2018年1月9日火曜日

【災害時】ワンちゃんと避難しよう!②

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。


前回のブログのおさらいです。

・災害時、ペットの飼い主さんはペットの「同行避難」が基本。

・車中泊やテント暮らしはエコノミー症候群や熱中症、大切な情報や支援物資が入ってこないなどといったリスクがあるため、可能な限りペットと一緒に避難所で過ごせるように日頃から準備しておきたい。


そこで、ワンちゃんとの避難のために今すぐ取り掛かりたい、日ごろからの準備についてお話します。

前回ご紹介した「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン(一般飼主編)」は、とってもよくできているので、基本的なことはそちらをぜひプリントアウトしてご家族で共有してください。

わたしはその補足事項と、どうしてもお伝えしておきたいことを中心にお話していきたいと思います。


【ペットと避難所で快適に過ごすために】


●「同行避難」=「同居」ではない


気を付けなくてはならないのは、環境省の言う「同行避難」とは、あくまで「飼い主として自分のペットに責任を持ってくださいよ」って意味での「同行避難」であって、「一緒に非難してきたんだから避難所でも飼い主さんと一緒にいられるよ」っていう意味ではないってことです。

当然、避難所に避難しなくてはならないような非常時ですから、その時の状況に応じて対応はまちまちでしょう。

参考までに、今までの例だと次のようなケースがあったようです。


① 屋内で飼い主と一緒に過ごすことが認められるケース

 人間とは別にペット専用の居住部屋を設けているケース 

③ ペットは屋外に繋留する(繋いでおく)ように言われるケース

④ ペットと飼い主専用のテントを貸し出して避難所外で過ごすように言われるケース


飼い主さんにとって一番理想的なのは①ですね~!

けれども、動物が嫌いな人やアレルギーの人のことも考えると、今後ははじめから区画を明確に区切るなどの工夫が必要になるでしょう。

現実的に、もめ事を事前に避ける意味でも、また衛生面や感染症予防という観点でも、②のケースが一番増えていくのではないかと思っています。

十分なスペースが確保できない避難所では③や④もあり得るでしょう。

ただ、雨風の影響や暑さ寒さを考えると、これはなかなか厳しい状況ですね。

屋内にいさせて~~~!って思いますよね・・・


●ハウスの訓練は重要


①~④のどのケースであっても、ワンちゃんをケージに慣らしておくことはとても重要です。

その理由は・・・


・知らない場所でも自分の居場所(ハウス)がある方がワンちゃんが安心してくつろげる。

・逸走して行方不明になったり事故に遭ったりすることを防げる。

・周囲の人に迷惑をかけないようにできる。


といったことです。

また、②のケースのようにペットは専用の別棟で過ごすよう指示された場合はケージに入っていることになります。

普段からケージに入ることに慣れていないワンちゃんは、ケージに入れられただけで不安になり、大変なストレスを抱えることになってしまって可哀相ですね。

ハウスの訓練で一番大切なことは、ワンちゃんにケージ(ハウス)を大好きになってもらうことです。

もともと犬は狭い穴ぐらで体をまるめて眠る習性がありますから、本来は狭い空間が大好きなはずなんです。

自分が守るべきテリトリーも、だだっ広いよりも狭い方が楽ですから、おうちの中でハウスがキチンと決められているワンちゃんの方が、ハウスが決まっていないワンちゃんよりも無駄吠えが少ない傾向にあります。

ハウスが決まっていない子は、家中すべてを守ろうと必死になるんですね・・・(^-^;


さて、本来は狭いところが大好きなはずのワンちゃんでも、次の2つのパターンに当てはまる子は、避難所でケージに入れられた時に大きなストレスを感じたりパニックになる可能性があります。


・飼い主さんがケージに閉じこめるのは可哀相だと思って普段まったくケージに入る習慣をつけさせていない場合。

・飼い主さんが、ケージを”お仕置き部屋”として利用している場合。
(ワンワンうるさい時やイタズラした時に閉じこめる使い方をしている)


前回もご紹介した「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン(一般飼主編)」にも、ハウストレーニングの方法が具体的に書いてありますが、慣れさせるコツとしてはワンちゃんに

「ハウスの中ではいいことばかりあるんだなぁ~♪」

って思ってもらうことです。

ごはんやオヤツがもらえるのもハウスの中。

ハウスに入っている時は叱られないで褒められてばっかり♪

その上、ハウスに入っていれば外敵からも身を守れてとっても安心!

そんな風に感じてもらえるように、今からハウスの訓練をしておいてあげてください。

日頃からハウス(ケージ)が大好きなワンちゃんにしておけば、災害の時だけでなく、不慮の事故や病気でやむを得ず入院することになった時なども、必要以上のストレスを感じることなく過ごせますね。


●社会性をつけさせておく


避難所での生活をする上での社会性は、何も他の人やワンちゃんとすぐに仲良くなれるワンちゃんにするという意味ではありません。

色々なものに”慣れさせておく”ということがとっても大事なんです。

避難所は、ワンちゃんにとって

知らない場所で、知らない人やペットがいっぱいいて、聞いたことのない物音や嗅いだことのない匂いがいっぱい・・・!

という空間です。

そういったものにいちいち怯えて縮み上がっているようではワンちゃんが可哀相ですね。

中にはストレスで健康を害してしまう子もいるでしょう。

怯えから、普段では考えられないくらい攻撃的になってしまったり、排泄を失敗してしまったり、やたらとワンワンしてしまったりしては、周りの人にも迷惑になります。

「なんとかならないのか?!出て行ってくれ!」

ただでさえ心細い避難所生活で、こんなことを言われて肩身の狭い思いをするのは悲惨ですよね( ノД`)

そうならないためには、日ごろからワンちゃんを色々なところに連れて行って、できるだけたくさんのものを見て、聞いて、嗅ぐという経験をさせておいてあげてください。

幸いなことに避難所生活を送る機会がなかったとしても、多くの経験をさせてあげることは、ワンちゃんの自信に繋がって、より豊かな犬生を送る助けになりますし、老犬になってからの痴呆の予防にもなるんですよ!



長くなるので続きはまた次回にします。




<今日のPet Hotel 11!>

初ウリだよ~~~ん♪
「チャコ、うしろうしろーー!」(笑)

昨日の雨で土の所は立ち入り禁止ー!
チャコ「入れて入れてーー!」
だーめ!

ウリくん「入れてよーーう!!」
ダメったらダメ!
ウリくんは特にだめ!(白いから)

あ!!!また”なつ”がどこからともなく
侵入してるーーー(-_-;)

チャコ・・・それは無理だよ(^-^;

ホラ、コッチがわで遊ぶよ~~!

ボス「コレで遊んでくださーーい!」

チャコ「はいよ~~!」
ボス「あ・・・・」

ビーグルのそらちゃんが遊びに来てくれたよ♪
美人さんだねぇ~~(^▽^)
とってもおとなしくて優しい子なのに・・・

ウリくんはお料理番の足の間に隠れちゃいました
ウリくんにも苦手なワンちゃんがいるんだね(笑)