前回のブログにつづき、個人の愛犬家宅でワンちゃんを預かるという取組みについてお話していきます。
【ホストが罪に問われる可能性は?】
●違法と判断されたら・・・
この取組みで、犬を預かる個人の愛犬家(ホスト)が
『原則としてお金を取らずに犬を預かっています』
ということになっていながら、”マーケティング協力費”という名目で実際にはワンちゃんを預かったことに対する報酬を受け取っているとみなされてしまった場合、無資格で『ペットの保管業』を行っていたホストはどうなってしまうのでしょう?
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動物の愛護及び管理に関する法律 第46条
『次の各号のいずれかに該当する者は、百万円以下の罰金に処する。
一 第十条第一項の規定に違反して登録を受けないで第一種動物取扱業を営んだ者』
(二項以下省略)
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とあります。
つまり、第一種動物取扱業の登録をせずに不特定多数のペットをお預かりして報酬を得ることは違法行為で、発覚した場合は100万円以下の罰金が課される恐れがあるということです。
大事なのは、
ホストさんたちは、このことを認識した上で登録しているのか?
という点です。
●善意の第三者
ここからは、完全にわたし個人の憶測でしかありません。
ホスト登録している個人の愛犬家さんは、そんなこととはつゆ知らず、ただ
『コレならわたしにもできるかも!
犬が大好きだし、家にいながら空いた時間でいろんなワンちゃんと触れ合えて、その上お小遣い稼ぎができるなんてサイコー!』
ということで登録している人たちが大半なのではないでしょうか?
おうちにワンちゃんがいる人ならなおさら、パートなどに出て愛犬にお留守番させることなく、ずっと一緒にいられる魅力的なお仕事だと感じても不思議はありません。
ですから、もしこのホストの行為が違法行為とみなされた場合でも、ホストさんたちは法律用語で言うところの”善意の第三者”と解釈され、罪に問われない可能性もありますね。
そうであってほしいと心から願っています。
でなければ、ホストさんたちがあまりにも可哀相です( ノД`)
【責任の所在】
●責任の所在を明らかにする意義
この取組みを利用して愛犬を預ける飼い主さんにとって、
何かあった時の責任の所在がどこにあるのか?
ということは、とても気になる点かと思います。
・・・とはいえ、”何か”というのは大抵、絶対に起きて欲しくないような取り返しのつかないことですから、責任の取り方として賠償金などを支払ってもらったところで全く気持ちがおさまるものではありません。
ですから、責任の所在を明確にすることの一番の意義は、責任を負う当事者がそれを自覚することによって事故を未然に防ぐことではないかと思っています。
●万一があったら?
ではもし、この取組みで”何か”が起きた場合はどうなるのか、調べてみました。
この取組み(マッチングシステム)のサイト内の『よくある質問』を見ると
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Q) 〇〇〇(取組み主催の企業)は保険に加入されていますか?
A) 施設賠償責任保険(損害賠償保険)に加入しています。第三者への損害(散歩中の噛傷事故)や貸借物への損害に関してなど保険が適用されます。詳細は利用規約よりご確認ください。 利用規約はこちら
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となっています。
ワンちゃんが第三者を傷つけてしまったり、ワンちゃんに万一があった時には賠償金を保険で支払えるシステムだということですね。
最後の『こちら』という部分には利用規約に飛ぶリンクがはられているのですが、その利用規約の中には保険の内容についての記載は、今日現在(2018年1月28日)見つけることができませんでした。
いくらなんでも保険加入が虚偽だということはないでしょうから、きっと何かの手違いだと信じたいです。
でも・・・・
●責任の所在=ホストだよ!
この取組みの利用規約を読むと、とっても気になる文言があるんです。
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ユーザーが、本サービスを利用することにより、他のユーザー又は第三者に対し不利益・損害を与えた場合、利用者は自己の費用と責任においてこれを賠償するものとし、これらの一切の不利益・損害について当社は一切責任を負いません。
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わたしには、コレが
『もし、飼い主やホストが他の誰かに損害を与えた時は、自分のお金と責任で賠償してね!
ウチは一切責任を負わないかんねっ!』
ってことを言っているように読めるのですが・・・(-_-;)
例えばもし、ワンちゃんをお預かりしているホストがうっかりワンちゃんを逃がして行方不明にしてしまったり、ワンちゃんに大怪我を負わせてしまった場合、その責任はホスト(またはそのホストを選んだ飼い主さん)にあって、賠償はホスト自身が自費で行うということになりませんか?
せっかく会社が損害賠償保険に加入しているのに・・・???
ちょっと、どういうカラクリになっているのか、わたしにはよく解りません(←バカだから~?)
実は、先ほどお話した「ホストの行為が違法行為に問われる可能性」もそうですが、わたしが一番心配に感じているのは
『この取組みを利用する飼い主さんやホストが、本当の意味で”契約内容”や”利用規約”の意味を理解して納得した上で利用しているのかなぁ?』
ということなんです。
利用規約って、ついついテキトーに読み流してしまいがちですよね。
でも、ほとんどの場合、利用規約は企業側が法律関係者の助言を受けて綿密に作成しています。
わたしも以前携わっていた仕事で契約書を作ったことがあるのですが、それはそれは会社側の不利にならないよう、「てにをは」に細心の注意を払いながら何度も何度も推敲して作り上げるモンなんです。
それに対して、一般の人々は驚くほど契約書や規約の文言をキチンと読みません。
実は、企業にとっては、その方が都合がいいこともあったりして・・・(-_-;)
わざと
「読めるか一いっ!」
ってほど細かい字で書いてあったり、読む気を失わせるような小難しい文章で書いてあったりしませんか?
わたしは、この取組みに登録している飼い主さんやホストさんたちにとって
『こんなはずじゃあなかったのに・・・』
という、不幸な事態が起きなければいいなぁ・・・と思っています。
どちらも、わたし同様にワンちゃんが大好きな人たちなんですからね。
というわけで、次回はこの取組みの利用規約を読み解いていきたいと思いまーす!
<今日のPet Hotel 11!>
ボス「う~~ん、う~~ん・・・」 |
ボス「うん?!」 |
ボス「チャ・・・チャコ、重たいよぅ~」 |
ボス「ジャマだよぅ~、ねえチャコー?」 |
ボス「んも~~~!起きてよ~~!」 |
起きとるやないかーーーーい!! |
チャコ「バレたか」 |
14才のMおじいちゃん お泊り頑張ったね!元気でね~(^▽^) |
14才のKおばあちゃんも よく頑張りました!元気でいてね(^▽^) |
Kちゃん、カワイイ「タッチ」や 「クレクレダンス」とっても楽しかったよ ありがとう。また遊びにおいでね~(^▽^)/ |