストが、もしもヘンな人だったとしてもH社が責任を問われないための条項です。

実際、H社に対してホストがウソをついたりしていないかまでは調べることは困難なので、こういう文言が必要なんでしょう。

リスク回避に重点を置く企業の利用規約としては、当然盛り込みたいのは理解できます。

ただ、わたしが気になるのは、マッチングシステムのサイトでは以下のことが強調されている点です。


★ 信頼できる個人の愛犬家(ドッグホスト)があなたの愛犬をお世話します。

★ 厳正な審査を合格した信頼できるドッグホストばかりです。


ホストの信頼性に対して責任を持てないならば、たいせつなワンちゃんを預ける飼い主さんに対してこのような広告をするべきではないと思います。

「ホストの信頼性については自己責任で個別に面談にて確認してください。

弊社は一切責任を負いかねます」

という風にあれば、”広告に偽りなし”ということになりますし、飼い主さんだってそのつもりで厳しい目をもって相性のいいホストを探すのではないでしょうか。

耳ざわりの良い広告を出しておいて、後で問題になった時には

「え?だってちゃんと規約に書いてあるよね」

というようなやり方は、よくあるやり方ですが、個人的には飼い主さんを欺いているようで、あまり好きではありません。

同じようなマッチングシステムの有名サイトであるメルカリやジモティーでは、単純に

「”必要とする人”と”必要とされる人”の情報交換ができる場所」

になっていて、決して

「ウチに登録している出展者は信頼できる人ばかりですよ~」

などと謳っていないので、利用者は

「自己責任だな。気を付けよう」

と自覚しやすいですね。


ホストを”あっせん”し、決して安くない利用料を徴収しているのならば、責任は放棄してほしくないなぁ・・・と個人的には感じてしまいました。


●利用規約への同意と変更について

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◇ 利用者は、本サイトへの登録を行い、本サイトの利用を開始することにより、本利用規約に同意したものとみなされます。

◇ 当社は、本利用規約を、利用者に事前通知することなく変更することができます。変更後の本利用規約は、別途定める場合を除いて、本サイト上に表示された時点より効力を生じるものとします。

『登録するときに利用規約に同意したってチェックマーク入れたよね?

その規約は通知なしに変更されるかもしれないかんねっ!

サイトに表示されたらその時から変更ってことだかんねっ!』
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これは、契約時点で利用者が同意した規約を、企業側が一方的に好きな時に変更できちゃうってことで、フツーの感覚で考えると

「ありえな~~い!」

って思っちゃう内容ですが、残念ながらネットビジネスの利用規約としてはごく一般的な文言なんですね。

利用規約のブラッシュアップ程度の変更であれば問題ないかもしれません。

でも、利用者の利害関係に関わるドラスティックな変更の場合は、利用者全員に解りやすい告知をしなければ不誠実ですね。

ご利用になる方は、最初に自分が登録した時と利用規約が変更されていないかを時々チェックする必要がありそうですね。



長くなってしまいました。

つづきはまた次回にさせてください。



<今日のPet Hotel 11!>

ボス「チャコのオシリね、前はハゲてたんだよ~」
Rくん「へぇ~~!クンクン」

Rくん「今はフサフサだねぇ!」
ボス「うん!すごいでしょ、エッヘン!」

チャコ「ちょっと、どこ見てんのよ!」

なつ「いわゆる”セクハラ”よ!」

Rくん「ボスはフサフサかな~?」
ボス「う・・・うん、たぶん・・・」

12才のRくん、すぐにみんなと仲良くなれたヨ!
お泊りがんばろーね(^▽^)

朝のおさんぽ
チャコ「ねえボス、コレなあに?」
ボス「ん?どれどれ~?」

「ボールじゃないみたいだねぇ・・・
うーん、これは・・・」

「クラゲさんだぁああああー!」
逃げ足はやっ!!(笑)