今日のお話は、書き方がとっても難しいんです。
最近よくネット広告で見かける
『個人の愛犬家のおうちにワンちゃんをお預けするサービス』
についてお話したいのですが、わたしはペットホテルを経営しているので、どうしても商売敵を非難したいんだろー?!って印象を持たれがちだと思うんですね・・・(-_-;)
けれども、最初にこれだけはご理解いただきたいのですが、わたしはこのサービスの”取組み”そのものについては、
「なかなかいいアイデアだな」
と思っています。
ただ、いくつか疑問や心配に感じるところがあるのも事実です。
ですから、わたし自身、できるだけ公平にお話を進めて行こうと思っておりますので、フラットなお気持ちでお読みいただければ幸いです。
そして、今後このサービスをご利用になる方への参考となれば嬉しいと思っています。
【どんなサービスなの?】
●ご近所の愛犬家さん
イメージとしては、ご近所に住んでいる愛犬家に自分のワンちゃんを預かってもらうという感じです。
本当ならば、元から飼い主さんともワンちゃんとも顔見知りの人に
「ちょっと旅行に行くからウチの子預かってもらえな~い?」
という感じで預けられたら、それが一番安心かもしれません。
ワンちゃんも知っている人のおうちでならば、リラックスして過ごせる可能性が高いですね。
けれども逆に、むしろ気を使う・・・っていうこともあるように思います。
例えば、わたしがチャコをもしご近所の知り合いに預けることを想像すると、
『無料ってわけにはいかないなぁ・・・でもだからってお金を払うのもヘンな感じだし・・・お土産でも買って行くとして、どのくらいのお土産が妥当なのかなぁ・・・』
『ウチの子、ウンチはお外でしかできないから雨でもお散歩してほしいけど、ちょっとそこまでは頼みにくいなぁ・・・』
『もしも夜、寂しがって鳴いたりして、お友だちが苦情を言われたりしたらどうしよう・・・』
『悪天候でフライトが遅れたりした時、先方にもお出かけの予定があるかもしれないから申し訳ないなぁ・・・』
などとゴチャゴチャ考えてしまいそうです。
ビジネスではない分、割り切って要望をハッキリ伝えたり、何か不満があっても言えなかったりということが生じてしまうのではないでしょうか。
その点、このサービスは、直接の顔見知りではない個人宅に、お金を支払って預かってもらえるというところが、なかなかイイと思います。
●取組みの概要は?
ワンちゃんを預かる人を、ここでは「ホスト」と呼ばせていただきます。
ワンちゃんを預ける人を、「飼い主さん」
ホストの認定や、飼い主さんの登録、両者をマッチングするための情報を提供する会社を「マッチング会社」と呼ぶことにします。
<ホスト>
ホストには特に資格は必要ないようです。
本来なら、お金をいただいて動物(命)をお預かりするお仕事をするには「第一種動物取扱責任者(保管)」という資格が必要です。
資格を持たないホストが報酬を得てワンちゃんをお預かりするために、契約のシステムがうまく練られていて、法的には大丈夫なようになっているみたいです。
その辺りは改めて後述しま~す。
ホストになるには、資格は要りませんが、マッチング会社が独自に決めた条件をクリアする必要があります。
この条件は、動物愛護法を理解しているとか、動物の生態に関する知識が深いとかいった、難しいもんではありません。
犬の飼い主さんで、日本語が解るとか、身分証を提示できるとか、暴力団関係の人じゃないとか、前科がないとかいった、ごく簡単なもののようです。
ごく一般的な愛犬家の方であれば、ホストとしての登録が可能なんですね。
専業主婦の方には、空いた時間にちょっとしたお小遣い稼ぎができるチャンスかもしれません。
<飼い主さん>
マッチング会社に会員登録することで、このサービスを利用することができます。
会社のサイトで、お預けが可能な地域のホストを探して事前面談し、OKとなったらワンちゃんを預けます。
サイトには、例えば以下のようなホストさんの詳しい情報が載っています。
■お預け可能なワンちゃんのサイズ
■ワンちゃんの飼育歴は何年くらいあるホストなのか
■ホストが飼っているワンちゃんは何匹か
■お散歩は1日何回してもらえるか
■一泊の料金はどのくらいか
■長期のお預けはできるか
■送迎サービスはあるか
こういった情報に加えて、実際に預けた飼い主さんのレビューも見ることができます。
質の悪いホストがもしいた場合は、このレビューによって淘汰されていくことが考えられますので、そこである程度のサービス品質は保たれるように思います。
<マッチング会社>
サイトに登録した飼い主さんに、ホストの情報を提供し、お預けの予約が確定したら飼い主さんから利用料金を前払い徴収(決済方法はクレジットのみ)します。
つまり、飼い主さんがお金を払うのはあくまで実際にワンちゃんを預かるホストにではなく、このマッチング会社にということになります。
一方、ワンちゃんをお預かりしたホストから支払い要請があると、”マーケティング協力費”という名目でマッチング会社からホストに報酬を支払う仕組みです。
この”マーケティング協力費”っていうのがこのスキームのミソなのですが、詳細は後でお話することにしましょう。
法的に問題が発生しないように、担当者が一生懸命企画会議で話し合っただろう苦心の跡が見られて、その昔、自分が会社員だったころのことを思い出しました~(^▽^)
さて、具体的にこのサービスを利用して、ご自身の愛犬を近くのホストに預けてみたいと考える方にとって、一番気になるのは
「大事な家族を預けて本当に大丈夫なの?」
ということだと思います。
次回は、そのあたりのことについて詳しくお話していこうと思います。
<今日のPet Hotel 11!>
ボク、他のワンちゃんとも仲良くできたんだよ! お泊りがんばったね♪また遊びにおいでね~ (^▽^)/ |
朝のおさんぽ。 ギリギリ雨が本降りになる前に行けたよ~! |
あ、そこの方~~! そらちゃんに食べられちゃいますよ~(;'∀') |
「そっちに行きた~い!」 ダーメ!お掃除中だからちょっと待っててね。 |
「お?雪が降って来たか?」 まだ雪まじりのみぞれだよ~ |
ウダウダなヤツら・・・(-_-;) |
夕方になって、海岸も白くなってきたヨ! 三浦に雪が積もるなんて・・・・ ワクワクするぞーい♪ |
<↓おまけ↓>
ボスはおうちでもウンチできるけど、できればお外でしたい子。
ボスは脚が短いので、雨の日はすぐお腹がドロドロになる子。
だからレインコートを着せるんだけど・・・
ボスはレインコートが大っ嫌いな子(-_-;)
以下の画像は午後のおさんぽの前にレインコートを着せられて
ハニワのような顔で死んだフリをするボスの様子です(笑)
ルームモニターカメラの映像なので画質は悪いですが、
はしゃぐ”そらちゃん”との対比、そして”そらちゃん”に踏んづけられても
微動だにしないボスの様子をご覧ください。
※この動画には音声はありません。